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口ゴボ・八重歯をハーフリンガル矯正で改善した症例|Eラインを整える抜歯矯正のプロセス

上顎裏側・下顎表側矯正(ハーフリンガル矯正)で口元の突出感(口ゴボ)を改善した骨格性Ⅰ級症例

 

みなさまこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林一夫です。

今回も当院で矯正治療を行い、無事に治療を終了した患者さまの症例をご紹介いたします。

「出っ歯」と「八重歯」の改善をご希望の患者さま

 

今回の患者さまは 20歳女性で、「出っ歯」と「八重歯」の改善を主訴として来院されました。

 

 

治療前の状態

 

 

まずは治療前の口腔内写真です。

上顎右側犬歯の「低位唇側転位(いわゆる八重歯)」が認められます。

また、上下顎の正中線もわずかではありますがズレていることがお分かりいただけると思います。

 

右側の口腔内写真では、上下顎前歯が前方へ強く傾斜している(出っ歯)ことが確認できます。

このような状態は 歯槽性の上下顎前突と呼ばれます。

 

前歯が前方へ傾くと、口唇も前方へ突出しやすくなります。その結果、

  • 口元が前に出て見える(口ゴボ)
  • 口が閉じにくい(口唇閉鎖不全)

といった症状が生じることがあります。

この患者様も、歯並びの改善とともに口元の突出感の改善を強く希望されていました。

 

 

治療前の横顔

 

治療前の横顔の写真です。

上下口唇の突出感があり、口元のバランスがやや前方に突出している状態が認められます。

 

 

本症例の診断

 

 

本症例は以下の特徴を持つ症例でした。

 

  • 口唇閉鎖不全、上下顎前歯の唇側傾斜、上顎両側犬歯の低位唇側転位、上下顎に中等度の叢生が認められる骨格性Ⅰ級症例

 

どんな装置と抜歯方法で治療したのか

 

本症例では

  • 上顎両側第一小臼歯
  • 下顎両側第二小臼歯

の抜歯を行い、ハーフリンガル矯正(上顎裏側・下顎表側)によって治療を行いました。

 

 

ハーフリンガル矯正の特徴

 

ハーフリンガル矯正は

  • 上顎は裏側矯正なので目立ちにくい
  • 下顎は表側矯正なので治療効率がやや高い
  • 下顎が表側矯正なので上下裏側矯正より費用が抑えられる

というメリットがあり、審美性と治療効率および費用のバランスが良い治療方法です。

ハーフリンガル矯正の詳細は以下のページをご覧ください。

【症例あり】ハーフリンガル矯正

治療の流れ

 

  1. 精密検査(CBCT・セファロ・模型分析)
  2. 診断および治療計画の説明
  3. 上顎小臼歯の抜歯と上顎裏側装置の装着
  4. 下顎小臼歯の抜歯と下顎表側装置の装着
  5. レベリング・アラインメント
  6. 抜歯スペースの閉鎖
  7. 咬合の最終調整

 

 

治療後

 

 

治療後の正面口腔内写真です。

八重歯は適切に改善され、上下の正中線も一致しています。しかしながら、下顎前歯部にわずかなブラックトライアングルが認められます。

ブラックトライアングルは歯並びが整った際に歯の形態や歯肉の状態により生じることがあり、矯正治療では一定の確率で起こる可能性があります。

 

※当院では、3Dシミュレーションで事前にこのリスクを予測し、極力回避または最小限にとどめるよう、必要に応じて歯の形を微調整(IPR)するなどの対策を行っています。

 

IPR(ディスキング)についての詳細は以下をご覧ください。

矯正体験レポート【スタッフA】(3)IPRの説明と感想

 

側面の咬み合わせ

 

側面の口腔内写真です。

上下顎前歯の唇側傾斜が改善され、機能的にも審美的にも良好な咬合関係が得られました。

 

 

横顔の変化

 

治療後の横顔の写真です。

上下口唇の突出感が改善され、よりバランスの取れた自然な口元になりました。

また鼻先と顎先を結ぶEラインの内側に口唇が収まり、バランスが整いました。

患者さまも大変喜ばれており、治療結果に満足していただくことができました。

 

 

症例まとめ

 

診断
  • 口唇閉鎖不全
  • 上下顎前歯の唇側傾斜
  • 上顎両側犬歯の低位唇側転位
  • 上下顎に中等度の叢生
  • 骨格性Ⅰ級症例
治療方針
  • 上顎両側第一小臼歯、下顎両側第二小臼歯の抜歯
  • ハーフリンガル矯正(上顎裏側・下顎表側)
リスク
  • 歯肉退縮
  • ブラックトライアングル
  • 歯根吸収
治療期間 3年
治療費 125万円(税込)※精密検査料別(2022年当時)

 

 

この症例に関するよくある質問

 

 

Q.出っ歯と八重歯の治療には、必ず抜歯が必要ですか?

 

A.抜歯の有無は「歯を並べるスペース」と「理想の横顔(Eライン)」のバランスで決まります。

 

歯を並べるスペースが著しく不足している場合や、口元の突出感(口ゴボ)を大きく下げたい場合は、小臼歯を抜歯してスペースを確保することが有効な手段となります。

当院では3Dデジタルシミュレーションを用い、抜歯した場合としない場合で「横顔がどう変わるか」を事前に比較し、納得のいく計画をご提案します。

 

3Dデジタルシミュレーションの詳細は以下をご覧ください。

側貌(横顔)の術後シミュレーション

 

Q.ハーフリンガル矯正とは何ですか?

 

A.ハーフリンガル矯正とは、上顎は裏側矯正、下顎は表側矯正を組み合わせた治療方法です。

 

Q.ハーフリンガル矯正のメリットは何ですか?

 

A.「目立ちにくさ」「治療効率」「費用」の3つのバランスに優れている点です。

 

最も目立つ上顎には裏側装置を使用し、比較的目立ちにくい下顎には表側装置を使用します。

すべて裏側にする「上下裏側矯正」に比べて費用を抑えられるだけでなく、下顎の装置操作がしやすいため治療期間の短縮にも繋がります。

当院でも、審美性と効率を両立させたい方に人気の高いプランです。

 

Q.矯正治療後に「ブラックトライアングル」ができるのは防げますか?

 

A.完全に防ぐことは難しいですが、事前の予測と処置で目立たなくすることが可能です。

 

ブラックトライアングル(歯の隙間の小さな三角形)は、重なっていた歯が整う際に歯肉の形態によって生じます。

当院では3Dデータで発生リスクを事前に把握し、必要に応じて「IPR(歯の幅の微調整)」を行うことで、隙間が目立たないよう改善を行います。

 

Q.出っ歯を治すと、本当に横顔(Eライン)も変わりますか?

 

A.はい、前歯の傾きを改善することで、口元の突出感が解消されEラインが整います。

 

特に本症例のように前歯を後退させる治療を行うと、連動して唇も下がります。

鼻先と顎先を結ぶ「Eライン」の内側に口唇が収まるよう、院長がミリ単位で後退量を計算して治療を監修するため、多くの方が横顔の変化に満足されています。

 

Q.出っ歯はマウスピース矯正でも治せますか?

 

A.軽度から中等度の出っ歯であれば、マウスピース矯正でも治療可能な場合があります。

 

ただし歯の移動量が大きい場合や抜歯が必要な症例では、ワイヤー矯正の方が治療効率が高いこともあります。

正確な診断には精密検査が必要です。

 

 

 

追記:出っ歯・八重歯の矯正治療について

 

出っ歯や八重歯は、日本人に比較的多く見られる歯並びの特徴です。

特に前歯が前方へ傾いている場合、口元の突出感や口唇閉鎖不全を伴うことがあります。歯並びの問題は見た目だけではなく、

 

  • 口が閉じにくい
  • 前歯で噛みにくい
  • 虫歯や歯周病のリスクが上がる

 

など、機能的な問題を引き起こすこともあります。

 

矯正治療では

  • 歯を並べるスペースの確保
  • 前歯の傾きの改善
  • 噛み合わせの調整

を行うことで、歯並びと口元のバランスを整えていきます。症例によっては、小臼歯の抜歯を行うことで、前歯を適切な位置まで後退させることが可能です。

 

また近年では

  • 表側矯正
  • 裏側矯正
  • ハーフリンガル矯正
  • マウスピース矯正

など、さまざまな治療方法から患者さまに適した方法を選択することができます。出っ歯や八重歯でお悩みの方は、一度矯正専門医による診断を受けることをおすすめします。

 

この記事のまとめ

 

  • お悩み:出っ歯、八重歯、口元の突出感(口ゴボ)
  • 上顎裏側・下顎表側の「ハーフリンガル矯正」+抜歯
  • 結果:抜歯スペースを活用して口元を下げ、バランスの取れたEラインを実現
  • ポイント:院長による精密な3Dシミュレーションで、リスクを最小限に抑えた治療計画を立案

【症例報告】上下顎前突(口ゴボ)を裏側矯正で改善した例

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科院長の林一夫です。

 

今回は抜歯矯正を行った口ゴボ治療の治療例を紹介させていただきます。40歳女性、口元の突出感の改善を希望され来院されました。

 

口ゴボってどんな状態?

 

口ゴボとは、文字通り「歯が前に出ているために、口を閉じた時に口元が『ゴボッ』と出ている状態」を指す俗称で、お口の中が小さい日本人にはとても多いです。

こちらの記事で詳しくご説明しています。

口ゴボとはどのような状態?原因や改善すべき悪習慣・治療法を解説

 

少し出ているぐらいならそれほど気にしない方もいらっしゃいますが、この「気になる」レベルは個人差がとても大きく、同じぐらい出ていても気にならない方がいればとても気に病んでしまう方もいらっしゃいます。

 

 

今回の症例の口ゴボについて

 

まずは治療前の横顔の写真です。

 

いわゆる口ゴボと言われる上下の口唇が前方に突出した状態であることがよくわかります。

 

口ゴボの場合、口唇閉鎖不全(口が閉じにくい)を伴うことが多いのですが、この患者さまには認められず、オトガイ部の形状は比較的正常で唇の位置が上下ともに突出しています。

 

スマイル写真です。

 

スマイルライン的には正常に近いのですが、上顎前歯が唇側に傾斜して出っ歯感が強いことがお分かりいただけると思います。

口腔内写真(正面)です。

上顎の正中線に対して下顎の正中線が右側へがわずかにズレています。

 

続いて右側の口腔内写真です。

大臼歯の前後関係は正常なのですが、上下顎の前歯が前方に傾斜していることがお分かりいただけると思います。

 

パノラマレントゲン写真です。

上下顎右側の親知らずは萌出しています。反対側はすでに抜歯されています。上顎右側第一小臼歯は根管治療が行われています。

 

 

診断と治療方針

 

診断と「どんな装置と抜歯方法」などについては以下をご覧ください。

  • 診断:上下顎前歯の唇側傾斜(歯槽性の上下顎前突)、上顎に軽度・下顎に中等度の叢生が認められる骨格性Ⅰ級症例
  • 治療方針:上顎両側第一小臼歯、下顎両側第一小臼歯の抜歯、リンガル矯正(上下裏側矯正)により治療を行った。

 

治療の流れ

 

  1. 精密検査(CBCT・セファロ・模型分析)
  2. 診断・治療方針の説明
  3. 上顎小臼歯の抜歯と上顎の装置装着(裏側)
  4. 下顎小臼歯の抜歯と下顎の装置装着(裏側)
  5. レベリング・アラインメント
  6. 抜歯スペースの閉鎖
  7. 最終調整

 

口ゴボはどのくらい改善されたの?

 

治療終了時の横顔の顔面写真です。

 

口ゴボが改善され、理想的な横顔が獲得できました。

 

治療前と治療後の比較はこちらです。

こうやって比べてみるとかなりスッキリしていることがわかります。

 

治療前 治療後

 

スマイル写真です。

 

とても自然な理想的なスマイルを獲得できました。

スマイル時の出っ歯感も適切に改善され、患者さまも大変満足されておりました。

 

口腔内の写真です。まずは正面です。

上下顎の正中線も顔面正中を基準にぴったりと合っています。

また個々の歯の位置異常が適切に整えられていることがお分かりいただけると思います。

 

右側です。

上下顎前歯の唇側傾斜が改善され理想的な歯軸傾斜と上下的なかみ合わせを獲得することが出来ました。

 

親知らずの抜歯はなぜ必要だったの?

 

親知らずの抜歯について説明をします。

こちらは治療後のパノラマレントゲン写真です。

親知らずは、4本とも抜歯されています。

 

今回親知らずを抜歯したのは、術後の咬合の安定のためです。

矯正治療後に親知らずが残っていると、親知らずが後ろからいわば盾のようになってせっかく後ろに下げた歯を前に押し戻そうとする力が働きます。

その親知らずを抜歯することによって、整った歯の後戻りを未然に防ぐことができます。

 

またこの症例では、根管治療(虫歯などで歯の根っこに薬剤による消毒等の処置をする治療)を行っていた歯を抜歯し、より健康な歯を残して治療を行えることができたことも、この症例の特出すべき点です。

 

 

まとめ

 

  • 診断:上下顎前歯の唇側傾斜(歯槽性の上下顎前突)、上顎に軽度・下顎に中等度の叢生が認められる骨格性Ⅰ級症例
  • 治療方針:上顎両側第一小臼歯、下顎両側第一小臼歯の抜歯、リンガル矯正(上下裏側矯正)による治療
  • リスク:歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収
  • 治療期間:3年
  • 治療費:135万円(税込み、精密検査料含む/2021年当時の治療費)

 

 

よくある質問

 

口ゴボや抜歯についてのよくある質問をまとめています。

 

Q:口ゴボの改善には長い治療期間が必要ですか?

 

A:歯の移動量や骨格によりますが、歯の位置だけでなく顎骨全体のバランスを整えるため、
抜歯を行うことが多く、そのため比較的治療期間が長くなる場合があります。

 

Q:抜歯治療により口が閉じやすくなりますか?

 

A:はい。上下顎前歯の唇側傾斜により生じている口唇閉鎖不全は抜歯治療を行うことで劇的に改善されることが多いです。

【症例紹介】重度の開咬・口ゴボを表側矯正で治療した症例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は『外科手術が必要』と言われがちな重度の開咬(オープンバイト)と口ゴボを、抜歯と表側矯正で、Eラインも改善した症例を詳しく解説します。

同じ悩みをお持ちの方はぜひ参考にしてください。

 

20代女性の開咬(オープンバイト)・口ゴボの患者さま情報

 

以下が患者さま情報です。

患者さま 25歳女性
主訴 重度の開咬(オープンバイト)と口ゴボ
診断 骨格性Ⅱ級の開咬症例(Skeletal Class II Open bite)

 

初診時:重度の開咬と口元の突出(口ゴボ)の悩み

 

横顔(Eライン)と口唇閉鎖不全のチェック

 

 

  • 上下顎前歯が大きく前方に傾いており、口元の突出感(口ゴボ)が顕著です。
  • 口が閉じにくく、口唇閉鎖不全 によりオトガイ部に「梅干し状のシワ」が発現しています。
  • 下顎の後退感(いわゆる顎なし)が見られます。

 

口腔内(正面)からは開咬と歯のねじれ、乱杭歯を確認

 

 

  • 重度の開咬(オープンバイト)です。
  • 上顎歯列弓の狭窄が著しいです。
  • 強い叢生(ガタガタ歯、凸凹歯)が見られます。

 

 

口腔内(右側)からは口ゴボ、反対咬合を確認

 

 

  • 上下前歯の強い唇側傾斜が見られます。
  • 大臼歯は反対咬合(クロスバイト)となっています。

 

 

パノラマX線写真で抜歯すべき親知らずを確認

 

 

上下左右に 第三大臼歯(親知らず)が4本あることがわかります。今回の治療ではこれをすべて抜歯しました。

 

開咬の症例で親知らずがある場合は抜歯することが多いです。

 

なぜ抜歯するのかには所説あるのですが、親知らずが1つ前の歯を垂直的に押す力が加わると、奥歯の咬み合わせが高くなってしまい、開咬が悪化する場合があるからと言われています。

 

診断と治療方針、治療の流れ

 

診断と治療方針は以下となります。

  • 診断:骨格性Ⅱ級の開咬症例(Skeletal Class II Open bite)
    ※下あごが後退し、上の前歯が突出している重度のオープンバイト
  • 主な特徴:
    口唇閉鎖不全
    上下顎前歯の著しい唇側傾斜
    歯列の狭窄と叢生
    舌突出癖の可能性
  • 治療方針
    上顎両側第一小臼歯、下顎両側第二小臼歯の抜歯
    上下顎右側第三大臼歯(智歯)の抜歯
    表側矯正(マルチブラケット装置)による治療
    必要に応じて舌突出癖の改善指導を併行

 

治療の流れ

 

以下の流れで治療を行いました。

  1. 精密検査(CBCT・セファロ・模型分析)
  2. 診断・治療方針の説明
  3. 上顎小臼歯抜歯+上顎装置装着
  4. 下顎小臼歯抜歯+下顎装置装着
  5. 抜歯空隙の閉鎖
  6. ディテーリング
  7. 保定

 

 

術後の変化(Outcome)について

 

横顔

 

 

 口ゴボが大幅改善し、また口唇閉鎖が自然になり、オトガイの緊張が消失しました。

下顎のラインも明瞭になり、美しいEライン を獲得できました。

 

正面(口腔内)

 

 

開咬が完全に改善

上下の叢生も整い、理想的なアーチフォームに

 

右側

 

 

大臼歯の反対咬合が改善し、正常な咬合関係を獲得しました。

患者さまにも大変ご満足いただけました。

 

 

治療前 治療後

 

 

まとめ

 

  • 診断:骨格性Ⅱ級の開咬症例(Skeletal Class II Open bite)
  • 主な特徴:
    口唇閉鎖不全
    上下顎前歯の著しい唇側傾斜
    歯列の狭窄と叢生
    舌突出癖の可能性
  • 治療方針
    上顎両側第一小臼歯、下顎両側第二小臼歯の抜歯
    上下顎右側第三大臼歯(智歯)の抜歯
    表側矯正(マルチブラケット装置)による治療
    必要に応じて舌突出癖の改善指導を併行
  • リスク:歯根吸収、抜歯空隙の後戻り、舌癖による開咬の後戻り
  • 治療期間:2年10カ月
  • 治療費:1,100,000円(税込、精密検査料含む/2022年当時)

 

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか。今回も比較的重度の症例を見ていただきました。

開咬は外科手術を行うことも多いのですが、手術なしでの治療をご希望される患者さまももちろん多くいらっしゃいます。

 

日本橋はやし矯正歯科では患者さまのご希望沿った治療計画を立案し、実際に治療を行うことが出来る技術と経験があります。

ぜひ一度、カウンセリングにお越しください。

カウンセリングでは「横顔シミュレーション」を行っています。

 

当院のカウンセリングについて詳しくはこちら

 

 

開咬についてのよくある質問

 

Q1. 開咬は、手術なしでも治せますか?

 

A. 症例によりますが、非外科で治せるケースはもちろんあります。

上下顎前歯の傾斜や舌癖が原因の開咬は、適切な抜歯設計と歯軸コントロールにより改善可能です。

 

 

Q2. なぜ第一小臼歯や第二小臼歯を抜歯するのですか?

 

A. 開咬や口ゴボの改善には「前歯の後退(後方移動)」が必要なためです。特に本症例のようにⅡ級傾向の場合で口元の突出感を下げるには、

  • 上顎:第一小臼歯
  • 下顎:第二小臼歯

を選択すると、上下のバランスを整えやすく、仕上がりの横顔が美しくなります。

 

 

Q3. 抜歯すると老けて見えるって本当ですか?

 

A. 今回の症例のように適切にコントロールすれば老けるどころか横顔が圧倒的に綺麗になります。

  • 口唇閉鎖不全
  • オトガイの緊張
  • 口ゴボ

今回の症例の場合、こうした問題が改善され、むしろ若々しい印象になります。

 

 

Q4. 舌癖(舌突出癖)があると、開咬は戻りますか?

 

 

A. はい、戻るリスクがあります。

開咬の大きな原因に1つが“舌の押し出し”であるケースが多く、治療後に 舌癖が残ったままだと再発の可能性があります。

 

 

Q5. 治療期間はどれくらいですか?

 

A. 重度の開咬の場合、3年~3年半程度が多いです。

今回の症例は 2年10カ月 で治療を終えています。

 

 

Q6. 開咬を治すと、見た目以外にどんなメリットがありますか?

 

A. とても多くの機能改善が期待できます。

  • 噛む力が強くなる
  • 食べ物を噛み切りやすくなる
  • 発音の改善
  • 口唇閉鎖不全の改善
  • オトガイ筋の緊張が減る
  • 口呼吸が減少し、鼻呼吸がしやすくなる

 

見た目だけではなく、呼吸と機能面の改善にもつながるため、開咬治療はメリットが大きいです。

ガミースマイルの改善を行なった治療例(矯正治療終了後)

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林一夫です。

今回は、矯正治療終了後にガミースマイル改善のため歯肉形成を行った症例をご紹介いたします。

 

 

初診時の状態

 

初診時の横顔写真です。

 

患者さまは「口唇閉鎖不全」と、いわゆる「口ゴボ」の改善を希望され来院されました。

診断の結果、上下顎両側第一小臼歯の抜歯を行い、表側矯正で治療を行う方針となりました。

 

なお、カウンセリング時にすでにガミースマイルであることは判明していましたが、それ以上に患者さまご自身は口ゴボを気にされていたので、ガミースマイルの治療を行うと決定はしていませんでした。

 

ですが、矯正治療終了後にガミースマイルが気になり、改善したいというお気持ちがあれば治療しましょう、というお話になっておりました。

 

 

矯正治療についてを最初にご説明します

 

矯正治療の結果

 

矯正治療終了時の横顔の写真です。

治療期間は3年6ヶ月と少し長くなりましたが、口ゴボおよび口唇閉鎖不全は適切に改善されたことがお分かりいただけると思います。以下に矯正治療に関してまとめます。

  • 診断:口唇閉鎖不全、上下顎前歯の唇側傾斜、大きなover jet、軽度の叢生を伴う骨格性I級症例
  • 治療計画:上下顎両側第一小臼歯の便宜抜歯、表側矯正による治療
  • リスク:歯根吸収、術後の抜歯空隙の後戻り、ブラックトライアングルの出現
  • 治療期間:3年6ヶ月
  • 費用:110万円(税込み:2022年当時)

 

 

ガミースマイルの課題が出ました

 

矯正治療終了時のスマイル写真です。

 

歯肉の見え方が非対称であり、いわゆる臨床歯冠と言われる表面に見えている歯自体の大きさが小さく、ガミースマイルが目立つ状態になっていました。

 

何か改善策はないかとご相談をいただきましたので

『歯肉形成で歯茎の形態を整えながら、左右の対称性も確保しつつ、臨床歯冠の露出度も増加させることでガミースマイルの改善を行う処置』

を提案させていただき、進めることになりました。

 

 

歯肉形成(歯肉切除)の実際

 

実際の処置直後の写真です。

 

麻酔後レーザー治療器で歯肉を切除しながら形態を整え、左右差を無くすように処置をおこないました。術直後は、多少の凸凹感や組織が黒く焦げる部分も出てきますが、すぐに回復します。

 

 

歯肉切除、1ヶ月後の状態

 

歯肉切除後、1か月後の口腔内写真です。

歯肉のラインもきれいに整い、左右対称な形態を獲得することが出来ました。

 

スマイル写真です。

ガミースマイルも適切に改善され、より自然で審美的なスマイルを獲得でき、ご本人もとても満足しておられました。

 

ガミースマイル処置前と処置後の写真を比較してみました。

処置前 処置後

 

ガミースマイル改善のための歯肉切除のまとめ

 

歯肉切除術に関してまとめます。

  • 治療費:6万円(税込)
  • リスク:レーザーによる歯髄の炎症、術後の知覚過敏
  • 治療期間:1日
    処置は1日ですが、通常その1か月後、経過観察のために通院頂きます。

 

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか。

日本橋はやし矯正歯科では様々な症状に対する対応が可能な矯正専門医が治療を行っておりますので、ぜひ1度カウンセリングを受けていただければと思います。

 

 

ガミースマイルのよくある質問

 

Q1. 歯肉形成(ガミースマイル治療)は痛いですか?

 

A.局所麻酔を行ってから処置をしますので、治療中の痛みはほとんどありません。

処置後に軽い違和感やヒリヒリ感が出ることはありますが、通常は数日以内に落ち着きます。

 

Q2. ダウンタイム(治るまでの期間)はどれくらいですか?

 

A.術後は歯肉が少し黒く焦げたように見えたり凸凹になりますが、これは通常の反応です。

1〜2週間程度で落ち着き、1か月後には自然な歯肉の形態に回復します。

 

Q3. 歯肉形成だけでガミースマイルは改善できますか?

 

A.歯肉の位置が原因の場合は、歯肉形成で大きく改善できます。

ただし、骨格的な原因や上唇の動きが原因の場合は、矯正治療やボツリヌス治療などを併用したほうが良いケースもあります。

 

Q4. 処置後の食事や日常生活に制限はありますか?

 

A.処置当日から通常通りの生活が可能ですが、以下の点にご注意ください。

  • 刺激の強い食べ物(辛いもの・熱いもの)は2〜3日避ける
  • 歯磨きは強くこすらず、やさしく
  • アルコール・激しい運動は当日は控えると安心

 

Q5. 歯肉形成は何年くらい持続しますか?

 

A.基本的に一度整えた歯肉は長期間安定して持続します。

ただし、歯周病や強いブラッシングが続くと変化することがあるため、定期的なメンテナンスをおすすめしています。

重度の開咬(オープンバイト)症例の治療例

みなさんこんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林一夫です。

 

今回は「重度の開咬(オープンバイト)」の患者さまに対して、外科手術を行わず矯正治療のみで改善した症例をご紹介します。

 

患者さま情報

 

  • 患者さま:38歳女性
  • 主訴:前歯で咬めない、笑ったときに前歯が閉じない
  • 診断:口唇閉鎖不全※1、上下顎前歯の唇側傾斜※2、上下顎に中等度の「負のALD※3」を有する骨格性開咬症例

※1:いわゆるポカン口を指します

※2:いわゆる出っ歯を指します

※3:歯が並ぶための必要なスペースが不足していることを指します

 

 

治療前の状態

 

正面の口腔内写真では、前歯部の上下的な開き(開咬)が約10mmあり、通常の平均値(オーバーバイト:マイナス2〜3mm)と比べてかなり大きく開いている状態です。

 

右側の写真では、

  • 第一大臼歯のみが咬合しており、小臼歯〜前歯部は接触がない
  • 咬合の支点が後方に偏っている

という、典型的な開咬パターンが確認されました。

 

スマイル写真からも、舌を前方に押し出す「舌突出癖」が見られます。

この癖は治療期間の延長や後戻りのリスク要因となるため、患者さまにも十分に説明し、できるだけ癖をやめるように気にしながら生活するようにお伝えしました。

 

 

外科手術を行わず歯科矯正のみで治療を行いました

 

通常であれば外科手術を行うべき症例でしたが「外科手術を行わず矯正治療のみにしたい」との患者さまのご希望がありました。

そこで慎重に3Dデジタル矯正での精密検査及び診断を経て、私の経験上から、矯正のみでも可能であると判断いたしました。

 

しかしながら外科手術を行わない、矯正単独治療でのリスク(主に後戻り)がありますので、そこについてしっかりと説明をさせていただき、リスクを理解していただいたうえで治療を開始しました。

 

 

レントゲン所見

 

パノラマ写真では、上下顎右側に親知らず(智歯・8番)が確認されました。

この親知らずが開咬の原因の一部である可能性が高いため(親知らずが他の歯を圧迫した結果、開咬になっている可能性がある)、治療開始と同時に抜歯を行いました。

 

 

治療方針

 

  • 上顎両側第一小臼歯の抜歯
  • 上下顎右側第三大臼歯(智歯)の抜歯
  • 表側矯正(マルチブラケット装置)による治療
  • 舌突出癖の改善指導を併行

 

 

治療の流れ

 

  1. 精密検査(CBCT・セファロ・模型分析)
  2. 診断・治療方針の説明
  3. 上顎小臼歯抜歯+上顎装置装着
  4. 下顎装置装着
  5. 上下顎右側親知らずの抜歯
  6. レベリング・アラインメント
  7. 抜歯スペース閉鎖
  8. Up and Downエラスティックによる垂直的コントロール
  9. 最終調整

 

 

治療結果

 

正面の口腔内写真では、矯正治療のみで重度の開咬が改善され、前歯部の上下的な重なりも平均的なオーバーバイト(2〜3mm)へと回復しました。

 

右側の写真でも、前歯部の唇側傾斜(出っ歯)の改善と安定した咬合関係が得られています。

また、前歯部の後退により口唇閉鎖不全も解消され、自然な口元となりました。

 

スマイル写真からも、治療後はより自然で調和の取れた笑顔を獲得でき、患者さまにも大変満足していただけました。

 

治療期間はおよそ2年で、術後のパノラマ写真では、歯根吸収もなく、良好な位置関係で歯列が安定しています。

 

 

まとめ

 

  • 診断:骨格性開咬、上下顎前歯唇側傾斜、口唇閉鎖不全
  • 治療方針:上顎両側第一小臼歯+右側智歯抜歯/表側矯正
  • リスク:歯根吸収、舌突出癖による治療期間延長、ブラックトライアングル
  • 治療期間:約2年
  • 治療費:1,100,000円(税込、精密検査料含む/2023年当時)

 

よくある質問(FAQ)

 

今回の症例に関連したよくある質問をおまとめしました。

 

Q:開咬の治療には抜歯が必要ですか?

A:矯正単独で改善を目指す場合、抜歯によるスペース確保が必要になることが多いです。また、抜歯を行った治療の方が、術後の安定性が高い傾向にあります。

Q:舌突出癖はなぜ矯正に悪い影響を与えるのですか?

A:舌が前方に押し出されると、前歯を後退させる力と拮抗してしまい、治療期間の延長や後戻りを引き起こすリスクが高まります。

そのため、舌の位置や癖のコントロールも治療成功の大切な要素になります。

 

 

院長コメント

 

重度の骨格性開咬でも、適切な診断と計画により矯正単独で改善できる場合があります。

骨格や癖の影響を正確に分析し、3D診断を活用して治療を進めることが大切です。


日本橋はやし矯正歯科では横顔シミュレーションを含むカウンセリング(税込3,000円)を行っております。

カウンセリング後に矯正治療のご契約をいただいた方にはカウンセリング料金をキャッシュバックしております。

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