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見えない・目立たない・気付かれにくい歯科矯正方法

「歯並びが気になるので矯正したいけど、装置が見えるのが嫌で…」
「矯正装置はできるだけ目立たなくしたい!」
「矯正していることに気づかれたくない!」

という方は相当数いらっしゃると思います。
実際にカウンセリングの時にそういうご相談をお受けすることは多いです。

「矯正治療=金属の装置が見える」というイメージがあるからだと思うのですが、最近では見えにくい装置も充実しています。

ご存知ない方はもちろん、すでにご存知な方は改めてメリットやデメリットなども知って頂ければと思います。

 

 

見えにくい矯正治療は主に以下の種類です

「矯正装置が見える」というのは主に表側にワイヤー装置をつける「表側矯正」です。

歯科矯正装置はそれ以外ににもいくつかあり、表側矯正以外は「ほぼ見えない」「見えにくい」「目立たない」と考えていただいていいと思います。

 

裏側矯正

 

ワイヤー装置を歯の裏側に装着するのが裏側矯正です。
歯の裏側なので表側からはほとんど見えません(かなり大きく口を開けるようなことがなければまず見えません)。

 

裏側矯正のメリット

 

虫歯になりにくい

 

「装置がついていて磨きづらそうなのに?」と思われるかもしれませんが、他の矯正方法と比べて裏側矯正は虫歯になりにくいです。

唾液には歯の汚れを洗い流す自浄作用の他にも抗菌作用、歯を修復する再石化作用などがあり、お口の中を清潔に保つのに非常に大切な存在です。

矯正装置が歯の裏側にあることで常に装置に唾液が付着している状態となり、他の矯正装置に比べて清潔を保つことができると言われています。

 

オフィスホワイトニングができる

 

オフィスホワイトニングとは、ご自宅ではなく歯科クリニックで行うホワイトニングのことを指します。

歯科矯正中は、歯列とともに「審美性を向上させたい」と、ホワイトニングをご希望になる患者さまがいらっしゃいます。
(当クリニックでもホワイトニングを行っています)
装置が表側についている表側矯正は、アタッチメントが表側についているマウスピース矯正では矯正治療中にホワイトニングをすることができませんが、裏側矯正では矯正治療中に行うことができます。

矯正治療が終了する前に審美性が高くなるので治療へのモチベーションも向上します。

 

裏側矯正のデメリット

 

治療費が比較的高い

 

裏側矯正は歯の裏側、狭いお口の中の装置なので小さくかつ複雑な形状です。
そのため制作に手間がかかってしまいます。

また、裏側矯正はどの矯正歯科医でもできるわけではなく、その難しさゆえ技術や知識、経験が求められますので、どうしても一定の金額以上になってしまいます。

 

治療期間が比較的長期化する

 

裏側矯正は前述したように装置が小さく複雑なので、表側矯正に比べて装置の調整が難しいこと。

また表側矯正に比べて歯の移動にかける力が強くないことなどで、治療期間が長期化する傾向にありました。

ですが当クリニックが導入している3Dデジタル矯正システムの技術により、表側矯正と同等の治療期間を実現できるようになりました。

 

詳しくはこちらをご覧ください:3Dデジタル矯正で効率的な治療を実現。裏側矯正中心の矯正専門クリニック

 

クリニックによって品質のばらつきが大きい

 

上記で述べたようにどの矯正歯科医でもできるものではなく、また技術や知識、経験に依存するので、矯正治療の品質管理という観点で言えばクリニックによりばらつきが見られます。

品質管理のリスク回避のためにできれば「3Dデジタル矯正」を扱っている矯正歯科医院をお勧めします。

※当院はすべての矯正治療にて3Dデジタル矯正を導入しております。

 

お口の中なので装置の違和感が出やすい

 

滑舌が一時的に悪くなる、装置が舌に当たって違和感があるなど他の矯正方法に比べて裏側矯正は少し違和感が大きいです。

ただしほとんどの場合は最初のうちだけで、1週間程度で慣れる方がほとんどです。

 

難症例の場合は補助的装置が表から見えることもある

 

難症例の場合や治療を早く進めたい場合で、ゴムをかけるためのボタンやブラケットなど、追加の装置を歯の表側に装着することがあります。
そのような場合はどうしても表側から見えてしまいます。

「絶対に見せたくない」という方は、カウンセリングや初期の診察の際に矯正歯科医にお伝えすると良いでしょう。

 

口内炎ができることがある

 

元々口内炎ができやすい方は装置が舌に当たるなどした際に口内炎ができることがあります。

当院では極力そうならないように気をつけておりますが、もし口内炎になってしまって重度の場合は、ご連絡いただければクリニックでレーザーやワックス等で対応させていただいております。(特に追加費用はありません)

 

マウスピース矯正

透明なマウスピースを装着するのでかなり見えにくい装置です。

 

マウスピース矯正のメリット

 

装置を取り外せる

 

マウスピース矯正の最大のメリットが「外せる」ということではないでしょうか。

装置を外すことができるので、お食事の時に違和感がなく、歯磨きも装置がないのでこれまで通りに行えます。

 

お口の中の違和感が少ない

 

ワイヤー装置に比べてマウスピースは違和感を訴える方が格段に少ないです。

もちろん違和感がまったくないわけではなく、最初のうちはマウスピースの縁などが気になったり滑舌が少し悪くなったりするとはあります。(ほとんどの方がすぐに慣れます)

 

マウスピース矯正のデメリット

 

装着時間等をご自身で管理する必要がある

 

外すのがメリットである反面「自分できっちり管理する」というところがデメリットにもなります。

マウスピースは一日22時間以上装着しなければならないため、お食事の時や歯磨きの時以外には基本的に外してはいけません。
また、新しいマウスピースに交換する日は決められていますが、忘れてしまう方も少なくありません。

極端にお忙しい方はこれらの管理が負担になってしまうこともありますので、ワイヤー装置の方がライフスタイル上向いているということもあります。

 

マウスピースを固定する突起が目立つこともある

 

マウスピース矯正はマウスピースだけではなく、マウスピースを歯に固定するための「アタッチメント」という小さな突起を歯の表面に装着します。

歯と同じような色でとても小さなものですが、角度によっては多少見えてしまうこともあります。
また、素材の性質上どうしても飲食物による着色が起こることもあります。

 

治療期間が比較的長期化する

 

ハーフリンガル矯正

目立ちやすい上顎を裏側矯正、下顎を表側矯正で行う治療です。

 

ハーフリンガル矯正のメリット

 

治療費を比較的安価に抑えることができる
そもそもハーフリンガル矯正は「見えづらい矯正を比較的安価で行いたい」というご希望に沿う

に開発されたものです。
当クリニックでも上下裏側矯正よりも10万円安価な設定となっています。

 

お口の中の違和感が上下裏側矯正より少ない

 

下の矯正装置がお口の外にあるので、舌の違和感は上下裏側矯正よりもかなり少なく、喋りづらさもそれほどありません。

 

治療期間が比較的短い

 

ハーフリンガル矯正のデメリット

 

下の歯が見えやすい方(しゃくれ、受け口など)には向かない

 

矯正治療の理由が「下の歯が出ている」(しゃくれ、受け口など)場合や、笑った時に下の歯が目立つ方の場合は装置が見えてしまう可能性が高いので、「見えにくい」「目立たない」を重視される方にはおすすめできません。

 

至近距離、対面の場合は装置が見えてしまう

 

下の歯自体がそもそも見えにくいものではありますが、全く見えないということはないので、近い距離にいる場合はどうしても見えてしまいます。

ですので人と接するお仕事の方や、大きなイベントを控えて特にお写真の撮影を予定されている場合はおすすめできません。
その場合で一番いいのは上下裏側矯正です。

 

スポーツしている方は要注意!

 

下の歯に装着する表側矯正装置は、スポーツの際にボールが口元にぶつかったり転んだ際に顔を地面にぶつけたりすると怪我の恐れがあります。

特にコンタクトスポーツはとても危険なので注意が必要となります。

激しい転倒の際などは装置が外れてしまうこともあります。

 

「目立たない、見せたくない!」はカウンセリングの時に伝えてください

患者さまは様々な手段で「目立たない矯正」の情報をお探ししていて、この記事に辿り着いた方も多いかと存じます。

ですがここまでご説明した通り「絶対に見えない」という保証はありません。

矯正歯科医は「見えにくい」ことよりも「よりよい治療計画」を立てることを常に考えておりますので、「絶対に見せたくない」という思いがある方はカウンセリングの時点でその旨お伝えした方が良いでしょう。

 

当クリニックでは最新機器と3Dデジタル矯正で精度の高い治療をご提供しておりますので、些細なことでもカウンセリングの際にお話いただければと思います。

最新設備導入のお知らせ(CBCT/口腔内スキャナー)

当院ではこのたび以下の機器を最新のものにいたしました。

  • CBCT(歯科用3D画像診断装置)「CS9600:Carestream」
  • 口腔内スキャナー「MEDIT i600」

※「MEDIT i600」については改めて記事にてご説明いたします

 

CBCTも口腔内スキャナーも当クリニック開設の約10年前から導入しておりましたが、このたび、最新機器への入れ替えとなりました。

 

 

最新機器は治療の質に大きく影響します

 

技術は日々進化しており、より新しいものがより人の生活を豊かに、便利にしてくれます。

 

もちろん歯科矯正も、最新機器を導入することで、より正確にそして迅速に、骨格と歯列の位置関係を立体的に捉えることが可能となり、今まで以上に安全で効率的な治療計画をご提供できるようになりました。

 

CBCTは精度や画像の質などが格段に向上し、治療の質に大きく貢献します。

 

 

また口腔内スキャナーはスキャン時間の大幅な短縮と計測精度が向上し、特にマウスピース矯正への高い効果が期待できます。

 

 

 

開院当初から3Dデジタル矯正治療をご提供しています

 

当院は前述した通り、開院当初の10年前から3Dデジタル矯正を導入しております。

 

3Dデジタル矯正は林院長自身が大学での研究活動を通じてその有効性をいち早く実感、さらに海外留学時には歯の移動の3次元解析に関する研究を行い、数多くの論文を発表してきました。

 

ですので日本で3Dデジタル矯正を知り尽くしている数少ない矯正歯科医であると当院スタッフは自負しております。

 

そして現在では、今回導入した口腔内スキャナーのMEDIT i600、SureSmile(3Dデジタル矯正)、CBCTのCS9600を組み合わせることで、患者さま一人ひとりに合わせた“オーダーメイドの矯正装置”の製作と運用を実現しています。

 

CBCT × 3Dデジタル矯正は

  • 歯の根の向きや骨の厚みまで正確に把握
  • 治療のズレや無駄を最小限に
  • 患者さまご自身が状態を3Dで「見て納得」できる(インフォームドコンセントを確実なものにする)

治療を支える技術とともに、患者さまとのコミュニケーションの円滑化も可能にしています。

 

最新機器/高度なシステムでも無理のない料金設定です

 

当院では、高度なデジタルシステムを活用しながらも、患者様にとって無理のない治療費設定を心がけています。

 

「最新の治療を納得して受けたい」そうお考えの方にこそ、当院の矯正治療をおすすめいたします。
治療前には十分なカウンセリングと3Dシミュレーションを行い、充分にご納得いただいてから治療をスタートいたします。

 

矯正をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。

 

休診日更新のお知らせです。

2025年5月、6月の休診日のお知らせ

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科スタッフです。

5月に入って暑い日が続きますね!水分補給もお忘れなく。

休診日のお知らせです。

 

2025年5月の休診日

 

通常休診日:18日(第三日曜日)

臨時休診日:5月4日(日祝)~8日(木)

※5月3日(土祝)、11日(日)、25日(日)は診療いたします。

 

2025年6月の休診日

 

通常休診日:1日(第一日曜日)、15日(第三日曜日)

臨時休診日:29日(第五日曜日)


無料カウンセリングはこちらをご覧ください!
初回カウンセリング(無料) | 日本橋はやし矯正歯科

マウスピース部分矯正のイラスト

格安・激安マウスピース矯正って結局どうなの?

「マウスピース矯正の広告を見るとすごく安いのに、どうして他のクリニックはすごく高いのかな…」

確かに格安のマウスピース矯正は30万ぐらいと広告で見ることがあります。
一方で矯正専門クリニックはたいてい80万円以上で、一見金額の開きがありますね。
それではなぜこんなに金額が違うのでしょうか。
今回はそこを深く掘り下げてご説明してまいります。

 

格安マウスピース矯正はどうして安いの?

 

「30万」等の金額は部分矯正

 

広告には説明がないので多くの方がご存知ないと思いますが、30万等の極端に安い金額設定は、部分矯正です。
(私たちデジタルデンティストリーの部分矯正も40万円とそれほど大きな金額の違いはありません)

マウスピース部分矯正のイラスト

部分矯正は、前歯だけが気になる等のいわゆる「プチ矯正」が対象となります。
このプチ矯正は一部の極めて軽傷な状態のみで可能となります。

 

例えば「前歯のちょっとした凸凹」ぐらいであれば部分矯正でも可能です。

 

ですがこちらのイラストのように、歯のねじれのイラスト

歯が一本大きく捻じれていて、それを治したいなどの場合は、捻じれた歯が正しい位置に戻るためのスペースが必要になり、そうなると部分矯正では対応できません。

 

部分矯正で無理な場合は全体矯正になるわけですが、格安マウスピース矯正でも全体矯正ですとそれなりに金額がかかってしまい、もはや格安とは言えなくなります。

※それでも金額自体は矯正専門クリニックよりは安価ですが、こちらの記事を最後までお読みいただければと思います。

 

マウスピースが自社製造である

 

格安マウスピースはクリニックが製造しているわけではなく、マウスピースを製造している企業があります。

その企業が国内で自社製造されているので、海外からの輸送コストや中間マージン等のコストを削減できます。
※品質に問題があるというものではなく、一定の品質は担保されています。

 

3Dデジタル技術を活用して製造している

 

3Dデジタル技術で効率的な製造が可能になり、結果的にコストを下げることができています。

 

自由診療だからクリニックで価格設定できる

 

保険適用外なのでクリニック自身が価格設定をすることができます。

 

格安マウスピース矯正の問題点

 

と、ここまで聞くと意外といいことばかり…と思いますが、事実はそうではなく、ここからが問題となります。

 

プラン内のマウスピースの枚数が極端に少ない

 

デジタルデンティストリーが導入している「Suresmileアライナー」は平均的な使用枚数が50枚程度に対し、格安なマウスピース矯正ではマウスピースの数がせいぜい5枚程度だったりします。

 

マウスピースは少しずつ歯を動かす矯正方法なので、これだけ枚数が少ないともちろん矯正治療の効果も十分ではありません。

 

結果的に完全に歯が移動する前に治療が終わってしまい、「聞いていたのと違う!」とトラブルになるケースが実際にあります。

 

追加料金が必要になってしまう

 

上記のように十分に歯が移動せず追加のマウスピースが必要になることがあります。
これは追加料金になりますので、もちろん最初に想定していた金額には収まらなくなります。
安く済ませたかったのに結果的に結構かかってしまった…ということも少なくないようなので注意しましょう。

 

矯正専門医不在による知識不足の問題

 

格安マウスピース矯正を行っているのは、矯正専門クリニックではなく、普通の歯医者さんであることが多いです。

歯医者の建物のイラスト

矯正歯科治療は歯科医療の中でも非常に特殊な分野で、当然専門知識と実務経験が不可欠です。
普通の歯医者さんなら「歯を移動させる」ことを意識することは、抜歯をした場合以外はあまりありません。

本来の歯医者さんは虫歯や歯周病の治療がメインです。

 

一方で矯正専門医は、歯の移動はもちろんのこと、それが顎全体に及ぼす影響、顔貌への影響、装置の口腔内への影響、矯正治療による咬み合わせなどさまざまな知識が必要ですし、どのような副作用やリスクがあるかも専門知識がないと分かりません。

 

矯正治療は治療計画がとても大切になりますが、知識と経験がないと治療計画を立てることができません。
(ですのでカウンセリングの際は必ず治療計画について質問することをお勧めします)

ですので矯正治療後に「想像した歯並び、顔貌と違う」「歯並びが治っていない」「咬み合わせが悪くなった」等のトラブルになる事例が後を立たないのです。

 


私たちは、歯列を整えることは咬み合わせや願望の悩みが解消する、素晴らしいことだと信じながら、日々の診療を行なっています。

そういう意味では「歯列矯正を身近にした」格安マウスピース矯正の存在意義を感じています。

 

ですが知識や技術がない状態で安易に矯正治療を行い、結果的に患者さまの負担が増えてしまうことを実際に見ておりますので、こういう状況は改善すべきだと感じております。

 

みなさまも「安い」「簡単」「楽」という言葉にできるだけ釣られず、矯正治療で大切なことをお考えいただき、クリニック選びをして頂きたいと考えています。

 

私たちは矯正専門医が3Dデジタル矯正で精密かつ安全なマウスピース矯正を行っております。

詳しくは以下のバナーよりご覧ください。

難症例も!マウスピース専門サイトのバナー

矯正治療に失敗して悩む女性の画像

矯正治療に失敗した…再矯正ってできるの?

一回矯正治療を受けたが、何らかの理由で途中で辞めてしまったり、矯正治療が終わっても思ったようにならなかった(患者さまの思いとしては「失敗した」となります)ということもあります。

 

 

思ったようにならなかったケースとしては

  • 後戻りが生じてしまった
  • 治療したがそれほど変わらなかった
  • もっと歯並びが綺麗になると思った
  • 顔貌が変わってしまった
  • 目的の歯列は整ったが他の問題が生じてしまった

などが挙げられます。

 

再矯正を望むケースについて

 

再矯正を望まれる主なケースには以下のようなものがあります。

 

後戻りしてしまった

 

矯正治療が終了しても、歯はそこにずっと収まってくれるわけではありません。
装置で力をかけて歯を移動しているので、当然歯は元のところへ戻ろうとします。
これを防ぐために「リテーナー」という保定装置を当分装着していただきます。

 

リテーナーのイラスト

このようなもので、さまざまな種類があり、矯正歯科医がそれぞれの状態に最適なものを選び使用していただきます。

 

ですがリテーナーの使用をしっかりと患者さまにクリニック側がお伝えしなかったり、患者さまご自身がリテーナーの使用をサボってしまったりすることがあります。

そうすると、思いの外早く歯は元の位置へ戻るためズレていってしまいます。

 

舌や唇の癖がある

 

舌や唇の動きの癖も歯並びを悪くする原因となり、そもそも元の歯並びの悪さもこれに一因がある場合があります。
これらを口腔習癖(こうくうしゅうへき)と呼び、お子様の場合は指しゃぶりなどもその代表です。

 

舌を噛む癖のある子どものイラスト

舌を噛む癖があると開咬(オープンバイト)のリスクが高くなります。
特にお子さまは要注意です。

 

大人の方の口腔習癖で歯並びに影響を及ぼす可能性があるものとして、以下のような例があります。

  • 下で前歯を押す癖(舌突出癖/ぜつとっしゅつへき)
  • 前歯で唇を噛む癖(咬唇癖/こうしんへき)
  • 爪を噛む癖(咬爪癖/こうそうへき)
  • 口呼吸をする癖
  • 歯ぎしり

こういう癖について、矯正治療中に矯正歯科医が指導等をしてくれれば良いのですが、歯科医が気づかなかった、または気づいても指導をしていなかった場合は、そもそも「癖を意識していない」ことが多いのでどうしても歯並びに影響が出てしまいます。

 

思ったようにならなかった(治療への不満)

 

矯正治療後に「思ったようにならなかった」というのは意外と多いようです。
仕上がりが満足いかなかったり、治したいところが完全に治っていなかったり、歯並びに他の問題が生じてしまったりなどその理由はさまざまです。

 

治療の不満の原因は主に二つあります。以下のいずれかが当てはまることがほとんどです。

 

歯科医の矯正技術・知識不足

 

いわゆる「歯医者さん」が片手間に矯正治療を行なっている場合があります。

※最近よく聞く「格安マウスピース矯正」も普通の歯医者さんが行なっている場合が多いです

 

マウスピースのイラスト

 

矯正治療はこれまで当サイトのコラムで幾度もお話しているように「見えている歯の部分」だけでなく「歯の根っこ」が動き、顎の骨やその周囲の組織が大きく影響を受けるものです。

そして歯の動きもとても複雑でシミュレーションが不可欠なのですが、そういう知識や技術がなく安易に治療を行なって、大きな失敗例になってしまうケースがあります。

 

矯正歯科医と患者さまのコミュニケーション不足

 

インフォームドコンセントのイラスト

しっかりした矯正歯科で行った治療で納得がいかなかったという場合は、そのほとんどの原因が「コミュニケーション不足」です。

 

きちんとシミュレーションをして治療計画を立てられるクリニックに通い、治療結果に満足がいかなかった場合の多くが、患者さまと歯科医の間のコミュニケーションが不足しています。

 

矯正専門医で治療した場合は治療自体の大きな失敗というのはあまりないのですが、治療目標を患者さまにしっかりと説明して理解いただく必要があります。(これをインフォームドコンセントといいます)

ですがこれが欠けていたり、リスクや副作用の情報を伝えていないと患者さまのご不満に繋がってしまいます。

 

患者さまのご質問等に安易に良いことばかりを言ってしまうと患者さまの期待ばかりが高まってしまい、かえってトラブルを生じる原因になりますので、デメリットやリスク等についてもしっかり話をしてくれる方が望ましいのです。

 

クリニック選びは「良いことばかりを言う矯正歯科医」ではなく「リスク等もしっかり言ってくれる矯正歯科医」を選んでいただきたいと思います。

 

再矯正ってしてもいいの?

 

再矯正は最初の矯正に比べて歯根吸収などのリスクがどうしても高くなりますが、以下に説明するケースを除けば可能です。

当院ではご希望のすべてを叶えることは難しくても、できるだけ患者さまの思いに近づけるようにコミュニケーションを取りながら行います。

 

再矯正ができない場合

 

以下の場合は再矯正は原則としてできません。

  • 抜歯で前歯を後退させているのにもかかわらず、元の位置まで歯を戻してほしいという場合
  • 抜歯で可能な限り前歯を後退させているのにもかかわらず、さらに前歯を後退させてほしいという場合
  • 非抜歯治療ご希望なのにもかかわらず、口元を積極的に後退させて欲しいという場合

 

どこで再矯正をするか

 

このようにさまざまな理由で仕上がりに満足がいかず、再矯正をしたいという方からのご相談はしばしばあります。

保定期間中に後戻りが生じてしまった場合などは矯正歯科専門医が在籍しているのであればは元のクリニックで良いと思います。

 

ですが、以下のようなケースであれば他のクリニックに変えたほうが良いかもしれません。

  • 主な症状が治らなかった
  • 噛み合わせ等が悪くなった
  • ドクターと相性が悪い・信頼できていない
  • 最初に聞いていた治療結果と違っていた

 

再矯正をする際のクリニック選び

 

矯正治療をすると歯や歯の根っこの位置が変わるので、そこからまた動かすとなると歯根吸収などのリスクがさらに高くなります。

3Dデジタル矯正を導入し、顎の骨や歯の根っこまでもモデル化してシミュレーションができるクリニックであれば前もってリスクを把握しできるだけ回避できますのでおすすめです。

日本橋はやし矯正歯科は日本でもまだ少ない3Dデジタル矯正をすべての矯正治療に導入し、安全性の高い矯正治療を行なっております。
お気軽にカウンセリングにお越しください。