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裏側矯正は口内炎ができやすい?予防方法とできたときの対処法を解説

2024/07/12 10:03:33

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

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・日本矯正歯科学会認定医
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ほほを押さえる女性

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科です。
お悩みの方は当院の無料カウンセリングも是非ご検討ください。

 

「歯並びにコンプレックスがある」「歯並びが悪くて虫歯や歯周病が心配」などと悩んでいる人にとって、歯列矯正は悩みの解消に有効な治療方法です。

矯正には、一見すると器具を装着していることが分かりにくい裏側矯正という方法もあり、周囲に気付かれることなく歯並びを改善することもできます。

 

しかし、裏側矯正は歯の表側に矯正器具を装着すると表側矯正と比べて口内炎ができやすいのではないかと考えて、治療を受けるのに不安に感じる人もいるでしょう。

 

本記事では、裏側矯正における口内炎の予防方法やできたときの対処法を解説します。

 

 

裏側矯正中に口内炎ができる理由

裏側矯正では歯の裏側(舌がある側)にブラケットという器具やワイヤーを装着するため、舌や舌の付け根あたりに口内炎ができることがあります。

舌を動かしたときに舌が矯正器具に当たってしまったり、普段はない矯正器具が気になって舌で触ってしまったりして舌に傷ができ、炎症を起こすことがあるからです。

 

ただし、一般的には日が経つにつれ口内炎はできにくくなります。

矯正器具が装着されている状況に慣れて気にならなくなり、傷が付かないように舌を動かせるようになるためです。

 

裏側矯正中に口内炎を予防するには?

 

歯ブラシとコップを持っている人

 

口内炎ができると、話や食事をしているだけでも痛みを感じることもあり、不快感を覚えたりつらさを感じたりしてしまいます。

そこで、口内炎を予防する方法を3つご紹介します。

 

矯正用ワックスを使用する

 

裏側矯正による口内炎は、矯正器具が当たって付いた傷に炎症が起きてできます。

そのため、口内炎を防ぐためには矯正器具で口の中を傷付けないようにすることが大切です。

 

傷を予防する手段の一つとして、矯正器具から口腔内を守る矯正用ワックスが有効です。

矯正用ワックスはシリコンでできているものとペースト状のものがあり、シリコンでできているタイプはペーストタイプと比べて短時間で固まるのが特徴です。

矯正器具全体を覆うように矯正用ワックスを塗ると、矯正器具の鋭い部分がカバーされ、矯正器具が当たっても口腔内に傷が付きにくくなります。

 

口腔内を清潔にする

 

口内炎は、カンジダ菌というカビが口腔内に増えることによって発症する場合もあります。

カンジダ菌は健康な人の口の中にも常にある常在菌ですが、過剰に増えると口内炎の原因となる場合もあるため、気を付けなければなりません。

 

常在菌の増殖による口内炎を防ぐには、普段から口の中を清潔に保つことが必要です。

矯正器具を付けていると一般的な歯ブラシだけでは汚れを落としにくくなるため、歯間ブラシや毛束の先端が一つにまとまったタフトブラシなども使って歯磨きをするとよいでしょう。

また、口の中は乾燥すると雑菌が増えやすくなるため、口呼吸をしている人は意識的に鼻呼吸にすることも効果的な予防策です。

 

栄養バランスの良い食事を取る

 

口内炎を発症させないためには、さまざまな栄養素をバランスよく摂ることが大切です。

特に皮膚や粘膜を正常な状態に保つのに必要な栄養素は、意識的にしっかり摂取するようにしましょう。

 

例えば、レバーやうなぎ、牛乳などに多く含まれているビタミンB2には、皮膚や粘膜を保護し細胞の再生を助ける働きがあります。

また、ビタミンB6は皮膚や細胞の元となるたんぱく質のアミノ酸への分解や、たんぱく質への再合成に必要となる栄養素です。

まぐろやかつお、牛レバーや鶏肉、バナナなどで摂取できます。

 

加えてビタミンCはたんぱく質の一種であるコラーゲンの合成に欠かせない栄養素で、キウイフルーツなどの果物、パプリカやブロッコリーなどの野菜に多く含まれています。

 

規則正しい生活を送る

 

免疫力が下がると、雑菌が増え口内炎ができやすくなります。

免疫力は睡眠不足や慢性的な疲労、ストレスなどがあると低下しやすくなるため注意が必要です。

普段から生活リズムを整え、適度な運動を行い、バランスの取れた食事や質の良い睡眠をしっかりとるように心掛けましょう。

またストレスをためないように気分転換を行うことも大切です。

 

規則正しい生活を送ることは口内炎の予防だけではなく、全身の健康を保つのにも役立ちます。

 

 

裏側矯正中に口内炎ができてしまったときの対策

 

鏡の前で痛そうにほほを押さえる女性

 

裏側矯正中に口内炎ができてしまった場合にはどのような対策が取れるのでしょうか。

ここでは裏側矯正中に取れる口内炎対策を4つ紹介します。

 

矯正用ワックスを使用する

 

矯正用ワックスは口内炎ができるのを予防したいときだけではなく、できてしまった口内炎へのさらなる刺激や痛みを軽減させたいときにも使えます。

口内炎ができているところに矯正器具が当たってもワックスが緩衝材となり、刺激が緩和され痛みを感じにくくなります。

 

矯正器具を調整してもらう

 

口内炎は、矯正器具の位置や不具合などが原因でできる場合もあります。

矯正器具が正しく歯に装着されていない状態のままでいると、口内炎が悪化するおそれがあります。

 

口内炎ができるところがいつも同じ場所だったり痛みが強かったりしたときは、早めに歯科医師に相談しましょう。

 

薬で治す

 

口内炎の痛みがつらいときは、薬で対処するのも対策の一つです。

口内炎の薬には飲むタイプの他、患部にパッチを貼るタイプや軟膏を塗るタイプ、スプレーをかけるタイプなどさまざまな種類があります。

口内炎の薬は歯科医院で処方してもらう以外にドラッグストアなどで買うこともできるため、症状に応じて自分が使いやすいものを選ぶとよいでしょう。

 

刺激物を避ける

 

口内炎ができてしまったときには、食事の内容を見直すことも大切です。

カレーやキムチなどの辛いもの、レモンや酢などの酸味が強いもの、味が濃いものや熱いものなどは、刺激が強く口内炎を悪化させるおそれがあります。

また、アルコール類や甘いものも体内のビタミンを大量に消費するため、避けた方がよいでしょう。

レーザー治療器で処置する

日本橋はやし矯正歯科では積極的にレーザー治療器をもちいた口内炎の処置を行っています。

口内炎の表面を歯科用レーザー治療器の熱で処置することで短期間で痛みや不快感が消失し、普段の生活にすみやかに戻ることができます。

当院では半導体レーザー治療器を導入し、運用を行っていますので、スタッフまでお問い合わせください。

 

 

まとめ

 

歯の裏側に矯正器具を装着する裏側矯正は、人目を気にせず歯並びを治したい人にとって魅力的な治療方法です。

矯正装置が装着されると口内炎を発症しやすくなりますが、専用のワックスや薬の使用、矯正機器の調整、レーザーによる処置などの予防策や改善策もあります。

 

また、裏側矯正は治療に時間がかかることが一般的ですが、日本橋はやし矯正歯科なら3Dデジタル技術により、通常より短い期間で治療を行うことも可能です。

口内炎などの痛みに長く耐える必要もなくなるので、効率的に裏側矯正の治療を受けたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

【 症例あり 】 裏側矯正(リンガル矯正)

 

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

資格ドクターの紹介はこちら

・日本矯正歯科学会認定医
・日本矯正歯科学会指導医
・日本顎関節学会専門医
・日本顎関節学会指導医
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経歴

1995年 北海道医療大学歯学部卒業
1999年 北海道医療大学大学院歯学研究科歯学専攻博士課程修了・学位取得
1999年 海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 助手
2003年 アメリカ・ミネソタ大学歯学部口腔科学科 客員研究員
2006年 北海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 講師
2007年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 講師
2007年 北海道矯正歯科学会 理事
2008年 アメリカ・ノースカロライナ大学歯学部矯正科 客員教授
2008年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 准教授
2011年 Digital Orthodontics 研究会 副会長
2015年 日本橋はやし矯正歯科 開院
2018年 K Braces矯正歯科原宿駅前 総院長就任
2021年 日本デジタル矯正歯科学会 副会長就任
2002年 11月 日本矯正歯科学会認定医(第2293号)
2007年 8月 日本矯正歯科学会指導医(第608号)
2013年 5月 日本顎関節学会専門医(第343号)
2013年 5月 日本顎関節学会指導医(第208号)

治療内容について