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ガミースマイルとはどのような状態?考えられる原因や治療法を解説

2023/10/26 06:51:25

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

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ガミースマイルとはどのような状態?考えられる原因や治療法を解説

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科です。
お悩みの方は当院の無料カウンセリングも是非ご検討ください。

 

「口元を隠すのが癖になっている」「歯茎が気になって自然に笑えない」など、ガミースマイルで悩んでいる方は少なくありません。

ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が見えすぎる状態を指します。

 

この記事では、ガミースマイルの概要、原因、治療法を解説します。

ガミースマイルは見た目の問題だけでなく、さまざまな口腔内トラブルにつながるリスクがあるため、適切に対処することが重要です。

ガミースマイルとはどのような状態?

歯茎は英語で「gum(ガム)」といいます。

ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が3mm以上見える状態を指しており、ガミーフェイスと呼ばれることもあります。

笑ったときに歯茎が見えるのは珍しいことではなく、1〜2mm程度であれば一般的な範囲内です。

 

ガミースマイルは病気ではありませんが、コンプレックスに感じている人も多く、口臭や虫歯といった口腔内トラブルにつながるリスクもあります。

ガミースマイルになる原因

ガミースマイルになる原因は、大きく分けて「骨格の問題」「歯並びの問題」「歯茎の問題」「筋肉の問題」の4種類です。

いくつかの要因が重なりガミースマイルが悪化している可能性もあります。

 

上顎の骨が縦に長い

 

ガミースマイルで特に多い原因は骨格の問題です。

上顎の骨が縦に長い場合は、ガミースマイルになりやすい傾向です。アジア人(モンゴロイド)の骨格は欧米人(コーカソイド)と比べると、上顎の骨が長く、笑ったときに歯茎が見えやすい特徴があります。

骨格に大きな問題がある場合は、矯正治療と外科手術を組み合わせた外科矯正を選択することで効率的な治療が行えます。

 

上顎の骨が前に出ている

 

上顎の骨が前に出ている状態を医学用語では上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。いわゆる出っ歯と呼ばれる状態で、口元がもっこりしてみえる「口ゴボ」を併発しているケースもあります。

上顎前突も骨格の問題ですが、前歯が突出したり、前歯が斜め飛び出して生えたりするなど、歯並びにも大きな影響を与えます。

ガミースマイルの程度によって外科矯正か矯正治療のどちらが最適かは異なるため、歯科矯正の専門医に相談して、自分にあった治療法を見つけることが大切です。

 

歯に歯茎がかぶさっている

 

歯に歯茎がかぶさっていることが原因でガミースマイルになることがあります。

歯茎が成長しすぎていたり、前歯が標準よりも小さかったりする場合、笑ったときに歯茎が目立ちやすくなります。

歯茎が原因の治療としては、歯肉整形(歯肉切除)が有効です。

発育しすぎた歯茎を取り除くことで、歯とのバランスが取りやすくなりますが、場合によっては健康な歯を削る必要性が出てきます。

 

上唇を引き上げる力が強い

 

筋肉が原因のガミースマイルとしては、上唇を引き上げる力が強いことが挙げられます。

口の周りには口輪筋(こうりんきん)、上唇挙筋(じょうしんきょきん)を始め、さまざまな筋肉があります。ガミースマイルに関係が深いのが、上唇を持ち上げる上唇挙筋です。

上唇挙筋が強いと笑ったときに必要以上に唇が引き上げられて、歯茎が露出しやすくなります。

 

上唇が薄い

 

唇のかたちによっても、歯茎の目立ち方は変わります。

上唇に厚みがあれば骨格や歯並びに問題があっても歯茎を隠しやすいですが、上唇が薄いと本来隠れるはずの部分まで見えてしまいます。

少し口を開けただけでも歯茎が目立つため、口を大きく開けないことが習慣になってしまうこともあるでしょう。

 

ガミースマイルの治療法

ガミースマイルの治療法

ガミースマイルの治療法として、次の4つを紹介します。

  • ボトックス注射
  • 歯肉整形(歯肉切除)
  • アンカースクリューを用いた歯科矯正
  • 外科矯正

ガミースマイルの原因によって、最適な治療法は異なります。

治療の内容・期間・効果を比較して自分に合った方法をみつけましょう。

 

ボトックス注射

 

筋肉や唇のかたちが原因のガミースマイルには、ボトックスを注射する方法があります。

上唇挙筋にボトックス注射をすることで、筋肉をほぐし、引き上げる力を抑制することができます。

ボトックス注射はメスを使わないため、身体への負担もほとんどありません。

しかしボトックス注射の効果は4〜6カ月ほど続き徐々に元の状態に戻るため、継続的に行う必要があります。

比較的軽度のガミースマイル治療が可能ですが重度のガミースマイルには向きません。

また、人中が伸びて顔貌が変わるリスクがありますので、カウンセリング時によく確認しておくことがとても大切です。

 

歯肉整形(歯肉切除)

 

歯肉整形(歯肉切除)では、歯茎のかたちを整えることで、ガミースマイルの改善を目指します。

歯茎が通常より成長していると判断された場合は、レーザーを使って歯肉を切除していきます。

余分な歯肉を除くことで、歯の面積が増えて歯茎を目立たなくすることが可能です。

症状が軽ければ10分程の治療が終わり、歯や骨への負担も抑えられます。

ただし、切除しすぎると虫歯や知覚過敏のリスクが高くなるため、歯本来の機能を維持できる範囲で治療を行います。

 

アンカースクリューを用いた歯科矯正

 

歯科矯正といえば、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

ガミースマイルの治療は、歯並びだけでなく骨格の矯正も必要なケースが多いため、矯正用アンカースクリューを用いた治療を行います。

矯正用アンカースクリューとは、歯茎の骨に埋め込む医療用のネジです。

矯正用アンカースクリューを設置することで、難しい症例にも対応しやすくなり、治療期間の短縮も実現できる可能性があります。

 

外科矯正

 

外科矯正とは矯正治療と外科手術を組み合わせた治療です。

一般的な外科矯正は、術前矯正・手術・術後矯正という流れで治療を行います。

「結婚式などの大切なイベントがありすぐに見た目を改善したい」といった場合には、術前矯正が省略できるサージェリーファーストと呼ばれる方法もあります。

サージェリーファーストは骨格に問題があるときに有効な方法で、外科手術で顎の位置を最適な位置に移動させてから、矯正治療を行います。

ただし、あくまで従来の外科矯正よりも治療期間が短いというだけであって、サージェリーファーストであっても6~12カ月程度の治療期間が必要です。

治療を開始してから外見の改善を実感するまでの期間が短いことが特長です。

 

ガミースマイルを放置するとよくない理由

ガミースマイルを放置するとよくない理由

ガミースマイルは見た目のコンプレックスだけでなく、放置することでさまざまな問題を引き起こすリスクがあります。

 

口腔内トラブルにつながる

 

ガミースマイルは歯茎が目立つことに注目しがちですが、口が閉じにくいといった性質があります。

口が開いていると口呼吸になりやすく、口腔内が乾燥して細菌が増殖します。

口呼吸が癖になると風邪を引きやすい、口内炎ができやすい、歯並びが悪くなるなど、多くのデメリットが生じます。

口腔内の乾燥は口臭の原因にもなるため、放置せず適切な治療を行うことが大切です。

 

虫歯や歯周病になる可能性がある

 

顎の位置が上下でずれていたり、歯並びが整っていなかったりすると、虫歯や歯周病のリスクは高くなります。

ガミースマイルは複数の要因が合わさっていることが多いため、噛み合わせや歯並びに問題があるケースが少なくありません。

歯ブラシが届きにくい、食べ物が挟まりやすいといった場合は、ガミースマイルの治療を行うことで、改善する可能性があります。

 

人前で笑えなくなる

 

ガミースマイルをコンプレックスだと感じていると、人前で自然に笑えなくなることがあります。

一方で、ガミースマイルはチャームポイントとして捉えることもできます。

見た目が評価されやすい芸能界で活躍している人のなかにも、ガミースマイルの特徴を持つ人はたくさんいます。

ガミースマイルが気になって伸び伸びと過ごせないのであれば治療した方がいいですが、すべての人がガミースマイルを気にしているわけではありません。

 

まとめ

ガミースマイルの治療を行うためには、歯茎が目立つ原因を明らかにすることが大切です。

主な原因としては骨格・歯並び・歯茎・筋肉の問題が挙げられますが、複数の要因が組み合わさっている可能性もあるため、専門のクリニックで診断したうえで最適な治療法を見つける必要があります。

 

日本橋はやし矯正歯科では、骨の内部まで可視化されるデジタル矯正システムを活用することで、効率的な治療を実現します。

重度のガミースマイルにも効果が見込めるサージェリーファーストを始め、さまざまな治療法の中から最適なプランをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

サージェリーファースト (外科矯正) – 【公式】日本橋はやし矯正歯科

日本橋はやし矯正歯科 院長 林 一夫

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・日本矯正歯科学会認定医
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経歴

1995年 北海道医療大学歯学部卒業
1999年 北海道医療大学大学院歯学研究科歯学専攻博士課程修了・学位取得
1999年 海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 助手
2003年 アメリカ・ミネソタ大学歯学部口腔科学科 客員研究員
2006年 北海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 講師
2007年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 講師
2007年 北海道矯正歯科学会 理事
2008年 アメリカ・ノースカロライナ大学歯学部矯正科 客員教授
2008年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 准教授
2011年 Digital Orthodontics 研究会 副会長
2015年 日本橋はやし矯正歯科 開院
2018年 K Braces矯正歯科原宿駅前 総院長就任
2021年 日本デジタル矯正歯科学会 副会長就任
2002年 11月 日本矯正歯科学会認定医(第2293号)
2007年 8月 日本矯正歯科学会指導医(第608号)
2013年 5月 日本顎関節学会専門医(第343号)
2013年 5月 日本顎関節学会指導医(第208号)

治療内容について