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サージェリーファーストとは


「サージェリーファースト・アプローチ」は、外科的矯正治療をさらに効率的に終わらせることができる新しいアプローチです。デジタル矯正システムがその力をより効果的に発揮します。 外科手術前の矯正治療を省略し、3Dデジタル矯正で矯正治療を行うことで、外科手術後の治療の一層の効率化が可能になりました。

外科的矯正はこちら>>

サージェリーファーストの治療の流れを見る↓

サージェリーファーストの3Dデジタル矯正のシミュレーション画像

サージェリーファーストでの矯正方法

矯正歯科の矯正

サージェリーファーストでは、術後矯正を裏側の装置で行うことが出来ます。

手術後1か月後から本格的な矯正治療が始まります。

 

 

外科手術について

この患者様の場合、下顎骨のみの手術で治療を行いました。その場合、手術後の入院が必要ありません。

 

 

保険適応の外科的矯正治療との違い

1)治療の最初に一番気になっている顔貌が改善される

保険適用の外科的矯正の場合は、術前矯正治療の間の歯並びは逆に悪くなってしまいます。

2)裏側の装置で治療が可能

保険適用の外科的矯正治療では、そもそも裏側矯正の矯正治療は行えません。
(裏側矯正自体が保険適用外となっています)

3)下顎のみの手術の場合、入院が必要ない

下顎のみの外科手術であれば、入院を必要としない “Day Surgery” 、つまり日帰りでの外科手術が可能です。
手術後、回復室で4-5時間経過を観察し、問題がなければそのまま帰宅することができます。
保険適用の外科的矯正の場合は入院が必要となります。

4)治療期間が大幅に短縮される

サージェリーファーストは矯正治療単体と異なり、顎の骨そのものの移動を伴うものなので、大規模な移動が可能です。
保険適用の外科的矯正治療では、術前矯正が必ず必要となり、治療期間が長くなります。

 

 

自費の外科的矯正治療
サージェリー・ファースト

保険の外科的矯正治療

治療順

外科手術をしてから歯列矯正

歯列矯正を完了させてから外科手術

治療期間 ○

手術後、
約半年~1年

△

術前矯正・術後矯正を含め
約4~5年

費用 △

自費のため高額

○

保険適用

矯正装置 ○

裏側矯正など
目立たない装置も選べる

x

保険適用のため
選択肢が限られる

モチベーション ○

先に顎の大幅な改善が見られるので、
ストレスが少ない

△

噛み合わせの悪い状態が長く続き、
ストレスになる

入院 ◎

下顎のみであれば入院不要度

△

1週間程度

内容

顎変形症の患者様のなかには、「噛み合わせよりも見た目を早く改善したい」「少しの間でも外見が悪化するのは耐えられない」と考えている方が多くおられます。
そんなご要望にお応えするために当院が力を入れているのが、サージェリー・ファースト法です。
術前矯正をまったく行なわないか最小限にとどめ、まず手術を行ない、咬合を術後矯正で整える方法です。気になる外見を先に改善できる、患者さまにとってメリットの大きい方法です。
ただし、手術直後の咬合が著しく不安定になりますし、外見ばかりでなく最終的に良好な噛み合わせを得るためにも、術後の矯正治療がたいへん重要となります。

顎変形症の外科手術では、上顎骨や下顎骨の骨切り移動にともない、咬合の変化が予想されます。したがって、予定する位置に骨を移動させた時点でできるだけ良好な咬合が得られるよう、あらかじめ術前矯正を行なうのが一般的です。
術前矯正がしっかり行なわれていると手術直後から咬合が安定しやすくなります。また、術前・術後矯正と外科的矯正(手術)など一連の治療が保険適用となることが多いので、患者様の金銭的負担が少なくて済むというメリットもあります。
しかし術前矯正は6ヵ月〜1年、場合によっては2年ほどかかるため、手術まで時間を要するだけでなく、術前矯正が進むにつれて外見が悪化するというデメリットがあります。

治療はメリットデメリットや向き・不向きがあります。治療の前にしっかりと認識しておきましょう。


サージェリーファースト・アプローチに向いている人

とにかく早く治療を行いたい方。結婚などの大切なイベントを控え得ている方などに最適です。またデジタル矯正システムにより術後予測が分かりやすくなったので、ご自身の生活の予定を組みながら治療を進めていきたい方に向いています。

サージェリーファーストのビフォーアフターの実際例の画像


サージェリーファースト・アプローチのメリット

・最初に顎の骨の問題が改善されますので、見た目が良くなり、顎そのものの症状も早期に改善されます。

・デジタル矯正システムを効果的に用いることで、更なる治療の効率化が可能となりました


サージェリーファースト・アプローチのデメリット

・外科手術が保険適用外なので、治療費がすべて自己負担となり、他の治療方法に比べて高額です。

・外科手術直後は一時的に咬みあわせが不安定となります。


治療期間

症状や手術の程度により大きなばらつきがありますが、一般的には1年~1年半となります。またデジタル矯正システムを用いることにより、より効率的な治療が行えるようになりました。

サージェリーファーストの歯の移動前後のシミュレーション画像


コラムで具体的な説明や治療の紹介をしています

サージェリーファーストのより具体的な説明や、実際行った治療についてコラムで解説しております。より深く当院のサージェリーファーストについてご理解頂けると思いますので、ぜひお読みください。

 

サージェリーファーストに力を入れています

より進化したサージェリーファースト

サージェリーファースト(SFA)の治療方針の決定方法

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

サージェリーファーストの優れた治療効果(2)

費用について

治療前
初診:無料
精密検査:5万円
治療費
135万円
その他かかる費用
120万円~250万円(外科手術の方法により異なります)
毎回の調整料:5,000円
お支払いについて
・一括
・分割
・クレジット

※2022年7月現在の料金体系です

総額でおおよそ250万円~400万円(自己負担の外科手術も含む)

デジタル矯正システムによるサージェリーファースト・アプローチの治療例

治療前

治療前の側貌の写真です。

骨格性の下顎前突症例で、下顎骨が前方に突出していることが分かります。

かみ合わせは前歯が部分的に反対咬合になっていました。

↓

治療後

治療後の側貌の写真です。

下顎骨の後方移動を行うことで、下顎の前突感が改善され理想的な側貌になったことがお分かりいただけると思います。


 

顔面非対称(あごの歪み)の治療例

治療前   治療後
正面 正面
正面   正面
主訴 顎が曲がっている
年齢 25歳 性別 女性
治療期間・回数 7ヵ月、通院9回 費用 1,450,000円(税込:矯正治療のみ)
※外科手術の費用は別途
治療内容の
詳細・診断・治療法
負担の少ない下顎骨のみの外科手術で治療を行った症例です。本症例では、顔の左右対称性の改善を図りながら可能な限り身体的、時間的および経済的な負担を少なくした治療計画提案し、効果的な治療を行うことが出来ました。
診断:顔面非対称、上下正中線の不一致、上下顎に軽度の凸凹歯
治療法:下顎骨の移動(サージェリー・ファースト:下顎枝矢状分割術)裏側矯正装置による治療
リスク・副作用 リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の顔面非対称わずかな後戻り

 

口ゴボ、出っ歯、ガミースマイルの治療例

治療前   治療後
側面 側面
側面   側面
正面   正面
主訴 上下顎の前突感、口元の突出感(口ゴボ)、ガミースマイルの改善を希望され来院可能な限り理想とする横顔や笑顔の獲得を目指して治療を行なう
年齢 20歳 性別 女性
治療期間・回数 1年、通院15回 費用 1,450,000円(税込:矯正治療のみ)
※外科手術の費用は別途
※費用は2021年時点のものです
治療内容の
詳細・診断・治療法
重度の上下顎前突があり、口元も突出した状態(口ゴボ)
診断:骨格性の上下顎前突、上下顎前歯の唇側傾斜、大きなover jet
治療法:上下顎骨の移動(上顎ルフォー、下顎枝矢状分割術)
裏側の矯正装置による治療(サージェリー・ファースト)
リスク・副作用 リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り

 

受け口、下顎前突、重度の開咬

治療前   治療後
側面 側面
治療前   外科手術直後   治療後
側面   側面   側面
正面   正面   正面
主訴 下顎骨の過成長による重度の骨格生の下顎前突、受け口、重度の開咬の改善希望
年齢 22歳 性別 男性
治療期間・回数 1年3ヵ月、通院18回 費用 1,450,000円(税込:矯正治療のみ)
※外科手術の費用は別途
治療内容の
詳細・診断・治療法
骨格性の下顎前突、骨格性の開咬、上顎前歯の唇側傾斜、上下顎中等度の叢生
治療法:下顎骨の後方移動(下顎枝矢状分割術)、上顎両側第一小臼歯の抜歯
裏側の矯正装置による治療(サージェリー・ファースト)
リスク・副作用 リスク:治療中の虫歯の可能性、上顎前歯部の歯根吸収、術後の口唇付近の知覚麻痺
副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の開咬の後戻り

治療の流れ

「サージェリーファーストの治療自体の流れを知りたい」というお問い合わせを数多く頂きますので、ここでは流れの説明をいたします。

患者様の状態により異なる場合もございますが、以下の流れが一般的となります。

Step 1:カウンセリング

まずはカウンセリングにお越し頂き、簡易診断により現在の症状、治療の概要等を説明させていただきます。
口腔内写真やレントゲンを基に、かなり詳細な現状の把握と治療プランのご提案が可能となっております。

どんな人がサージェリーファーストの対象となるの?
  • 症状が重度な方
    通常の歯列矯正の治療だけでは改善が難しい場合でも、顎の骨の手術を併用することで改善が可能となります。
  • 早く治療を終えたい方
    とても効率的な治療のひとつなので、できるだけ早く治療を終えたい方に向いています。結婚などの大切なイベントを控えている方は安心してお受け頂けます。
  • できるだけ歯列を整えたい方
    デジタル矯正システムにより術後予測が非常に細かく行われるので、歯列を気にされる方に向いています。

より細かなことを知りたい方は、カウンセリングの際にご質問ください。
患者様の不安が残らないよう、疑問点に一つひとつ丁寧にお答えいたします

Step 1 カウンセリング

↓

Step 2:精密検査

治療をお受け頂くことが決まりましたら、精密検査となります。
顔面と口腔内の写真を撮影します(レントゲンも必要があれば追加で撮影します)。
また歯科用CTでのスキャンニングを行います。
歯型採りは、印象材を用いる場合と3Dスキャナーでスキャンする場合があり、患者様それぞれの状態により決められます。

Step 2 精密検査

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Step 3:診断・治療方針の説明

精密検査のおおよそ3週間後に診断と治療方針の説明を行います。
バーチャルペイシェント(仮想患者モデル)を基にした詳細な手術計画と、その後の矯正治療のシミュレーションを説明します。
治療方針が決定しましたら、矯正装置の準備を行います。

Step 3 診断・治療方針の説明

Step 3 診断・治療方針の説明

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Step 4:外科医とのカウンセリング

次に提携先の外科医とのカウンセリングとなります。専門的な見地からのリスクの説明や今後の追加の検査等について説明があります。

日本橋はやし矯正歯科が提携しているクリニックは以下ホームページをご覧ください。
リラ・クラニオフェイシャルクリニック
東京美容外科
鶴木クリニック

Step 4 外科医とのカウンセリング

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Step 5:血液検査

提携先の外科クリニックにおいて血液検査等の全身の検査を行います。
外科的な手術に問題があるような全身疾患がないか検査します。特に問題がなければ手術の日程を決定します。

Step 5 血液検査

↓

Step 6:クリーニング

手術前に徹底的に口腔内のクリーニングを行います。
スクリーニングもかねており、治療が必要な虫歯が見つかればその治療も優先的に行います。

Step 6 クリーニング

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Step 7:装置装着

サージェリーファーストでは、外科手術を先に行って、その後に矯正治療を行いますが、矯正装置自体は外科手術の直前に装着します。
これには大きな理由があります。

矯正装置を先に装着するのには大きな理由があります!

外科手術のような比較的大きな外科的侵襲(生体を傷つけること)があると骨の中の血流が活発となり、矯正による歯の動きがとても早くなります。
RAP (Regional Acceleratory Phenomenon)といわれ、骨代謝が促進することで通常よりも早く歯が動きます。
しかし、このRAPが生じる期間は長くは続きません。

ですので、可能な限り効率的に歯を動かすために手術直後から歯に矯正力を加えたほうが良く、結果的に治療の大幅な効率化に繋がります。

矯正治療を効率的に行うためにあらゆる力を利用するために、矯正装置の装着を絶妙なタイミングで行うのです。

Step 7 装置装着

↓

Step 8:外科手術

提携クリニックでの外科手術となります。サージェリーファーストの場合で、下顎骨のみの手術の場合(一般的にone-jaw surgeryといいます)は、手術後の入院は必要ありません。
これは患者様にとっての大きなメリットとなります。
長期のお休みが必要ないので忙しい方でも治療を受けていただくことができます

one-jaw surgeryについて詳しくはこちらをお読みください。
より進化したサージェリーファースト

Step 8 外科手術

↓

Step 9:術後の矯正治療開始

手術後1ヶ月ほどで通常通り口を開くことができるようになります。
この段階から本格的な矯正治療の開始となります。

Step 9 術後の矯正治療開始

↓

Step 10:装置撤去

サージェリーファーストでは、歯を抜いた抜歯治療の場合でおおよそ10ヶ月、歯を抜かない非抜歯での治療ではおおよそ8ヶ月で治療が終了します。
現在の矯正治療において大変効率的な治療法であり、患者様への身体的な負担も大幅に軽減されるとても効果的な治療法です。
装置撤去後は、保定装置(リテーナー)を数年装着し矯正治療後の後戻りを防ぎます。

Step 10 装置撤去