Category Archives: コラム

KAOMS歓迎レセプションの記念写真

第58回 韓国口腔外科学会(KAOMS)で特別講演を行いました

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回のコラムは、韓国で開催されました口腔外科学会(Korean Association of Oral and Maxillofacial Surgeons:KAOMS)で特別講演を依頼され、サージェリーファースト・アプローチに関する講演を行って来ましたので、レポートしたいと思います。

KAOMSオフィシャルサイト

 

4月の21日、22日の2日間、韓国の扶余(ブヨ)で行われました。金浦空港から車で2時間半ほどかかるためなかなか大変なドライブでしたが、前日の深夜に到着しました。

 

今回の会場はロッテリゾートホテル・ブヨです。

 

講演会の宿泊先のロッテリゾートホテル

 

とてもきれいで、伝統と革新を兼ね備えた、特徴的な建物のホテルです。

 

企業の展示ブースも充実していました。

 

講演会の企業展示ブース

 

いずれの企業も、新しい器材や材料を展示しており、今後の口腔外科の進展を期待できる内容ばかりでした。

 

私は、リラ・クラニオフェイシャルクリニックの菅原先生とともに、サージェリーファースト・アプローチに関して金曜日と土曜日の2回、特別講演を行いました。

 

講演の模様です。

 

日本橋はやし矯正歯科 林院長の公演の様子

 

諸外国からも多くの先生方が参加者され、真剣な表情で私の講演を聞いていただきました。また、日本や台湾からも多くの先生方が参加され、講演を行われていました。

 

講演後には、座長の先生から感謝状を頂きました。

 

公演の後に感謝状を受け取る様子

 

金曜日の夜には、歓迎レセプションが行われました。

KAOMS歓迎レセプションの記念写真

各国の新しい技術と知識を持つ先生方とのさまざまな交流はとてもためになりますし、良い刺激になりますので、レセプションはとても大切だと思います。

 

一緒に2回の特別講演を行った、リラ・クラニオフェイシャルクリニックの菅原先生と私です。菅原先生も素晴らしい技術を持つドクターです。

 

リラ・クラニオフェイシャルクリニックの菅原先生と日本橋はやし矯正歯科の林院長

 

今回、このような国際的な学会で特別講演を行わせていただけてことにとても感謝しています。韓国の先生方にもとてもお世話になりました。本当にありがとうございました。

 

サージェリーファースト・アプローチの有効性を多くの先生方と議論することができ、とても勉強になる学会でした。今後も患者さんのために新しい技術を基にした治療を提供できるようにがんばって行こうと思います。

リラ・クラニオフェイシャル・クリニックの手術室

より進化したサージェリーファースト

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

以前のコラムで、日本橋はやし矯正歯科では新しい外科的矯正治療 “サージェリーファースト・アプローチ (SFA)” に力を入れていることをお話しましたが、今回はその第二回目のコラムとして、多くの患者さまから質問を受けることがある外科手術について、より詳しくお話したいと思います。

 

▼こちらで詳しく説明しています
サージェリーファーストについて | 日本橋はやし矯正歯科

 

▼第一回目のコラムも併せてご覧下さい
サージェリーファースト・アプローチに力を入れています

 

 

 

日本で多いサージェリーファースト・アプローチの患者さまタイプ

 

日本人の患者さまのサージェリーファースト・アプローチでは、下顎前突(下顎の骨が前方に突出している状態)の治療を行うことが比較的多く、私のクリニックでも下顎前突の患者様が一番多くいらっしゃいます。

また比較的軽度の顔面非対称(正面から見てあごが左右どちらかに曲がっており、顔が歪んでいる状態)の場合は、下顎前突と同様に下あごの外科手術のみで治療を行うことが可能な場合があります。

 

このような場合、従来の手法では手術後の入院が必要でしたが、それが患者さまにとって、治療への大きなハードルとなっていました。

 

 

 

外科手術に踏み切れない様々なハードル

 

ところが、これまでの外科的矯正治療には様々なハードルがあり、外科手術に踏み切れない患者さまも数多くいらっしゃいました。

 

1週間ほどにわたる入院期間

 

入院期間は1週間程度を要することが多いので、お仕事が忙しい方はなかなか外科手術を行う決断が出来ないことがあります。

 

口を開けられない不便さ

 

また、外科術後に顎間固定といって上顎と下顎を完全に固定し、一定期間口があけられない状態が続くため、手術を躊躇される患者さまもいらっしゃいます。

 

術後の「腫れ」の可能性

 

さらに、手術後にアゴの周辺が長期間腫れてしまうことも少なくなく、人前に出ることがはばかられてしまう方もいらっしゃいます。

 

このような問題をできるだけ解決し、より多くの方に必要とされる手術を受けて頂けるようにしました。

 

 

 

入院が不要の “Day Surgery”

 

日本橋はやし矯正歯科では、リラ・クラニオフェイシャル・クリニックと提携し、前述した問題点を解決できるサージェリーファースト・アプローチによる治療を積極的に行っています。

 

まず下顎のみの外科手術であれば、入院を必要としない “Day Surgery” を行っています。つまり日帰りでの外科手術ということです。

 

手術後、回復室で4-5時間経過を観察し、問題がなければそのまま帰宅することが可能です。

 

リラ・クラニオフェイシャル・クリニックのサイトも併せてご覧ください。

 

写真は、リラ・クラニオフェイシャル・クリニックの手術室と回復室です。

 

▼こちらが手術室です。

 

リラ・クラニオフェイシャル・クリニックの手術室

 

▼術後に安静にして頂くための回復室がこちらです。

 

リラ・クラニオフェイシャル・クリニックの手術室

 

 

 

口を動かせるから安心です

 

また、上あごと下あごを口が開かないように完全に固定してしまう顎間固定は行いません。新しい技術を用いて手術で動かした顎の骨同士をプレートでしっかり固定できます。

 

輪ゴムなどで弱い力をかけながら骨の位置関係を保つように処置することはありますが、顎間固定することはありません。

24時間が経過した以降には顎を動かすことが可能となり、食事もやわらかいものであれば通常どおり行うことが可能です。

 

術後の「腫れ」を防ぎます

 

さらに、この顎を動かすということが術後の腫れを抑える事にとても有効に働きます。また腫れを積極的に抑える処置も併用しますので、術後の腫れもかなり軽減することが可能になっています。

 

お仕事への支障も最低限になります

 

患者さまの中には、金曜日に手術を行い、土曜日と日曜日を回復期間に当て、月曜日から出勤される方もいらっしゃいます。

 

マスク等を着用すれば問題なく出勤できることがほとんどですし、普通に会話もして頂けますので、お仕事に大きな支障はありません。


このように、日本橋はやし矯正歯科では、サージェリーファースト・アプローチを用いた外科手術後の患者様の負担を、可能な限り軽減する努力を行っております。

また術後の矯正治療も、デジタル矯正により治療期間の大幅な短縮が可能になっています。

今まで、外科手術を受けるかどうか悩んできた皆さまに最良の治療を提供できる環境が整っております。どうぞ一度、カウンセリングをお受けいただければと思います。

suresmile study club 第7回目レポート

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科の林 一夫です。今回は、先日行われました第7回 sursmile study clubについてレポートいたします。

 

3月13日、銀座にありますASOインターナショナルのセミナールームをお借りして、第7回目のsuresmileセミナーを行いました。

 

今回は、ほぼ全国すべてのsuresmile doctorが参加して開催することができました。

 

suresmilestudy07-5

日本で、最先端レベルの歯科矯正を提供するドクターたちです。

 

suresmile study clubとは

 

 

suresmile study clubについてご存知のない方もいらっしゃると思いますので、過去のコラムを引用して説明させていただきます。

suresmile system は常に進化しています。ユーザーである矯正医は、この新しい矯正システムを有効に活用すべく、そして進化に遅れることなく常に勉強することが必要になります。

そこで、私は日本で suresmile system を導入しているドクターの方々と協力して「 Suresmile study club!! 」という勉強会を立ち上げました。

当コラム Suresmile study club!! より

 

第1回が昨年7月に、そして第2回目が昨年10月に開催されました。そこからコンスタントに回を重ね、この3月で第7回目を開くことができました。

 

 

suresmileについての講演、セミナーを行いました

 

まず冒頭は、私が講演を担当いたしました。

 

 

suresmilestudy07-6

 

suresmile systemは常に進化しています。

 

定期的にシステムのバージョンアップが行われ、その都度新しい機能が追加されたり、不具合が改善されていきます。

 

そしてこの春に、大規模なシステムのバージョンアップが予定されており、Orametrix社公認のインストラクタードクターである私は、ベータ番のテストを行ってきました。

 

そして今回の講演では、suresmile systemの新しい機能の紹介と、elemetrix systemの紹介を行いました。また、新しいインダイレクトボンディングトレー(矯正装置を歯に正確に接着するためのジク)に関するセミナーも行いました。

 

suresmilestudy07-1

 

 

導入されている先生からの意義深い症例発表も

 

お昼休みを挟み、午後からは4名の先生方からそれぞれのsuresmileの運用実績に関する報告と、suresmileを用いて治療を行った症例の症例発表を行っていただきました。

 

suresmilestudy07-mix

いずれの発表も、すべてとても勉強になるものでした。

 

また私も、普段とは違う視点からの効率的な運用方法や、問題点を再認識することができ、今後のシステムの改善に役立つ情報を得ることができました。

 

今後も日本の矯正歯科治療の発展のために、皆様とともに情報共有し、技術を学んでいきたいと思います。

 

デジタル矯正システムにご興味のある先生がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。

elemetrix seminarの様子

【2月20日開催】elemetrix セミナーレポート

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回は、2月20日に開催された elemetrix systemのセミナーに関しましてご報告させていただきます。特に矯正歯科に関わる皆様に、ぜひ読んでいただきたく思います。

 

アメリカ・テキサス州に本社をおく Orametrix の CEO Mr. Chuck Abraham と韓国の elemetrix の key doctor であるDr. Park Seojung をお招きし、3Dデジタル矯正システムに関するセミナーを行いました。

 

会場は、株式会社ヨシダ本社のセミナールームです。当日は、suresmile のユーザードクターをはじめ、多くの先生方にご参加いただき、大変有意義なセミナーとなりました。

 

▼株式会社ヨシダ

https://www.yoshida-dental.co.jp/

 

 

Orametrix CEO、Chuckの講演

 

まず始めにChuckから、Orametrix が先駆けとなって展開されてきた、デジタル矯正の基本的なコンセプトや考え方に関しての講演がありました。

デジタル矯正の重要性や今後の発展を非常にわかりやすく説明していただき、elemetrix への期待が大きく膨らみました。

 

elemetrix seminar 4

 

 

elemetrix の第一人者、Park 先生の講演

 

次に、韓国の Park 先生から実際の矯正臨床での運用方法に関してご講演をいただきました。

日々の治療にどのように elemetrix を有効に取り入れればよいのか、参加者の先生方にとって実践的なご講演となりました。

 

elemetrix seminarの様子

 

 

私、林 一夫も講演致しました

 

最後に私から、より具体的な elemetrix の使い方、セットアップ方法に関してご説明をさせていただきました。また今後の日本での展開や、ユーザートレーニングに関してご報告させていただきました。

elemetrix seminarの様子

 

elemtrix は6月から日本での本格運用が開始します

 

elemtrix は、6月から本格的なトレーニングが始まり、日本での運用が開始されます。私には、公認のインストラクターとしての非常に大きな責任がありますが、デジタル矯正の発展に貢献できることに大きな喜びも感じています。

 

今後も、患者さまにより良い治療を提供できるように、日本橋はやし矯正歯科はもちろんのこと、日本の多くの矯正歯科医院で、新しいシステムの効果的な運用体制を整えていこうと思います。

 

また、このデジタル矯正システムを日本国内でより普及していきたいと思っております。

関心を持たれるドクターの方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡下さいませ。

Suresmile study club 第2回目レポート

皆さんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回は、日本橋はやし矯正歯科で運用しているデジタル矯正システムのひとつである ” suresmile “ の全国規模の勉強会が開催されましたのでレポートさせていただきます。

 

 

suresmile study club とは?

” suresmile study club “とは、デジタル矯正システムの中核システムである ” suresmile ” を日本国内で導入している歯科医院のドクターたちが、情報を共有したり、意見交換をしたりする勉強会の場です。

 

これまで、私は” suresmile “の認定インストラクターとして、基本的なソフトウェアの使用法の復習や、新しく追加された機能などの解説を皆様に行ってきました。

 

また実際の運用時に遭遇したトラブルや、その解決方法などを共有し、より効率的な運用ができるように徐々に日本でのサポート体制を構築してきました。

そしていよいよ” suresmile study club “の全国規模の勉強会が立ち上がり、この7月に、初めての会合が銀座のアソーインタナショナルさんの会議室で開かれました。

 

7月に開催された第一回目の勉強会

 

▼7月に開催された第一回の様子がこちらです。
suresmile study club!!

 

この時の勉強会では症例発表のほかに、suresmileのシステム面での使用方法や機能などの解説について、インストラクターとしてレクチャーさせて頂きました。

 

また参加されているドクターの皆様からも、システム上のトラブルの解決方法や効率的な運用方法、サポート体制などについての活発な意見交換が行われました。

 

第2回目(10月24日)のミーティングの様子

 

第2回目である今回、10月24日のミーティングでは、システムの運用実績のある先生方から、導入間もない先生方へのレクチャー形式での発表を依頼し、いろいろな問題点に関してディスカッションを行いました。

 

私1人ではカバーしきれない非常に広い領域を網羅した議題が次々と論議され、suresmile を導入している先生方の非常に高い矯正医としての実力を再確認しました。

suresmilestudyclub第2回

また、私は新たに追加されたsuresmileの機能であるIDBトレー(矯正装置を正確に歯に接着するための補助装置もしくはジグ)に関してレクチャーを行いました。

 

▼詳しくはこちらで説明していますので、矯正歯科医の方はぜひお読みください。
デジタル矯正での3Dプリンター、活用の最前線!

勉強会の後は、懇親会も開催しました。現在の矯正治療の現状や今後の活動目標など、幅広い項目に関して議論を深め、より良い会の運用ができるようにお互いの意見を交わしました。

素晴らしいメンバーで、とても実りある会でした。

suresmilestudyclub第2回

次回のsuresmile study clubは、来年の3月に開催予定ですので、またレポート致します。