Category Archives: コラム

アゴの動機能のアゴの運動機能を再現した3Dシミュレーション1 開咬の3D4

アゴの運動機能を再現した3Dシミュレーション1【開咬症例の治療】

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科の林 一夫です。

今回は、新しい3Dデジタル矯正で可能になったアゴの運動機能を再現した矯正治療のシミュレーションの第一回として、開咬のある患者さまの症例を例に挙げながらお話ししたいと思います。

 

 

 

アゴの動きにとても重要な歯の位置

 

歯の位置とアゴの運動は非常に密接に関係しています。矯正治療によって歯を動かすとアゴの位置も変化し、より良い状態に改善される場合があります。

 

 

▼開咬のある患者さまの場合

 アゴの動機能のアゴの運動機能を再現した3Dシミュレーション1 開咬の写真

 

この患者さまは、開咬と呼ばれる不正咬合を持っています。

開咬についてはこちら:どのような“歯並び”でお悩みですか?

この状態を治療するには前歯を“挺出”(ていしゅつ:ひっぱり出すこと)させて前歯を咬ませる治療を行います。

 

しかし症状が重度の場合は、挺出するだけでは治せないことがあります。その場合、奥歯を“圧下”(あっか:歯を骨側に押し込むように動かすこと)させ、下顎の骨自体がより咬みこむように位置が変化することを利用して治療することがあります。

 

 

 

圧下の3Dシミュレーション

 

▼この患者様の3Dモデルです。

アゴの動機能のアゴの運動機能を再現した3Dシミュレーション1 開咬の3D2

 

これは、大臼歯を“圧下”させる前の3Dモデルです。次に、この3Dモデルの上顎の臼歯部(赤丸で囲った部分)を骨側に押し込むように移動させます。

 

 

▼押し込まれた(圧下した)状態のシミュレーションです。

アゴの動機能のアゴの運動機能を再現した3Dシミュレーション1 開咬の3D1

 

すると、このように上顎の歯と下顎の歯との間にスキマができるのがわかりますね。

 

 

 

骨格と併せたシミュレーション

 

▼レントゲン写真に3Dシミュレーションを組み合わせてみます。

アゴの動機能のアゴの運動機能を再現した3Dシミュレーション1 開咬の3D3

 

このように臼歯部を骨側に押し込むと、下顎の骨自体が矢印方向に回転しながら、咬みこむように位置が変わります。

 

 

▼そして、このように大きく変化します。

アゴの動機能のアゴの運動機能を再現した3Dシミュレーション1 開咬の3D4

 

青の点線が移動前、赤の実線が移動後の下顎の骨の位置を示しています。

下顎骨が反時計回りに回転して奥歯がかみ合っており、また前歯のかみ合わせも改善されているのがお分かりいただけると思います。

そしてこのような下顎骨の位置変化によって、赤の矢印のようにオトガイ部が前方に移動し、綺麗なアゴの形も得られる結果になっています。

 

 

 

骨格性の問題の改善につながっている

 

この患者様の場合は、もともとの下顎の骨の位置が後ろにあり、骨格性の上顎前突も併せ持っていました。

今回のシミュレーションではそれに対して、下顎の位置的な不正もある程度改善できることがわかりました。

 

つまり「開咬を治すと同時に、下顎の後退症に対するアプローチを行う」という高度な治療をより高い精度でシミュレーションし、結果を予測することができました。

 


 

いかがでしたでしょうか?

少し難しかったかもしれませんが、3Dデジタル矯正によって、今まで不可能と思われたダイナミックな下顎骨の位置変化もより精度を高くシミュレーションすることが可能になり、より良い矯正治療を皆様にお届けすることができるようになってきました。

 

また機会を見てその他の症例で、下顎運動を再現したより正確な治療計画のデザイン方法について説明していきたいと思います。

ハイブリッド矯正治療とは

(2016年4月19日公開/2024年7月29日更新)

 

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

日本橋はやし矯正歯科では、新しい3Dデジタル矯正を基にした「ハイブリッド矯正治療」を提供しています。

今回は、ハイブリッド矯正について

  • どのような治療なのか
  • その優れている点

などをご紹介させていただきたいと思います。

 

 

 

より効率的に矯正するハイブリッド矯正

 

矯正治療には、表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正による矯正治療などいくつかの代表的な治療方法があり、一般的には各治療方法を単独で用いて治療を行います。

 

しかし、各治療法には利点や欠点、向き・不向きがあります。

 

そこで、これらの利点だけをうまく融合させより効果的・効率的で、患者様の多様な要望に答えることができるようにデザインされた治療方法が「ハイブリッド矯正治療」なのです。

 

今回は、裏側矯正と矯正による矯正治療を組み合わせた「ハイブリッド矯正治療」に関してお話したいと思います。

 

 

 

裏側矯正とマウスピース矯正による矯正治療のメリット・デメリット

 

それでは、それぞれの治療法のメリット、デメリットを整理してみましょう。

 

裏側矯正のメリット

 

  • 装置が見えない
    人目を気にしなくて済みます。
  • 治療期間が短い
    現在は3Dデジタル矯正技術の進化により、表側矯正と変わらないほど治療期間の短縮ができています。
  • きれいな歯並び(特に前歯)を早い段階で実感できる
    半年ぐらいで前歯が最初に並んできますので、この段階できれいな歯並びを実感しながら治療を続けることができます。
  • かなりの難症例でも対応可能
    顎の骨がずれている等の「骨格に問題がある」ケース以外であれば、ほとんどすべて、かなりの難症例でも治療が可能です。

 

 

裏側矯正のデメリット

 

  • 口腔内の違和感など
    裏側に装置が着くため、発音がしにくかったり、口の中に違和感が生じることがあります。
  • 歯磨きなどがしづらくなる
    裏側に装置が着くため、歯磨きなどのお口の環境維持が難しい場合があります。

 

 

マウスピース矯正による矯正治療のメリット

 

  • 装置が目立たない
    歯に透明な装置をかぶせる方法なので、装置が目立たず見た目に分かりづらいです。
  • 歯磨きなどが楽
    装置が取り外せるので、歯磨きなどのお口の環境維持がとても楽に行えます。

 

マウスピース矯正による矯正治療のデメリット

 

  • ワイヤー矯正よりも治療が長期化することがある
    特に難症例の治療の場合は、治療の長期化が懸念されます。
  • 着脱の面倒がある
    装置を使わないと治療が進まず元に戻ってしまうこともあるため、患者様の協力度が治療期間に大きく影響します。

 

 

 

メリットを融合したハイブリッド矯正治療

 

こういったケースでは

  • 治療の前半(半年~1年)を裏側矯正
  • 治療の後半(半年~1年)をマウスピース矯正による矯正治療

で行うと、それぞれのメリットを生かした新しい矯正治療をデザインすることができます。それでは症例のシミュレーションを通して説明していきます。

 

▼この患者様は、歯の凸凹と八重歯を治したいと考えています。

ハイブリッド矯正治療を受ける患者の歯

口元が出ているため、歯を抜いて出来るだけ前歯を後ろに下げ、口元も引っ込めたいというご要望がありました。

 

その他のご要望としては、

  • 見えない矯正装置にしたい
  • できるだけ治療期間を短縮したい
  • 治療中も快適に生活したい

などをご希望されました。そこで、治療の前半を裏側矯正で行い、治療の後半をマウスピース矯正による矯正治療で行うハイブリッド矯正を提案させていただきました。

 

custom_combination-new

 

写真をご覧頂ければお分かりかと思いますが、この患者様のように歯の凸凹が大きく、歯を抜いて前歯を後ろに下げる治療が必要な場合、マウスピース矯正による矯正治療のみの治療では難しいことが多いです。

 

 

治療前半は、裏側矯正による歯の移動

 

治療の前半では、ワイヤーを用いた裏側矯正が効果的な、以下のような歯の動きを行います。

  1. 八重歯になっている犬歯を後ろに下げながら、
  2. 前歯の重度の凸凹をある程度改善し、
  3. 歯を抜いた隙間を可能な限り閉じる

 

▼治療開始前の患者様の歯列です。

ハイブリッド矯正の裏側矯正1

 

▼治療前半、裏側矯正が完了した歯列がこちら。

ハイブリッド矯正の裏側矯正2

だいぶ整ってきました。

 

 

治療後半はマウスピース矯正による矯正治療を行います

 

次に、裏側矯正の装置を撤去し、マウスピース矯正による矯正治療に移行することでより快適な環境で治療を継続し、最終的な咬み合わせを得ることが出来ます。

 

以下のような治療の後半の歯の移動は、マウスピース矯正による矯正治療でも十分対応できる歯の移動です。

  1. 残っている隙間を閉じ、
  2. それぞれの歯の位置を微調整し、最終的な位置へ歯を動かす

 ▼治療後半、マウスピース型歯科矯正装置による治療開始直後の歯列。

ハイブリッド矯正治療、マウスピース矯正による矯正治療開始直後

 

▼マウスピース矯正による治療終了後の歯列です。

ハイブリッド矯正治療、マウスピース矯正終了

 

このように、ハイブリッド矯正治療は高度で精密な設計が必要となりますので、どこでも受けられるというわけはありません。

 

しかし新しい3Dデジタル矯正治療によって歯の移動の精度が格段に向上し、このような治療が行えるようになりました。そしてさらに治療期間を大幅に短縮することも可能になったのです。

 

ご興味のある方は、是非ご相談にいらしてくださいね。

 

患者様の様々なご要望にこたえることができるよう、新しい3Dデジタル矯正治療を活用した新しい矯正治療を、日本橋はやし矯正歯科は積極的に提案していきます。

OraMetrix社のCEO、Chuck Abraham の講演

Suresmile conference 2016 参加レポート【後編】

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

前回に引き続いてアメリカ・カリフォルニア州ロスアンゼルスで行われた suresmile conference のレポート、最後の【後編】となります。

 

▼これまでのレポートはこちらです。

Suresmile conference 2016 参加レポート【前編】

Suresmile conference 2016 参加レポート【中編】

 

 

 朝の8時半から、先生方はとても意欲的です!

 

昨日同様、朝の8時半から多くのセミナーや講演が始まっています。とにかく conference に参加している先生方はとてもエネルギッシュ!

 

講演ごとにとても活発なディスカッションが行われ、デジタル技術のより効率的な活用方法に関して日々研鑽している姿勢は、見習うべきものがあります。

 

さて、今日の一番の目的は、新しくなった3Dプリンターを用いたIDBトレー(矯正装置をより正確に歯に接着することが出来るトレー / ジグ)に関するハンズオン・セミナーへの参加です。

 

ハンズオン・セミナーとは、専門家から直接指導を受けながら実際に体験することによって、講義を聴いたりしただけでは得られない実践的な知識や技術を取得できるように考えられた教育・トレーニング方法です。

 

▼ハンズオン・セミナーの前半の様子です。

ハンズオンセミナーへの参加

まずは、Lin先生がIDBトレーの最新情報と、このハンズオンセミナーの進め方について講演しました。

 

▼こちらがIDBトレーの実物です。

IDBトレーの最新情報

これを使って、模擬患者さんに装置を装着していきます。

 

▼今回のセミナーに協力していただいた模擬患者さんたち。

今回のセミナーに協力していただいた模擬患者

簡易的な診療ユニットが用意され、模擬患者さんは8名でした。大変お世話になりました。

 

▼こちらが矯正装置を接着するキット。各診療台に用意されています。

矯正装置を接着するキット

これを用いて、インストラクターに指導を受けながら実際に接着するところまでを体験します。

 

 

 

いよいよ最新のIDBトレーを使います

 

▼3Dプリンターを用いた最新のIDBトレー(矯正装置を正確に歯に接着することが出来るトレー/ジグ)を使った、実際の様子です。

最新のIDBトレーを使った様子

この場合は、表側矯正用の矯正装置をトレーを使って上顎の歯に接着しています。

 

トレーをしっかりと奥まで押し込む感覚やトレーを外す際の力加減などを体験することができ、実際の使用に対する良い準備ができました。Lin先生はじめ、OraMetrixのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

 

 

 

カンファレンスの最後は Chuck の講演です

 

いよいよSuresmile conference 2016も終わりに近づきました。例年同様、Suresmileを提供しているOraMetrix社のCEO、Chuck Abraham の講演を最後に充実したカンファレンスが終わります。

 OraMetrix社のCEO、Chuck Abraham の講演

Chuckからは参加者全員への感謝の言葉とともに、カンファレンス全体のまとめともいえるプレゼンテーションがありました。

 suresmile_conference3_7suresmile_conference3_8

 

 

 

suresmileはさらに進化しています

 

日本橋はやし矯正歯科で行っている“3Dデジタル矯正治療”の中心的なシステムであるsuresmileシステムは、包括的な新しいツールセットとも言うべきシステムで、効率的でより良い治療を患者様へ提供すべく、日々進化しています。

 

カスタムワイヤーを曲げるロボット・システムも第4世代に進化し、今まで以上の非常に高いクオリティのカスタムワイヤーを作製することが可能になりました。

 

しかしながら、デジタルテクノロジーはあくまでもツールです。それを扱うドクターの高度な知識や能力があってこそ、矯正治療をより進化させてものにできると考えます。

 

 

 

CEOのChuckと意見交換も

 

講演後、Chuckが私に挨拶に来てくれました。30分程度、今回のカンファレンスの全体的なことに関して意見交換をすることができました。

 suresmile_conference3_9

実は日本人は、欧米人と比較して歯の凸凹が重度な場合が多く、治療が難しいケースがほとんどです。

 

そのことに関連して、suresmileなどのデジタルテクノロジーを効果的に用いた治療に関する講演を、来年のこのカンファレンスで私が行うことを約束し、会場を後にしました。

 

 カンファレンスに参加するだけでなく講演を行うということは、非常にためになり、また責任も大きいものです。

この一年より多くの経験とより高い技術を習得して、矯正歯科全体に貢献していきたいと思っています。


以上が、Suresmile conference 2016 参加レポートになります。日本橋はやし矯正歯科も日々進化しています。皆様に最良の治療を提供できるように今後とも努力してまいります。

 

▼前編、中編はこちらからご覧ください。

Suresmile conference 2016 参加レポート【前編】

Suresmile conference 2016 参加レポート【中編】

Suresmile conferenceに出席する林院長

Suresmile conference 2016 参加レポート【中編】

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

前回に引き続き、アメリカ・カリフォルニア州ロスアンゼルスで行われた Suresmile conference のレポート(中編)をしたいと思います。

 

前回のレポートはこちらです。

Suresmile conference 2016 参加レポート【前編】

 

 

 

いよいよ、conferenceのスタートです

 

suresmileカンファレンス会場の様子

写真は、メイン会場の様子です。朝の8時半から多くのsuresmile ドクター、クリニックのスタッフが集まっています。

 

今回のconferenceのキャッチコピーは、

 「Lights(ライトよし!), Camera(カメラよし!), Action(演技スタート)!」

 ではなく、それをもじって「Lights, Camera, Smile!」。映画の街ロスアンゼルスにちなんだコピーなのですね。

 

 メイン会場もショーマンシップに溢れていて、学術的な内容ですがとても楽しい演出です。suresmile_conference_3

 

講演は、Suresmileを提供しているOraMetrix社のCEO、Chuck Abraham から始まりました。Chuck は今後のデジタル矯正の展望を、とてもわかりやすく解説してくれました。

 

suresmile_conference_4

 

「デジタルテクノロジーの進化は止まらず、従って Suresmile も常に進化し続けなければシステムとしての優位性を維持することはできません。」

 

彼らは、われわれの要望に答えるべく、新しい領域へ常に Suresmile を進化させるように努力を行っていることが実感できました。

 

 

 

ランチタイムは貴重な交流の時間

 

午前の講演が終わり、ランチタイムです。世界各国からドクターが集まり、ランチを一緒に食べながら情報交換を行う、とても有意義な時間です。

 カンファレンスランチタイム

 

写真を撮り忘れてしまったのですが、私の横にはスウェーデンからのドクターが2人座っていたので、お互いの国の状況などをお話しする機会があり、とても刺激になりました。

 

 

 

盟友 Lin 先生の講演に期待が高まります

 

午後の講演で最も人が集まっていたのが、新しくなった3Dプリンターを用いたIDBトレー(矯正装置をより正確に歯に接着することが出来るトレー/ジグ)に関するものです。

3Dプリンターを用いたIDBトレーに関する講演

 

レポートの前編で写真がありましたが、私の盟友でもある Lin 先生が中心となり、プロジェクトを進めてきました。

 

前回のレポート:Suresmile conference 2016 参加レポート【前編】

 

日本橋はやし矯正歯科でもこの新しい技術を積極的に取り入れ、より良い治療を患者様にご提供できるようにしていきたいと思っています。

 

 

 

Gala Dinner は大切な情報交換の場です

 

conference初日の夜は Gala Dinner (ガラディナー:祝宴、特別な席のディナー)です。ここでは素晴らしいドクターである、グレーバー先生と同席させていただきました。

グレーバー先生と林院長

 

このように世界的に著名な先生方と交流を深めることができるのも、Suresmile を基にしたデジタル矯正を日本で導入し、公認のインストラクター・ドクターとして活動できることになったからだとおもいます。

 

もちろん責任の大きさも実感していますが、とてもやりがいのある仕事です。

 

本日のカンファレンスはこれで終了です。明日はIDBトレーに関するハンズオン・セミナーがあります。しっかり勉強し、私のクリニックで取り入れていこうと思います。

Suresmile conferenceに出席する林院長


このレポートは前・後編に分ける予定でしたが、conference の規模が大きく、また非常に濃い内容ですので、3回に分けてお送りしようと思います。

次回は、後編になります。楽しみにお待ちください!

 

前回のレポートはこちらです。

Suresmile conference 2016 参加レポート【前編】

Ed Lin 先生と林院長

Suresmile conference 2016 参加レポート【前編】

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 Suresmile conference

私のクリニックで行っている3Dデジタル矯正の中心的なシステムのひとつである suresmile 。このシステムの年に一度の学会が、カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されました。

 

一年ぶりの conference の参加になりましたが、いろいろなことを学ぶことができ、大変有意義な出張となりました。

 

今回と次回の2回に分けて、 conference のレポートをしたいと思います。

 

 

 

ロスのハイアット リージェンシーで開催されました

suresmileConferenceの会場

 

Conference の会場となったのは、ロサンゼルスの「ハイアット リージェンシー センチュリー プラザ」。1966年に建てられた由緒あるホテルで、2度のグラミー賞の授賞式が行われたことでも知られています。

 

写真右側は宿泊した部屋からの景色。美しいロスの風景を臨むことができました。

 

このホテルは今回の suresmile conference 後に、大規模な改修工事のために一時的に閉鎖されるそうなので、そういう意味でも貴重な体験となりました。

 

 

 

Digital Lab Consultation

 

まず初日には「デジタル・ラボ・コンサルテーション( Digital Lab Consultation )」に参加しました。

 

Digital Lab Consultation会場

 

Suresmile システムは OraMetrix 社が提供する新しいデジタル矯正システムで、その技術は日々進化しています。もちろんユーザー側(私たち矯正歯科医)も、その効率的な使い方や新しい機能をマスターしていかなければなりません。

 

ですので conference では、ソフトウェアの使い方や運用面での問題点などを直接 Digital Lab の技術者とディスカッションする機会が設けられています。

 

写真は、 consultation の様子。

 

consultationの様子

 

写真左奥が、Orametrix の「クオリティ・コントロール・スーパーバイザー( Quality control supervisor )」を勤める Adrian 。

彼は私からのオーダーを担当することが多く、普段はオンライン上でのやり取りを行っていますが、この日は対面で話をします。

 

今回は、3Dモデルのアップデートに関しての不具合を解消、運用上の問題点が解決できました。

 

Adrian とディスカッション

 

このように、技術者とユーザーが直接話をできる機会を設けることで、 OraMetrix は、よりよいサービスを提供することを心がけている企業だということが改めて認識できました。

 

 

ウェルカムパーティで親交を深めます

 

翌日から本格的な講演が始まりますので、この日はウェルカムパーティが行われました。親交のあるドクターたちと久しぶりに話すことができ、とても楽しい時間を過ごせました。

suresmileパーティの様子

 

日本橋はやし矯正歯科の開業祝いのメッセージと素敵な記念品を送ってくれた Ed Lin 先生と久しぶりにお話しすることができました。

 

Ed Lin 先生と林院長

Lin 先生は、アメリカの Green bay で2医院を運営されており、 suresmile システムをとても効率的に運用されています。とても学ぶところが多く、毎回とても勉強になります。


 さて、アメリカの学会は朝早く始まります。明日の最初のセッションは朝の8時30分からです。

時差ボケしてはいられませんので、早めに就寝し明日からのセッションに備えることにしました。続きは次回レポートします。