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第10回 日本アライナー矯正歯科研究会で講演しました

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は先日開催されました第10回日本アライナー矯正歯科研究会での講演についてレポートしたいと思います。

 

 

日本アライナー矯正歯科研究会とは

 

日本アライナー矯正歯科研究会とはアライナー矯正の普及を目的とし、多くの患者様のニーズに合わせた治療を提供するため、アライナーの種類の垣根を超えたアライナー矯正治療について知識を共有し、深めるための研究会です。

 

私は第8回大会に引き続き、2回目の講演を行わせてい頂きました。

 

本大会は、2023年12月2日と3日の2日間で行われました。場所は港区海岸にあります「東京ポートシティ竹芝 1F ホール」でした。

とても綺麗な会場で、多くの先生方にご参加いただきました。

 

 

演題「最新のsuresmile アライナーによる矯正治療」

 

今回の私の演題は「最新のsuresmile アライナーによる矯正治療」です。

写真は会場の様子です。メイン会場のスクリーンです。

 

 

私の講演は最終日の3日、午前中の最初に行われました。

 

 

講演開始までの時間帯で、今日の演者の先生方の写真が順番に映し出されました。私の写真も出てきましたのでタイミングよく撮れました。

 

会場に参加された先生は50名ほど、またライブ配信で参加された先生は150名とのことでした。

アライナー矯正治療(マウスピース矯正治療)が急激に世の中に普及し、様々な意味で話題になる中での開催はとても意義深いものだと思います。

 

 

suresmile アライナーの様々なお話をさせていただきました

 

私の講演では「最新の suresmile アライナーを用いた矯正治療」と題し、日本橋はやし矯正歯科でも使用しているsuresmile アライナーの最新情報や治療例などをお話させていただきました。

 

 

suresmile アライナーの効果的な点、特に3Dモデルに関して歯、歯根、歯槽骨を正確にモデル化した仮想患者モデルは診断のみならず、治療計画の立案にとても効果的であることをお話ししました。

 

30分ほどの講演でしたが参加されている方はみなさまとても真剣にお聞きいただけました。

 

 

尾島大会長より感謝状をいただきました!

講演後、大会長の尾島先生から今回の講演、そして今までの研究会への貢献に対する感謝状を授与していただきました。

 

 

尾島先生は日本のアライナー矯正を牽引するトップランナーのお一人です。

今回このような講演の機会をあたえていただき心から感謝したします。

 

 

日本アライナー矯正歯科研究会による当日のレポートは以下でお読みいただけます。

第10回日本アライナー矯正歯科研究会

 

当院のマウスピース矯正に関する最新コラムは今回講演させていただいた「suresmileアライナー」をわかりやすく説明しています。ぜひお読みください。

suresmileアライナーは最先端のマウスピース矯正システムです

 

矯正歯科治療の未来のため、講演活動も頑張って行っていきたいと思います。

suresmileアライナーは最先端のマウスピース矯正システムです

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科院長の林 一夫です。

今回は当院で主に用いておりますマウスピース矯正(アライナー矯正)の最新システムであるsuresmileアライナーについての最新情報をお伝えします。

 

現在、世界的に数多くのマウスピース矯正(アライナー矯正)システムが存在していますが、その中でも当院が運用しておりますsuresmileアライナーは、最新の技術が詰まったとても効果的な治療システムです。

 

このsuresmileアライナーのお話をするために、マウスピース矯正に欠かせないアタッチメントの説明から、マウスピース矯正のタイプについてなどを詳しく説明しておりますのでぜひお読みください。

 

 

マウスピース矯正には原則「アタッチメント」が必要です

 

マウスピース矯正(アライナー矯正)を行う場合、アタッチメントと言われる歯の表面に着ける突起を用いることが多いです。

 

アタッチメントのメリット

 

この「アタッチメント」はもちろん必要があって存在しているものです。主なメリットは以下となります。

  • マウスピースをしっかりと歯に装着させるための鍵の役割を果たす
  • アタッチメント自身が歯を押すのでより効率的に歯が動く

 

アタッチメントのデメリット

 

このようにアタッチメントは治療の効果を高めるために重要な役割を果たすのですが、いくつかの問題がありました。

  • 少しでもマウスピースが合わなくなるとアッタチメントがあることで逆にマウスピースのフィイット度合いが急激に低下してしまう
  • よく見るとアタッチメントの存在がわかってしまうことがあることが「見えづらい矯正装置」としては難点になる
    ※滅多にありませんがご本人が気にされることが多いです
  • アタッチメントが脱落することがあり、その場合はクリニックへの通院が必要となる

 

アタッチメントのない格安のマウスピース矯正について

 

なお、アタッチメント不使用の簡易的なマウスピース矯正もありますが、歯をわずかしか移動できないので、全く根本的な治療になっていないことがほとんどです。

 

マウスピース矯正をお考えの方は、ご利用を検討されているサービスがどのようなものか細かくお調べされることをお勧めします。

 

 

アタッチメントの数を可能な限り少なくした治療が可能

 

アタッチメントは必要ですが、場合によっては困ることもあるということを上記で説明しました。

 

この「アタッチメント数を減らしながら歯とマウスピース装置のフィット感を高める」ためには、「マウスピースの辺縁(マウスピースのフチに該当する部分)の高さを高くする」ことが効果的であるということがいろいろな研究から分かってきました。

 

suresmileアライナーでは、マウスピースの辺縁の形状や高さを自由に設定できるので、アタッチメントが少なくても、もしくは症状によってはアタッチメントがなくても歯の動きをコントロールすることができるようになりました。

 

アタッチメントは脱落してしまうこともあり、そのたびに通院が必要となっていましたが、その必要がなくなるのは患者さまには安心だと思います。

 

 

画像はsuresmileで使用可能な辺縁形態の例です。

左がスカラップタイプ、右がストレートタイプ。

ストレートタイプがマウスピースの辺縁(マウスピースのフチに該当する部分)を高くできるタイプです。

 

次にそれぞれの特性について説明いたします。

 

suresmileアライナー スカラップタイプについて

 

マウスピース矯正のスカラップタイプ

 

顎間ゴムをかけやすい

 

顎間ゴム(ゴムかけともいいます)が使いやすいタイプです。

顎間ゴムをかけるとゴムの力で歯が動くのでとても効率的に矯正治療を行えます。

以下の部分に顎間ゴムをかけます。

  • 上顎の黄色いバー:スリット
  • 丸いグレー:ボタン

顎間ゴムについては以下のブログで詳しく説明していますので併せてお読みください。

 

矯正体験レポート第五回:顎間ゴムを付けました!

 

着脱が容易で快適

 

コンパクトなので着脱が容易、使用感もより快適です。

 

辺縁を高くできないのでアタッチメントは減らしにくい

 

辺縁を高くするとスカラップ形状ではなくなってしまうので高くできません。

またアタッチメントは減らせないわけではありませんが、治療効率は下がってしまいます。

 

 

suresmileアライナー ストレートタイプについて

 

 

比較的大きな動きに対応

 

アライナーの剛性が高いので、歯列弓の積極的な拡大や歯の圧下などを行う治療計画の場合はこちらを選択します。

 

アタッチメントを減らすことができる

 

ストレートタイプはマウスピースの辺縁(マウスピースのフチに該当する部分)を高くできますのでアタッチメントを減らすことができます。

 

状態や目的に応じて治療計画を立てます

 

このように、治療計画によってマウスピースの形状が違いますのでカウンセリングで詳しくお話をお聞きして決めていく必要があります。

 

ひとくちに「マウスピース矯正」と言っても様々な治療計画があることを覚えていただければと思います。

 

 

加速矯正装置が治療費の中に含まれています

 

suresmileアライナーには「suresmile Vpro」がセットになっているパッケージがあります。

医療機関で対応が異なる場合がありますが、当院では標準的なマウスピース矯正の治療費にこのsuresmile Vproが含まれています。

 

装置装着時の不快感の改善を目的として日本国内では承認を受けているデバイスですが、海外では加速矯正装置として承認を受けており、1日5分間の使用で治療期間の短縮につながることがいくつかの研究で報告されています。

 

参照:矯正治療の効率を高める補助的装置 VPro+ について


このように当院で用いておりますsuresmileアライナーは、最新のテクノロジーを融合した非常に効果的なマウスピース矯正治療を提供することができます。

 

ぜひカウンセリングをお受けいただき、当院での治療を検討いただければと思います。

2023年の歯科矯正の主な講演活動です

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科院長の林一夫です。

今回は今年の講演活動などの近況報告をさせていただきたいと思います。

 

私は、日々の臨床を行いながら3Dデジタル矯正の更なる普及に向け、また後進の育成のために様々な活動をしています。

その中のひとつがこれからご紹介する「講演活動」です。

 

なかなか時間的な余裕がなくなり大変な時もありますが、近年のデジタル矯正の認知度の高まりを感じながら、講演活動を続けております。

普段の診療とはまた別な情報となりますが、歯科矯正の発展にとって大切なことですので、ぜひお読みいただければと思います。

 

 

日本デジタル歯科学会 2022年度冬季セミナー(配信)

テーマ:「SureSmile Alignerの臨床」
開催:2023年2月23日(木)

 

最新のsuresmileアライナーに関する講演を行いました。システムの運用方法や実際の治療例を供覧し、suresmileアライナーの理解を深めてもらう機会となりました。

 

長崎大学歯学部特別セミナー(長崎)

 

 

テーマ:教職員対象の矯正セミナー「最新のデジタルテクノロジーを用いた矯正治療」
開催:2023年6月26日(月)

 

私が実践してきた3Dデジタル矯正の臨床について、基礎的事項からかなり深いお話をさせていただきました。
長崎大学歯学部矯正科の主任教授であります吉田教授とは私が大学時代から交流があり、ぜひ医局員に最新の情報を伝えてほしいとお話をいただき、講演させていただきました。

 

テーマ:学部学生対象(非常勤講師)歯科矯正学学生講義 「顎変形症の矯正治療」
開催:2023年6月27日(火)

 

基礎的な顎変形症に対する外科的矯正治療の講義を学部の学生に行いました。

 

第3回日本臨床歯科CADCAM学会(大阪)サマーフェスティバル・ランチョンセミナー

 

テーマ:「SureSmile Alignerの臨床」
開催:2023年7月16日(日)

 

2023年には振動型フィッティング装置Vproと保定装置リテーナーが発売となり、ますます治療効果を高めることが期待できるようになったSureSmile Aligner。

 

ここでは現在日本で使用可能なSureSmile Alignerにフォーカスを当て、製品の歴史から特徴、実際の症例供覧を交えてお話いたしました。

 

当日の内容は以下の記事で説明しています。
【ドクター向け】SureSmileアライナー・ランチョンセミナー(大阪)

 

 

第 17 回東北矯正歯科学会秋期セミナー(Webinar 開催)

 

テーマ:「3Dデジタル矯正の臨床」
開催:2023年11月23日(木・祝日)

 

今回の講演では、歯科用コーンビーム CT(CBCT)データを基にした3D 患者モデル(ヴァーチャルペイシェント)の特徴と有効性をお話しました。

 

歯、歯根、歯槽骨を正確にモデル化した仮想患者モデルから得られる情報非常に多くまた有用であり、効果的で効率的な治療計画の立案が可能となるばかりでなく、より安全な治療を患者に提供することができます。

 

 

第10回日本アライナー矯正研究会(東京ポートシティ竹芝)

 

テーマ:「最新の suresmile アライナーを用いた矯正治療」
開催:2023年12月2日(土)、3日(日)

 

最新のsuresmileアライナーに関する講演を行いました。
運用に関する最新トピックも含めて、前回お話しできなかった治療が終了した症例も複数供覧しました。


こちらで紹介したすべての講演が終わったわけではございませんが、ひとまず今年の講演活動がすべて形になることで少し安堵しています。

 

すでに来年行われる講演の予定に向け、日々の診療と共に全力で行って参りたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

ガミースマイルとはどのような状態?考えられる原因や治療法を解説

ガミースマイルとはどのような状態?考えられる原因や治療法を解説

「口元を隠すのが癖になっている」「歯茎が気になって自然に笑えない」など、ガミースマイルで悩んでいる方は少なくありません。

ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が見えすぎる状態を指します。

 

この記事では、ガミースマイルの概要、原因、治療法を解説します。

ガミースマイルは見た目の問題だけでなく、さまざまな口腔内トラブルにつながるリスクがあるため、適切に対処することが重要です。

ガミースマイルとはどのような状態?

歯茎は英語で「gum(ガム)」といいます。

ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が3mm以上見える状態を指しており、ガミーフェイスと呼ばれることもあります。

笑ったときに歯茎が見えるのは珍しいことではなく、1〜2mm程度であれば一般的な範囲内です。

 

ガミースマイルは病気ではありませんが、コンプレックスに感じている人も多く、口臭や虫歯といった口腔内トラブルにつながるリスクもあります。

ガミースマイルになる原因

ガミースマイルになる原因は、大きく分けて「骨格の問題」「歯並びの問題」「歯茎の問題」「筋肉の問題」の4種類です。

いくつかの要因が重なりガミースマイルが悪化している可能性もあります。

 

上顎の骨が縦に長い

 

ガミースマイルで特に多い原因は骨格の問題です。

上顎の骨が縦に長い場合は、ガミースマイルになりやすい傾向です。アジア人(モンゴロイド)の骨格は欧米人(コーカソイド)と比べると、上顎の骨が長く、笑ったときに歯茎が見えやすい特徴があります。

骨格に大きな問題がある場合は、矯正治療と外科手術を組み合わせた外科矯正を選択することで効率的な治療が行えます。

 

上顎の骨が前に出ている

 

上顎の骨が前に出ている状態を医学用語では上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。いわゆる出っ歯と呼ばれる状態で、口元がもっこりしてみえる「口ゴボ」を併発しているケースもあります。

上顎前突も骨格の問題ですが、前歯が突出したり、前歯が斜め飛び出して生えたりするなど、歯並びにも大きな影響を与えます。

ガミースマイルの程度によって外科矯正か矯正治療のどちらが最適かは異なるため、歯科矯正の専門医に相談して、自分にあった治療法を見つけることが大切です。

 

歯に歯茎がかぶさっている

 

歯に歯茎がかぶさっていることが原因でガミースマイルになることがあります。

歯茎が成長しすぎていたり、前歯が標準よりも小さかったりする場合、笑ったときに歯茎が目立ちやすくなります。

歯茎が原因の治療としては、歯肉整形(歯肉切除)が有効です。

発育しすぎた歯茎を取り除くことで、歯とのバランスが取りやすくなりますが、場合によっては健康な歯を削る必要性が出てきます。

 

上唇を引き上げる力が強い

 

筋肉が原因のガミースマイルとしては、上唇を引き上げる力が強いことが挙げられます。

口の周りには口輪筋(こうりんきん)、上唇挙筋(じょうしんきょきん)を始め、さまざまな筋肉があります。ガミースマイルに関係が深いのが、上唇を持ち上げる上唇挙筋です。

上唇挙筋が強いと笑ったときに必要以上に唇が引き上げられて、歯茎が露出しやすくなります。

 

上唇が薄い

 

唇のかたちによっても、歯茎の目立ち方は変わります。

上唇に厚みがあれば骨格や歯並びに問題があっても歯茎を隠しやすいですが、上唇が薄いと本来隠れるはずの部分まで見えてしまいます。

少し口を開けただけでも歯茎が目立つため、口を大きく開けないことが習慣になってしまうこともあるでしょう。

 

ガミースマイルの治療法

ガミースマイルの治療法

ガミースマイルの治療法として、次の4つを紹介します。

  • ボトックス注射
  • 歯肉整形(歯肉切除)
  • アンカースクリューを用いた歯科矯正
  • 外科矯正

ガミースマイルの原因によって、最適な治療法は異なります。

治療の内容・期間・効果を比較して自分に合った方法をみつけましょう。

 

ボトックス注射

 

筋肉や唇のかたちが原因のガミースマイルには、ボトックスを注射する方法があります。

上唇挙筋にボトックス注射をすることで、筋肉をほぐし、引き上げる力を抑制することができます。

ボトックス注射はメスを使わないため、身体への負担もほとんどありません。

しかしボトックス注射の効果は4〜6カ月ほど続き徐々に元の状態に戻るため、継続的に行う必要があります。

比較的軽度のガミースマイル治療が可能ですが重度のガミースマイルには向きません。

また、人中が伸びて顔貌が変わるリスクがありますので、カウンセリング時によく確認しておくことがとても大切です。

 

歯肉整形(歯肉切除)

 

歯肉整形(歯肉切除)では、歯茎のかたちを整えることで、ガミースマイルの改善を目指します。

歯茎が通常より成長していると判断された場合は、レーザーを使って歯肉を切除していきます。

余分な歯肉を除くことで、歯の面積が増えて歯茎を目立たなくすることが可能です。

症状が軽ければ10分程の治療が終わり、歯や骨への負担も抑えられます。

ただし、切除しすぎると虫歯や知覚過敏のリスクが高くなるため、歯本来の機能を維持できる範囲で治療を行います。

 

アンカースクリューを用いた歯科矯正

 

歯科矯正といえば、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

ガミースマイルの治療は、歯並びだけでなく骨格の矯正も必要なケースが多いため、矯正用アンカースクリューを用いた治療を行います。

矯正用アンカースクリューとは、歯茎の骨に埋め込む医療用のネジです。

矯正用アンカースクリューを設置することで、難しい症例にも対応しやすくなり、治療期間の短縮も実現できる可能性があります。

 

外科矯正

 

外科矯正とは矯正治療と外科手術を組み合わせた治療です。

一般的な外科矯正は、術前矯正・手術・術後矯正という流れで治療を行います。

「結婚式などの大切なイベントがありすぐに見た目を改善したい」といった場合には、術前矯正が省略できるサージェリーファーストと呼ばれる方法もあります。

サージェリーファーストは骨格に問題があるときに有効な方法で、外科手術で顎の位置を最適な位置に移動させてから、矯正治療を行います。

ただし、あくまで従来の外科矯正よりも治療期間が短いというだけであって、サージェリーファーストであっても6~12カ月程度の治療期間が必要です。

治療を開始してから外見の改善を実感するまでの期間が短いことが特長です。

 

ガミースマイルを放置するとよくない理由

ガミースマイルを放置するとよくない理由

ガミースマイルは見た目のコンプレックスだけでなく、放置することでさまざまな問題を引き起こすリスクがあります。

 

口腔内トラブルにつながる

 

ガミースマイルは歯茎が目立つことに注目しがちですが、口が閉じにくいといった性質があります。

口が開いていると口呼吸になりやすく、口腔内が乾燥して細菌が増殖します。

口呼吸が癖になると風邪を引きやすい、口内炎ができやすい、歯並びが悪くなるなど、多くのデメリットが生じます。

口腔内の乾燥は口臭の原因にもなるため、放置せず適切な治療を行うことが大切です。

 

虫歯や歯周病になる可能性がある

 

顎の位置が上下でずれていたり、歯並びが整っていなかったりすると、虫歯や歯周病のリスクは高くなります。

ガミースマイルは複数の要因が合わさっていることが多いため、噛み合わせや歯並びに問題があるケースが少なくありません。

歯ブラシが届きにくい、食べ物が挟まりやすいといった場合は、ガミースマイルの治療を行うことで、改善する可能性があります。

 

人前で笑えなくなる

 

ガミースマイルをコンプレックスだと感じていると、人前で自然に笑えなくなることがあります。

一方で、ガミースマイルはチャームポイントとして捉えることもできます。

見た目が評価されやすい芸能界で活躍している人のなかにも、ガミースマイルの特徴を持つ人はたくさんいます。

ガミースマイルが気になって伸び伸びと過ごせないのであれば治療した方がいいですが、すべての人がガミースマイルを気にしているわけではありません。

 

まとめ

ガミースマイルの治療を行うためには、歯茎が目立つ原因を明らかにすることが大切です。

主な原因としては骨格・歯並び・歯茎・筋肉の問題が挙げられますが、複数の要因が組み合わさっている可能性もあるため、専門のクリニックで診断したうえで最適な治療法を見つける必要があります。

 

日本橋はやし矯正歯科では、骨の内部まで可視化されるデジタル矯正システムを活用することで、効率的な治療を実現します。

重度のガミースマイルにも効果が見込めるサージェリーファーストを始め、さまざまな治療法の中から最適なプランをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

サージェリーファースト (外科矯正) – 【公式】日本橋はやし矯正歯科

口ゴボとはどのような状態?原因や改善すべき悪習慣・治療法を解説

口ゴボとはどのような状態?原因や改善すべき悪習慣・治療法を解説

「横顔美人」という言葉があるように、横顔は正面から見たときの印象と大きく変わることがあります。

自分の横顔を見たときに、口元の盛り上がりやバランスが気になる方は、「口ゴボ」の状態になっている可能性があります。口ゴボは口元にコンプレックスを感じる大きな要因の一つです。

 

この記事では、口ゴボの概要、悪化する習慣、治療方法について解説します。

口ゴボは見た目の問題だけでなく、放置しておくとさまざまな症状を引き起こすリスクもあります。

口ゴボについての理解を深め、自分にあった治療法を見つけることで、美しい口元を目指しましょう。

 

 

 

口ゴボとはどのような状態?

口ゴボとは、口元が前に飛び出したような状態です。一般的に横顔は、鼻先と顎先を結んだ線の内側に唇がある状態が美しいといわれています。

鼻先と唇と顎先をつないだ線は「Eライン」と呼ばれ、顎が出ていたり、唇が飛び出したりしているとバランスが悪く見えます。

 

口ゴボは病気ではありませんが、口元が突き出ている見た目にコンプレックスを感じる方も少なくありません。

上顎前突(出っ歯)が原因で口ゴボになっている場合は、整ったEラインと比べると、鼻の下が長くなり間延びした印象になります。

口ゴボの種類

口ゴボには、「上顎が出ているタイプ」「上顎・下顎が出ているタイプ」の2種類があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

上顎が出ている

上顎が出ている状態は、医学用語で上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。

一般的には出っ歯と呼ばれており、前歯が突出していたり、前歯が斜め前方に生えていたりする歯並びを指します。前歯が大きい場合も唇を閉じるのが難しく、上顎が出やすいです。

口を閉じたときに下唇に溝があらわれたり、筋肉のこわばりを感じたりする場合は上顎が出ている可能性があります。

上顎・下顎が出ている

上顎・下顎が出ている状態は、医学用語で上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)といいます。

上下顎前突は上顎と下顎の前歯が突出していたり、上顎と下顎の前歯が斜めに生えていたりする状態です。

上下顎前突であっても両顎のバランスが整っていれば、噛み合わせに問題がないケースもありますが、鼻先と唇と顎先をつないだEラインから上下両方の唇が突き出て見えます。

口ゴボと間違えやすいアデノイド顔貌

 理想のEラインとアデノイド顔貌について
アデノイド顔貌(がんぼう)とは、鼻の奥にあるリンパ組織の肥大化が原因で現れる顔の特徴です。

アデノイドの肥大は、急性中耳炎・鼻詰まり・口呼吸などの症状を引き起こします。

さまざまな症状の中で、アデノイド顔貌に大きな影響を与えるのが口呼吸です。

口呼吸が習慣化することで下顎の筋肉の成長が妨げられて、口元が突き出ている、下顎が後退している、顔が丸みを帯びているという顔貌に変化します。

 

アデノイド顔貌は、口元が突き出ているという口ゴボと同じ特徴を持ちますが、基本的に下顎の成長が不十分な状態をアデノイド顔貌と呼びます。

ただし、口ゴボは正式な医学用語ではなく定義も曖昧です。

上顎に比べて下顎が小さければアデノイド顔貌の可能性が高いですが、安易に自己判断せず医師に診断してもらいましょう。

口ゴボが悪化する習慣・癖

口ゴボが悪化する習慣・癖
口ゴボは遺伝や骨格の問題もありますが、後天的な習慣・癖で悪化するケースがあります。

ここでは口ゴボが悪化する習慣・癖を紹介します。

口呼吸

呼吸には鼻呼吸と口呼吸があります。

鼻呼吸は吸い込んだ空気に含まれる雑菌・異物をろ過する仕組みが備わっており、健康にもよいとされています。

 

一方、口呼吸には風邪を引きやすい、口臭が強くなる、歯並びが悪くなるなどのデメリットがあります。

口呼吸では空気の通り道を確保するため、口が常に開いた状態です。

口呼吸を続けていると筋肉も衰えてくるため、口周りがだらしない印象になりやすく、歯並びへも影響が出ます。

 

また自然と舌先が前歯の裏についてしまうため、無意識のうちに前歯を押し出してしまい口ゴボが悪化しやすくなります。

下唇を噛む

ストレス・怒り・寂しさを感じたときに、下唇を噛むことで感情をコントロールする癖を持っている方も注意が必要です。

下唇を噛むためには上の前歯を突き出す必要があるため、少しずつ斜め前方に傾いてしまう可能性があります。

爪を噛む

爪を噛む癖も口ゴボの悪化につながります。

下唇と同様に、爪を噛むときも上の前歯が斜めに傾きやすいため、できる限り癖を治すことが大切です。

手袋をはめて爪が噛めないようにする、ガムを噛んで気持ちを紛らわす、爪噛み防止のマニキュアを塗るなど、自分に合った対策を取り入れてみましょう。

指しゃぶり

指しゃぶりは主に子どもに見られる習慣です。

乳児期の指しゃぶりであれば、口ゴボに大きな影響はありません。

ただし、年齢を重ねても頻度が変わらない場合は、口ゴボの原因となるため対処が必要です。

 

指をしゃぶることで、歯が正しい位置に生えづらい、前歯が斜めになりやすいという問題につながります。

すべての歯が生え揃う3歳を過ぎても指しゃぶりがなくならない場合は、外遊びを増やしたり、絵本を読んだりして気を紛らわせてあげましょう。

間違った舌の位置

本来、舌の位置は上顎に触れているのが正しい状態です。

口を閉じているときに、前歯の裏に触れていたり、下顎の方に落ちたりしているのは、間違った位置となるため注意しましょう。

特に気を付けたいのが、舌で前歯を押し出す癖です。

口の中から押し出す力が加わることで、口ゴボが悪化し口元のバランスが崩れやすくなります。

口ゴボの治療方法

癖を治すことで口ゴボの悪化を防ぐことはできますが、すでに前歯が飛び出したり、斜めに傾いたりしている場合は自力での改善が困難です。

 

口ゴボに対処するためには、歯科矯正治療が有効です。

ワイヤー矯正(表側・舌側)

歯科矯正治療といえば、ワイヤーの引き締めで調整する「ワイヤー矯正」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ワイヤー矯正は歯の表面・舌側にワイヤー状の器具を装着して、歯並びを整えていく方法です。

これまでは見た目を気にしてワイヤー矯正を避けるケースもありましたが、現在は目立たない器具や舌側(裏側)への装着も可能となり、治療の選択肢が広がっています。

マウスピース矯正(シュアスマイルアライナー)

マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着して歯の位置を整えていく方法です。

矯正用のマウスピースは自由に着脱できますが、装着している時間が長いほど治療期間は短くなります。

口ゴボをできるだけ早く治したいのであれば、装着したままの就寝がおすすめです。

マウスピース矯正で使用する器具は透明で目立ちにくいため、希望する方も多いですが、歯並びによって装着できない可能性があるので注意しましょう。

サージェリーファースト(外科的矯正)

サージェリーファーストは、外科手術と歯科矯正を組み合わせた治療です。

初めにに外科手術で顎の骨の位置を動かすことで、治療の効率化を実現します。

サージェリーファーストは重度の口ゴボに悩んでいる方、見た目をできるだけ早く整えたい方に向いています。

 

ワイヤー矯正、マウスピース矯正、セラミック矯正は歯並びを整えることはできますが、上下の顎が大きくずれていると高い効果は見込めません。

上顎が突出している、下顎が後退しているなど顎の骨に問題がある場合は、サージェリーファーストも検討してみましょう。

 

ただし、外科手術で顎の位置を大きく動かすため、一時的に噛み合わせが不安定になります。

また外科手術は保険適用外となるため、費用についても事前の確認が必要です。

口ゴボだと何が困るのか?

口ゴボは病気ではないので治療が必須なものではありません。

一方で、口ゴボを放置してしまうと、さまざまな悪影響・リスクがあります。

見た目のコンプレックス

口ゴボが原因で見た目にコンプレックスを感じるケースは少なくありません。

口元が飛び出している、鼻の下が長く見えるなどコンプレックスを抱くポイントは人によって異なります。

口元を手で隠すことが癖になったり、口を閉じてしか笑えなくなったりと、生活に支障が出る可能性もあります。

せっかく楽しいひと時を過ごしていても、口元が気になってうまく笑えないことが続くと、気持ちも落ち込みやすくなるでしょう。

虫歯・歯周病のリスク

口ゴボの場合、口元が開きやすく口呼吸になりやすい傾向があります。

口呼吸になると口の中が乾燥して、虫歯や歯周病リスクが高くなります。

口ゴボは歯並びのトラブルを抱えているケースも多く、歯磨きで取り切れない汚れが虫歯や歯周病につながることもあります。

顎・胃腸への負担

上顎前突(出っ歯)の場合、噛み合わせが悪く顎や関節への負担が大きくなります。

歯並びに歪みがあると、決まった部分だけで咀嚼するようになり、さらにバランスが崩れる悪循環に陥ります。

また、食べ物を噛みきれずに飲みこむことが増えれば、胃腸にダメージを与えかねないため注意が必要です。

口ゴボは口周りのトラブルだけでなく、放置しておくことで身体のさまざまな不調を引き起こす可能性があります。

まとめ

口元が前に飛び出した口ゴボには、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、サージェリーファーストなど、さまざまな治療法があります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、矯正歯科の専門医に相談して自分にあった治療法を見つけることが大切です。

 

日本橋はやし矯正歯科では、デジタル矯正システムを活用して最適な治療をデザインすることができます。

初回カウンセリングは無料でご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

サージェリーファースト (外科矯正) – 【公式】日本橋はやし矯正歯科