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ハイブリッド矯正治療とは

2016/04/19 12:41:40

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

資格ドクターの紹介はこちら

・日本矯正歯科学会認定医
・日本矯正歯科学会指導医
・日本顎関節学会専門医
・日本顎関節学会指導医
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こんにちは。日本橋はやし矯正歯科です。
お悩みの方は当院の無料カウンセリングも是非ご検討ください。

 

(2016年4月19日公開/2024年7月29日更新)

 

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

日本橋はやし矯正歯科では、新しい3Dデジタル矯正を基にした「ハイブリッド矯正治療」を提供しています。

今回は、ハイブリッド矯正について

  • どのような治療なのか
  • その優れている点

などをご紹介させていただきたいと思います。

 

 

 

より効率的に矯正するハイブリッド矯正

 

矯正治療には、表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正による矯正治療などいくつかの代表的な治療方法があり、一般的には各治療方法を単独で用いて治療を行います。

 

しかし、各治療法には利点や欠点、向き・不向きがあります。

 

そこで、これらの利点だけをうまく融合させより効果的・効率的で、患者様の多様な要望に答えることができるようにデザインされた治療方法が「ハイブリッド矯正治療」なのです。

 

今回は、裏側矯正と矯正による矯正治療を組み合わせた「ハイブリッド矯正治療」に関してお話したいと思います。

 

 

 

裏側矯正とマウスピース矯正による矯正治療のメリット・デメリット

 

それでは、それぞれの治療法のメリット、デメリットを整理してみましょう。

 

裏側矯正のメリット

 

  • 装置が見えない
    人目を気にしなくて済みます。
  • 治療期間が短い
    現在は3Dデジタル矯正技術の進化により、表側矯正と変わらないほど治療期間の短縮ができています。
  • きれいな歯並び(特に前歯)を早い段階で実感できる
    半年ぐらいで前歯が最初に並んできますので、この段階できれいな歯並びを実感しながら治療を続けることができます。
  • かなりの難症例でも対応可能
    顎の骨がずれている等の「骨格に問題がある」ケース以外であれば、ほとんどすべて、かなりの難症例でも治療が可能です。

 

 

裏側矯正のデメリット

 

  • 口腔内の違和感など
    裏側に装置が着くため、発音がしにくかったり、口の中に違和感が生じることがあります。
  • 歯磨きなどがしづらくなる
    裏側に装置が着くため、歯磨きなどのお口の環境維持が難しい場合があります。

 

 

マウスピース矯正による矯正治療のメリット

 

  • 装置が目立たない
    歯に透明な装置をかぶせる方法なので、装置が目立たず見た目に分かりづらいです。
  • 歯磨きなどが楽
    装置が取り外せるので、歯磨きなどのお口の環境維持がとても楽に行えます。

 

マウスピース矯正による矯正治療のデメリット

 

  • ワイヤー矯正よりも治療が長期化することがある
    特に難症例の治療の場合は、治療の長期化が懸念されます。
  • 着脱の面倒がある
    装置を使わないと治療が進まず元に戻ってしまうこともあるため、患者様の協力度が治療期間に大きく影響します。

 

 

 

メリットを融合したハイブリッド矯正治療

 

こういったケースでは

  • 治療の前半(半年~1年)を裏側矯正
  • 治療の後半(半年~1年)をマウスピース矯正による矯正治療

で行うと、それぞれのメリットを生かした新しい矯正治療をデザインすることができます。それでは症例のシミュレーションを通して説明していきます。

 

▼この患者様は、歯の凸凹と八重歯を治したいと考えています。

ハイブリッド矯正治療を受ける患者の歯

口元が出ているため、歯を抜いて出来るだけ前歯を後ろに下げ、口元も引っ込めたいというご要望がありました。

 

その他のご要望としては、

  • 見えない矯正装置にしたい
  • できるだけ治療期間を短縮したい
  • 治療中も快適に生活したい

などをご希望されました。そこで、治療の前半を裏側矯正で行い、治療の後半をマウスピース矯正による矯正治療で行うハイブリッド矯正を提案させていただきました。

 

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写真をご覧頂ければお分かりかと思いますが、この患者様のように歯の凸凹が大きく、歯を抜いて前歯を後ろに下げる治療が必要な場合、マウスピース矯正による矯正治療のみの治療では難しいことが多いです。

 

 

治療前半は、裏側矯正による歯の移動

 

治療の前半では、ワイヤーを用いた裏側矯正が効果的な、以下のような歯の動きを行います。

  1. 八重歯になっている犬歯を後ろに下げながら、
  2. 前歯の重度の凸凹をある程度改善し、
  3. 歯を抜いた隙間を可能な限り閉じる

 

▼治療開始前の患者様の歯列です。

ハイブリッド矯正の裏側矯正1

 

▼治療前半、裏側矯正が完了した歯列がこちら。

ハイブリッド矯正の裏側矯正2

だいぶ整ってきました。

 

 

治療後半はマウスピース矯正による矯正治療を行います

 

次に、裏側矯正の装置を撤去し、マウスピース矯正による矯正治療に移行することでより快適な環境で治療を継続し、最終的な咬み合わせを得ることが出来ます。

 

以下のような治療の後半の歯の移動は、マウスピース矯正による矯正治療でも十分対応できる歯の移動です。

  1. 残っている隙間を閉じ、
  2. それぞれの歯の位置を微調整し、最終的な位置へ歯を動かす

 ▼治療後半、マウスピース型歯科矯正装置による治療開始直後の歯列。

ハイブリッド矯正治療、マウスピース矯正による矯正治療開始直後

 

▼マウスピース矯正による治療終了後の歯列です。

ハイブリッド矯正治療、マウスピース矯正終了

 

このように、ハイブリッド矯正治療は高度で精密な設計が必要となりますので、どこでも受けられるというわけはありません。

 

しかし新しい3Dデジタル矯正治療によって歯の移動の精度が格段に向上し、このような治療が行えるようになりました。そしてさらに治療期間を大幅に短縮することも可能になったのです。

 

ご興味のある方は、是非ご相談にいらしてくださいね。

 

患者様の様々なご要望にこたえることができるよう、新しい3Dデジタル矯正治療を活用した新しい矯正治療を、日本橋はやし矯正歯科は積極的に提案していきます。

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

資格ドクターの紹介はこちら

・日本矯正歯科学会認定医
・日本矯正歯科学会指導医
・日本顎関節学会専門医
・日本顎関節学会指導医
・デンツプライシロナ公認 SureSmile/Adance/Orhto/Aligner ファカルティ・ドクター/インストラクター・ドクター

経歴

1995年 北海道医療大学歯学部卒業
1999年 北海道医療大学大学院歯学研究科歯学専攻博士課程修了・学位取得
1999年 海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 助手
2003年 アメリカ・ミネソタ大学歯学部口腔科学科 客員研究員
2006年 北海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 講師
2007年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 講師
2007年 北海道矯正歯科学会 理事
2008年 アメリカ・ノースカロライナ大学歯学部矯正科 客員教授
2008年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 准教授
2011年 Digital Orthodontics 研究会 副会長
2015年 日本橋はやし矯正歯科 開院
2018年 K Braces矯正歯科原宿駅前 総院長就任
2021年 日本デジタル矯正歯科学会 副会長就任
2002年 11月 日本矯正歯科学会認定医(第2293号)
2007年 8月 日本矯正歯科学会指導医(第608号)
2013年 5月 日本顎関節学会専門医(第343号)
2013年 5月 日本顎関節学会指導医(第208号)

治療内容について