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3Dデジタル矯正で治療期間が短縮できます

2015/09/15 12:30:03

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

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・日本矯正歯科学会認定医
・日本矯正歯科学会指導医
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suresmile導入による治療期間短縮のグラフ

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科です。
お悩みの方は当院の無料カウンセリングも是非ご検討ください。

 

みなさんこんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は私たち日本橋はやし矯正歯科で運用している3Dデジタル矯正“suresmile system”の治療の効果(治療期間の短縮)についてお話したいと思います。

 

「3Dデジタル矯正で、治療期間が短縮できるか?」この問いに対し、治療結果のデータからは「短縮されている」という結論を導き出すことができます。

 

それでは、以下に説明をしていきましょう。

 

 

4万人以上の治療結果が裏付ける短縮時間

 

suresmileを開発したOraMetrix社では、ほぼすべての治療結果に関するデータを蓄積し、以下の結論を独自に導き出しています。

4万人以上の患者における治療結果からsuresmileを用いることによって治療期間を約30%短縮することができる。

短い治療期間はすべての患者様が最も重要視されている項目ですし、これが事実ならばsuresmileを用いた矯正治療はとても良いものだと思います。

しかしながら、独自のデータはどうしてもバイアスがかかることが多いため、その他の論文も引用し、私なりにsuresmileを用いた場合の矯正治療の治療期間の短縮について考察してみたいと思います。

 

 

学術論文を元にして、それぞれの論文の結果をまとめたものです

 

現在、学術論文の検索は、ウェブ上のデータベースで簡単に行うことができます。世界的によく用いられている

  • PubMed
    http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
  • Web of Science
    研究機関専用のデータベース。契約しないと閲覧できないサイトなので、ここではURLは伏せさせて頂きます。

これらのサイトで

  1. “suresmile” をキーワードとして検索
  2. その結果、17編の論文が検出された
  3. そこから発表された年が新しい順に4つの論文を選択
  4. さらに私がOraMetrixとの共同研究プロジェクトの際に用いた他大学の学会発表用の研究データを追加

上記の条件で計算しました。こちらの図は、その結果をグラフにまとめたものです。

suresmile導入による治療期間短縮のグラフ

3Dデジタル矯正を用いることによる矯正治療の治療効果(治療期間の短縮)に関する項目をまとめると、次のようになります。

 

最も治療結果が短縮された報告では、従来の矯正治療と比較して約47%短縮された

これは今までの矯正治療で平均的に約2年間の治療期間が必要であったのに対し、suresmileを用いることによって、平均的な治療期間が約1年間に短縮されたということです。

 

すべての報告の患者群で治療期間の短縮が認められ、その範囲は29~47%

各研究で用いられた被験者数は33~89人であり(被験者数は多いほうが良い)、ある程度信頼できる結果であると考えます。


しかしながら

「日本人に多い歯を抜いて行う治療」

「欧米人で多い歯を抜かないで行う治療」

が混在している結果ですので、今後、より詳細な調査・研究を、私を中心とした研究プロジェクトで報告したいと思っています。

 

そしてさらに、suresmileなどの3Dデジタル矯正を適切に用いることにより「歯を抜く必要がある難しい治療でも、確実に治療期間を短縮できるという明確な科学的根拠を示すことができる」と考えています。

 

suresmileカンファレンスでの林 一夫院長

2013年、テキサス州ダラスでの suresmile ドクター・カンファレンス。
久保田先生、上地先生、田上先生、蓮田先生とともに。

 

※参考文献:
Sachdeva RC, Aranha SL, et al., Treatment time : Suresmile vs conventional. Orthodontics; 13(1):72-85, 2012.

Alford TJ, Roberts WS, et al., Clinical outcomes for patients finished with the suresmile method compared with conventional fixed orthodontic therapy. Angle Orthod. 81(3):383-388, 2011.

Larson BE, Vaubel CJ, et al., Effectiveness of computer-assisted orthodontic treatment technology to achieve predicted outcomes. Angle Orthod. 83(4):557-562, 2012.

Saxe AK, Louie LJ et al., Efficiency and effectiveness of suresmile. World J Orthod. 11(1):16-22, 2010.

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

資格ドクターの紹介はこちら

・日本矯正歯科学会認定医
・日本矯正歯科学会指導医
・日本顎関節学会専門医
・日本顎関節学会指導医
・デンツプライシロナ公認 SureSmile/Adance/Orhto/Aligner ファカルティ・ドクター/インストラクター・ドクター

経歴

1995年 北海道医療大学歯学部卒業
1999年 北海道医療大学大学院歯学研究科歯学専攻博士課程修了・学位取得
1999年 海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 助手
2003年 アメリカ・ミネソタ大学歯学部口腔科学科 客員研究員
2006年 北海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 講師
2007年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 講師
2007年 北海道矯正歯科学会 理事
2008年 アメリカ・ノースカロライナ大学歯学部矯正科 客員教授
2008年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 准教授
2011年 Digital Orthodontics 研究会 副会長
2015年 日本橋はやし矯正歯科 開院
2018年 K Braces矯正歯科原宿駅前 総院長就任
2021年 日本デジタル矯正歯科学会 副会長就任
2002年 11月 日本矯正歯科学会認定医(第2293号)
2007年 8月 日本矯正歯科学会指導医(第608号)
2013年 5月 日本顎関節学会専門医(第343号)
2013年 5月 日本顎関節学会指導医(第208号)

治療内容について