日本橋はやし矯正歯科 TOP > コラム > しゃくれを治す方法とは?種類別に歯科医が解説

しゃくれを治す方法とは?種類別に歯科医が解説

2022/04/06 10:54:28

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

資格ドクターの紹介はこちら

・日本矯正歯科学会認定医
・日本矯正歯科学会指導医
・日本顎関節学会専門医
・日本顎関節学会指導医
・デンツプライシロナ公認 SureSmile/Adance/Orhto/Aligner ファカルティ・ドクター/インストラクター・ドクター

しゃくれを治す方法とは?種類別に歯科医が解説

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科です。
お悩みの方は当院の無料カウンセリングも是非ご検討ください。

 

しゃくれを治したいものの、どのような治療法があるのか知りたい人もいるのではないでしょうか。

本記事ではしゃくれを治したい人に向け、しゃくれの種類別に治療法を解説します。

 

最後まで読んでいただければ、自分のしゃくれのタイプに合わせた治療法を理解できます。

しゃくれの治療を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

しゃくれの主な種類と特徴

 

しゃくれとは下顎が前に突き出している状態のことです。しゃくれは大きく分けて2種類あるため、それぞれの特徴を紹介します。

 

下顎前突

 

下顎前突とは、下顎が前に出ていると同時に上下の歯の噛み合わせがずれている状態のことです。

通常は上の歯の方が下の歯よりも前面に出ているのが一般的ですが、下顎前突の場合は下の歯の方が上の歯よりも前に突き出しているため、噛み合わせが逆になっています。

 

下顎前突の主な原因は、下顎の位置や大きさに異常が生じていることです。

下顎前突のデメリットはしゃくれが目立つだけでなく、食べ物を噛み切るのに苦労する、サ行とタ行の発音がしづらいなどが挙げられます。

 

反対咬合

 

反対咬合とは、上下の前歯の噛み合わせが逆になっている状態のことです。

上の前歯が内側に向かって生えている、もしくは下の前歯が外側に向かって生えている場合に起こります。

反対咬合の原因はさまざまで、骨格が原因の場合と歯並びが原因の場合があります。

また鼻疾患や顎・舌を突き出すような癖も原因の一つです。

反対咬合のデメリットは下顎前突と同様にしゃくれが目立つ、虫歯や歯周病にかかりやすい、食べ物を噛み切りにくいなどが挙げられます。

 

しゃくれの主な原因は?

 

顎がしゃくれてしまう主な原因を以下で詳しく解説します。どのような原因があるのか確認しておきましょう。

 

遺伝によるもの

 

しゃくれは、遺伝が原因で起こる場合があります。

遺伝的な要素によって下顎の骨が大きく成長しすぎたり、上の顎骨が正常なサイズよりも小さいまま成長が止まってしまったりします。

 

遺伝が原因でしゃくれになった場合、顎骨の異常だけでなく噛み合わせも全体的に前にずれている状態になりやすいです。

特に日本人は他の人種よりも遺伝的な要素によって、しゃくれになりやすい傾向にあります。

 

子どもの頃の癖によるもの

 

子どもの頃から続いている癖が顎に影響を及ぼし、しゃくれになる場合があります。

例えば下顎を前に突き出すような習慣や癖などです。

舌を前に出す動きは、下顎を前に突き出しやすくしてしまう場合があります。

また口呼吸もしゃくれの原因になる場合があるため、注意しましょう。

 

しゃくれを治す方法

 

しゃくれを治す方法

 

しゃくれの主な治療方法は、矯正治療と外科手術の2種類です。それぞれの方法を以下で解説します。

 

矯正治療

 

矯正治療は、矯正歯科で行われるしゃくれの治療法の一つです。

矯正治療は子どもと大人で治療方法が異なります。

子どもの場合は、固定式もしくは取り外し式のマウスピースを利用して矯正します。大人の場合は、ワイヤーを活用して上顎歯列を前に、下顎歯列を後に移動させる治療を行うのが一般的です。

 

中には、上下の歯列を移動させるためのスペースを設けるために、抜歯が必要になることもあります。

ただし矯正治療を行ってもしゃくれが改善されないケースもあるため、しゃくれの治療を継続する場合は後述する外科手術が必要です。

 

外科手術

 

外科手術が必要なケースは、骨の不調和が重度の方です。

顎変形症と診断される場合もあり、上顎もしくは下顎の骨の大きさや形状、位置などに異常が生じてしまう病気です。

例えば顎が横にずれて左右の顔が非対称になっている、上下の噛み合わせが悪く隙間が開いている、噛みづらい、発音しづらいなどの症状が見られます。

 

上記の場合、矯正治療だけではしゃくれの改善が難しいため、外科手術を伴った外科的矯正治療で改善を行うのが一般的です。

外科手術では顎の骨の形状や位置を変えるための手術を行います。

外科手術を受けた場合は、10日〜2週間程度の入院が必要です。しかしながらサージェリーファーストで治療を行った場合は入院が必要ないこともあります。

日本橋はやし矯正歯科では積極的なサージェリーファースト治療を行っています。

 

しゃくれ治療の事例

 

しゃくれの治療例を一部ご紹介いたします。実際に患者様のご要望や状況を精査し、最適な治療法をご提案いたします。

 

サージェリーファーストでの治療例

 

サージェリーファーストは術前矯正を必要とする従来法とは異なり、まず外科手術を行い、上顎と下顎をよい位置関係に移動させていきます。

そのため、この時点で顔のバランスが改善しますが、咬み合わせは悪い状態となります。

 

▼初診の状態

初診の状態

 

▼外科手術直後の状態

外科手術直後の状態

顎の骨は良い位置になりましたが、かみ合わせは悪い状態です。

かみ合わせを良くするため、3Dデジタル矯正システムでシミュレーションを行います。

 

▼3Dデジタル矯正システム

3Dデジタル矯正システム

3Dデジタル矯正システムのシミュレーションで最終的な歯の位置を設定し、正しい位置に歯を動かしていきます。

 

関連ページ:

3Dデジタル矯正システムの詳細

デジタル矯正システムについて

▼矯正治療終了後

矯正治療終了後

歯列が綺麗に揃いました。3Dシミュレーションで計画された歯の移動が、高い精度で達成されていることがお分かりいただけると思います。

サージェリーファーストでは、従来法では2年以上要してしまうところを、外科術後およそ7か月で治療を終了することができました。

 

関連ページ:

サージェリーファーストの治療例の詳細

サージェリーファーストに力を入れています

サージェリーファーストの治療の流れはこちら

サージェリーファースト (外科矯正)

 

しゃくれを放置するリスク

 

しゃくれを放置し続けた場合、どのようなリスクがあるのか以下で詳しく解説します。

 

かみ合わせが悪くなる

 

しゃくれがある子どもは成長とともに顎の骨も大きくなり、大人になるにつれてしゃくれが目立つ場合があります。

しゃくれによって上下の歯がずれやすくなり、噛み合わせが悪くなりやすいです。

 

滑舌が悪くなる

 

しゃくれを放置すれば、歯と歯の間に隙間ができて滑舌が悪くなり発音も不明瞭になるため、会話をする際に相手が聞きづらくなる可能性が高まります。

滑舌の悪さや発音の不明瞭さは単に発した言葉を理解してもらいづらいだけでなく、コミュニケーションが取りづらくなることも考えられます。

コミュニケーションがうまく取れなくなれば、人との会話も苦痛に感じやすくなるでしょう。

 

まとめ

 

しゃくれの治療方法は、矯正治療と外科手術の2種類に分けられます。

大人のしゃくれは矯正歯科での治療が必要です。

しゃくれにも種類があるため、自分で判断せずに歯科医師に相談して治療方法を検討しましょう。


 

 

日本橋はやし矯正歯科では、3Dデジタル矯正システムを用いて精密な外科的矯正治療のシミュレーションも行っています。それぞれの患者様に合わせた治療方針を決定できるため、しゃくれや歯並びでお悩みの方はぜひご相談ください。

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

資格ドクターの紹介はこちら

・日本矯正歯科学会認定医
・日本矯正歯科学会指導医
・日本顎関節学会専門医
・日本顎関節学会指導医
・デンツプライシロナ公認 SureSmile/Adance/Orhto/Aligner ファカルティ・ドクター/インストラクター・ドクター

経歴

1995年 北海道医療大学歯学部卒業
1999年 北海道医療大学大学院歯学研究科歯学専攻博士課程修了・学位取得
1999年 海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 助手
2003年 アメリカ・ミネソタ大学歯学部口腔科学科 客員研究員
2006年 北海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 講師
2007年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 講師
2007年 北海道矯正歯科学会 理事
2008年 アメリカ・ノースカロライナ大学歯学部矯正科 客員教授
2008年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 准教授
2011年 Digital Orthodontics 研究会 副会長
2015年 日本橋はやし矯正歯科 開院
2018年 K Braces矯正歯科原宿駅前 総院長就任
2021年 日本デジタル矯正歯科学会 副会長就任
2002年 11月 日本矯正歯科学会認定医(第2293号)
2007年 8月 日本矯正歯科学会指導医(第608号)
2013年 5月 日本顎関節学会専門医(第343号)
2013年 5月 日本顎関節学会指導医(第208号)

治療内容について