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下顎前歯の先天欠損(Three-incisor)の矯正治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は下顎の前歯が先天的に欠損している症状の治療例をご紹介したいと思います。

 

 

【生まれながら歯の本数が少ない「先天欠如歯」の矯正治療】

 

現代人には歯の数が生まれながらにして少ない人がいらっしゃいます。

この先天的な欠損は「先天欠如歯」と呼ばれ、実は意外と多くの方に見られます。

 

中でも下顎の前歯が1本足りない人の比率が高く、通常では前歯は4本生えているのですが、1本足りず、3本の状態です。

この場合を歯科矯正学では、Three-incisor(スリー・インサイザー)とよく表現されます。

 

■Three-incisor(スリー・インサイザー)の矯正治療は難しいです

 

Three-incisor(スリー・インサイザー)は前歯という目立つところなので、しばしば矯正をご希望の患者さまとして治療を受けられますが、一般的な矯正治療に比べて難しい点が多く、経験と技術が必要となります。

 

今回は私が手がけた症例をご紹介しながら説明してまいります。

 

 

【「先天欠如歯」は意外とご本人が気づいていないことも】

 

この患者様は、上下前歯の凸凹(叢生)と軽度の口ゴボの改善をご希望され来院されました。

比較的シビアな歯の凸凹と口唇閉鎖不全があり、歯を抜いて治療することになりました。

 

なお、カウンセリングの際に、私がThree-incisor(スリー・インサイザー)であることを患者さまにお話したところ、なんと患者さまご自身がびっくりされたのです。

ご本人は前歯が1本足りないことに今まで気がつかなかったとのことでした。

 

■改善点を網羅し治療するのが難しい症例でした

 

今回の治療で改善する点はわかりやすく説明すると以下のようになります。

  1. 上下前歯の凸凹(叢生)の改善
  2. 軽度の口ゴボの改善
  3. 口唇閉鎖不全及び梅干し状の隆起の改善
  4. 正中線がズレるので見た目に綺麗にする

これらを可能な限り改善していくのは実はなかなか難しいものですので、非常に緻密な治療計画が必要になるということがお分かりいただけると思います。

 

 

【Three-incisor(スリー・インサイザー)治療を写真でご説明します】

 

治療前の正面の写真です。

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下顎の前歯は3番しかないThree-incisor(スリー・インサイザー)の状態です。

 

下顎の写真です。分りやすいように番号を振っています。

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下顎の前歯は3本しかありません。

 

このまま通常の治療で歯をならべてしまうと、下顎の前歯の数が1本少ないため、出っ歯が残った仕上がりになってしまいます。

 

■Three-incisor(スリー・インサイザー)の治療方法

 

Three-incisor(スリー・インサイザー)の治療は

  1. 下顎の歯を片側1本のみを非対称的に抜歯する
  2. 上顎の前歯の幅を削る(IPRといいます)を行う

いずれかの治療を選択することが多く、様々な状況を考慮して決定されますが、今回の患者さまでは(2)のIPRによる治療を選択しました。これは以下に説明してまいります。

 

どちらにしても治療の成功にはしっかりとした治療計画が不可欠です。

 

 

【3Dデジタル矯正のシミュレーションを基に治療計画を立てる】

 

3Dデジタル矯正では正確な3Dモデルを使ってシミュレーションすることが可能ですので、患者様にとっても非常に分りやすい説明を行うことができます。

 

この患者さまの場合は、より口元をすっきりと改善させたいとのご要望を考慮し、小臼歯を4本抜歯し、上顎の前歯をIPRで調整する治療法が採用されました。

 

治療計画をもとに作成された3Dシミュレーションです。

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前歯の数は上下で異なるため正中線はズレます。この仕上がりについてもしっかりと説明をおこない、同意を得た上で治療を開始します。

 

治療前にご説明し、同意を得た内容は以下となります。

  • 診断:上下顎中等度の叢生、下顎中切歯の先天欠如
  • 治療法:上顎両側第一小臼歯・下顎両側第一小臼歯の抜歯、ハーフリンガル装置による治療
  • 治療期間:24ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、IPRによる知覚過敏
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、上下正中線のズレ

 

■綺麗に揃った歯並びを実現できました

 

治療後の写真です。

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正中線はズレますが、できる限りそれが目立たないように矯正治療で調整しました。

 

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下顎のみで見ると、一見「歯が足りない」ようには見えません。スッキリ揃った歯並びは見た目はもちろんですが、それ以上に咬み合わせなど健康面に影響するという意味での改善が非常に重要都なります。

 

 

【予定よりも短い治療期間で終了しました】

 

治療期間は、最初の予定では24ヶ月だったところ、22ヶ月で完了することができました。

内訳は以下となります。

  • 歯の凸凹の改善:6ヶ月
  • 抜歯空隙の閉鎖:10ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:6ヶ月

歯の凸凹と前方への突出感が改善され、とても綺麗な歯並びになりました。

前歯を後退させたことで口ゴボと梅干ジワも改善することができ、患者様には大変満足していただきました。

また、術前に予想されていた上下正中線のズレも、計画通りに整えることができました。

 

適切な診断と治療方針を基にした矯正治療を行うことで、治療の計画が難しいThree-incisor(スリー・インサイザー)の症例にも効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。


矯正治療はどんどん進化しておりますので「矯正治療では難しいかな」と思われることでも、治療が可能であることは増えております。

難しい症例の場合はできるだけ矯正専門医にご相談されるのが良いかと思います。

 

日本橋はやし矯正歯科は常に最新の技術を取り入れておりご安心、ご納得頂ける治療を提供するよう尽力しております。お悩みの方はどうぞお気軽にご連絡ください。カウンセリングは無料です。

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裏側矯正の治療期間を短縮したカスタムワイヤー

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回は、日本橋はやし矯正歯科で行っている最新の3Dデジタル裏側矯正について、そのカスタムワイヤーの有効性を中心にお話したいと思います。

 

 

【裏側矯正が表側矯正より治療期間が長い理由】

 

一般的に裏側矯正は表側矯正と比較して治療期間が長期化する傾向にあります。

 

これにはいくつか理由があるのですが、最も大きな要因は「ブラケット間距離がとても短い」ことにあります。

 

■裏側のブラケット間距離は表側よりかなり近接している

 

ブラケット間距離とは、ブラケットといわれている矯正装置同士の隣り合った距離のことで、表側と比較して裏側矯正の場合とても近くなってしまいます。

 

分かりやすいように図で説明します。同じ患者さまに表側のブラケットと裏側のブラケットを装着した3Dモデルです。

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赤の矢印で示しているのがブラケット間距離です。

裏側の場合、表側と比べて3倍以上距離が短くなることがお分かりいただけると思います。

 

■裏側矯正の治療ステップが増える問題

 

矯正治療はワイヤーの太さや断面の形を徐々に変えていきながら治療が進んでいきます。

 

ワイヤーが細い場合はあまり問題にならないのですが、治療が進み、比較的太いワイヤーを装着する必要のある段階で避けられない問題が発生します。

裏側矯正はブラケット間距離が短い=ワイヤーの長さが短いため、ワイヤーがたわみにくく、「ワイヤーを一気に曲げてブラケットの奥まで入れる」ということが物理的に難しくなります。

 

矯正治療はブラケットにしっかりとワイヤーを入れることがとても重要なので、結果として裏側矯正はワイヤーをしっかりと入れ込むまでに定期的なワイヤー調整のステップが増えてしまい(一気に曲げられないため少しずつ調整することになります)、治療期間が長くなってしまいます。

 

 

【裏側矯正の治療期間の問題を解決したカスタムワイヤー】

 

この「裏側矯正の治療期間の長期化」という長年の問題を解決できたのが3Dデジタル矯正のカスタムワイヤーです。

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治療が進んだ段階で必要となる太いワイヤーの代わりに、専用の非常に細いワイヤーを開発。

この専用ワイヤーに細かな屈曲や捻じれを組み込み、太いワイヤーと同じかそれ以上の効果を発揮することが可能となり、結果的に裏側矯正も表側矯正と遜色のない治療期間となりました。

 

裏側矯正の治療期間の大幅短縮が実現されたのです。

 

■デジタル技術とロボット工学技術が矯正治療に貢献

 

上記の写真はロボットアームがカスタムワイヤーを曲げているところです。3Dモデルの設計通りにロボットがワイヤーを曲げていきます。

 

この高精度のワイヤーの作製は人の手では決して真似できるものではなく、最新のデジタル技術とロボット工学技術が可能にした画期的な治療システムなのです。

 

日本橋はやし矯正歯科のワイヤーはすべてこのシステムを用いていますので、裏側矯正の治療期間も短縮できております。

 

カウンセリングで3Dデジタル矯正をご体験頂くこともできますので、お気軽に無料カウンセリングにお越しください。

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マウスピースを清潔に保つ「リテーナーブライトフォーム」

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、日本橋はやし矯正歯科で運用しております最新のマウスピース矯正システム「シュアスマイル・アライナー(suresmile alignner)」のパッケージに加わった新しいアイテムについてお話します。

 

【除菌と歯のホワイトニングが同時にできます】

 

マウスピース型矯正装置専用に開発された除菌剤で歯のホワイトニングにも効果がある、Retainer Brite Foam(リテーナーブライトフォーム)です。 ブライトフォーム-s

 

マウスピース矯正に用いるマウスピースは、10日~14日で新しいものに交換しながら歯を動かしますが、やはり使っているとだんだん汚れが目立ってきます。

 

歯ブラシで清掃していただくことも大切ですが、専用に開発された除菌効果も備えたクリーナーを用いるとより効果的に清潔な状態を維持することができます。

 

このリテーナーブライトフォームは、3.8%の過酸化水素を配合しており、99%の殺菌効果を持ちつつ、歯のホワイトニングも同時に行うことができる優れた商品です。

 

 

【使い方はとても簡単です】

 

使い方はとても簡単。以下の4ステップです。

  1. マウスピースを取り外します。
  2. 1プッシュ半のフォームを1つのマウスピースに流し込みます。
  3. 指などで全体に伸ばします。
  4. 再度、マウスピースを装着します。

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1日4回までの使用で、歯のホワイトニングと除菌を同時に行うこが可能です。

 

マウスピース矯正を行いながらホワイトニングもできるので、非常に患者さまのニーズにマッチしたアイテムといえます。

 

こういったものも、患者さまの様々なご要望にお応えするツールの一つと考え、当院では積極的に使っていきたいと思います。

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治療期間が短縮される「アーリー・ディボンディング」とは

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。今回は、アーリー・ディボンディングについてお話したいと思います。

 

日本橋はやし矯正歯科ではかなりの短期間の矯正治療期間を実現しておりますが、それでも

  • 結婚式に間に合わせるため
  • 就職活動中であるため

など、できる限り早く装置を外したいというご要望があります。

 

こういった場合にアーリー・ディボンディングを行なっています。

 

 

【アーリー・ディボンディングとは】

 

アーリー・ディボンディングは、矯正治療期間をより短くするための治療法です。

 

これはワイヤー矯正が終盤に差し掛かった段階で、それまで使っていた矯正装置(ワイヤー装置)を外し、最終仕上げでマウスピース矯正に移行して治療するものです。

ワイヤー装置のみで治療を進めるよりも格段に治療期間が短縮されます。

 

矯正治療が終了した後に、歯を動かしていた装置(ブラケットといいます)を外すことをディボンディングといいます。接着剤で着けていたブラケット装置を外すことからそのように呼ぶようになりました。

 

そしてアーリー・ディボンディングは、ブラケットを「早く」外す治療法なので「アーリー」なディボンディング、ということになります。

 

このアーリー・ディボンディングは、シュアスマイル・アライナー(suresmile aligner)というマウスピース型矯正装置で可能となりました。

これについては後半でご説明したいと思います。

 

 

【アーリー・ディボンディングの治療の流れなど】

 

■なぜ終盤にマウスピースにするのか

 

矯正治療は最後の段階で微調整が入ることが多く、ワイヤーによる矯正装置を使っている場合、この時点でワイヤーを外すタイミングが予定より遅れてしまうことがあります。

 

この微調整をマウスピース矯正で行うことで、ワイヤー装置を早い段階で撤去することができるということです。

 

マウスピース矯正に移行することでより快適な環境で最終的な治療を行うことができます。

また見た目や患者さまの感覚ではほぼ治療が終了している状態ですので、お写真の撮影や各種イベントなども支障なく行なって頂けます。

 

期間の短縮についてはそれぞれの状況にもよりますが、一般的には計画よりも半年以上早くワイヤー装置を外すことが可能となります。

 

 

【デジタル矯正システムがアーリー・ディボンディングの効率化を実現】

 

日本橋はやし矯正歯科で行っているデジタル矯正システムには、オリジナルのマウスピース型矯正装置「シュアスマイル・アライナー(suresmile aligner)」があります。

これを用いることで、このアーリー・ディボンディングを飛躍的に効率化し、効果的に行えます。

 

最新のデジタル矯正では、ワイヤー矯正からマウスピース矯正へのシームレスな移行が可能であり、アーリー・ディボンディングによるメリットを最大限お受けいただくことができます。

 

■矯正装置がついていてもスキャンできるのが大きなメリット

 

一般的なマウスピース矯正装置を作製するには、一度ブラケット装置を全て撤去しないとスキャナーでスキャンできません。

つまり、装置が移行する時点でいったん治療が中断します。

 

ですがシュアスマイル・アライナーは、ブラケット装置が着いている状態でスキャンでき、正確な3Dモデルを構築することができますので、ブラケット装置での治療を継続しながらマウスピース矯正の準備を進めることができます。

 

装置移行に関わる手間というのが治療全体の期間に大きな影響を与えますので、この効率化は患者さまには非常に大きなメリットとなります。

 

次に、アーリー・ディボンディングの実際の例を見てみましょう。

 

 

【アーリー・ディボンディングの実際例】

 

写真は、治療の最終段階の上顎を示しています。

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犬歯の後方にまだスペースが残っているのがお分かりいただけると思います。

この患者さまはアーリー・ディボンディングをご希望されましたので、この段階からマウスピース矯正に移行しました。

 

マウスピース矯正に移行する際には、そのための3Dモデルを作製します。

 

マウスピース矯正装置での治療前がこちらです。

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歯を動かしていきながらの、治療後のシミュレーションがこちら。

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このプランを達成するために4ステップのマウスピースを作成しました。

(アーリー・ディボンディングによるマウスピース矯正は5ステップ以内に終了することがほとんどです)

 

こちらの写真が、マウスピースを4ステップ用いた後の状態です。

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残っていたスペースはしっかりと閉鎖することができました。

 

患者さまもより早くワイヤー装置を外すことができたため、大切なイベントにワイヤー装置がない状態で臨むことができ、とても喜んで頂くことができました。

 

アーリー・ディボンディングでは2-3ヶ月のマウスピースの装着の後、最終的な保定装置を使って頂き、治療の終了となります。

 

日々進化する矯正治療の新たな選択肢として、このアーリー・ディボンディングをぜひ知っておいて頂ければと思います。

 

またシュアスマイル・アライナーのパッケージに新たなアイテムが加わりましたので、次回のコラムにてご紹介します。

外科手術を行う際のアゴの骨の位置を決定する外科用スプリントの作製方法を示したもの

サージェリーファーストの治療の流れ

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科院長の林 一夫です。

当コラムではサージェリーファーストの治療の流れについてご説明しております。

 

■日本橋はやし矯正歯科はサージェリーファーストに力を入れています

 

サージェリーファースト・アプローチを行う前

 

サージェリーファーストは現在の矯正治療において最も治療期間が短くなる治療法であり、患者様への身体的な負担も大幅に軽減されます。

 

ですが外科手術を伴う、矯正治療の中でもやや特殊な方法ですので、どのクリニックでも行えるものではありません。

 

当院はサージェリーファーストの治療に力を入れており、治療実績も多く、それゆえサージェリーファーストをご希望になる患者さまも増えております。

 

特に最近は「どのような治療の流れになるのか」というお問い合わせ、ご質問をお受けすることが増えております。

 

そこで、サージェリーファーストの説明ページに詳しい流れの説明を追加しました。

サージェリーファースト | 日本橋はやし矯正歯科

 

当コラムではこの流れを簡単に説明しておりますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

■サージェリーファーストの治療の流れ

 

 

【Step 1:カウンセリング】

 

まずは無料カウンセリングにお越し頂き、簡易診断により現在の症状、治療の概要等を説明させていただきます。

口腔内写真やレントゲンを基に、かなり詳細な現状の把握と治療プランのご提案をいたします。

 

 

【Step 2:精密検査】

 

治療をお受け頂くことが決まりましたら、精密検査となります。
また

  • 顔面と口腔内の写真撮影
  • 歯科用CTでのスキャニング
  • 必要に応じてレントゲンでの撮影

を行います。

 

歯型採りは、印象材を用いる場合と3Dスキャナーでスキャンする場合があり、患者様それぞれの状態により決められます。

 

 

【Step 3:診断・治療方針の説明】

 

精密検査のおおよそ3週間後に診断と治療方針の説明を行います。

ヴァーチャルペイシェント(仮想患者モデル)を基にした詳細な手術計画と、その後の矯正治療のシミュレーションを説明します。

治療方針が決定しましたら、矯正装置の準備を行います。

 

 

【Step 4:外科医とのカウンセリング】

 

次に提携先の外科医とのカウンセリングとなります。専門的な見地からのリスクの説明や今後の追加の検査等について説明があります。

日本橋はやし矯正歯科が提携しているクリニックは以下ホームページをご覧ください。

 

リラ・クラニオフェイシャルクリニック

 

東京美容外科

 

鶴木クリニック

 

 

【Step 5:血液検査】

 

提携先の外科クリニックにおいて血液検査等の全身の検査を行います。

外科的な手術に問題があるような全身疾患がないか検査します。特に問題がなければ手術の日程を決定します。

 

 

【Step 6:クリーニング】

 

手術前に徹底的に口腔内のクリーニングを行います。

スクリーニングもかねており、治療が必要な虫歯が見つかればその治療も優先的に行います。

 

 

【Step 7:装置装着】

 

サージェリーファーストでは先に外科手術を行った後に矯正治療を行いますが、より効率的に治療を行うため、外科手術の直前に矯正装置を装着します。

 

 

【Step 8:外科手術】

 

提携クリニックでの外科手術となります。下顎骨のみの手術の場合(一般的にone-jaw surgeryといいます)は手術後の入院は必要ありません。

長期のお休みが必要ないので忙しい方でも治療を受けていただくことができます。

 

 

【Step 9:術後の矯正治療開始】

 

手術後1ヶ月ほどで通常通り口を開くことができるようになります。

この段階から本格的な矯正治療の開始となります。

 

 

【Step 10:装置撤去】

 

サージェリーファーストでは、歯を抜いた抜歯治療の場合でおおよそ10ヶ月、歯を抜かない非抜歯での治療ではおおよそ8ヶ月で治療が終了します。

装置撤去後は、保定装置(リテーナー)を数年装着し矯正治療後の後戻りを防ぎます。


以上がサージェリーファーストの大まかな治療の流れとなります。

以下でもう少し詳しく説明しておりますのでぜひごらんください。

サージェリーファースト | 日本橋はやし矯正歯科

 

ご質問などはお気軽にご連絡いただくか、ぜひ無料カウンセリングにお越しくださいませ。

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サージェリーファースト:重度の開咬と反対咬合の治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

当院はすべての矯正治療法を行なっておりますが、中でも力を入れている方法にサージェリーファーストがあります。

 

【サージェリーファーストとは】

 

サージェリーファーストは外科手術を伴う方法です。

そのため外科医との連携や特殊な技術が必要なので、どの矯正歯科でも行える治療法ではありません。

だからこそ、サージェリーファーストを必要とするより多くの患者様に治療を受けて頂けるように力を入れております。

 

 

今回も、我々が行っている最新のサージェリーファーストによる外科的矯正治療を受けていただき、とても良い治療結果が得られた症例をご紹介いたします。

これまでも多くのコラムを掲載してきましたのでそちらも併せてご覧になってください。

 

サージェリーファースト:顎の歪み(顔面非対称)の治療例

サージェリーファーストに力を入れています

より進化したサージェリーファースト

サージェリーファースト(SFA)の治療方針の決定方法

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

サージェリーファーストの優れた治療効果(2)

 

 

【典型的な下顎前突(受け口)の患者さま】

 

この患者さまは、下顎の突出(いわゆる受け口)と前歯がかみ合わない開咬の改善をご希望され来院されました。

治療前の患者さまの横顔です。

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お分り頂けますでしょうか?下顎前突の特徴的な側貌となっています。

 

初診時のお口の中の写真です。

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重度の開咬と下顎前突により反対咬合になっていることが分ります。

 

正面から見たお写真がこちらです。

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前歯が閉じておらず、さらに下顎骨が横に歪んだ顔面非対称の症状が認められます。

 

こちらの患者さまの症状は多くが骨格性のものですので、通常の矯正治療だけでは改善が難しく、患者さまにご提案をして、サージェリーファーストで治療することになりました。

 

■患者様へのご説明と治療プランの決定

シミュレーションを元に患者様とお話をし、以下の治療プランで進めることになりました。

もちろんリスクや副作用もしっかりご説明して、ご納得頂いた上での治療開始です。

 

  • 診断:骨格性の下顎前突、骨格性の反対咬合、下顎前歯の舌側傾斜、前歯部開咬
  • 治療法:下顎骨の後方移動(下顎枝矢状分割術:サージェリーファースト・アプローチ)
  • 裏側の矯正装置による治療
  • 治療期間:9ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り

 

最初からサージェリーファーストをご存知の方はもちろんほとんどいらっしゃいませんので、治療の流れについては患者様に詳細にご理解いただけるよう十分にご説明し、治療中の些細な疑問もその都度お答えしています。

 

このインフォームド・コンセントが治療においては何より重要だと考えております。

 

 

【三次元モデルでの治療計画】

 

三次元モデルを用いた外科手術とその後の矯正治療のシミュレーションです。

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下顎骨はおおよそ5ミリ後退させながら顔面非対象も改善するように最適な位置を決定します。

デジタル矯正システムはとても正確な治療計画を立てることができるということがお分かりいただけると思います。

 

 

【スムーズに治療を進めることができました】

 

治療期間は9ヶ月でした。程度を考えますと、外科手術を併用するサージェリーファーストはやはり治療期間がとても短縮されます。

  • 歯の凸凹の改善:4ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:5ヶ月

 

術後、まずは横顔のお写真です。

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横顔の「下顎が出ている」感じが改善され、とてもお喜び頂けました。

 

お口の中の写真をご覧頂きましょう。

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下顎前突と前歯部の開咬が改善され、とても良い歯並びと咬み合わせを短期間で得ることができました。

 

治療後の患者様の笑顔を拝見し、我々もとても嬉しく思います。

 

サージェリーファーストは、治療期間が短く、術後の入院も必要ない場合が多く、患者さまにとって多くのメリットがある治療法です。

どうぞお気軽にご相談ください。

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サージェリーファースト:顎の歪み(顔面非対称)の治療例

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、サージェリーファーストの治療例をご紹介いたします。

 

これまでも何度かサージェリーファーストに関する日本橋はやし矯正歯科での取り組みや実際の治療例をご紹介してきました。

今回は最近、お問い合わせが多くなってきております、正面から見たときのアゴのゆがみ(顔面非対象といいます)の最新の治療例をご紹介させていただければと思います。

 

 

【「理想」である治療は患者様のQRLを考慮したものです】

 

正面から見たときのアゴのゆがみ(顔面非対象)は、上顎骨と下顎骨どちらにも歪みがある場合が多く、下顎骨のみの外科手術では効果的な改善が行えない場合があります。

その場合、上顎と下顎の両方の骨を手術することになります。

 

しかしながら、患者様のさまざまなご負担があります。例えば

  • 身体的な負担
  • 費用的な負担
  • 時間の負担

などこれらを考えますと、できる限り患者様のご負担を軽減しながら(このご負担は患者様の様々なQOLに繋がって参ります)、必ずしも一般的な治療方法を採用しない場合もあります。

 

■患者様の普段の生活(QOL)を最も優先する、それが重要です

 

ついつい「よりご希望に近い結果を」と考えるあまり、患者様にご負担を強いてしまうケースは少なからずあるものです。

しかし、その結果、患者様の経済的なご負担が大きかったり、時間を割くことでお仕事に支障をきたしてしまうようでは本末転倒です。

 

矯正治療はあくまで「患者様の人生を総合的により良くする」ことのひとつであり、それのみが目的ではないと思っています。

今回の症例はそういったことを鑑み、なるべく負担を少なくするために、様々な検査をした結果、下顎骨のみの外科手術で改善可能と考えられました。

 

上下を手術する場合は入院を必要とすることが多いですが、下顎のみですと日帰り手術で可能なことも多いのです。

様々なことが患者様の普段の生活に影響しますので、細やかに考え、ご提案し、ご納得いただくことが特にサージェリーファーストのような規模の大きい治療ですと大変重要です。

 

 

【下顎のみの手術にして身体、時間、費用の負担を軽減しました】

 

顔の左右対称性の改善を図りながら可能な限り身体的、時間的および経済的な負担を少なくした治療計画提案し、効果的な治療を行うことができました。

 

▼正面のお顔の写真と3Dモデルです。

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正貌3D-01

下顎の骨が左にずれていることがお分かりになると思います。

 

 

【3Dデジタル矯正で骨まで分析、最善のご提案が可能に】

 

比較的ゆがみの程度は大きいのですが、上顎の骨のゆがみはそれほどではなく、主に下顎の骨の位置が原因であることがデジタル矯正システムの三次元分析により分かりました。

▼こちらは口腔内の写真です。

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アゴが歪んでいる方向に歯の真ん中の線(正中線といいます)がずれていることが分ります。

 

 

【治療後のシミュレーションと実際の写真】

 

▼こちらは術後予測です。

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下顎の手術を行った結果のシミュレーションです。

正中線のズレが見た目にわからないぐらいに改善しています。このシミュレーションを元に治療を行います。

 

■患者様へのご説明と治療プランの決定

 

シミュレーションを元に、患者様とお話をしご納得頂いたのは、以下の治療プランとなりました。

リスクや副作用もしっかりお話しています。

  • 診断:下顎骨の左側変位による顔面非対称
  • 治療法:下顎骨の後方移動を伴う非変位側への回転移動
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト・アプローチ)
  • 治療期間:1年
  • リスク:下口唇の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の後戻り

サージェリーファーストは「手術をするから期間が長い」イメージがあるようですが、そうでもありません。顎の骨を手術するので、矯正治療そのものは比較的短期間で済むことが多いです。

 

▼治療後の実際の写真です。

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計画通りに治療を行うことができ、顔面非対象が改善されました。下顎のみの外科手術であったため、入院も必要ありませんでした。

 

▼治療後の口腔内の写真です。

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ずれていた正中線もぴったりと合っています。


顔面非対象の治療でも治療目標の設定を適切に検討することにより、より負担の少ない治療を行うという選択肢を患者さまに提案することができました。

また治療期間も非常に短く、今回の治療結果には大変満足していただくことができました。


サージェリーファーストは治療可能な医院が限られているため、ホームページなどで公開されている治療例もあまりないので、当院ではできるだけこの治療例を公開して参りたいと思います。

重度な矯正治療が必要な方は、ぜひ当院の無料カウンセリングをお受けください。患者様のご希望を細かくお聞きし、丁寧な治療方法のご提案をさせて頂きます。

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第2回 日本先進矯正歯科学会学術大会で講演を行います

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林一夫です。

 

今回は、来年の226日に行われる日本先進矯正歯科学会、第2回学術大会の講演を依頼されたことをご報告させていただきます。

 

日本先進矯正歯科学会では、最新の矯正治療を実践している世界の著名なドクターが集い、シンポジウム形式で学術大会を行います。このような会で発表させていただける機会をいただきとても光栄に思います。

 

こちらの写真は、以前韓国で開催された口腔外科学会(Korean Association of Oral and Maxillofacial Surgeons:KAOMS)での特別講演の様子です。

林院長による最後の公演

講演はドクター同士で知識を共有できる貴重な場。

講演や研究は、日々の治療に大きく関わって参りますので、私はとても大切にしています。

 

 

こちらが日本先進矯正歯科学会のウェブサイト内、学術大会のページです。ご興味がある方はぜひご覧いただければと思います。

第2回 日本先進矯正歯科学会学術大会
http://www.a-orthod.jp/meeting/

 

 

下の動画はこちらのページで公開されている、学術大会の紹介動画です。

 

名だたるドクターと共に、私も紹介して頂けているのはとても誇らしいと思い、患者様のために歯科矯正を研究してきて本当に良かったと思います。

 

学術大会については、コラムでもまたレポートさせて頂きます。

楽しみにお待ち頂ければと思います。

AAOの外観と林院長の写真

AAO(アメリカ矯正歯科学会総会)2019参加レポート

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

5月3日から4日間の日程で、アメリカのロサンゼルスで行われたAAO(American association of Orthodontics:アメリカ矯正歯科学会)に参加してきましたので、レポートいたします。

 

この写真は、学会会場のエントランスでの1枚です。

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多くの先生方がこのボードの前で写真を撮るので、順番待ちをして撮った1枚です。

 

日本橋はやし矯正歯科では最新のデジタル矯正による治療を導入していますが、今回もさらに進化したデジタル技術の最新情報を得ることができ、とても有意義な学会参加となりました。

 

こちらは、長崎大学矯正科  主任教授の吉田教授とともに撮らせて頂きました。

長崎大学矯正科 主任教授の吉田教授と林院長

私が北海道医療大学で准教授として研究活動を行っていたときから大変お世話になった先生です。久しぶりにお会いすることができました。

とても気さくでお話しやすく、研究熱心な吉田教授です。

 

 

この写真はデンツプライ シロナのブースで、元CEOのチャックと。

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そしてマーケティング主任のボブとも記念撮影をしました。

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元CEOのチャックは、オーラメトリックス社がデンツプライ シロナの傘下に入り、引継ぎ等の仕事が終わったということで退任されることになりました。

 

日本橋はやし矯正歯科の開院時には、開院に向けた励ましのコメントをいだきました。

こちらのメッセージは今見ても胸が熱くなり、頑張らなくてはという気持ちが新たになります。

開業に寄せられた声 | 日本橋はやし矯正歯科

 

 

長年、デジタル矯正の普及に向けて精力的に仕事をこなされてきたチャックには感謝の気持ちしかありません。

本当にありがとうございました。

 

 

今後は、デンツプライシロナの新たな体制となりますが、より積極的に協力体制を築き、日本におけるデジタル矯正の発展のために努力していきたいと思います。

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第2回 suresmile ドクタートレーニング

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回は3月18日から21日まで、4日間の日程で行われました最新のデジタル矯正システム(suresmileシステム)の新規導入施設のドクタートレーニングについてレポートします。

 

 

【日本で導入しやすくなったsuresmileシステム】

 

今回で日本のユーザへの4期目の新規導入トレーニング、日本での本格的なトレーニングとしては2回目となりました。

 

▼日本での1回目のトレーニングの様子はこちらのコラムでご紹介しています。
第1回 suresmile ドクタートレーニング

 

 

この以前まではアメリカ本国で行っていたのですが、昨年から日本での開催となり、日本の先生方にもトレーニングを受けて頂きやすくなりました。

 

日本でトレーニングを受けられることで、これからsuresmileシステムはより一層日本で普及していくことと思っています。

 

 

以前のコラムでもお伝えしましたが、suresmileの開発元であるOrametrix社の親会社がデンツプライシロナ社になりました。

 

▼こちらのコラムで説明しています。
AAO(アメリカ矯正歯科学会総会)参加レポート

 

それから今回が初めてのトレーニングとなり、会場は東京のデンツプライシロナの本社セミナールームで行われました。

 

 

■真剣な先生方の姿勢は刺激にもなります

 

新しく5施設がsuresmileの認定施設となり、トレーニングを行うこととなりました。

 

写真はセミナーの様子です。先生方はみなさんとても真剣です。

 

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私は初日からセミナーを担当し、最終日には特別講演も行いました。

 

 

トレーニングは3日間行われ、基本的なシステムの運用方法から実際の臨床応用まで非常に多くのセミナーが用意され、とても充実したトレーニングとなりました。

 

また4日目は、すでに導入済みの先生方を対象としたsuresmile study clubも同じ会場で開催され、4日間デジタル矯正をレクチャーし続けるということになりました。

 

▼suresmile study clubについてのコラムもぜひ併せてご覧下さい。
suresmile study club!!
suresmile study club 第2回目レポート
suresmile study club 第7回目レポート
suresmile study club 第8回目レポート

 

とても疲れましたが、活発な意見交換をすることができ、非常に有意義で楽しい4日間でした。

 

写真は、study club会長の三林先生と私です。

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三林先生にもとてもお世話になり、大変感謝しています。ありがとうございます。

 

 

■懇親会の時間も有意義で

 

トレーニング後の懇親会の様子です。

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懇親会の時間はリラックスした雰囲気で様々な意見を聞くことができ、とても勉強になりました。


日頃の患者様の治療と並行しての矯正治療技術の向上の活動は大変ですが、とても重要なことですので、これからもデジタル矯正の発展のため、日本のドクターたちと力をあわせて頑張って行きたいと思います。

ご興味のある先生方はぜひご連絡頂ければ嬉しいです。ともに頑張って参りましょう。