こんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。
今回は、日本橋はやし矯正歯科で行っている最新の3Dデジタル裏側矯正について、そのカスタムワイヤーの有効性を中心にお話したいと思います。
目次
裏側矯正が表側矯正より治療期間が長い理由
一般的に裏側矯正は表側矯正と比較して治療期間が長期化する傾向にあります。
これにはいくつか理由があるのですが、最も大きな要因は「ブラケット間距離がとても短い」ことにあります。
裏側のブラケット間距離は表側よりかなり近接している
ブラケット間距離とは、ブラケットといわれている矯正装置同士の隣り合った距離のことで、表側と比較して裏側矯正の場合とても近くなってしまいます。
分かりやすいように図で説明します。同じ患者さまに表側のブラケットと裏側のブラケットを装着した3Dモデルです。
赤の矢印で示しているのがブラケット間距離です。
裏側の場合、表側と比べて3倍以上距離が短くなることがお分かりいただけると思います。
裏側矯正の治療ステップが増える問題
矯正治療はワイヤーの太さや断面の形を徐々に変えていきながら治療が進んでいきます。
ワイヤーが細い場合はあまり問題にならないのですが、治療が進み、比較的太いワイヤーを装着する必要のある段階で避けられない問題が発生します。
裏側矯正はブラケット間距離が短い=ワイヤーの長さが短いため、ワイヤーがたわみにくく、「ワイヤーを一気に曲げてブラケットの奥まで入れる」ということが物理的に難しくなります。
矯正治療はブラケットにしっかりとワイヤーを入れることがとても重要なので、結果として裏側矯正はワイヤーをしっかりと入れ込むまでに定期的なワイヤー調整のステップが増えてしまい(一気に曲げられないため少しずつ調整することになります)、治療期間が長くなってしまいます。
裏側矯正の治療期間の問題を解決したカスタムワイヤー
この「裏側矯正の治療期間の長期化」という長年の問題を解決できたのが3Dデジタル矯正のカスタムワイヤーです。
治療が進んだ段階で必要となる太いワイヤーの代わりに、専用の非常に細いワイヤーを開発。
この専用ワイヤーに細かな屈曲や捻じれを組み込み、太いワイヤーと同じかそれ以上の効果を発揮することが可能となり、結果的に裏側矯正も表側矯正と遜色のない治療期間となりました。
裏側矯正の治療期間の大幅短縮が実現されたのです。
デジタル技術とロボット工学技術が矯正治療に貢献
上記の写真はロボットアームがカスタムワイヤーを曲げているところです。3Dモデルの設計通りにロボットがワイヤーを曲げていきます。
この高精度のワイヤーの作製は人の手では決して真似できるものではなく、最新のデジタル技術とロボット工学技術が可能にした画期的な治療システムなのです。
日本橋はやし矯正歯科のワイヤーはすべてこのシステムを用いていますので、裏側矯正の治療期間も短縮できております。
カウンセリングで3Dデジタル矯正をご体験頂くこともできますので、お気軽に無料カウンセリングにお越しください。