Category Archives: コラム

QOLと矯正治療2

大切なお話 -患者さまのQOLについて-

 

 

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科院長、林一夫です。

 

突然ですが、矯正治療で一番大切なことはなんでしょうか?

これから治療を受けられる方のほとんどは「治療が終わった後の歯並び」と答えるでしょう。

 

しかしベテランの矯正歯科医は皆「患者さまが総合的に満足される結果」と答えると思います。

 

今回のお話はとても大切なのでみなさまぜひお読みください。

 

QOLと矯正治療

 

 

【理想の治療とは何か?】

 

■QOLを第一に考えた治療

 

私が矯正歯科医として治療をしてきた経験から、理想の治療とは「患者さまのQOLを考慮した治療」だと申し上げます。
QOL(Quality Of Life、生活の質)という言葉を改めて考えてみましょう。

国立がん研究センターのサイトの説明が分かりやすいので引用します。

治療や療養生活を送る患者さんの肉体的、精神的、社会的、経済的、すべてを含めた生活の質を意味します。

QOLは、このような変化の中で患者さんが自分らしく納得のいく生活の質の維持を目指すという考え方です。治療法を選ぶときには、治療効果だけでなくQOLを保てるかどうかを考慮していくことも大切です。

国立がん研究センター ガン情報サービスより

https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/quality_of_life.html

矯正治療はもちろん歯列を正すことがメインとなりますが、それに伴うことが沢山あります。
それを治療前のカウンセリングで十分に患者さまにご説明をしなければ患者さまが後悔してしまうこともあるのです。

 

■QOLに関わるものは?

 

それでは治療結果以外の部分でQOLを下げる可能性がある負担について説明いたします。

  • 身体的な負担
    矯正治療の場合は、抜歯をするのかしないのか、またどの歯を抜歯するのかで、負担の程度が変わります。
    また、サージェリーファーストでは、上下顎骨両方を手術するのか、下顎のみの手術で行うのかで、身体的は負担が大きく変わります。
  • 経済的な負担
    矯正治療費はもちろんのこと、矯正治療でお仕事をお休みすることがあったり矯正治療のために購入するものがあったりなどの経済的な負担です。
    外科手術を伴う場合は手術や入院の費用も含まれます。
  • 社会的な負担
    営業職や接客業など人前でお話するお仕事の方や、司会者やタレントさんなど外貌が重要になるお仕事の方は治療法計画を綿密に立てる必要があります。
    それ以外にも「矯正器具が気になってお仕事や学業に集中できない」「お友達の視線が気になる」「矯正中だということを知られたくない」など様々なことが負担となります。
    また矯正期間が長くなればなるほど負担が大きくなる傾向にありますので、当院の3Dデジタル矯正でできるだけ矯正期間を短縮しております。

 

■小さな負担でも大きなストレスになる

 

上記に記載したのは負担の中のごく一部。中には些細に思われることもあるでしょう。

しかしご本人にとっては大変な悩みであったり、小さな負担が積もり積もって大きな問題になることもあります。

 

どうか、皆さまに最良の矯正治療を行なって頂くためにも「これぐらいのこと」と思わないでください。

 

 

【つい「治療結果」ばかりを求めがち】

 

特に矯正治療未経験の患者さまは「より良い治療結果を」求めてしまいがちです。

それは現在悩んでいることをとにかく解消したいとのお思いがありますので仕方がないことです。

しかし問題なのは未熟な矯正歯科医も同様に考えているケースがあることです。

 

■QOLの徹底説明の大切さ

 

このような場合は一見「最良の治療結果」で合意したように見えますが、その後に費用面や身体面(痛みなど)、社会面(治療の長期化など)でトラブルが起きることがあります。

 

とても残念ですがこれはQOLについての説明が足りなかったことが大きな原因と言えます。

 

当院ではカウンセリング時に矯正治療中、そして治療後にどのようなことがあるかを徹底的にお話させて頂きます。

正直「ちょっとしつこいかな」と自分でも思うことがありますが、患者さまにご納得をいただけるとホッとするものです。

 

ぜひこの記事をご参考に、矯正治療のカウンセリングに行かれた際は矯正歯科医に様々なことをご質問頂ければと思います。

 

当院はもちろん、これらを大前提に無料カウンセリング時に徹底したご説明を行なっておりますので、ご遠慮なくご連絡ください。

 

QOLと矯正治療2

 

これを大切にすることで、みなさまがより素敵な笑顔を獲得できますように。

 

■参考文献(サイト)

 

矯正治療を行う上で、口唇とオトガイの形態は、審美性を評価する上で重要であるり、矯正治療を希望する患者の 80%以上は審美性の改善を主訴に来院しています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3863490

https://www.ajodo.org/article/0002-9416(71)90033-9/abstract

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8214784 

術前-正面-s

サージェリーファースト:顎の歪み(顔面非対称)の治療例

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、サージェリーファーストの治療例をご紹介いたします。

 

これまでも何度かサージェリーファーストに関する日本橋はやし矯正歯科での取り組みや実際の治療例をご紹介してきました。

今回は最近、お問い合わせが多くなってきております、正面から見たときのアゴのゆがみ(顔面非対象といいます)の最新の治療例をご紹介させていただければと思います。

 

 

【患者様のQOLを優先し、下顎のみ手術しました】

 

正面から見たときのアゴのゆがみ(顔面非対象)は、上顎骨と下顎骨どちらにも歪みがある場合が多く、下顎骨のみの外科手術では効果的な改善が行えない場合があります。

その場合、上顎と下顎の両方の骨を手術するのが一般的です。

 

■QOLを重視し、下顎だけの手術になりました

 

両顎を手術することは治療結果だけ考えると確かに大きなメリットがあります。

しかし費用面や治療に費やす時間などの患者様のご負担が大きくなります。

 

今回の症例は患者様のご負担を総合的に軽減するため、様々な検査をした結果、下顎骨のみの外科手術で改善可能と考えられました。

 

■費用も生活への影響も最低限な日帰り手術

 

上下顎を手術すると多くの場合で5〜6日間の入院が必要になります。

しかし下顎のみですと日帰り手術が可能なことがほとんどなので、生活への影響が最低限で済みます。

もちろん費用・価格面も抑えることができます。

 

このように様々なことが患者様の生活に影響しますので「細やかに考え、ご提案し、ご納得いただく」ことが特にサージェリーファーストのような規模の大きい治療ですと大変重要です。

 

※サージェリーファーストは保険適用外です。保険適用の場合は術前矯正を行うことや治療の流れや用いることのできる装置等が細かく規定され、少しでも逸脱すると適用が認められません。また、審美的な要求が大きな症例も適用外となります。最新の技術も用いることができません。

 

【下顎のみの手術にして身体、時間、費用の負担を軽減しました】

 

顔の左右対称性の改善を図りながら可能な限り身体的、時間的および経済的な負担を少なくした治療計画提案し、効果的な治療を行うことができました。

 

▼正面のお顔の写真と3Dモデルです。

正貌01-dd-s

正貌3D-01

下顎の骨が左にずれていることがお分かりになると思います。

 

 

【3Dデジタル矯正で骨まで分析、最善のご提案ができました】

 

比較的ゆがみの程度は大きいのですが、上顎の骨のゆがみはそれほどではなく、主に下顎の骨の位置が原因であることがデジタル矯正システムの三次元分析により分かりました。

▼こちらは口腔内の写真です。

術前-正面-s

アゴが歪んでいる方向に歯の真ん中の線(正中線といいます)がずれていることが分ります。

 

 

【治療後のシミュレーションと実際の写真】

 

▼こちらは術後予測です。

正貌3D術後-01

下顎の手術を行った結果のシミュレーションです。

正中線のズレが見た目にわからないぐらいに改善しています。このシミュレーションを元に治療を行います。

 

■患者様へのご説明と治療プランの決定

 

シミュレーションを元に、患者様とお話をしご納得頂いたのは、以下の治療プランとなりました。

リスクや副作用もしっかりお話しています。

  • 診断:下顎骨の左側変位による顔面非対称
  • 治療法:下顎骨の後方移動を伴う非変位側への回転移動
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト・アプローチ)
  • 治療期間:1年
  • リスク:下口唇の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の後戻り

 

【サージェリーファーストは治療期間が短縮できます】

 

サージェリーファーストは治療期間が長引くと思われがちです。それは「手術をする」ことから喚起されるイメージですが、実際はそうではありません。

顎の骨を手術するので、矯正治療そのものは比較的短期間で済むことが多いです。

▼治療後の実際の写真です。

正貌-術後01-s

計画通りに治療を行うことができ、顔面非対象が改善されました。下顎のみの外科手術であったため、入院も必要ありませんでした。

 

▼治療後の口腔内の写真です。

術後-正面-s

ずれていた正中線もぴったりと合っています。

 

■患者様と密にコミュニケーションをした治療結果です

 

顔面非対象の治療でも治療目標の設定を適切に検討することにより、より負担の少ない治療を行うという選択肢を患者さまに提案することができました。

また治療期間も非常に短く、今回の治療結果には大変満足していただくことができました。


サージェリーファーストは治療可能な医院が限られているため、ホームページなどで公開されている治療例もあまりないので、当院ではできるだけこの治療例を公開して参りたいと思います。

重度な矯正治療が必要な方は、ぜひ当院の無料カウンセリングをお受けください。患者様のご希望を細かくお聞きし、丁寧な治療方法のご提案をさせて頂きます。

 

参考文献(サイト)

 

3Dモデルを顔面非対称の外科的矯正治療に応用した場合の有効性に関する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17169742

サージェリーファースト

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20552809

https://sugawara.me/sfa.html

デジタル矯正

https://www.suresmile.com/device-fabrication/suresmile-custom-archwires/

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25726405

スマイルラインと矯正歯科治療 歯の位置の整え

スマイルラインを基準にした矯正治療

2017年1月18日公開/2020年3月21日更新

 

日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

みなさま「スマイルライン」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。今回の記事では、このスマイルラインという言葉の意味について、実際の歯科矯正治療例と併せてご説明いたします。

 

【スマイルラインの意味は?】

 

スマイルラインの意味は「笑顔のときの下唇のライン」のことで、このラインに沿って上顎の歯をならべると均整の取れた美しい印象になるといわれています。

 

カマボコを逆さにしたものをイメージするとわかりやすいと思います。

歯科矯正で会得できるスマイルラインはかまぼこのような形をしているのイメージ

かまぼこの白い部分が歯で、縁が唇です。笑顔の時に歯の下が下唇にぴったり合っていると美しいとされています。

 

 

■「スマイルライン」「笑顔」の関連記事

 

以下は関連記事となります。ご興味のある方は、ぜひこのコラムと併せてご覧ください。

 

 

■歯科矯正と「笑顔」の切り離せない関係

 

上記の記事をご覧いただいてもわかるように、歯科矯正治療のほとんどが「笑顔」と切り離せない関係にあります。

 

「歯並びが悪くて人前で笑うのが怖かった」という患者さまは非常に多いですし、実際にそう悩んでいる方も多いと思います。

 

今回は、上記のコラムの中でも触れてきた「スマイルライン」を基準とした矯正治療について、もう少し詳しくご紹介したいと思います。

 

スマイルラインの意味と治療の実際をご覧頂き、あなたがもし笑顔に悩んでいたら、少しでもあなた自身をシミュレーションして頂ければ嬉しいです。

 

 

【矯正治療前の患者様のスマイルラインです】

 

それでは実際の患者さまの矯正治療をご覧下さい。

 

▼この写真は治療前のものです。

スマイルラインと矯正歯科治療 治療前

 

この患者様のスマイルラインはどうでしょう?

赤い線で、正面から見た口元とスマイルラインを示していますが、上顎の前歯がラインに沿っておらずガタガタになっていることがわかります。

 

日本橋はやし矯正歯科が行っている3Dデジタル矯正では、

  • 顔の写真
  • 3Dモデル(ヴァーチャルペイシェント:仮想患者)

を正確に重ね合わせることができますので、そのモデルを基準に歯の移動を計画します。

 

 

【スマイルラインの3Dシミュレーション】

 

▼この写真は、顔の写真と3Dモデルを重ね合わせたものです。

スマイルラインと矯正歯スマイルラインと矯正歯科治療 骨格シミュレーション科治療 骨格

 

非常に高い精度で重ね合わされていることが分かります。

 

次に、歯の部分の写真をくりぬき、代わりに3Dモデルに置き換えてみます。

 

 

▼置き換えると、このようになります。

スマイルラインと矯正歯科治療 はの置き換え

 

赤の線で示したように歯の先端がスマイルラインに沿っておらず、ガタガタになっていることが良く分かりますね。

 

そして、ここからスマイルラインを基準に、3Dシミュレーションで歯の位置を整えていきます。

 

 

▼整え終わったとの歯並びです。

スマイルラインと矯正歯科治療 歯の位置の整え

 

前歯のラインが、スマイルラインを基準に並んでいることがわかると思います。

 

 

▼赤い線を取ってみましょう。

スマイルラインと矯正歯科治療 スマイルラインを手に入れた

 

綺麗に並びましたね!このように、審美的な要求にも、可能な限り応える治療を行うことが可能となりました。

 

 

【歯科矯正は患者さまとともに笑顔を作る作業です】

 

新しいデジタル矯正治療では、このバーチャルペイシェントのシミュレーションの内容を実際に患者様と一緒に確認します。

 

それにより、患者様もご自分の歯がどのように移動し、最終的にどのような歯並びになるのかを把握することができます。

 

このように共通の治療目標を共有し、よりよい信頼関係を築きながら治療を進めていくことができるのも、デジタル矯正システムの大きなメリットであると考えています。


【参考文献(サイト)】

 

■バランスのとれたスマイルとは(学術論文)

https://www.jco-online.com/archive/2005/03/155-overview-the-eight-components-of-a-balanced-smile/

最適な笑顔とは、上唇が歯肉縁に達し、人中と口角の間に上向きまたはまっすぐな湾曲があることが特徴とされています。

 

■デジタル矯正

https://www.suresmile.com/planning-software/suresmile-advanced/

最新のデジタル矯正では笑顔を基準とした治療計画を可視化できます。

dac_universal

歯科医院の感染症対策 当院の取り組みについて

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

前回に続き、当院で行っている感染対策の取り組みについて、最新の機器の有効性を解説しながらお話したいと思います。

前回の記事はこちらとなります。

当院の衛生管理と感染予防の取り組み

 

 

【新型コロナ問題で歯科医院の感染症対策あり方が問われています】

 

まず以下の記事をご覧ください。

「新型コロナ感染の懸念 歯科医院の5割が危ない理由」

以前から何度か記事になってきたことですので特に歯科医療に従事されている方はご存知の方も多いかと思います。

 

上の記事より引用します。

歯を削る時に使用するハンドピースは、回転を停止した時に血液や唾液などが逆流する「サックバック現象」が起きることがある。患者が新型コロナウイルスに感染していた場合、そのまま次の患者にハンドピースを使用すれば、感染する可能性は高い。

万が一サックバックが起きても、次の患者さまに使用する際に適切に滅菌されていれば問題ありません。

しかし、

厚労省の研究班として、東北大学の江草宏教授が2017年に行った調査では、「使用済みのハンドピースを患者毎に交換し、滅菌を行う」と答えた歯科医は、52%だったのである。

とあります。半数近くが患者さまごとに滅菌していないなど言語道断です。

 

歯科治療で用いるハンドピースと呼ばれる機器(簡単に言うとドリルです)は、しっかりとした感染対策の元、使用されなければなりません。

 

【感染症対策:当院のハンドピースの滅菌について】

 

日本橋はやし矯正歯科では、デンツプライシロナ社製のダックユニバーサルという最新滅菌機器を用いてこのハンドピースを効果的に滅菌し、日々の診療に用いています。 dac_universal

DAC Universal DAC ユニバーサル | デンツプライシロナ

 

矯正歯科専門クリニックですので一般歯科に比べるとハンドピースの使用頻度は高くはありませんが、1回の使用毎に必ず消毒・滅菌を行い、感染対策を徹底して行っています。

 

■ダックユニバーサルによるハンドピースの滅菌

 

滅菌の手順は以下のようになります。

 

1)内部洗浄:注水回路を水で洗浄します。

歯医者さんでのハンドピースの滅菌方法の説明1

2)駆動回路を注油します。

歯医者さんでのハンドピースの滅菌方法の説明2

3)温水による外部洗浄をおこないます。

歯医者さんでのハンドピースの滅菌方法の説明3

4)滅菌:134℃で3分間の滅菌を行います。

歯医者さんでのハンドピースの滅菌方法の説明4

上記の工程で洗浄、滅菌処理が完了します。

 

このような処理を毎回行うことで、仮に記事あったようなサックバック現象が起こったとしても、感染リスクを排除することが可能ですので、みなさまご安心ください。

 

【感染症対策:オートクレーブ(高圧蒸気滅菌装置)による滅菌について】

 

また、以前国会の答弁でオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)に関する内容がありました。

衆議院議員石井啓一君提出歯科用ハンドピースによる院内感染防止策に関する質問に対する答弁書

以下に引用します。

お尋ねの歯科用ハンドピース(以下「ハンドピース」という。)については、使用後に高圧蒸気滅菌装置(オートクレーブ)等による滅菌を行うことが望ましいと考えているが、充てん物の研磨等に使用する場合は、治療時に雑菌の付着を防ぐための措置を講ずるとともに、使用後に薬物による消毒を行うことによっても、感染予防に十分な効果が得られるものと認識している。

 

■すべての手用機器はオートクレーブによる滅菌処理を行い、診療に用いています

 

日本橋はやし矯正歯科では、同じくデンツプライシロナ社製のクラスB滅菌器のDACプロフェッショナルを使用しています。

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DAC Professional DAC プロフェッショナル | デンツプライシロナ

歯科医院の衛生環境を高める点において非常に重要な機器となります。

 

当院は開院当初より患者さまの安全を全力でお守りするため、衛生と感染症対策に取り組んでおります。

どうぞご安心してご来院くださいませ。


【参考サイト(文献)】

Autoclave sterilization of dental handpieces: A literature review
歯科院におけるオートクレーブ滅菌の重要性を述べています。

 

厚生労働省委託事業「歯科診療における院内感染対策に関する検証等事業」
一般歯科診療時の院内感染対策に係る指針(第 2 版)

矯正治療後の笑顔の美しい写真

「笑顔」を基準とする、新時代の矯正治療。-実際のシミュレーション-

(2015年10月15日公開/2020年3月6日更新)

 

 

これまでデジタル矯正システムの様々な利点をご紹介してきましたが、今回は患者様が笑顔をつくるための、「見た目を整える」ことのデジタル矯正システムのメリットについてお話させて頂きます。

 

  • デジタル矯正システムというハード面
  • 患者様のQOLというソフト面

「笑顔を基準」とすることで患者様のQOLを向上させられること、そして「デジタル矯正システムだから可能になった新しい歯の移動のシミュレーション」の2点についてをまとめています。

患者様と矯正歯科に従事される方の両方にぜひ読んで頂きたい内容です。

 

 

【笑顔の獲得はQOLに直結します】

 

患者さまは、何のために矯正治療を受けたいと思うのでしょうか
「歯の機能回復」「疾患の治療」…。矯正治療でもちろん大切なのは、こういった医学的な側面があります。
しかし私は、患者さんの生活全体を見たとき「見た目を整える」という点がとても大切だと思っています。

 

■口元に自信が持てないと、気持ちも暗くなりがちです

 

矯正が必要で来院される方は、心からの笑顔をつくれない方がほとんどです。なぜなら、口元に自信が持てないからです。

 

笑顔をつくれないと、どこか気持ちも暗くなってしまうのは、みなさん共通だと思います。

 

■良い笑顔を獲得し、自信につなげるための矯正治療

 

それが、歯並びがよくなることで気持ちが前向きになって、表情が変わってくる

今まで何人もそういった患者様を見てきましたし、治療前後の顔写真を見たら一目瞭然です。治療前は笑っていないのに、治療後は楽しそうな表情をされています。

 

つまり「自分にとってより良い笑顔を獲得するため」に矯正治療を受けるという考え方がとても重要だと考えています。

 

 

【矯正治療の仕上がりの指標としての「笑顔」】

 

ご存知のように、矯正治療では歯を動かし、見た目を整えます。

その場合、何か基準がなければ歯を動かすことはできません。歯を動かすための目標があって、初めて適切な位置に歯を動かすことが可能となります。

これまでの矯正治療では、

 

  • 顔を横から見た場合の上あごの位置や下あごの位置を評価する
  • 横から見たときの前歯の傾きなどを“平均値”と比較する

これらの情報から歯を動かす目標を決めることが一般的でした。もちろん、この評価方法はとても大切で、良い治療結果にはなくてはならないものです。

 

しかし、果たしてこれで十分なのでしょうか?

 

人の歯はいつ見えるのでしょうか?…それはもちろん、笑顔のときです。一人ひとりの笑顔のための矯正治療であるためには、この笑顔が治療の基準になるのが当然だと考えます。

 

 

【デジタル矯正システムで患者様の笑顔をシミュレーション】

 

患者様の口腔内の3Dモデルを作成するデジタル矯正システムは、笑顔のシミュレーションを行うこともできます

 

矯正前の歯の凹凸や八重歯の笑顔の写真

この写真を見て、皆さんはどのように思うでしょうか?

  • 歯の凸凹
  • 右側の八重歯

この辺りが気になりますね。

 

それでは、下の写真の、「○」で囲った部位を見てどう思いますか?

矯正治療前、バッカルコリドーが発現している写真

 

 

■笑顔の魅力を左右する「バッカルコリドー」

 

この患者様の場合は比較的軽度ですが、このように笑顔を作ったときに口角に、黒く抜けた空間 “バッカル・コリドー” が出現しています

 

バッカルコリドーとは笑顔を作った時にしばしばできる、口角に黒く抜けた空間で、歯列の幅が狭い方に多く出現します。

矯正治療に関する国際的な学術論文などによると、このバッカル・コリドーの面積が少ないほうが “より美しく魅力的な笑顔” と感じられることが統計的に明らかになっています。

 

ですので、アメリカやオーストラリアなどでは、患者様の意識もとても高く、このバッカル・コリドーを治すためだけに矯正治療を受けることも多いのです。

 

 

【笑顔を基準とした治療予測シミュレーション】

 

この図は、デジタル矯正システムで「患者様の笑顔の写真」と「三次元(3D)モデル」を重ね合わせたものです。

二次元の写真と三次元モデルを組み合わせた画像

三次元モデルは、その向きや見え方を調整することによって、このようにより正確に二次元の写真と重ね合わせることができます。

二次元の写真と三次元モデルを組み合わせて歯を選択した画像

次に、この図のように写真の唇の内側(歯の部分)を選択し、その部分の写真を削除すると…

二次元の写真に三次元モデルをはめ込んだ画像

二次元の写真の中に三次元モデルをきれいにはめ込むことができました。

八重歯の位置やバッカル・コリドーが正確に近い状態で再現されていることがお分かりいただけると思います。

 

■バッカルコリドーの改善とスマイルラインのシミュレーション

 

そして、凸凹や八重歯を治し、またバッカル・コリドーを改善するよう歯を動かした場合のシミュレーション結果が下の画像です。

矯正の基準となるスマイルライン

なお、赤で示した線は「スマイルライン」と呼ばれており、これも基準としてシミュレーションを行いました。

「スマイルライン」に沿って上あごの歯をならべることも、魅力的な笑顔になる要素であると言われています。

 

このように、デジタル矯正システムで実際の写真を基にシミュレーションを行うことは

 

  • 患者様にとってとても分かりやすい
  • 患者様と矯正科医が最終的な治療目標を目に見える形で共有できる

といったことが可能になるので、より良い信頼関係も構築できます。

もちろん、その場でお話しながらダイナミックにシミュレーションを操作して、より患者様が納得する治療目標を再設定することも可能です。

 

■参考サイト

バッカルコリドーに関する学術報告

https://academic.oup.com/ejo/article/29/5/530/426792

矯正歯科医と一般の人は、どちらものグループでも小さなバッカルコリドーの笑顔のほうが、大きなバッカルコリドーの笑顔よりもかなり魅力的(P <0.05)であると評価しています。

 

デジタル矯正システム

https://www.suresmile.com/planning-software/suresmile-advanced/

 


ホームページにも書かせていただいていますが、

新しい歯科矯正技術による、より良い治療結果を多くの方に提供し、みなさまの毎日をより豊かなものにしていきたい。

…”心からの笑顔のために”…

これが、日本橋はやし矯正歯科の想いです。