気になる部分だけをピンポイントに矯正する「部分矯正」は、全体矯正よりも短期間かつ低価格でできる場合がありますが、適用範囲が非常に狭く、しっかりとした計画を基にした治療目標に沿って治療を進めなければ失敗のリスクが非常に高まります。
またネットなどで「部分矯正は治療できる人が限られる」という記事を見たことはありませんか?そこで今回は、前歯だけの矯正ができるケースを紹介します。
さらに、矯正方法やかかる期間・費用についても解説しますので、あわせて参考にしてみてください。
目次
「部分矯正」をすれば前歯だけ矯正できるのか?
部分矯正とは気になる部分のみを整える治療法です。
全体の歯並びを整える全体矯正とは異なり、気になる部分だけをピンポイントに矯正できる手軽な矯正治療と考えている人が多いですが、そこには大きなリスクが存在しています。
しっかりとした診断と治療方針に沿って部分矯正が行えると判断された場合であれば、全体矯正よりも比較的短期間で終えられ、また費用もある程度抑えることが出来ます。
ここで、全体矯正と部分矯正の治療にかかる期間・費用を把握しておきましょう。
全体矯正 | 部分矯正 | |
治療方法 | ワイヤー矯正(表側・裏側)、マウスピース | ワイヤー矯正(表側・裏側)、マウスピース |
治療期間 | 1~3年 | 5カ月~1年半 |
おおよその費用 | 60~150万円 | 20~70万円 |
参照URL:https://we-smile.jp/blogs/archives/696
適切な診断により治療対象であると判断されたのであれば、全体矯正よりも部分矯正のほうが短期間であり、費用も少なくすみます。
前歯だけ矯正したい人にとっては部分矯正のほうが魅力的に感じることもあるかもしれません。
繰り返しになりますが、部分矯正は適用範囲が非常に狭く、しっかりとした計画を基にした治療目標に沿って治療を進めなければ失敗のリスクが非常に高まります。
前歯だけ矯正するメリットはあるのか??
基本的に前歯部だけを部分的に矯正するメリットはありません。
部分矯正(前歯だけの矯正)のメリットが仮にあるとすると、治療期間が短く済むことです。
適切な診断により部分矯正の治療対象であると判断されたのであれば、全体矯正よりも治療期間が短く済みます。
前歯だけ矯正するデメリット
前歯だけ矯正するデメリットは、全体矯正と比較して非常に妥協した治療目標になってしまうという事です。
部分矯正は一部分だけの調整に留まるので、矯正の専門知識を持った専門の歯科医師でないと、部分矯正なりのバランスを考慮した計画を立てることが出来ず、必ずと言っていいほど失敗します。
部分矯正での治療が可能かどうか、どうかしっかりと考えた上で、またいくつかのクリニックでカウンセリングを受けた上で判断していただきたいともいます。
実際は前歯だけの矯正ができない場合がほとんど。仮に部分矯正ができるケースとは?
前歯だけの矯正ができるケースは、基本的にはかなり軽度な症状に限られます。前歯だけの矯正ができる主なケースは次のとおりです。
軽度の凸凹の治療のみ!!
最終的には医師が判断しますが、経験の少ない歯科医師は間違った判断をすることが多く、結果的に部分矯正で失敗してしまいます。
軽度乱杭歯
「乱杭歯(らんぐいば)」とは叢生(そうせい)の一種で、隣の歯と重なったり凸凹したりしている状態のことです。
歯磨きがしづらいため、虫歯や歯周病になりやすく、ひどいときには肩こりや顔のゆがみにつながる恐れもあります。
放置すればさらに症状が悪化する可能性があるので、早めの治療がおすすめです。
部分矯正ができるかどうかは専門の歯科医師によって判断してもらう必要があります。
まとめ
最近、マウスピース矯正などで部分矯正を積極的に広告している歯科医院や特定の矯正システムがありますが、ほとんどの場合、失敗しています。
部分矯正ではしっかりした矯正治療が受けられないことを覚えておいていただきたいと思います。
低価格や極端に短い治療期間を宣伝しているクリニックは患者を欺き、クリニックの利益だけを考えた非常に悪質な治療を行っています。
どうか適切な判断を行い、正しい矯正治療を受けていただきたいと思います。
日本橋はやし矯正歯科は、豊富な経験と知識を持った矯正専門クリニックです。日本橋はやし矯正歯科で治療を行うことは、大切なご自身の歯を治療する場合の最適な選択です。