みなさんこんにちは。スタッフCです。
ついに矯正装置が外れましたので、今回は矯正治療とリテーナーについてお話します。
目次
矯正治療のこれまでの経緯
お話の前に、私の治療の経過を記した記事をご紹介します。
私が矯正治療を決めた最大の理由、それは写真写りでした。
歯医者さんが苦手でしたがそれ以上に自分の歯並びに悩んでいたのです。
治療を開始し、痛みや食べ物などの工夫など普段の生活で気づいたことも記事にしました。
矯正治療をされている方はぜひ読んでみてください!
そして矯正治療が終了しましたので、その次の段階「保定」に進みます。
「矯正が終了したら終わりじゃないの!?」って思われてる方もいらっしゃるかもしれませんが…まだすべてが終わったわけではないのです!
歯が動くメカニズムを以下に説明させていただきますね。
矯正が終了したら「静的矯正治療」を続けます
矯正治療中は歯を動かすので「動的矯正治療」、そして矯正治療が終わった後は「静的矯正治療」をしばらく行います。
まずはこちらについての説明をいたします。
動的矯正治療について
人の体の骨には「破骨細胞」と呼ばれる骨を吸収する細胞と「骨芽細胞」という骨を形成する細胞があります。
この2つの細胞の働きにより、骨の新陳代謝が行われています。
矯正歯科ではこの骨の代謝を活用して歯並びを整えていきます。
歯根の周りには「歯根膜」という薄い膜があり、物を噛んだときの衝撃を吸収したり、食感を脳へ伝達するなどの働きがあります。
歯科矯正では、矯正装置を使って動かしたい方向に力を加えてこの歯根膜を圧迫します。
すると破骨細胞が活性化されて骨を吸収し、反対側の歯根膜では骨芽細胞が活性化されて新しく骨を形成します。
このように、歯槽骨の中で骨の吸収と形成が繰り返されながら骨の代謝を行い、目的の場所まで歯を動かすことを「動的矯正治療」といいます。
歯根の周囲で骨を作り変えながら地道に歯を動かしていたわけですね!
この「動的矯正治療」が一般的に言われる「矯正治療」を指します。
静的矯正治療はリテーナーで行う
しかし動的矯正治療が終わったからと言ってこれで終わりではありません。
人間の体には元の状態に戻ろうとする働きがあり、何もしていないと元の歯並びに後戻りしてしまう習性があるのです。
特に動的矯正治療終了直後は、歯の周辺組織が不安定なので、歯が動きやすい状態です。
せっかく手に入れたキレイな歯並びを維持するためにはリテーナーと言われる「保定装置」をしばらくの間は装着する必要があります。
この、後戻り防止のリテーナーを使用することを「静的矯正治療」といいます。
動かす治療と同じくらい、動かさない治療も大切なのです。
当院で使用するリテーナー
当院ではほとんどの患者さまにマウスピースタイプの「クリアリテーナー」を使用しています。
(嘔吐反射などの理由でマウスピースタイプが使えない患者さまにはフィックスドリテーナーを使用します)
クリアリテーナーは透明なので装着していてもほとんど気付かれません。
初めてクリアリテーナーを装着した時は少し違和感がありますが、初めて矯正装置を着けた時と同様に数日で慣れてしまいます。
クリアリテーナーで気をつける点
静的矯正治療に不可欠なこのクリアリテーナーですが、取り扱いに少し注意が必要です。
装着中は水しか飲めない!
まず、クリアリテーナー装着中(外すことができない時)は、基本的に水しか飲めません。
コーヒーやお茶などは着色の原因に、ジュースやスポーツドリンクなどは虫歯の原因になります。
そして熱い飲み物は変形の原因になります。
水以外の飲食事には一度クリアリテーナーを外して、飲食が終わったら歯みがきをしてからクリアリテーナーを装着するようにしましょう。
クリアリテーナーは清潔にする!
飲食時以外の時間のほとんどをクリアリテーナーと共に過ごすので、清潔に保つことも大切です。
僕はタブレットタイプの洗浄材を週2回使用しています。
絶対になくさない!
それから外食時や旅行でも注意が必要です。
「昨日の飲み会楽しかったな~
あれれ?クリアリテーナーが無い…
飲み会の前にクリアリテーナーを外したところまでは覚えてる…
ケース持っていくの忘れたからクリアリテーナーをティッシュに包んで…
そのあとの記憶が…」
汗 汗 汗
という感じに、紛失してしまったり壊れてしまうと再製作になってしまいます…!
出先でクリアリテーナーを外したら必ずケースに入れて、お財布やスマートフォンと同じように大事に保管してください。
詳しい着脱方法や注意事項、洗浄方法などは衛生士から説明があるので、説明をよく聞いていただいて、正しく使用しましょう。
矯正治療を終えて
矯正して…よかった!!
「いつか矯正しよう」と思いながらもずっと先延ばしにしていた僕ですが、何回かブラケットが外れてしまったりワイヤーが折れてしまったり歯ブラシの毛が装置に挟まったりしながらも、2年弱の治療期間を経て無事に矯正装置が外れました。
心配していた食事や歯みがきも、気を付けることはあるものの、すぐに慣れてしまいました。
治療前と治療後をご覧ください!
治療前 | 治療後 |
コンプレックスだった歯と歯の隙間が閉じた今、思うことはただひとつ。
「矯正して良かった!」ということです。
これでもう、カメラを向けられても口元を隠さず写真に写ることができます。
あと、矯正するといろいろな場面で歯並びを褒められます。
初対面の人から「えっ?歯並びめっちゃきれいですね!」と言われたりします。
歯並びがコンプレックスだった僕にとっては、それが地味にうれしいです…!
僕の矯正治療の経験が「歯並び気になってるけどどうしようかな~」と迷っている方の背中を押すことができたら本望です。
矯正に迷っている方は、当院のカウンセリングは無料ですので、本当にお気軽に来ていただければと思います。
お待ちしております!