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サージェリーファースト:顎の歪み(顔面非対称)の治療例

2020/05/07 06:40:04

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、サージェリーファーストの治療例をご紹介いたします。

 

これまでも何度かサージェリーファーストに関する日本橋はやし矯正歯科での取り組みや実際の治療例をご紹介してきました。

今回は最近、お問い合わせが多くなってきております、正面から見たときのアゴのゆがみ(顔面非対象といいます)の最新の治療例をご紹介させていただければと思います。

 

 

【患者様のQOLを優先し、下顎のみ手術しました】

 

正面から見たときのアゴのゆがみ(顔面非対象)は、上顎骨と下顎骨どちらにも歪みがある場合が多く、下顎骨のみの外科手術では効果的な改善が行えない場合があります。

その場合、上顎と下顎の両方の骨を手術するのが一般的です。

 

■QOLを重視し、下顎だけの手術になりました

 

両顎を手術することは治療結果だけ考えると確かに大きなメリットがあります。

しかし費用面や治療に費やす時間などの患者様のご負担が大きくなります。

 

今回の症例は患者様のご負担を総合的に軽減するため、様々な検査をした結果、下顎骨のみの外科手術で改善可能と考えられました。

 

■費用も生活への影響も最低限な日帰り手術

 

上下顎を手術すると多くの場合で5〜6日間の入院が必要になります。

しかし下顎のみですと日帰り手術が可能なことがほとんどなので、生活への影響が最低限で済みます。

もちろん費用・価格面も抑えることができます。

 

このように様々なことが患者様の生活に影響しますので「細やかに考え、ご提案し、ご納得いただく」ことが特にサージェリーファーストのような規模の大きい治療ですと大変重要です。

 

※サージェリーファーストは保険適用外です。保険適用の場合は術前矯正を行うことや治療の流れや用いることのできる装置等が細かく規定され、少しでも逸脱すると適用が認められません。また、審美的な要求が大きな症例も適用外となります。最新の技術も用いることができません。

 

【下顎のみの手術にして身体、時間、費用の負担を軽減しました】

 

顔の左右対称性の改善を図りながら可能な限り身体的、時間的および経済的な負担を少なくした治療計画提案し、効果的な治療を行うことができました。

 

▼正面のお顔の写真と3Dモデルです。

左右のお顔が非対称の正面の写真

左右のお顔が非対称の3Dデジタル矯正によるシミュレーションの正面の写真

下顎の骨が左にずれていることがお分かりになると思います。

 

 

【3Dデジタル矯正で骨まで分析、最善のご提案ができました】

 

比較的ゆがみの程度は大きいのですが、上顎の骨のゆがみはそれほどではなく、主に下顎の骨の位置が原因であることがデジタル矯正システムの三次元分析により分かりました。

▼こちらは口腔内の写真です。

正中線がずれている口腔内正面の画像

アゴが歪んでいる方向に歯の真ん中の線(正中線といいます)がずれていることが分ります。

 

 

【治療後のシミュレーションと実際の写真】

 

▼こちらは術後予測です。

3Dデジタル矯正による術後の予測シミュレーション画像

下顎の手術を行った結果のシミュレーションです。

正中線のズレが見た目にわからないぐらいに改善しています。このシミュレーションを元に治療を行います。

 

■患者様へのご説明と治療プランの決定

 

シミュレーションを元に、患者様とお話をしご納得頂いたのは、以下の治療プランとなりました。

リスクや副作用もしっかりお話しています。

  • 診断:下顎骨の左側変位による顔面非対称
  • 治療法:下顎骨の後方移動を伴う非変位側への回転移動
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト・アプローチ)
  • 治療期間:1年
  • リスク:下口唇の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の後戻り

 

【サージェリーファーストは治療期間が短縮できます】

 

サージェリーファーストは治療期間が長引くと思われがちです。それは「手術をする」ことから喚起されるイメージですが、実際はそうではありません。

顎の骨を手術するので、矯正治療そのものは比較的短期間で済むことが多いです。

▼治療後の実際の写真です。

サージェリーファーストの治療後、顔面非対称が改善して左右対象になった画像

計画通りに治療を行うことができ、顔面非対象が改善されました。下顎のみの外科手術であったため、入院も必要ありませんでした。

 

▼治療後の口腔内の写真です。

サージェリーファーストの術後、正中線も揃っている画像

ずれていた正中線もぴったりと合っています。

 

■患者様と密にコミュニケーションをした治療結果です

 

顔面非対象の治療でも治療目標の設定を適切に検討することにより、より負担の少ない治療を行うという選択肢を患者さまに提案することができました。

また治療期間も非常に短く、今回の治療結果には大変満足していただくことができました。


サージェリーファーストは治療可能な医院が限られているため、ホームページなどで公開されている治療例もあまりないので、当院ではできるだけこの治療例を公開して参りたいと思います。

重度な矯正治療が必要な方は、ぜひ当院の無料カウンセリングをお受けください。患者様のご希望を細かくお聞きし、丁寧な治療方法のご提案をさせて頂きます。

 

参考文献(サイト)

 

3Dモデルを顔面非対称の外科的矯正治療に応用した場合の有効性に関する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17169742

サージェリーファースト

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20552809

https://sugawara.me/surgery-first/

デジタル矯正

https://www.suresmile.com/en-us/

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25726405

日本橋はやし矯正歯科
院長 林 一夫

ドクターの紹介

日本矯正歯科学会認定医
日本矯正歯科学会指導医
日本顎関節学会専門医
日本顎関節学会指導医
デンツプライシロナ公認 SureSmile/Adance/Orhto/Aligner ファカルティ・ドクター/インストラクター・ドクター

経歴

1995年 北海道医療大学歯学部卒業
1999年 北海道医療大学大学院歯学研究科歯学専攻博士課程修了・学位取得
1999年 海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 助手
2003年 アメリカ・ミネソタ大学歯学部口腔科学科 客員研究員
2006年 北海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 講師
2007年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 講師
2007年 北海道矯正歯科学会 理事
2008年 アメリカ・ノースカロライナ大学歯学部矯正科 客員教授
2008年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 准教授
2011年 Digital Orthodontics 研究会 副会長
2015年 日本橋はやし矯正歯科 開院
2018年 K Braces矯正歯科原宿駅前 総院長就任
2021年 日本デジタル矯正歯科学会 副会長就任
2002年 11月 日本矯正歯科学会認定医(第2293号)
2007年 8月 日本矯正歯科学会指導医(第608号)
2013年 5月 日本顎関節学会専門医(第343号)
2013年 5月 日本顎関節学会指導医(第208号)