みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。
前回に引き続いてアメリカ・カリフォルニア州ロスアンゼルスで行われた suresmile conference のレポート、最後の【後編】となります。
▼これまでのレポートはこちらです。
朝の8時半から、先生方はとても意欲的です!
昨日同様、朝の8時半から多くのセミナーや講演が始まっています。とにかく conference に参加している先生方はとてもエネルギッシュ!
講演ごとにとても活発なディスカッションが行われ、デジタル技術のより効率的な活用方法に関して日々研鑽している姿勢は、見習うべきものがあります。
さて、今日の一番の目的は、新しくなった3Dプリンターを用いたIDBトレー(矯正装置をより正確に歯に接着することが出来るトレー / ジグ)に関するハンズオン・セミナーへの参加です。
ハンズオン・セミナーとは、専門家から直接指導を受けながら実際に体験することによって、講義を聴いたりしただけでは得られない実践的な知識や技術を取得できるように考えられた教育・トレーニング方法です。
▼ハンズオン・セミナーの前半の様子です。
まずは、Lin先生がIDBトレーの最新情報と、このハンズオンセミナーの進め方について講演しました。
▼こちらがIDBトレーの実物です。
これを使って、模擬患者さんに装置を装着していきます。
▼今回のセミナーに協力していただいた模擬患者さんたち。
簡易的な診療ユニットが用意され、模擬患者さんは8名でした。大変お世話になりました。
▼こちらが矯正装置を接着するキット。各診療台に用意されています。
これを用いて、インストラクターに指導を受けながら実際に接着するところまでを体験します。
いよいよ最新のIDBトレーを使います
▼3Dプリンターを用いた最新のIDBトレー(矯正装置を正確に歯に接着することが出来るトレー/ジグ)を使った、実際の様子です。
この場合は、表側矯正用の矯正装置をトレーを使って上顎の歯に接着しています。
トレーをしっかりと奥まで押し込む感覚やトレーを外す際の力加減などを体験することができ、実際の使用に対する良い準備ができました。Lin先生はじめ、OraMetrixのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
カンファレンスの最後は Chuck の講演です
いよいよSuresmile conference 2016も終わりに近づきました。例年同様、Suresmileを提供しているOraMetrix社のCEO、Chuck Abraham の講演を最後に充実したカンファレンスが終わります。
Chuckからは参加者全員への感謝の言葉とともに、カンファレンス全体のまとめともいえるプレゼンテーションがありました。
suresmileはさらに進化しています
日本橋はやし矯正歯科で行っている“3Dデジタル矯正治療”の中心的なシステムであるsuresmileシステムは、包括的な新しいツールセットとも言うべきシステムで、効率的でより良い治療を患者様へ提供すべく、日々進化しています。
カスタムワイヤーを曲げるロボット・システムも第4世代に進化し、今まで以上の非常に高いクオリティのカスタムワイヤーを作製することが可能になりました。
しかしながら、デジタルテクノロジーはあくまでもツールです。それを扱うドクターの高度な知識や能力があってこそ、矯正治療をより進化させてものにできると考えます。
CEOのChuckと意見交換も
講演後、Chuckが私に挨拶に来てくれました。30分程度、今回のカンファレンスの全体的なことに関して意見交換をすることができました。
実は日本人は、欧米人と比較して歯の凸凹が重度な場合が多く、治療が難しいケースがほとんどです。
そのことに関連して、suresmileなどのデジタルテクノロジーを効果的に用いた治療に関する講演を、来年のこのカンファレンスで私が行うことを約束し、会場を後にしました。
カンファレンスに参加するだけでなく講演を行うということは、非常にためになり、また責任も大きいものです。
この一年より多くの経験とより高い技術を習得して、矯正歯科全体に貢献していきたいと思っています。
以上が、Suresmile conference 2016 参加レポートになります。日本橋はやし矯正歯科も日々進化しています。皆様に最良の治療を提供できるように今後とも努力してまいります。
▼前編、中編はこちらからご覧ください。