こんにちは、日本橋はやし矯正歯科のスタッフAです。
今回はIPRのご説明をメインに体験レポートしていきますのでよろしくお願いします。
今回は連載の第3回目です。
初めてご覧になる方は、ぜひ1回目からご覧ください!
矯正体験レポート【スタッフA】(1)過蓋咬合やガタガタ歯が悩み!
目次
出っ歯の改善をIPRで行う
私の悩みでもある出っ歯を、今回はIPR(Inter Proximal Reduction/ディスキング)とも呼ばれます)という方法で改善を図っていきます。
IPRとは歯と歯の間を歯に影響のない範囲で削る処置です。
前歯を後ろに下げたり、凸凹の強い歯並びの場合に歯の可動域をつくるために行います。
歯を削るのは怖くない!!
歯を削ると言われると「痛いかな?」「虫歯になりやすくなるのかな?」とご心配される患者さまもいらっしゃいますが、大丈夫!
痛みも、虫歯になりやすくなることもありません。
治療中は目元がドレープカバーで見えないため、使用している器具も見えないのでより一層心配になりますよね?ですので器具をご説明します。
こちらが研削用ストリップという器具です。
0.1mm、0.2mm~の厚さを必要に応じて研削します。
一般的なコピー用紙で0.1mm、はがきで0.2mmくらいの厚さと考えると、少しイメージつきますでしょうか?
この小さな小さなやすりで、歯と歯の間をこすっていくという感じです。
私の場合は、上の前歯を1.5mm引っ込めるためにIPRを行い、下顎の前歯は現状維持の予定です。
3Dデジタル矯正のシミュレーション
当院で行っている3Dデジタル矯正では、ヴァーチャルペイシェント(3Dモデル)でのシミュレーションで、治療開始前に目指す歯並びを画面上で再現することができます。
画面上で上下左右にぐるぐると回転させながら、立体に確認することができます。
画像の下の方に細かな数値がありますが、これがIPRが何mm必要で、前歯が何mm下がるのかなどが細かく数値化されています。
このシュミレーションにより、画面上で
- 何mmのIRPが必要か
- もっと出っ歯の改善をしたいなら便宜抜歯による治療でどこまで前歯を下げられるか
など、ヴァーチャル上で事前に確認することができるのです!
こうして、歯科医師と患者さま双方の治療の目標地点を確認し共有し合い、必要がなかった抜歯を回避できたり安全に治療ができるという訳です。
私の場合は抜歯は必要なく、IPRにより上の前歯を1.5mm引っ込め、下顎の前歯は維持という計画になりました。
ブラックトライアングル改善のため正中は0.3mm削りました
私は正中(真ん中)にブラックトライアングルが認められたため、特に正中は0.3mm研削が必要でした。
下の写真をご覧ください。
上の前歯の間に小さな黒い三角形の隙間があります。これをブラックトライアングルと言います。
ブラックトライアングルについては以下のコラムをご覧ください。
処置は10分くらいで終了しました。
前歯の犬歯から犬歯まで研削しています。
スペースが閉じたら悩んでいたブラックトライアングルも解消されそうで嬉しいです。
なお、おおよそ1~2か月で研削したスペースはしっかり閉じてしまいます。
痛みはなく、振動だけでした!
実際の処置の感想は「痛みはないが、ブィーンと歯からの研削による振動が頭に響く感じ」でした。
以前のスッタフブログにも紹介されていましたが、まさに工事現場にいるようでした。
その時の記事がこちらです。ぜひご参考に読んでくださいね。
今回のレポートはここまでとなります。
また随時更新しますので、よろしくお願いいたします!