こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。
日本橋はやし矯正歯科で運用している重要なデジタルツールのひとつが、OraMetrix社が提供しているデジタル矯正システムです。
私は、デジタル矯正システムのインストラクターに認定されており、先日OraMetrix社で行われたドクター・トレーニングにインストラクターとして参加して参りましたので、レポートさせて頂きます。
皆様にデジタル矯正システムの「今」を知って頂くとともに、歯科医師の方々にもとても役立つ内容ですので、ぜひ多くの方にお読み頂きたいと思います。
目次
デジタル矯正システムには認定が必要です
日本橋はやし矯正歯科では、いくつかのデジタルシステムを組み合わせて運用しています。その中心となるシステムがアメリカのOraMetrix社が提供している “suresmile” であり、世界でも進んでいるデジタル矯正システムです。
2011年に私が中心メンバーとして始めて日本にこのシステムを紹介して以来、徐々にではありますが、日本でもこのシステムで治療を行うことが出来る施設が増えてきました。
今回、新たに4施設がシステム運用の公式認定を受け、デジタル矯正治療の新しい技術をより多くの日本の患者さまに提供できるようになりました。
この公式認定を受けるには、卓越した英語力や矯正歯科治療に関する認定医を取得しているなどいくつもの高いハードルを越えなければなりません。
そして今回もスーパードクターと呼ぶにふさわしい、すばらしい先生方が新規認定を受けられました。
原点に立ち返る「OraMetirx」
テキサス州リチャードソンにあるOraMetirx本社。私の原点とも言える場所です。この場所に立つと初心に立ち返ることができ、頑張って前に進んでいこうという気持ちが強くなります。
ツアーの様子と機材の一部をご紹介します
今回のドクター・トレーニングは、2015年12月7日から4日間(朝8時から夕方5時まで)行われ、とても内容の濃いトレーニングとなりました。
専門性の高い内容ですので、今回は写真を中心にツアーの様子をお伝えしたいと思います。
デジタル・ラボ・ツアーの風景
こちらは初日のデジタル・ラボのツアー風景です。OraMetirx社には、世界中からのデジタルモデル作成依頼に対応するため、各地域の歯科医院の営業時間に合わせたシフト体制を整えており、日本とオーストラリアからのオーダーの対応に同じチームが当たっています。
3Dプリンター
OraMetrix社が運用している3Dプリンター(3台稼動しています)。最新の3Dデジタル・マウスピース矯正用の歯の移動のステージ・モデルをプリントしています。
そして、ここで実は…最新のワイヤー屈曲用ロボットを紹介したかったのですが、特許申請中のため撮影不可でした。一般公開が可能になった段階で、後日改めてご紹介させていただきます。新しいロボットは驚くべき進化を遂げています!!!
実際のトレーニングの様子です
こちらがトレーニングルームの風景です。今回は以下のような流れでの構成です。
最初の2日間
デジタル・ラボで、基本的なソフトウェアの使い方を学習しました。
後半の2日間
より実践的な運用法について、アメリカのインストラクター・ドクターからトレーニングを受けました。
2日目のセミナーで講演しました
私は2日目のイブニングセミナーを担当させて頂き、これまでの臨床経験とデジタル・テクノロジーの運用に関する考え方に関して、新規認定のドクター方に講演させて頂きました。
今回参加していただいたアメリカのインストラクターであるDr. Melisa Rathburnと私です。
そして、こちらはOraMetrixのエントランスで撮影した記念写真。これからの日本のデジタル矯正を担うドクターたちです!
患者様たちに優れた治療をご提供できる「デジタル矯正システム」の、日本での一層の普及の必要性。それを今回のツアーで再認識することができ、そして私の大切な使命だとの考えを新たにしました。
そして、このすばらしい先生方と「デジタル矯正治療」を本物のイノベーションにするべく、精一杯がんばって行こうと思います。