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2023年1月より日曜日も診療日となります!

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科スタッフです。

 

平日お仕事等でお忙しい方が「土曜日に予約が取りづらい」というご意見を取り入れ、当院は2023年1月より、一部日曜日も診療日となります。(通常診療:毎月第二日曜日と第四日曜日)※

 

より患者さまに便利なクリニックになるよう、診療日を増やして診療を受けていただきやすい体制にいたしました。

 

これからも患者さまにより一層寄り添った診療ができるクリニックを目指してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

※第二・第四日曜日以外の日曜日は休診日となります

すきっ歯 原因

【専門家監修】すきっ歯の7つの原因・予防法を解説!治療方法や事例も紹介

歯並びや歯の着色など、歯の状態に悩んでいる方は少なくありません。

すきっ歯は、歯並びの悩みの一つで、子どもから大人まで幅広い年齢層の方がコンプレックスを感じています。

 

すきっ歯が気になる方は、歯科医院の矯正治療で歯並びを整えることが可能です。

さまざまな治療方法があるため、医師と相談しながら自分に合った方法を選択しましょう。

 

本記事では、すきっ歯の原因とリスク、予防方法と治療方法について解説します。

すきっ歯治療の事例も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

 

 

すきっ歯とは

 

すきっ歯とは、歯と歯の間に自然に隙間ができた状態です。

すきっ歯は俗称であり、歯科医院では「空隙歯列(くうげきしれつ)」と説明されることもあります。

上の前歯の間に隙間がある場合の呼び方は、「正中離開(せいちゅうりかい)」です。

 

すきっ歯は歯列不正と同じ分類と認識されることが多く、日本では見た目が悪いと感じる方が多いです。

 

すきっ歯になる7つの原因

 

顔全体のすきっ歯イメージ男性 すきっ歯詳細イメージ男性
顔全体のすきっ歯イメージ女性 すきっ歯詳細イメージ女性

 

すきっ歯の原因には、先天性の原因と後天性の原因の2種類があります。

先天性の原因と後天性の原因の具体例は、下記のとおりです。

 

先天性の原因 後天性の原因
・遺伝的に歯が小さい
・歯の本数が少ないまたは多い
・上唇小帯の付着異常
・舌や唇の癖
・歯周病
・歯ぎしり
・抜歯の影響

 

 

ここからは、すきっ歯になる主な原因について詳しく解説します。

 

歯が小さい

 

遺伝的に歯が小さい方は、歯と歯の間に隙間が空きやすくなります。

顎が大きくて歯が小さいなど、顎のサイズと歯の大きさのバランスが取れていないことも、すきっ歯になる原因の一つです。

また歯の形が悪い場合もすきっ歯になりやすいです。

 

乳歯が生えている子どもの頃は、永久歯が生えてくるスペースを確保するために歯と歯の間に隙間が空いています。

しかし永久歯が生えた後、次第に隙間が埋まるケースがほとんどです。

 

歯の本数が少ない/多い

 

成人の歯は上下合わせて28本です。通常より歯の本数が少ない方は、すきっ歯になりやすい傾向があります。

生えるはずの歯が歯肉や顎の骨に埋まっている場合、生えてくるはずだったスペースが空いてすきっ歯になるのです。

 

また、通常より歯の本数が多い方もすきっ歯になる可能性があります。

過剰歯が上の前歯の間にある場合、過剰歯に押されて前歯に隙間ができます。過剰歯は歯茎から出ていないこともあるため、レントゲンによる検査が必要です。

 

上唇小帯の付着異常

 

すきっ歯の原因の一つに、先天性の上唇小帯の付着異常があります。

上唇小帯とは、上唇の裏側にある上の前歯の歯茎につながっている靭帯です。

歯茎に付着する位置や筋の太さには、個人差があります。

 

上唇小帯が歯の根元近くまで伸びていると、前歯同士に間が空いてすきっ歯になりやすいです。

歯並びに悪影響があれば、上唇小帯の切除が必要となる場合もあります。

 

舌や唇の癖

 

「舌先を前歯の裏に押しあてる」「下唇を噛む」など舌や唇の癖がある方は、すきっ歯になる可能性が高くなるため注意が必要です。

 

日常的に舌先で前歯の裏を押していると、前歯が前方に倒れて歯と歯の間に隙間ができやすくなります。

また、下唇を噛んだり指しゃぶりをしたりすると、上の前歯が外側に押し出されてすきっ歯の原因となります。

すきっ歯の治療を受ける場合は、元の状態に戻らないように、日常的に意識して舌や唇の癖を直しておきましょう。

 

歯周病

 

歯周病になると、歯を支える骨が脆くなり歯が動きやすくなります。

歯周病は、歯と歯茎の隙間に細菌が入ることで炎症が起きる病気です。

歯周病が進行すると、歯がぐらついて抜け落ちることもあります。

 

歯周病の原因は、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)にプラークと呼ばれる歯垢がたまり、プラークの細菌により歯肉が炎症を起こし溝が深くなることです。

歯周病を防ぐには、歯周ポケットが深くならないように日頃から丁寧な歯磨きを心がけましょう。

歯茎は加齢と共に下がるため、歯茎の状態に合わせて磨き残しがないように注意が必要です。

 

歯ぎしり

 

すきっ歯の原因には、歯ぎしりも挙げられます。起きている間だけでなく寝ている間にも無意識で歯ぎしりをする方もいます。

 

歯ぎしりは、長い間歯に強い圧力が掛かることが特徴です。

歯の摩耗・歯肉炎・歯周炎を引き起こす場合があり、歯茎にダメージが蓄積されると、歯のぐらつきや歯と歯の間の隙間ができやすくなります。

 

歯ぎしりをしているかどうかは、家族に確認してもらったり歯科医院で歯の状態をチェックしてもらったりすると分かります。

歯ぎしりを改善するには、ストレスや噛み合わせの悪さなど、歯ぎしりの原因となっている問題の解決が必要です。

 

抜歯の影響

 

歯列矯正には、抜歯を伴う方法もあります。

歯列矯正の抜歯は、歯並びを整えるためにスペースを空ける目的で行われます。抜歯により空いたスペースに歯が移動することで、歯並びが整う仕組みです。

ただし、抜歯したスペースにうまく歯を移動できなかった場合は、隙間ができてしまいます。

 

さらに、歯列矯正後に後戻りが起こり、すきっ歯になるケースもあります。

歯列矯正で歯並びを整える場合は、矯正計画をしっかりと提示してくれる信頼できる歯科医院を選びましょう。

 

すきっ歯による問題やリスクとは?

 

すきっ歯による問題やリスクは、下記のとおりです。

  • 見た目や印象が悪くなる
  • 虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • 前歯で食べ物が咬み切れなくなる
  • 空気が隙間から漏れてしまい発音障害を引き起こす
  • 顎関節症など他の問題につながる

すきっ歯による問題として、見た目の印象が良くないだけと考える方は多いです。

しかしそれ以外にも、すきっ歯は日常生活に支障をきたしたり体調に悪影響を与えたりする可能性があります。

 

すきっ歯が気になっている方や噛み合わせの悪さを感じている方は、そのままにせずに歯科医院に相談してみましょう。

 

すきっ歯を矯正するなら早い方が良い

 

すきっ歯の矯正は、できるだけ早いうちに始めることがポイントです。

治療方法によるものの、すきっ歯の治療には1~3年掛かります。

歯並びの悩みを早く解決したい場合は、一度歯科医院で診てもらいましょう。

 

子どものすきっ歯を矯正する場合は、上の前歯が永久歯に生え変わる7歳以降が適しています。

子どもの歯や骨は成長が途中であるため、大人より歯を動かしやすいためです。

歯並びが気になる場合は、歯科医院で経過を診てもらいながら矯正のタイミングを検討しましょう。

 

すきっ歯の治療方法3選

 

治療前 治療後(予測モデル)
すきっ歯の治療前 すきっ歯の治療後

すきっ歯の主な治療方法は、下記の3つです。

ワイヤー矯正は2種類あり、ワイヤーを取り付ける位置や矯正完了までの期間に違いがあります。

アライナー矯正は、ワイヤーを使わずにマウスピースを装着して治療を行う方法です。

 

すきっ歯の治療を行うにあたり、まずはそれぞれの治療方法の特徴について理解を深めておきましょう。

 

ワイヤー矯正(表側)

 

ワイヤー矯正(表側)は、歯の表側に取り付けたブラケットと呼ばれる矯正装置にワイヤーを通して行う治療方法です。

ワイヤーでゆっくりと歯に負荷を掛けて、歯並びを整えます。

 

ワイヤー矯正(表側)ですきっ歯を治療するメリットは、次のとおりです。

  • 裏側矯正に比べて金額が安い
  • 舌の動きを邪魔しない

ただし、歯の表側に矯正装置やワイヤーを取り付けるため、口元に厚みが出たり笑うと矯正装置が見えたり見た目に影響があります。

また、食べたものが引っ掛かりやすいため、食後は矯正装置に食べ物が詰まっていないか鏡でチェックするとよいでしょう。

 

ワイヤー矯正(表側)に掛かる金額と治療期間目安は、下記のとおりです。

  • 金額 60~100万円
  • 治療期間 1~3年程度

費用を抑えつつ矯正装置を使ったすきっ歯治療を行うなら、ワイヤー矯正(表側)がおすすめです。

目立ちにくい矯正装置やワイヤーを選ぶ場合は、金額がやや高くなります。

 

ワイヤー矯正(表側)について詳しく見る

 

ワイヤー矯正(裏側)

 

ワイヤー矯正(裏側)は、表側矯正と同様にワイヤーを使った治療方法です。

表側矯正とは異なり、歯の裏側に矯正装置とワイヤーを取り付けます。

ワイヤー矯正(裏側)ですきっ歯を治療するメリットは、次のとおりです。

  • 見た目への影響が少ない
  • 口が閉じやすく口元に厚みが出ない
  • 唾液による自浄作用を保ちやすい

ただし、矯正装置の違和感が強くなりやすいため、治療初期に発音や滑舌に支障が出る場合があります。

ワイヤー矯正(裏側)に掛かる金額と治療期間目安は、下記のとおりです。

  • 金額 120~150万円
  • 治療期間 2~3年程度

矯正装置やワイヤーを歯の裏側に取り付けるには、表側矯正より手間が掛かります。表側矯正に比べると見た目への影響が少ないものの、治療に掛かる金額は割高です。

 

ワイヤー矯正(裏側)について詳しく見る

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)では、マウスピースを装着して歯並びを整えます。

歯の型取りをしてマウスピースを作り、経過に合わせてマウスピースの形を変えて少しずつ歯並びを整えることが特徴です。

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)ですきっ歯を治療するメリットは、次のとおりです。

  • 治療中の痛みが比較的少ない
  • ホワイトニングと併用できる場合がある(医師との相談が必要)
  • お手入れしやすく虫歯になりにくい

治療後は、歯が元の状態に戻らないように保定装置を装着します。

整えた歯並びを維持できるように、治療計画に沿って最後までしっかり治療を続けることが大切です。

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)に掛かる金額と治療期間目安は、下記のとおりです。

  • 金額 30~100万円
  • 治療期間 2~2年半程度

前歯だけの部分矯正の場合は、10~80万円程度で矯正が可能です。ただし、歯の状態によっては、部分矯正が適さない場合も多くあります。

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)について詳しく見る

 

すきっ歯治療の事例紹介

 

すきっ歯の治療を受ける方の中には、「どれくらいの期間を要するか」「治療の総額はどれくらいになるか」などさまざまな疑問・不安を持つ方もいます。

安心してすきっ歯の治療を始めるには、事例を参考に実際の治療の流れについてイメージしておくことがポイントです。

 

ここでは、実際のすきっ歯治療の事例を2つ紹介します。

3Dデジタル裏側矯正で治療

治療前 治療後(予測モデル)
3Dデジタル裏側矯正のすきっ歯治療前事例 3Dデジタル裏側矯正のすきっ歯治療後事例

3Dデジタル矯正は、3Dスキャン画像から口腔モデルを作成し、治療のシミュレーションができる治療方法です。骨の内部などの症状を的確に診断できます。

 

3Dデジタル裏側矯正の治療例は、下記のとおりです。

 

症状 上の歯(前から2番目)が小さい
治療方法 (1)3Dスキャン画像から口腔モデルを作成
(2)治療のシミュレーション、治療計画の決定
(3)矯正用カスタムワイヤーの作成
(4)歯の裏側に矯正装置とワイヤーを装着
治療期間  8カ月

 

3Dデジタル裏側矯正で治療を行う場合、すきっ歯の治療開始から良好な状態になるまでの期間を大幅に短縮できます。

 

まとめ

 

参考論文

https://www.ajodo.org/article/S0889-5406(20)30498-4/fulltext

 

すきっ歯の見た目に対する影響はいろいろ研究されています。

この論文では、矯正を行う方が、かぶせ物を用いた治療よりも効果的で、笑顔の改善にも良い効果があることが示されています。

 

すきっ歯は、先天的な原因でなければ習慣的な癖を改善することで予防できます。

すきっ歯をそのままにしておくと、虫歯や歯周病などのリスクが高まるため、早期に治療を行うのがおすすめです。

大人に比べると、子どもの歯は動きやすいため、治療期間が短くて済む傾向があります。

 

すきっ歯の治療に掛かる金額や期間は、治療方法によって大きく変わります。

歯や顎の状態によって選べる治療方法も異なるため、まずは歯科医院での診察が必要です。

 

当院では、3Dデジタル矯正による矯正治療を行っています。

デジタル技術を用いた無料カウンセリングも受けられるため、歯並びに悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。

 

部分矯正について

【前歯がコンプレックス】部分矯正で前歯だけの矯正ができるのか?専門家が解説

部分矯正で前歯だけの矯正ができるのか?

気になる部分だけをピンポイントに矯正する「部分矯正」は、全体矯正よりも短期間かつ低価格でできる場合がありますが、適用範囲が非常に狭く、しっかりとした計画を基にした治療目標に沿って治療を進めなければ失敗のリスクが非常に高まります。

 

またネットなどで「部分矯正は治療できる人が限られる」という記事を見たことはありませんか?そこで今回は、前歯だけの矯正ができるケースを紹介します。

さらに、矯正方法やかかる期間・費用についても解説しますので、あわせて参考にしてみてください。

 

「部分矯正」をすれば前歯だけ矯正できるのか?

 

部分矯正とは気になる部分のみを整える治療法です。

全体の歯並びを整える全体矯正とは異なり、気になる部分だけをピンポイントに矯正できる手軽な矯正治療と考えている人が多いですが、そこには大きなリスクが存在しています。

 

しっかりとした診断と治療方針に沿って部分矯正が行えると判断された場合であれば、全体矯正よりも比較的短期間で終えられ、また費用もある程度抑えることが出来ます。

 

ここで、全体矯正と部分矯正の治療にかかる期間・費用を把握しておきましょう。

 

全体矯正 部分矯正
治療方法 ワイヤー矯正(表側・裏側)、マウスピース ワイヤー矯正(表側・裏側)、マウスピース
治療期間 1~3年 5カ月~1年半
おおよその費用 60~150万円 20~70万円

参照URL:https://we-smile.jp/blogs/archives/696

 

適切な診断により治療対象であると判断されたのであれば、全体矯正よりも部分矯正のほうが短期間であり、費用も少なくすみます。

前歯だけ矯正したい人にとっては部分矯正のほうが魅力的に感じることもあるかもしれません。

 

繰り返しになりますが、部分矯正は適用範囲が非常に狭く、しっかりとした計画を基にした治療目標に沿って治療を進めなければ失敗のリスクが非常に高まります。

 

前歯だけ矯正するメリットはあるのか??

 

基本的に前歯部だけを部分的に矯正するメリットはありません。

部分矯正(前歯だけの矯正)のメリットが仮にあるとすると、治療期間が短く済むことです。
適切な診断により部分矯正の治療対象であると判断されたのであれば、全体矯正よりも治療期間が短く済みます。

 

前歯だけ矯正するデメリット

 

前歯だけ矯正するデメリットは、全体矯正と比較して非常に妥協した治療目標になってしまうという事です。

部分矯正は一部分だけの調整に留まるので、矯正の専門知識を持った専門の歯科医師でないと、部分矯正なりのバランスを考慮した計画を立てることが出来ず、必ずと言っていいほど失敗します。

 

部分矯正での治療が可能かどうか、どうかしっかりと考えた上で、またいくつかのクリニックでカウンセリングを受けた上で判断していただきたいともいます。

 

 

実際は前歯だけの矯正ができない場合がほとんど。仮に部分矯正ができるケースとは?

 

部分矯正ができるケースとは?

 

前歯だけの矯正ができるケースは、基本的にはかなり軽度な症状に限られます。前歯だけの矯正ができる主なケースは次のとおりです。

軽度の凸凹の治療のみ!!

最終的には医師が判断しますが、経験の少ない歯科医師は間違った判断をすることが多く、結果的に部分矯正で失敗してしまいます。

 

軽度乱杭歯

 

「乱杭歯(らんぐいば)」とは叢生(そうせい)の一種で、隣の歯と重なったり凸凹したりしている状態のことです。

歯磨きがしづらいため、虫歯や歯周病になりやすく、ひどいときには肩こりや顔のゆがみにつながる恐れもあります。

放置すればさらに症状が悪化する可能性があるので、早めの治療がおすすめです。

部分矯正ができるかどうかは専門の歯科医師によって判断してもらう必要があります。

 

まとめ

 

部分矯正について

最近、マウスピース矯正などで部分矯正を積極的に広告している歯科医院や特定の矯正システムがありますが、ほとんどの場合、失敗しています。

部分矯正ではしっかりした矯正治療が受けられないことを覚えておいていただきたいと思います。

 

低価格や極端に短い治療期間を宣伝しているクリニックは患者を欺き、クリニックの利益だけを考えた非常に悪質な治療を行っています。

どうか適切な判断を行い、正しい矯正治療を受けていただきたいと思います。

 

日本橋はやし矯正歯科は、豊富な経験と知識を持った矯正専門クリニックです。日本橋はやし矯正歯科で治療を行うことは、大切なご自身の歯を治療する場合の最適な選択です。

 

マウスピース矯正とワイヤー矯正

アライナー矯正(マウスピース矯正)とワイヤー矯正の違い-6選

矯正治療を検討している人の中には、矯正中に装着するワイヤーが目立つことが気になるという人もいるのではないでしょうか。

最近では、従来のワイヤー矯正治療だけでなく透明で目立たないアライナー矯正(マウスピース矯正)を選択する人も増えています。

 

この記事では、アライナー矯正(マウスピース矯正)とワイヤー矯正の違い、アライナー矯正の治療の流れや注意点などを解説します。

矯正治療を検討している人はぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

アライナー矯正とは

アライナー矯正は透明なマウスピース状の装置を付けて矯正する方法なので、マウスピース矯正とも言われています。

従来のワイヤー矯正と比較して周りに矯正治療をしていることが分かりにくいことが特徴です。

また、ワイヤーに食べ物が引っかかるなどの心配もないため、不快感や異物感もおさえられます。

 

しかし、アライナー矯正(マウスピース矯正)は、全ての歯並びに効果的というわけではありません。

自分の歯並びがアライナー矯正の治療に適しているかを歯科医師に確認しておく必要があります。

 

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)とワイヤー矯正との違い

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)とワイヤー矯正は見た目や痛みなどいくつかの違いがあります。

アライナー矯正とワイヤー矯正の主な違いは以下の通りです。

 

アライナー矯正 ワイヤー矯正
見た目 装置が透明であるため目立たない 表側矯正は装置が目立つが裏側矯正であれば見えない
痛み 比較的少ない 最新のデジタル矯正の場合は比較的少ない
メンテナンス性 アライナーを取り外しできるためメンテナンスしやすい 装置の取り外しができないため歯みがきをしっかり行う必要がある

治療費の目安
※クリニックによっても異なります

70~110万円程度(全体的に矯正するケース)
50万円程度(部分的に矯正するケース)
100万程度(表側)
140万円程度(裏側)
治療期間の目安
※歯並びの症状によっても異なります
 1~2年程度(全体的に矯正するケース)
6カ月~1年6カ月程度(部分的に矯正するケース)
1~3年程度(表側・裏側共通)
適応できる範囲 歯並びの症状や骨格によっては適応できないケースもある デジタル矯正ではほぼすべての症例に対応可能

それぞれのメリット・デメリットについては、次項で詳しく解説します。

 

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)のメリット

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)の大きなメリットとして装置が目立ちにくいことが挙げられます。

人前に出る仕事や矯正治療をしていることを周りに気づかれたくないという人でも安心です。

 

衛生的で痛みが比較的少ないことや金属アレルギーの人でも安心して治療できることもメリットです。

取り外しができるアライナー(マウスピース)は、歯みがきをしやすいため虫歯や歯周炎になりにくいでしょう。ワイヤー矯正よりも装着時の痛みや異物感も比較的少ないです。

 

また、装置の材料には金属が含まれていないため、金属アレルギーが心配な人でも安心して矯正治療を進められます。

 

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)のデメリット

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)の主なデメリットとして自分自身で装着時間を管理しなければならないことが挙げられます。

アライナー(マウスピース)を装着する時間は1日あたり22時間以上が好ましいです。

装着時間が足りないとしっかり歯を動かせないため充分な効果が得られません。

たとえ違和感があっても、必要以上に取り外さないように注意が必要です。

 

また、アライナー矯正(マウスピース矯正)はどんな歯並びでも対応できるわけではありません。

たとえば、抜歯が必要な矯正治療や前歯の重なりが大きすぎる歯並びなどは不得意です。

アライナー矯正(マウスピース矯正)が自分の歯並びに適しているのかを確認する必要があります。

 

 

ワイヤー矯正のメリット

 

基本的にどんな歯並びでも適応できることがワイヤー矯正の大きなメリットです。

マウスピース矯正では適応できない口元を大きく変える治療でも、ワイヤー矯正ならあきらめずに治療を進められる可能性があります。

 

たとえば、抜歯が必要な矯正治療の場合、抜いた歯の部分の隙間を埋めるために歯を大きく移動させることも可能です。

また、マウスピース矯正よりも歯の移動速度がやや早いため治療期間を短縮できる可能性があります。

 

ワイヤー矯正は従来から行われている矯正方法で、多くの症例があるため安心して治療できることもメリットといえるでしょう。

 

 

ワイヤー矯正のデメリット

 

基本的なワイヤー矯正は、歯の表面に矯正ブラケットを装着するためどうしても矯正装置が目立ちます。

装着していることが分からない裏側矯正もありますが表側矯正よりも比較的割高です。

 

また、ワイヤー矯正は、一本一本の歯にブラケットを装着するためブラケットと歯の隙間などに食べカスが詰まりやすく歯をみがきに時間をかける必要があります。

歯のみがき残しは虫歯になるなど口腔内のトラブルを引き起こす原因となるため注意しましょう。

 

ワイヤー矯正では装置を調整した日から3日間程度は痛みが続くことがあります。その後の痛みは1週間程度で治まります。

 

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)の治療の流れ

アライナー矯正の治療の流れ

アライナー矯正(マウスピース矯正)はどのように進められていくのか気になる人もいるでしょう。

治療の内容や流れは矯正歯科やクリニックによって異なります。ここでは、一般的なアライナー矯正(マウスピース矯正)の流れを紹介します。

 

1.初診・歯科矯正相談

 

まずはクリニックに初回カウンセリングの予約をしましょう。

予約はネット上から可能なクリニックが多いです。

クリニックに来院したら歯科医師による初診を受けます。クリニックによっては無料カウンセリングが受けられることもあります。

日本橋はやし矯正歯科では無料のカウンセリング時にCT撮影を行いより詳細な診断行っています。

 

口腔内の診察として歯並びやかみ合わせだけでなく、虫歯や歯周病などの問題がないかも確認していきます。

治療方法や費用の目安、歯についての悩みなど気になることがあれば、初診で相談や確認をしておくと安心です。

 

2.精密検査・分析

 

初診を受けて治療することが決まった後、歯科矯正の治療計画を立てるための口腔内の精密検査と分析を行います。

精密検査の主な内容は、顔写真や口腔内の写真、レントゲン写真の撮影などです。

 

初診時よりもさらに詳しく、口腔内の状態や歯の表面、裏側などさまざまな角度から歯並びをチェックしていきます。

精密検査後は検査結果の分析です。

分析はコンピュータによるデータ解析が行われるケースもあります。

歯並びやあごの形などの問題点を見つけてより適切な治療方法を検討していきます。

日本橋はやし矯正歯科では、患者様ごとの3Dモデルを作成し、歯、歯根、骨の情報から最適な治療計画を提案することが出来ます。

 

3.歯科矯正前診断・治療計画

 

精密検査の分析結果を元に、歯並びの症例に適切な治療方法を選択し治療計画を進めていきます。

 

治療計画に同意するとアライナー矯正(マウスピース矯正)を行うための治療計画が発注されます。

治療計画の発注後にキャンセルをした場合、キャンセル料が発生する場合があるため、発注前にしっかりと確認しておくことが大切です。

 

1カ月程度で治療計画が完成します。

その際に完成した治療計画を確認させてもらうと安心です。

治療計画を確認する場合は再診療などの費用がかかることがあります。

しかし、治療計画を確認しておくことで大まかな治療の流れが把握できるため治療に向けての心構えができるでしょう。

 

日本橋はやし矯正歯科では最新のSureSmile Aligner(シュアスマイル・アライナー)と呼ばれるマウスピース矯正システムを用いた治療を行っております。

治療計画の見える化を行い、ゴールを患者様と共有することで安心して治療を受けていただくことが出来ます。

 

4.アライナー(マウスピース)の発注・治療開始

 

治療計画の完成後にアライナー(マウスピース)の発注をします。アライナー(マウスピース)は3-4週間程度でクリニックに届きます。

アライナー(マウスピース)がクリニックに届いたら治療を開始していきます。

 

まずは、動的治療と呼ばれる歯を動かすための治療を行い、歯並びや咬み合わせの改善をしていきます。

1〜2カ月毎に歯科医院やクリニックに通院して歯の動きや矯正装置が適合するかなどの確認を行います。

症例にもよりますが、約1〜2年程度の通院期間を経て治療を行うケースが一般的です。

 

5.保定・メンテナンス

 

歯を動かして歯並びや咬み合わせを改善できたら矯正装置を取り外し、保定やメンテナンスを行います。

アライナー(マウスピース)で理想的な位置に歯を動かしても、何もしないままだと歯が自然に治療前の位置に戻ろうとしてしまいます。

したがって、歯の周りの組織が安定するまで保定装置の装着が必要です。

 

保定装置の装着期間は、初診時の歯並びの症状によって異なりますが、2-3年間程度の保定を行うことが一般的です。

また、保定期間中や保定終了後は3-6カ月毎を目安に歯のメンテナンスを受けるようにしましょう。

 

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)での失敗例

 

矯正装置が目立ちにくくメンテナンスもしやすいアライナー矯正ですが失敗例もあります。

 

前述したようにアライナー矯正(マウスピース矯正)には向かない症状があります。

しかし、担当の歯科医師が適応症状の判断を間違えたり、矯正治療の技術や経験が不足していたりした場合、なかなか歯並びがきれいに治らないといった失敗例も少なくありません。

 

理想的な歯並びにならなかった上に治療費の請求をされた、追加の治療費を請求された、多額のキャンセル利用を請求されたというようなリスクも避ける必要があります。

 

そこで、次項でアライナー矯正でのトラブルを避けるための注意点について解説していきます。

 

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)での注意点

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)に関するトラブルを避けるために注意しておきたいことを解説します。

アライナー矯正(マウスピース矯正)を希望する際は、理想的な歯並びを手に入れるためにも注意点をしっかりと確認しておきましょう。

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)で効果が出るか確認する

 

前述したように、アライナー矯正(マウスピース矯正)では歯の移動が大きい症例には適用が難しい場合があります。

具体的には、著しい前突のある前歯や骨格のずれが大きい症例、ねじれた歯を大きく回転させる必要がある症例などには上手く適用できない可能性があります。

 

また、アライナー矯正(マウスピース矯正)で治療を始めたものの、予定した効果が得られない場合はブラケット装置などに切り替えて治療することになるかもしれません。

 

そうならないためにも、アライナー矯正(マウスピース矯正)を行う前に歯科医師による適切な診断を受け、アライナー矯正(マウスピース矯正)でどの程度の効果が期待できるのかなどをしっかりと確認しておく必要があります。

 

治療計画に納得した上で治療に臨む

 

治療を開始してからのトラブルを防ぐためにも、歯科医師に治療計画を共有してもらい、治療費の内訳やキャンセル時の清算方法、治療によって起こり得るリスクなどを確認しておきましょう。

 

治療を受ける際は、治療に関する確認事項に納得をした上で同意しなければなりません。

治療に関する確認事項は、後から見直せるように口頭だけでなく文書化したものを入手しておくと安心です。

 

また、治療期間中に転勤の可能性が考えられる場合、転院した際の医療費の精算方法についても確認しておくといいでしょう。

 

 

アライナー矯正の症例

アライナー矯正(マウスピース矯正)に適応できる治療にはどのようなものがあるのでしょうか。一般的な症例と治療方法を紹介します。

 

①歯のかみ合わせの不具合

 

正常な歯並びでは上の前歯は下の前歯に覆い被さる状態です。

上下の前歯がぶつかり合っており上の前歯が下の前歯に被さっていない症例もアライナー矯正(マウスピース矯正)を行えます。

この場合、正常な歯並びの人よりも奥歯が傷みやすいため、審美面だけでなく歯の健康のためにも矯正治療が必要です。

 

前歯部だけの治療で改善可能なケースは少なく、ほとんどの日本人の症例では全体矯正での治療が推奨されます。

綿密に設計された治療計画を基に治療を行うことで非抜歯治療であれば治療期間は1-1年半ほどです。

 

治療例


 

症例1:歯の噛み合わせの不具合がある治療例

治療前   1年4か月後
左側から見た写真 左側から見た写真

 

25歳女性です。重度の“出っ歯”と“口ゴボ”の改善をご希望され来院されました。
上顎の小臼歯を2本抜歯して治療を行いました。
抜歯したにも関わらず、治療期間は1年4か月と短い期間で治療を終了することができました。suresmileアライナーの効果がとてもよくわかる症例です。

 

●患者さまプロフィール

25歳女性

 

●治療の概要

アライナー矯正(マウスピース矯正)

 

●治療の期間

1年4か月

 

●治療の料金、費用

カウンセリング料:無料
精密検査料:50,000円(税込️/2022年3月現在)
治療費:1,000,000円(税込️/2022年3月現在)


②すきっ歯

 

すきっ歯は、歯と歯の間に隙間ができている歯並びのことです。

医学的には空隙歯列(くうげきしれつ)と言います。

審美的な問題以外にも歯の隙間に食べ物が挟まることで虫歯や歯周病の原因になる、歯の隙間から空気が漏れて発音しにくいなどのデメリットがあります。

 

すきっ歯でも比較的軽度な症状の場合はアライナー矯正(マウスピース矯正)が可能です。

治療期間は1~2年程度が目安となります。

ただし、歯磨きが不完全な状態で装置を着用すると虫歯や歯周病リスクが高まるため、念入りに歯磨きを行う必要があります。

 

 

まとめ

 

アライナー矯正(マウスピース矯正)を考えている方は、必ず自分の歯の症状がアライナー矯正(マウスピース矯正)が適用できるのかを診察してもらうことが大切です。

矯正をしていることが気づかれにくく、表側のワイヤー矯正に比べて目立ちにくいアライナー矯正できれいな歯並びを目指しましょう。

 

日本橋はやし矯正歯科ではデジタル矯正システムを採用しています。

歯の根本やあごの骨を立体的に映像化し、口腔内の状態をより細かく分析した上で丁寧に矯正治療を行います。

歯の矯正治療を考えている方はぜひご相談ください。

 

また、日本橋はやし矯正歯科では最新のSureSmile Aligner(シュアスマイル・アライナー)と呼ばれるマウスピース矯正システムを用いた治療を行っております。

治療計画の見える化を行い、ゴールを患者様と共有することで安心して治療を受けていただくことが出来ます。

歯科矯正で横顔美人

【Eラインを手に入れる!】歯科矯正で横顔美人になれるケースを3つ紹介

横顔に自信がない、横顔美人になりたいと悩みを抱えている方も少なくありません。

中には、横顔美人に近づくための方法を知りたい方もいらっしゃるでしょう。

 

本記事では、横顔美人の代名詞ともいえるEライン(イーラインと読みます)とは何か、自分でEラインを確認する具体的な方法などを解説します。

また、Eラインの条件や理想のEラインになるための治療方法、治療例なども合わせて紹介しているため、理想的なEラインを目指したい人はぜひ参考にしてください。

 

Eライン(イーライン)って何?説明します

 

Eラインって何?
Eライン(esthetic line)とは、人の側貌(横顔)で、鼻の先端と顎の先端を結んだラインを指します。

1950年代にアメリカの矯正医が提唱した概念で、側貌(横顔)の美しさの指標の一つとして次第に知られるようになりました。

理想的なEラインの基準は、日本人と欧米人では異なる部分があります。

 

日本人の場合、欧米人と比較して鼻が低く下顎の先端が後ろにあるため、上唇の位置がEラインからやや後方にあり、下唇はEラインに接するかやや後方にあることが理想的です。

 

欧米人は日本人と異なり、鼻が高く下顎の先が前方にあることが一般的です。

したがって、理想的とされるEラインの基準も、上下の唇がEラインよりも大きく後に位置するケースが多いです。

 

ただし、理想的とするEラインの基準は人によって異なる部分のあるため一般的な基準として参考にしてください。

 

Eライン(イーライン)を確認する方法

 

一般的に見て自分のEラインは整っているのか確かめる方法があります。

Eラインは、人差し指を使って簡単にチェックできるので、次にあげる方法を試してみてください。

具体的な確認方法は、まっすぐ立てた人差し指の先を鼻の先端に付け、指の付け根当たりを顎の先端に当てるだけです。

人差し指でEラインを描いたような状態になります。

 

整ったEラインの目安は、唇が人差し指に触れない、もしくはかすかに触れるかのどちらかです。

唇が人差し指に少し触れる程度が、理想的なEラインとされています。

自分の唇が人差し指にしっかりと付いている場合は、横顔のシルエットがスマートに見えない可能性があります。

また、口元が突出している場合は、正面から見たときの印象にも影響を及ぼしている可能性が高いです。

 

Eラインが整っていると、横顔のシルエットが美しく見え、相手に目鼻立ちがはっきりとした印象を与えます。

整ったEラインになるためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。

 

Eライン(イーライン)の条件

 

整ったEラインの条件として主に以下の3点があげられます。

 

  • 鼻が高い
  • 口元の突出が見られない
  • 顎の後退が見られない

上記の3つの条件を満たした場合に整ったEラインが実現します。次に、バランスが整っている顔の条件も確認しておきましょう。

 

人が美しいと感じる顔はそれぞれの好みや美意識などによって異なります。

しかし、一般的に美しいとされる顔には黄金比と呼ばれる共通の要素があることが分かっています。

 

黄金比とは、美しい顔に共通する顔の縦・横の長さや目・鼻・眉毛の位置、大きさなどの比率のことです。

例えば、顔の縦・横の長さの理想的な比率は1.46:1で、左右の目の間が目の幅と同じ長さになっているなどがあげられます。

万人が美しいと認める顔の持ち主は、黄金比に示される比率を満たしています。

 

一目瞭然!Eライン(イーライン)での違い

 

さて、下の写真を見て美しいと感じられるのは左右どちらの写真でしょうか?

 

Eラインでの違い

 

Eラインでの違い2

 

Eラインでの違い3

 

いずれも、右だと思われた方が多いと思います。左が術前、右が術後の写真です。
左右の写真の違いを分かりやすくするために、鼻の先端から顎(オトガイ)にかけて直線で結んでみたので一目瞭然ですね。

 

  • 左(術前)の写真
    口元が出ている状態で、上下顎前突、バイマキ(bimaxillary protrusion)などともいわれます。今は“口ゴボ”といわれることも多いです。
  • 右(術後)の写真
    矯正治療後。左の術前と比べて、上下唇がこの線上に触れるか、やや内側にある状態になりました。この口元が、Eラインを得られた状態です。

 

 

きれいなEライン(イーライン)ではない主な原因

 

整ったEラインの人がいる一方で、口元が突出しているなどのきれいなEラインではない人がいるのはなぜでしょうか。

本章では、きれいなEラインにならない主な原因をくわしく解説します。

 

口ゴボの場合

 

きれいなEラインにならない原因の一つが口ゴボのケースです。

一般的な口ゴボの特徴は唇が突出している、鼻の下が長く前方に飛び出ているような状態を指します。

 

口ゴボの原因は大きく分けて先天性と後天性の2種類があります。

先天性の口ゴボは遺伝的な影響によるものです。生まれつきの骨格が口ゴボを形成している可能性が高いです。

 

一方で、後天性の口ゴボは顎の発育状態と口呼吸の2つの原因があります。

まず顎の成長が不十分だったり、逆に成長しすぎてしまったりすると口ゴボになりやすいです。

また、子どもの頃から口呼吸し続けることで口の周りにある筋肉が緩んで歯並びが悪くなり、口ゴボの状態になってしまいます。

 

口ゴボを放置すると虫歯や歯周病になりやすくなったり、口臭がきつくなったりするなどのリスクがあります。

 

日本橋はやし矯正歯科の口ゴボの治療例を見る>>

 

 

受け口の場合

 

受け口とは下顎が前方に突き出ている状態を指します。いわゆる下顎前突と呼ばれる症状のことです。

受け口の特徴があると下顎が突出しているのでしゃくれた印象が強くなり、きれいなEラインができないことが多いです。

また、噛み合わせが悪いため、食べ物を噛み切りにくく発音しづらい場合があります。

 

受け口の原因は、生まれつき下顎が大きい、もしくは上顎が小さい、前歯の生え変わりの際に不具合があって噛み合わせが上下逆になる、指しゃぶりや舌で歯を押し付ける癖によるものが考えられます。

 

受け口を放置し続けた場合、下顎の骨が前にずれる、顎関節症を発症する、口が閉じづらくなるなどのリスクが高まります。さらに、噛み合わせの悪さから食べ物を十分に咀嚼して飲み込めないため、消化不良を起こすなど、胃腸への負担が大きくなりやすいです。

 

日本橋はやし矯正歯科の下顎前突(受け口)の治療例を見る>>

 

 

歯科矯正でEライン(イーライン)になれる場合

 

歯科矯正の治療を受けることで整ったEラインに近づける可能性があります。

本章では、具体的にどのようなケースだと歯科矯正が有効なのかを解説します。

歯科矯正を検討する際に役立ててください。基本的に抜歯が必要になる場合が多いと認識して下さい。

 

例①出っ歯によって口元が突出している

 

出っ歯が原因で口元が前方に突出している場合は、歯科矯正が有効です。

出っ歯とは、前歯が前方に突き出ている状態を指します。

前歯が突き出ることで唇が押し出されてしまい、口元が突出しているように見えてしまいます。

 

歯科矯正で治療を受けて前歯の歯並びを整えれば、突出した口元を正常な位置に戻すことも可能です。口元の突出が改善されれば、整ったEラインに近づけることができます。

 

例②歯並びが悪いことで受け口になっている

 

受け口の原因もさまざまありますが、歯並びの悪さが原因の場合は、歯科矯正で改善できます。

例えば、上下の噛み合わせが逆になっているケースでは、歯科矯正で歯並びを整え、下顎の前歯を後方に下げることも可能です。

 

歯科矯正によって下顎の前歯が下がり、噛み合わせが正常な位置に改善できれば、受け口の状態も解消できます。

受け口が改善すれば、理想的なEラインに近づくことができるでしょう。

 

例③歯並びは良いが口ゴボになっている

 

歯並びが整っているものの、口ゴボの状態になっている場合も歯科矯正での改善が可能です。

口ゴボの原因が歯並びではなく、顎全体が前に突出しているケースの場合、歯科矯正が有効です。

 

例えば、小臼歯などを抜歯して空いたスペースを詰める形で前歯を後方に動かす治療を行うことで、口ゴボを改善できます。

また、口ゴボの解消によって横顔のシルエットがすっきりするため、整ったEラインを目指せます。

 

 

抜歯が必要なケース

 

繰り返しになりますが、整ったEラインに近づけるために歯科矯正を受ける場合、抜歯を行わなければ噛み合わせを整えられないケースが比較的多いです。

具体的に、次のようなケースは抜歯が必要です。

 

  • 出っ歯や歯並びの悪さ、受け口の特徴が見られる
  • 顎全体が前方に突出している
  • 歯列を整えるために親知らずを抜く必要がある
  • 口を閉じることができず、常に開いている
  • 歯が大きく、顎に収まりきれていない

上記のいずれかに該当する場合は、抜歯によって歯を後方にずらすためのスペースを確保しなければなりません。

抜歯をした場合、噛み合わせが改善するため、口内などの全身の健康状態にもよい影響を及ぼします。

 

 

抜歯が必要なケースで症状が重度の場合

 

次に、抜歯が必要な場合で、症状が重い場合の治療方法を解説します。

 

アンカースクリューが有効

 

アンカースクリューを歯茎に埋め込み、歯列を後方に下げる治療方法です。

アンカースクリューとは、チタン製のネジのことです。

歯を後ろに効率よくまた大きく動かすことが可能となり、より重度の口ゴボ等の治療に効果的です。

 

アンカースクリューの治療を受けることで、より理想的なE-lineを獲得できる場合が多いので、ぜひ担当医に相談してみてください。

 

 

日本橋はやし矯正歯科でのEライン矯正(イーライン矯正)の治療例

 

日本橋はやし矯正歯科では、整ったEラインに近づけるための歯科矯正を行っています。

ここでは、具体的な治療例を紹介します。

Eライン矯正の治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

口唇閉鎖不全

 

矯正用インプラント(アンカースクリュー)を併用した治療例です。

インプラントを使った矯正では、先ほどご紹介したアンカースクリューを、歯茎の骨に埋め込み、歯を動かすワイヤーの固定源にします。

インプラント矯正では治療の幅が広がるといったメリットがあります。

 

インプラント矯正のメリットデメリット詳細

 

●治療前

 

上下の唇が前に突出し、顎の後退が強調されています。口腔内では出っ歯が見られました。

口唇閉鎖不全治療前1

 

口唇閉鎖不全治療前2

 

口唇閉鎖不全治療前3

口腔内の左右の丸い金属がアンカースクリューです。

治療期間が長期化しやすい裏側矯正でも、インプラント矯正と組み合わせることで前歯部を効果的に後退させることができます。

 

●治療後

 

口唇閉鎖不全や口ゴボが改善され、すっきりとした横顔になりました。

出っ歯も解消し、歯並びが整いました。

口唇閉鎖不全治療後1

 

口唇閉鎖不全治療後2

 

まとめ

 

歯並びの症状によっては、歯科矯正できれいなEラインを手に入れることが可能です。

整ったEラインになれば横顔美人を目指すことができます。

ただし、歯科矯正の治療方法や抜歯の有無は症例によって異なるため、信頼できる歯科医師に相談し自分に合った治療方法を検討しましょう。

日本橋はやし矯正歯科では、デジタル矯正システムを利用した歯科矯正を行っています。

デンタルローンなどの利用や無料相談も可能です。まずは気軽にお問い合わせください。