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矯正治療の効率を高める補助的装置 VPro+ について

(2020年12月3日公開/2023年6月2日更新)

※この度、日本でもアライナーの把持性向上と不快感の軽減装置として承認されました。

 

矯正期間の短縮は多くの患者さまがご希望されることであり、すべての矯正歯科医が悩むことだと思います。

今回導入した、新しい加速矯正装置「VPro+」は患者さまと歯科医療者の両方とって、とても嬉しい存在です。

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加速矯正装置について

 

加速矯正装置は、矯正治療中の歯の動きを促進する(速くする)装置です。

それぞれ異なるメカニズムの様々な装置が開発され、矯正臨床に応用されてきました。

当院でも加速矯正装置は早くから導入しておりましたが、生産が終了してしまったり、コロナの影響で輸入できない状況になってしまったりと、ここしばらくは患者さまにご利用頂けない状態が続いてしまっておりました。

 

 

 

VPro+の加速矯正の仕組み

 

VPro+は高周波振動装置(HFV)です。

これを装着すると、歯と歯茎に高周波の振動を与え、歯の移動を促進してくれる効果があることが証明されています。

FDA(米国食品医療局)が認可した唯一の高周波振動装置です。

 

 

1日5分、自宅で咥えるだけ!

 

VPro+は、ご自宅で毎日たったの5分間咥えるだけで、治療期間を短くするだけでなく、治療中を快適に過ごせるように設計されています。

  • わずか5分間の着用時間
  • ワイヤレス充電でお出かけ先でも便利
  • 防水なので安心
  • トラベルケース付き
  • 患者用モバイルアプリで装着時間の管理

価格:9万5千円(税別)

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VPro+の嬉しい効果

 

VPro+は様々な効果があります!

 

1.歯の移動が速くなる

高周波振動で、歯が速く動き、移動が速くなります。

 

2.治療期間が最大で64パーセント短縮

その結果治療期間自体が短縮されます。なんと64パーセント短縮されたという報告があります。

 

3.矯正治療による痛みなどの不快感の減少

 

4.歯の動きの予知性の向上=より治療計画に沿った治療が可能に

 

5.マウスピース矯正の治療効果の向上

矯正装置の中でもマウスピース型の矯正装置での効果が絶大です。

 

6.リテーナー装着の補助

矯正治療終了後に「歯が元の位置に戻らない」ように保定装置(リテーナー)を使用する期間がありますが、リテーナー使用中も使えます。

 

矯正期間を短く、そして期間中に快適に過ごしたいという方は、ぜひこの加速矯正装置をご検討ください。

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参考文献

 

学術研究もしっかり行われ、効果が証明されています。

 

  1.  Shipley T. VPro5® – more efficient aligner seating with high-frequency vibration. Orthodontic Practice US. 2016. Vol 7, Num 5.
  2.  Alansari S, et al., The effects of brief daily vibration on clear aligner orthodontic treatment, J World Fed Ortho 2018. https://doi.org/10.1016/j.ejwf.2018.10.002.
  3. Data on File
  4. Shipley T. Effects of High Frequency Acceleration Device on Aligner Treatment-A Pilot Study. Dent. J. 2018, 6(3), 32.
  5.  Alikhani M, Alansari S, Hamidaddin MA, Sangsuwon C, Alyami B, et al. Vibration paradox in orthodontics: Anabolic and catabolic effects. PLoS ONE 2018. 13(5):e0196540.
  6. Judex S, Pongkitwitoon S. Differential Efficacy of 2 Vibrating Orthodontic Devices to Alter the Cellular Response in Osteoblasts, Fibroblasts, and Osteoclasts. Dose Response. 2018;16(3):1559325818792112. Published 2018 Aug 16. doi:10.1177/1559325818792112
  7.  Shipley T, Farouk K, El-Bialy T. Effect of high-frequency vibration on orthodontic tooth movement and bone density. J Orthodont Sci 2019;8:15.
  8. Alikhani, M., Raptis, M., Zoldan, B., Sangsuwon, C., Lee, Y. B., Alyami, B., . . . Teixeira, C. (2013). Effect of micro-osteoperforations on the rate of tooth movement. American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics, 144(5), 639-648.
  9. Alikhani, M. (2018). Clinical Guide to Accelerated Orthodontics With a Focus on Micro-Osteoperforations. Cham: Springer International Publishing. doi:10.1007/978-3-319-43401-8
  10. Nicozisis, J. (2013) Accelerated tooth movement technology. OrthoTown
口元の写真

大人の歯科矯正は?後悔しないポイントは?治療方法や費用を紹介!

歯科矯正は子どもの時期に行うものである、というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。

しかし大人になってから歯並びが気になる、かみ合わせが悪い、という思いを持つ方は少なくありません。歯科矯正は大人でももちろん行うことが可能です。

 

この記事では、大人の歯科矯正について、メリットや懸念点、矯正を成功させるポイントや矯正の費用などを解説します。歯科矯正の検討にお役立てください。

 

 

 

大人になっても矯正はできるのか?

 

歯科矯正は大人になってからでも始められます。

歯根を取り囲む歯槽骨と歯肉が健康であれば年齢に関係なく歯科矯正は可能であり、歯の成長が終わっているため基本的にいつでも始められます。

 

ただし、できるだけ早く歯科矯正を始めた方が歯並びや噛み合わせを改善しやすいでしょう。

加齢とともに口内の状況は変化していくため、「いつまでに歯科矯正を完了させたいのか」という点を意識して歯科矯正を計画的に行う必要があります。

 

 

大人の矯正のメリットは?

 

歯科矯正を行うことで、見た目が良くなるだけではなく、口内の健康状態にも良い影響があります。大人の矯正のメリットについて以下で詳しく解説します。

 

見た目が良くなる

 

歯科矯正の最大のメリットは、見た目が良くなりコンプレックスの解消につながることです。

 

歯並びが悪いと、出っ歯(上顎前突)や口ゴボ(上下顎前突)、叢生(そうせい)などの状態になります。

口ゴボとは、上顎と下顎が前に突き出した状態です。

叢生とは、歯が重なったり斜めに生えたりして乱れた状態です。

口元に自信がないため、口を開けて笑えなかったり、自然に話せなかったりという方も少なくありません。

 

口元は、第一印象を大きく左右します。きれいで清潔感のある歯並びになると気持ちも表情も明るくなるでしょう。

また、自然に笑顔でいる時間が増えることで、周囲に良い印象を与えやすくなります。

 

口内の健康が保てて、虫歯や歯周病の予防になる

 

歯並びを改善することで歯周病や虫歯、口臭などを防いで口内の健康を保つことが可能です。

歯並びが悪いと、歯同士の重なりに邪魔されて歯の隙間に歯ブラシが届きにくくなります。

歯の汚れの付着は、虫歯や歯周病、口臭などの原因になるため正しいケアが必要です。

 

また、歯並びの状態によっては、口を閉じにくいケースがあります。

口が常に開いたままの状態では、口内が乾燥し唾液の分泌量が少なくなりがちです。

唾液は細菌を流す役割を担っているため、唾液の分泌量が少なければ、虫歯などのトラブルを起こしかねません。

 

口が開きやすい歯並びとは、上述した出っ歯・口ゴボ・叢生に加え、開咬(かいこう)が挙げられます。

開咬とは、口を閉じたときに上下の前歯の間に隙間がある状態です。歯科矯正で歯並びを改善し、口内を健康に保ちましょう。

 

 

大人になってからの矯正は危険?5つの懸念点

 

口元を押さえる女性
大人になってからの矯正はリスクが高いといわれることがあります。

歯周病や虫歯などのトラブル、痛みの大きさなどの話を聞くと、歯科矯正を控えたくなる人もいるかもしれません。

以下では子どもと大人について口内や顎の状態の違いに触れつつ、大人の歯科矯正の懸念点を解説します。

 

歯周病や虫歯になりやすい

 

歯磨きの頻度や口内の状態によって個人差はありますが、一般的に大人の口内には子どもの口内よりも多くの細菌がいます。

細菌が多ければ多いほど、歯周病や虫歯が発生しやすくなります。

さらに、矯正装置を付けている状態では歯を磨きづらく、矯正装置にも汚れが付きがちです。

 

ワイヤー矯正をしているときに虫歯や歯周病になると、治療のために一時的に矯正装置を外してから治療を行うケースもあります。

 

虫歯や歯周病を避けるため、矯正中の歯のお手入れには、歯磨きと並行して歯間ブラシの利用も必要です。

また、間食を避ける、ガムなど歯に付着しやすいものを食べない、など矯正中には食生活への配慮も求められます。

 

痛みを感じることが多い

 

治療中は矯正装置を装着し続けるため、食事のときの違和感や、舌が装置に触れる不快感が気になる場合があります。

矯正装置にはワイヤーを使ったものもありますが、ワイヤーの端が口内の粘膜に触れて痛みを感じる場合もあるでしょう。

 

また子どもも大人も、圧力をかけて歯を矯正する点は同じです。ただし、大人の歯は子どもの歯よりも動かしにくい傾向があり、強い圧力をかけて矯正するため、大人の矯正では痛みを感じやすくなります。

大人の歯を動かしにくい理由は、歯茎や骨の成長が完了しているためです。

 

また、大人の矯正期間は子どもよりも長くなりがちです。3年程度かかることも少なくありません。

 

抜歯となるケースがある

 

大人の歯科矯正では、症例によって抜歯が必要になるケースが多いです。

例えば、出っ歯や口ゴボなどの状態では、歯を引っ込めたくても余分なスペースがありません。そのため、抜歯して隙間を作ってから歯を動かします。

健康な歯を抜くことに抵抗を感じる人も少なくありません。抜歯が必要な理由やメリット・デメリットなどをきちんと説明してくれる歯科医院を選ぶと安心です。

 

歯の根元が短くなる可能性がある

 

歯の根元が短くなる現象を歯根吸収といいます。

通常の矯正では歯根吸収のリスクは少ないですが、矯正装置によって歯に強い圧力が加わったり、何度も矯正をやり直したりすると歯根吸収が起きることがあります。

 

歯の大部分は歯槽骨のくぼみに収まっていますが、歯根吸収が起きると歯槽骨と歯根の間に隙間が生じて歯がぐらついたり、歯が抜けやすくなったりすることがあるのです。

 

矯正を終えた直後は歯根吸収の影響はみられないことが多いでしょう。

ただし、加齢などにより歯茎が下がってきたり、歯周病などのトラブルが発生したりすると、歯根吸収により歯が抜けやすくなります。

 

歯茎が下がる可能性がある

 

矯正装置や歯磨きなどによって歯に強い圧力がかかると、歯茎が下がることで歯が長く見えたり、歯根の一部が見えたりしてしまうことがあります。

歯茎が下がると歯茎に覆われている歯根が露出するため、知覚過敏や歯周病、虫歯のリスクを高める原因になります。

 

また、歯茎が下がると歯と歯の間に「ブラックトライアングル」と呼ばれる三角形の隙間ができることがあり、歯の隙間に汚れが付着しやすいため注意が必要です。

歯周病になったことがある場合、矯正前から歯茎が下がっていることがあるため、さらに歯茎が下がってしまう可能性があるでしょう。

 

 

大人の矯正で後悔しないためのポイントは?

 

歯を磨く女性
大人になってからの歯科矯正は、上述したようなリスクがあります。

しかし、治療方法を確認し、セルフケア・アフターケアなどを怠らなければトラブルを避けやすくなるでしょう。以下では、大人が歯科矯正で後悔しないためのポイントを解説します。

 

治療方法をしっかり検討し、医師と相談する

 

歯科矯正にはさまざまな種類があるため、それぞれのメリットやデメリットを理解して治療方法を決めることをおすすめします。

治療方法を検討する観点には、治療中の見た目・歯磨きのしやすさ・矯正装置のお手入れしやすさ・治療費などが挙げられます。

 

どの歯科医院で矯正を受けるかしっかり検討することは歯科矯正をスムーズに進めるために重要なポイントです。

治療方法の選択などを医師に気軽に相談できるような歯科医院を選びましょう。

矯正治療にはある程度の期間がかかり、定期的に通うことになるため予約の取りやすさや通いやすさも考慮する必要があります。

 

カウンセリングなどで歯科医院の治療方針や医師の雰囲気を確認すると、自分に合っている歯科医院をみつけやすくなります。

 

治療中に違和感があるときはすぐに相談する

 

治療中に痛みを感じたり、違和感があったりする場合は、すぐに担当の歯科医師に相談しましょう。

自己判断で痛みや違和感を放置すると、大きなトラブルになる可能性があります。また、我慢していても状況が良くなる訳ではありません。

特に矯正装置がずれた状態で長期間放置すると、歯が元の位置に戻ろうとする結果、矯正の効果が薄れてしまう可能性があります。

 

担当の歯科医師に相談した方が良いチェックポイントは以下のとおりです。

● 痛みが強い
● かみ合わせが悪くなったように感じる
● 虫歯の疑いがある
● 口臭が強くなったように感じる
● 歯茎が腫れている
● 矯正装置に付着した食べ物が取れない
● ワイヤーの飛び出しや折れなど、矯正装置に異常がある
● 矯正装置が外れた
● マウスピース矯正で、装着する順番を間違えてしまった

 

セルフケアを怠らないようにする

 

子どもの口内と比べると大人の口内は細菌が多く、矯正期間中はセルフケアが重要です。セルフケアの方法は、治療方法によっても異なります。

ワイヤーを使用する矯正の場合は、歯ブラシをさまざまな方向から当てて、磨き残しがないようにします。

矯正装置の位置によっては、どうしても磨きにくい部分もあります。隙間の汚れを取りたいときは、歯間ブラシやタフトブラシを使うのがおすすめです。

 

またフッ素入り歯磨き粉は、虫歯の予防や歯の強化に効果的です。

虫歯になると矯正を中止して治療をする必要があるため、フッ素入り歯磨き粉でケアしても良いでしょう。

 

マウスピース矯正の場合は、歯磨きに加え、マウスピースも丁寧にケアします。

歯磨き粉は基本的に使わず、歯ブラシでマウスピースを優しく磨いてください。

多くの歯磨き粉には研磨剤が入っており、使用するとマウスピースが傷ついてしまうからです。

 

食洗機などを使った熱水での洗浄など高熱に触れるとマウスピースが変形する恐れがあるため避けましょう。

 

アフターケアも忘れずに

 

アフターケアとして、治療後には「後戻り」に注意してください。後戻りとは、矯正後に歯が矯正前の位置に戻ってしまう現象です。

 

後戻りを防ぐには、保定期間としてリテーナーを装着して過ごします。

リテーナーとは、治療を経てきれいになった歯並びを固定・安定させるための装置です。

リテーナーには、マウスピースやワイヤーなどのタイプがあります。また、保定期間は、矯正装置を付けていた期間と同程度を目安に設定されます。

 

リテーナーを装着する目的は、歯や周囲組織の固定化です。

矯正治療が終わったばかりの歯は、歯の周囲の骨が安定していないため後戻りしやすい状態です。

後戻りが起きると、もう一度矯正治療をやり直すことになるかもしれません。

 

歯科矯正は、「歯を適切な位置に動かすステップ」と「適切な位置に移動した歯を固定するステップ」の、2つのステップの組み合わせであると意識して、アフターケアにも力を入れましょう。

 

 

矯正治療方法の特徴や費用は?

 

裏側矯正と表側矯正では、矯正装置を装着する位置が異なります。

ここでは、それぞれの治療方法について、特徴や治療費を解説します。

 

裏側矯正

 

裏側矯正とは、ワイヤーを歯の裏側に装着する矯正方法です。

症例にもよりますが、裏側矯正の治療費は100~150万円程度が目安です。

治療範囲が広くなるほど裏側矯正の治療費は高くなります。

奥歯も含め口内全体を広範囲に治療する場合、150万円以上の治療費がかかるケースもあるでしょう。

 

裏側矯正は外側からは見えにくいため、人目を気にせず矯正できることが大きなメリットです。

特に人に会う機会が多い職種の方は、裏側矯正を行うことを検討するケースも少なくありません。

 

ただし裏側矯正は発音しにくかったり、口内に違和感があったりする場合もあります。

気になる点があれば、事前に歯科医院に相談しましょう。

 

表側矯正

 

表側矯正とは、歯の表側にワイヤーなどの矯正装置を付ける治療方法です。

症例にもよりますが、表側矯正の治療費は60~100万円程度です。

裏側矯正と比べると治療費が抑えられるでしょう。

 

さまざまな症例に対応でき、歯の位置を大きく動かせる点が表側矯正のメリットです。

マウスピース矯正を行う際も矯正装置は歯の表側に装着しますが、歯を動かせる範囲は限られます。

 

一方、裏側矯正と比べると表側矯正は矯正装置が目立ちます。

近年は、カラフルでおしゃれな装置や目立たない透明タイプの矯正装置もあるため、治療中の見た目が気になる場合は歯科医院に相談してみると安心です。

 

 

歯科矯正なら日本橋はやし矯正歯科にお問い合わせください

 

大人でも歯科矯正は可能であり、歯科矯正を受けると、見た目が良くなり口内の健康を保てます。

ただし矯正治療中は、虫歯になりやすかったり違和感や痛みが起きたりすることがあります。

歯科矯正で後悔しないためにも、自分に合った治療方法をしっかり検討し、セルフケアやアフターケアを怠らないことがポイントです。

 

日本橋はやし矯正歯科では、それぞれの症例に適切な矯正プランを提案いたします。

初回カウンセリングを無料で行っているので、歯の矯正治療をお考えの方はお気軽にご相談ください。

矯正治療の痛みは耐えられる?痛みの原因と対処方法を紹介

矯正治療の痛みは耐えられる?痛みの原因と対処方法を紹介

歯並びをきれいにする方法で最も効果的なのは矯正装置を使用する方法です。

しかしながら、歯列矯正をしたいけれど「矯正装置は痛い」と聞いて、なかなか勇気を出せない人もいるのではないでしょうか。

この記事では矯正中に生じる痛みについて解説します。痛みが生じる要因や対処方法を紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

 

 

矯正中の痛みはどれくらいなのか?

 

矯正中の痛みはどれくらいなのか?

矯正中の痛みについてはネット上では少し大げさに表現されている場合があり「四六時中痛みが続く」「食事ができない」「痛くて眠れない」と書かれているのを見たことがあるかもしれません。

歯列矯正は歯に圧力をかけて動かす治療です。

したがってどうしてもある程度の痛みを伴うのはやむを得ませんが、日常生活に支障を及ぼすものでは決してありません。

 

矯正方法にはワイヤー矯正・インビザラインなどのマウスピース矯正があり、矯正方法の違いによって多少痛さが異なる場合があります。

また、実際にはその痛みには個人差があり、痛みを比較的強く感じる人もいますが、痛みがほとんど気にならないという人もいます。

繰り返しになりますが、矯正治療の技術も発達しており、現在の矯正治療では以前のように耐えられない程の痛みを伴うことは通常ありません。

 

 

矯正中の痛みの原因は?

 

矯正中の痛みの原因は?

矯正中の痛みの原因としては主に3つの理由が考えられます。

1つ目に「歯の動きによる痛み」、2つ目が「矯正装置による痛み」、そして3つ目が「ものを噛んだ時の歯の痛み」です。

ここからはそれぞれの痛みの原因、対処方法について紹介していきます。

 

 

歯の動きによる痛みの原因と対処方法

 

歯の動きによる原因と対処方法は以下の3つです。

 

最後まで見れば、歯の動きによる痛みの原因が理解でき、適切な対処方法を知ることができます。
また、鎮痛剤以外の痛みを対処する最新の方法が分かるでしょう。

 

歯が動くことで痛みを感じる原因

 

歯は歯槽骨という骨で支えられており、歯が動くというのはこの歯槽骨内の移動のことを指します。

移動する方向にある骨が吸収してそのスペースに歯が移動し、その後移動してできたスペースに骨が作られるということを繰り返して移動しています。

 

移動する方向にある骨を吸収してスペースを作る初期段階でプロスタグランジンE2という物質が発生しますが、これが、歯が動く時の痛みの原因です。

この痛みは食事などで物を咬んだ時などに、より痛みを感じることがあります。

なかには硬い物が食べづらくなったという経験をされた方もいるようです。

 

しかし以前はそのようなケースも少なくありませんでしたが、現在は大きく改善されています。

また通常この痛みは長期間続くわけではなく、矯正治療が進むにつれて軽減する傾向があります。

 

歯の動きによる痛みはどれくらい続くのか

 

先述のようにこの痛みは長期間続くわけではなく、治療が進むにつれて痛みは軽減されます。

痛みの感じ方は個人差が非常に大きく一概には断定できませんが、一般的には矯正装置を装着してから3時間から6時間ほどで初期段階の痛みを感じ始めます。

初期段階が最も痛みを感じる時期であり、矯正装置装着の翌日から翌々日にかけてピークに達することがほとんどです。

そこから緩和傾向に向かい3日程度するとかなり緩和され、長くても1週間程でほとんど痛みを感じなくなります。

 

矯正治療は基本的に月に1回程度通院して調整を行いますが、この調整を行った後もその都度痛みを感じることがあります。

この痛みも治療が進むにつれて緩和され、通常は3カ月〜半年もすると調整後の痛みも比較的感じにくくなります。

昨今の矯正技術の発達により矯正装置を装着した初期段階から、装置を装着している違和感はあるものの痛みはさほど感じないケースも少なくありません。

もしこの段階で強い痛みを感じる場合は担当医に相談するのが良いでしょう。

 

痛みを和らげる方法は?

 

痛みを和らげる方法としては鎮痛剤を服用する方法があります。

確かに鎮痛剤は効果的で、従来は鎮痛剤を利用することも少なくはありませんでしたが、先述のように現在は矯正治療の技術が発達しており、以前ほど、通常鎮痛剤を飲むほどの痛みを感じることは少なくなっています。

現在は鎮痛剤を服用するのではなく痛みが生じにくい矯正装置を使うことが多い傾向があります。

 

ワイヤー矯正はワイヤーで歯に力を加えて移動させます。

痛みを感じるのはこのワイヤーの力が強すぎることが原因で、この力を弱くすると痛みを緩和させることができます。

矯正治療では50g〜150g程度の弱い力で持続的に圧力をかけることが効果的とされています。

 

昨今ではニッケルチタンワイヤーなどの圧力が緩やかで、かつ持続的に力をかけることができる矯正装置があります。

また細いニッケルチタンワイヤーやレスポンドワイヤーを利用すればさらに弱い力で矯正することが可能です。

鎮痛剤は副作用を伴うため、まずは自分にあった矯正装置を選ぶようにし、緊急の際に鎮痛剤を使うようにするのがおすすめです。

 

 

矯正装置による痛みの原因と対処方法

 

矯正装置による痛みの原因と対処方法は以下の3つです。

 

最後まで見れば、歯の動きによる痛みの原因が理解でき、適切な対処方法を知ることができます。
また、鎮痛剤以外の痛みを対処する最新の方法が分かるでしょう。

 

矯正装置による痛みの原因

 

矯正装置による痛みは主に2つあり、1つが矯正装置を付けた時、交換した時に発生する痛みです。

先述のように歯に圧力がかかるために感じる痛みで時間が経つと共に痛みは緩和方向に向かいます。これはワイヤー矯正とマウスピース矯正どちらでも起こります。

 

もう1つが粘膜や舌に矯正装置があたることで生じる痛みです。

ワイヤーの装置が当たって傷がつく、またはそれが原因で発生する口内炎などで痛みが生じます。

またワイヤーが粘膜に突き刺さって痛みが生じる場合もあります。

 

矯正装置による痛みはどれくらい続くのか

 

矯正装置による痛みは、装置を付けた時をピークに1日かけて緩和に向かい、通常は2〜3日で痛みは感じなくなります。

矯正装置は月に1度交換が必要で、その際に痛みを感じますが、治療が進むにつれてその都度の痛みは緩和されていきます。

 

痛みを和らげる方法は?

 

●粘膜に当たって痛い時

 

ワイヤーが粘膜に当たることで痛みを感じてしまうのは、硬くて尖っている部分で粘膜を傷つけてしまうことが原因です。

したがって対処法は痛みが生じる原因となっているブラケットなどの矯正装置の硬くて尖っている箇所を覆うことです。

 

このような矯正治療中のワイヤーの接触による痛みに対処するために、医療用に開発されたものがあります。

素材にはいくつかの種類があり、主に使用されるのは「医療用ワックス」「医療用シリコン」「デュラシール」「エバダイン」でそれぞれ特徴が異なるためそれぞれのケースに応じて使い分けられます。

 

最も一般的に使用されるのは「医療用ワックス」です。

口の中を乾燥させた後、小さくしたワックスでブラケットを覆って使用します。

非常に軟らかく痛みの軽減効果が高いのが特徴です。

水分に非常に弱いため、飲食を繰り返すとすぐにとれてしまう難点があります。

 

「医療用シリコン」はワックスの「取れやすい」という弱点を補っている点が特徴です。

ワックスよりは若干硬くなりますが取れるたびに付け治すのが面倒な方にはおすすめです。

「デュラシール」と「エバダイン」は本来虫歯治療中の仮封剤として主に使用されるもので、シリコンやワックスと比較して非常に耐久性が良いのがメリットです。

耐久性が良い反面一度つけると取りづらいため、重度の症状の緩和に用いられます。

 

●ワイヤーが当たって痛い時

 

ワイヤーが当たってしまうのは矯正治療中、歯が動くことでワイヤーが後ろから徐々に出てきてしまうことが原因である場合が多いです。

特に治療の初期段階に起こる事象です。

僅かに出ているようであれば前述の「医療用シリコン」「医療用ワックス」で該当の部分を覆ってしまうのが良いでしょう。

ある程度の長さがある場合は飛び出ているワイヤーを切ることも可能な場合があります。

自分で切ってしまうことは避けて、必ず担当医に相談するようにしましょう。

 

●矯正装置が舌にあたって痛い時

 

矯正装置が舌にあたって痛い状態は、主に裏側矯正装置で生じる痛みです。

舌の辺縁部は非常に感覚が鋭く、この部分が矯正装置(ブラケット)にあたると、場合によってはかなりの痛みを感じることがあります。

ごく稀ではありますが、痛みに耐えられない場合は表側の矯正装置への変更が必要となるでしょう。

 

裏側矯正装置も徐々に小さくなっており、昔ほどの痛みを感じることは少なくなっています。

まだま多少尖った部分があるため、多少痛みに対する我慢が求められる裏側矯正装置もあります。

 

そのような不快感をできるだけ軽減し、普段の生活のQOLを損なわないようにするため、日本橋はやし矯正歯科では大きさも小さく、不快感の少ない最新の裏側矯正装置を用いています。

 

 

ものを噛んだ時、歯の痛みの原因と対処方法

 

ものを噛んだ時、歯の痛みの原因と対処方法は以下の3つです。

 

最後まで見れば、歯の動きによる痛みの原因が理解でき、適切な対処方法を知ることができます。
また、鎮痛剤以外の痛みを対処する最新の方法が分かるでしょう。

 

ものを噛んだ時、歯の痛みの原因

 

矯正装置を装着している状態の歯は、歯を移動させるための圧力がかかっており非常に敏感な状態です。

そのため食事などの際に物を噛んだり、上下の歯がぶつかったりした際に痛みを感じる、もしくは痛みが強くなることがあります。

これはワイヤー矯正とマウスピース矯正のいずれの場合にも生じる痛みです。

痛みの度合いや感じ方には個人差があり、強く噛んでもほとんど痛みを感じない人もいます。

痛みを感じる場合でも矯正が進むと慣れて、痛みを感じにくくなるのが一般的です。

 

ものを噛んだ時、歯の痛みの痛みはどれくらい続くのか

 

矯正装置での傷が原因で口内炎ができてしまうこともあります。

個人差はありますが、一般的には口内炎の治癒期間は2週間ほどです。

長引く場合は飲み薬や貼り薬などを服用すると良いでしょう。

 

痛みを和らげる方法は?

 

痛みを和らげる方法としては薬を服用するのが有効です。

口内炎に使用される薬には、殺菌成分・消毒成分・抗炎症成分などが含まれています。

それらの薬を服用することで口腔内の炎症(のどの痛み・腫れ・口内炎など)を鎮めたり、粘膜の修復を助けたりするので効果的です。

また粘膜を保護する作用のあるビタミンB群を食事やビタミン剤で補給することで、症状を軽減できます。

 

しかし症状が口の中全体もしくは、唇や口周辺へも広がっている場合や患部がびらん、潰瘍状態になっている場合などは矯正装置が原因ではなく、他の病気が原因となっている場合も考えられます。

したがって症状によっては早めに医院に確認してもらうのがおすすめです。

 

●噛む力を必要としない食べ物を食べる

 

矯正治療は以前に比べ、その痛みはそれほど大きなものではなくなっています。

それでも装置を付けた初日や治療の初期段階では痛みを感じることもあるでしょう。

その場合の対策としてまず挙げられるのが、噛む力を必要としない柔らかいものを食べる方法です。

矯正装置を付けて間もない頃は歯が敏感になっており、その場合歯が少し触れるだけでも痛みを感じることがあります。

その際はおかゆや麺類などできるだけ歯に負担がかからないよう柔らかいものを食べると良いでしょう。

 

●痛み止めを飲む

 

基本的には現在の矯正治療において耐えられない程の痛みが発生することは稀です。

しかしどうしても痛みが治まらない場合は、鎮痛剤などを飲むと良いでしょう。

あくまでも薬の服用は緊急の場合のみです。

その際は市販の薬ではなく病院から提供されるものを服用するか、市販の薬を代用する場合は医師に相談するようにします。

 

 

痛みの少ない矯正装置は?

 

痛みの少ない矯正装置の記事は以下の2つです。

 

最後まで見れば、歯の動きによる痛みの原因が理解でき、適切な対処方法を知ることができます。
また、鎮痛剤以外の痛みを対処する最新の方法が分かるでしょう。

 

ワイヤー矯正も痛みが少ないものがある

 

矯正治療における痛みを軽減するには痛みの少ない矯正装置を利用するのが最良の方法です。

矯正治療で最も一般的なのはワイヤー矯正です。ワイヤー矯正は痛みを伴うイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。

 

先述のとおり最近のワイヤー矯正は痛みが少ないものが開発されており、日本橋はやし矯正歯科では「ローフリクションブラケット」と呼ばれる最新のブラケットを裏側矯正と表側矯正で使用しています。

この「ローフリクションブラケット」はワイヤーとの摩擦抵抗が少ない矯正装置を使用することで以前よりも痛みを緩和することができています。

詳しくはご相談ください。

 

マウスピース矯正を選択肢の1つに考える

 

マウスピース矯正を選ぶのも1つの選択肢です。

マウスピースの矯正装置も歯に圧力をかけるため初期段階の痛みや違和感はやむを得ません。

それでもマウスピース矯正はワイヤー矯正よりも痛みを感じにくい傾向があります。

マウスピース矯正は2週間に1度程度の頻度で、定期的にマウスピースを交換します。

1回の交換で歯が移動する距離は約0.25mmです。したがって同じ期間、矯正の力をかけた場合、ワイヤー矯正よりも歯を移動させる距離が少し短いため圧力が弱く痛みを感じにくい仕様になっています。

また口の中で装置が当たる懸念も少なく、歯茎や粘膜を傷つける恐れもありません。

ただし歯の状態によってはマウスピース矯正が適用できない場合もあります。

 

 

相談しやすいクリニックを選ぼう

 

矯正治療は以前に比べて格段に利用しやすくなっています。しかし痛みの感じ方には個人差があるため、適宜医師への相談が必要です。

歯並びの形状は個人差があり、それに伴い治療法も変わるため、矯正を始める前は初回のカウンセリングを行います。

また矯正治療は長期間にわたって行われる治療です。

治療の段階で突発的な痛みを感じる可能性もあります。その際は我慢せずに担当医に相談し適切な治療をしてもらう必要があります。

状況に応じて適宜対応してもらえるように相談しやすいクリニックを選ぶようにしましょう。

 

 

歯科矯正なら日本橋はやし矯正歯科にお問い合わせください

 

矯正装置による痛みの原因と対処方法は以下の3つです。

日本橋はやし矯正歯科の診療風景1 写真は日本橋はやし矯正歯科の診療風景です(院長:林 一夫)。

写真は日本橋はやし矯正歯科の診療風景です。認定歯科衛生士が多く在籍しています。

 

歯並びや噛み合わせは見た目の印象だけでなく、咀嚼機能の問題、虫歯や歯周病のリスクなど健康問題にも大きく影響します。

また歯並びは個人差が非常に大きく、それに伴い歯並びの悩みも人それぞれです。

これらの悩みを解消するには高度な知識、経験、および技術が要求されます。

日本橋はやし矯正歯科はそのような悩み、ほぼ全ての症状に対応できる矯正専門歯科医院です。歯科矯正を検討しているなら日本橋はやし矯正歯科にお問い合わせください。

マウスピース矯正治療の内訳の流れ

【事例も紹介】マウスピース矯正の値段の相場は10~100万円?

マウスピース矯正の値段の相場は10~100万円?

きれいな歯並びにするために歯列矯正を考えているものの、矯正時の見た目や痛み、費用が気になるため治療に踏み切れない人も少なくありません。

 

そこで、見た目を気にせずに矯正できるマウスピース矯正治療を検討する人も増えています。

 

 

本記事では、日本橋はやし矯正歯科でのマウスピース矯正の費用を解説します。

他の治療法との比較も説明し、治療症例やマウスピース矯正治療に関する疑問と回答も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

そもそもマウスピース矯正って?

 

マウスピース矯正とは、アライナーと呼ばれるマウスピース型の矯正装置を歯に装着し、歯並びをきれいに整えるための治療方法です。

マウスピース矯正治療は、大きく分けて部分矯正と全体矯正の2種類です。

それぞれの説明は後ほど費用相場や治療時間の目安と合わせて解説します。

 

マウスピース矯正による具体的な治療方法は、歯並びに合わせてマウスピースを作り、治療を進めていく中で新しいマウスピースへ徐々に変えていきます。

異なる形のマウスピースに交換していくことで少しずつ歯を動かすことが可能です。

 

矯正治療に使用されるマウスピースは医療用のプラスチックを原料にしており、透明に近い色です。

マウスピースに色がついていないため、装着していても見た目が気にならないように配慮されています。

また、マウスピースを歯に装着するだけで歯並びを矯正できるため、比較的痛みは少ないと言われていますが、最新のワイヤー矯正も痛みは少なくなっているので一概にマウスピースが痛くないとは言えません。

 

 

 

部分矯正と全体矯正の違い

 

最近は、安価な部分的なマウスピース矯正を宣伝している歯科医院が増えてきていますが、部分矯正で治療可能な不正咬合はほんのわずかであり、可能であってもかなり妥協した治療目標になってしまいます。

 

基本的に部分矯正では治療が困難な症状を多くの日本人が抱えていますので、全体矯正で行う治療を第一に検討すべきです。

結局、部分矯正で治療が失敗してしまい、再治療に多くの費用がかかってしまうことがとても多いです。

 

 

全体矯正

 

全体矯正とは、奥歯を含む歯列全体の歯並びを矯正する治療方法です。

全体矯正を行うことで、かみ合わせなどの問題も解消できる場合が多いです。

日本橋はやし矯正歯科では、マウスピースによる歯列全体の矯正治療にかかる費用は、100万円(税込み)です。

 

費用の詳細はこちら

 

全体矯正した場合にかかる治療期間は1~3年程度で、しっかりと治療を行うので部分矯正よりも治療が長期間になり、治療にかかる費用の負担も多少大きくなりますが、部分矯正よりも良い治療が受けられえることがほとんどです。

 

ただし、全体矯正による治療でも歯並びの状態によってはマウスピース矯正とワイヤー矯正を併用して矯正治療するケースもあります。

併用による矯正治療が必要な場合は、それぞれの治療方法の診断料やカウンセリング料の支払いが別途必要です。

 

 

 

マウスピース矯正治療の内訳の流れ

 

マウスピース矯正治療の内訳の流れ

 

一般的にマウスピース矯正治療では、カウンセリング料やマウスピースの新設費用などの支払いが必要な場合が多いですが、日本橋はやし矯正歯科では、カウンセリング料など治療開始前にかかる費用を無料で対応しています。

以下では、矯正治療にかかる費用の内訳と流れを紹介します。

 

 

治療前 無料

 

日本橋はやし矯正歯科の場合、マウスピース矯正治療を開始する前にかかる費用は無料です。

日本橋はやし矯正歯科でマウスピース矯正治療を受ける場合、治療前に受けていただくカウンセリングは無料で実施しています。

 

カウンセリングでは問診や相談が行われ、マウスピース矯正による治療が可能なのかを担当の歯科医師(院長:林 一夫)が判断します。

治療前のカウンセリングにかかる費用は、無料です。

マウスピース矯正治療の適用範囲に該当する場合は、次に精密検査を行い診察・診断に移ります。

 

精密検査後、おおよそ3週間後に行われる診察・診断では、より具体的な治療計画や治療完了後の歯並びのシミュレーションの提案・確認、治療全体にかかる費用の再提示(必要に応じて)などがあり、治療方針や費用面の詳しい説明を行います。

精密検査の際に、口腔内写真や顔面写真、顎顔面領域のレントゲン・CT・精密写真などの撮影が必要で、診察・診断にかかる費用は5万円(税込み)です。

 

 

治療中 100万円(税込み)

 

マウスピース矯正治療が始まると、費用が発生します。マウスピース矯正治療の開始には、マウスピース型の矯正装置を作製するため100万円(税込み)の費用がかかります。

 

マウスピース型の矯正装置を作る際は3Dスキャナーでデジタル印象を採得し、1カ月半程度の時間をかけて作製されます。

ただし、マウスピースの作製期間は、種類や形状などによって設計等が異なってくる場合があり、あくまでも目安の期間と捉えてください。

 

マウスピースを作製するタイミングは治療の進み方や方法によって異なります。

1回で治療完了分まで作る場合と治療を進めながら作製する場合があります。

日本橋はやし矯正歯科の場合は、基本的に1回で治療完了分まで作る場合が多いですが、治療計画により変わってきます。

 

 

治療後 無料(保定装置の料金も含まれています)

 

マウスピース矯正治療の完了後に何も処置を施さずにいると、歯並びがきれいに整ったばかりの歯が元の場所に戻ってしまう場合があります。

 

歯の後戻りを防止するためには、リテーナーと呼ばれる保定装置の装着が必要です。

リテーナーには取り外しが可能なものと固定式で取り外せないものがあり、どちらを装着するのかは口腔内の状態などによって異なりますが、マウスピースでの矯正治療を受けた場合は、使い方に慣れているのでマウスピース型のリテーナーを使用していただくことが多いです。

 

リテーナーの作製費用は、無料~5万円(税込み)です。

治療が終わった最初の1つ目の保定装置(リテーナーは最初にお支払いいただいた治療費に含まれていますが、紛失や誤った使い方で破損してしまった場合は再作製が必要となり、この場合は上下顎で5万円(税込み)が必要となります。

 

 

医療費控除は使える?

 

 

マウスピース矯正治療にかかる費用は、医療費控除の対象になる場合があります。

医療費控除とは、医療機関の窓口で支払った医療費が自己負担の上限額を超えた場合に超過分の医療費が払い戻しされる制度です。

 

マウスピース矯正を受ける方の年齢や治療目的から、矯正治療が必要と認められた場合に医療費控除を受けられます。

例えば、かみ合わせなどの問題を改善するために、歯並びの矯正が必要と診断された場合などが該当します。

歯並びをきれいにしたいなどの美容目的で矯正治療を受けた場合は、医療費控除の対象になりません。

 

医療費控除を受けられる金額の上限は200万円です。

マウスピース矯正治療で支払った医療費の控除を受けるための方法や、払い戻しされる金額などを詳しく知りたい場合は、税務署に問い合わせて直接聞くことをおすすめします。

 

また申請に際し診断書が必要になる場合があり、その場合は無料で診断書を作成しておりますので、スタッフまでお問い合わせください。

 

 

 

支払い体系は1回?分割払いはできる?

 

マウスピース矯正の治療費の支払い方法は、クリニックによって対応が異なります。

日本橋はやし矯正歯科では現金の他に、クレジットカードやデンタルローンの利用が可能です。

 

クレジットカードで分割払いを利用する場合は、クレジットカード会社へ確認する必要があります。

デンタルローンを利用する場合は、最長120回まで返済回数の設定が可能です。オンライン上で簡単な手続きを済ませておくだけで、月々に返済可能な金額に合わせて返済回数を選ぶことができます。

 

 

日本橋はやし矯正歯科の治療の症例

 

日本橋はやし矯正歯科で実際に全体矯正治療が行われた出っ歯の症例を紹介します。

 

主訴 上顎前歯の突出と重度の出っ歯
主な症状 重度の口唇閉鎖不全と上顎前歯の唇側傾斜による上顎前突
年齢 25歳
用いた装置 マウスピース型矯正装置(上顎両側第一小臼歯を抜歯)
治療期間と通院回数 1年2ヶ月(通院回数15回)
リスクと副作用 矯正装置による口内炎、歯の移動に伴う歯根吸収
矯正装置による治療初期の発音障害
その他一般的なリスクに関しましてはこちらをご覧ください。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
治療費 105万円(税込み)

 

初診時の口腔内写真と側貌の写真です。

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術後の口腔内写真と側貌の写真です。

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矯正治療後はクリアリテーナーで保定し、歯の後戻りを防ぎます。

治療にかかった期間は14カ月程度で、重度の出っ歯はもちろん、口唇閉鎖不全も改善され、きれいな歯並びになりました。

 

 

まとめ

 

マウスピース矯正は、マウスピース型の矯正装置を歯に装着して歯並びをきれいに整えるための治療方法です。

奥歯を含む歯列全体の矯正ができる全体矯正と前歯を中心にした部分矯正の2種類の治療方法があります。

 

繰り返しになりますが、基本的に部分矯正では治療が困難な症状を多くの日本人が抱えていますので、全体矯正で行う治療を第一に検討すべきです。

部分矯正で治療が失敗してしまい、再治療に多くの費用がかかってしまうケースがとても多くなってしまっています。

 

日本橋はやし矯正歯科では、最新のデジタル技術(2022年12月現在)を用いたマウスピース矯正治療を行っております。ぜひ一度カウンセリングをお受けいただければと思います。

 

歯並びを改善したい方は、一度ご相談ください。

2023年1月より日曜日も診療日となります!

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科スタッフです。

 

平日お仕事等でお忙しい方が「土曜日に予約が取りづらい」というご意見を取り入れ、当院は2023年1月より、一部日曜日も診療日となります。(通常診療:毎月第二日曜日と第四日曜日)※

 

より患者さまに便利なクリニックになるよう、診療日を増やして診療を受けていただきやすい体制にいたしました。

 

これからも患者さまにより一層寄り添った診療ができるクリニックを目指してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

※第二・第四日曜日以外の日曜日は休診日となります