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出っ歯(上顎前突)になる原因は?治療法を分かりやすく紹介

歯が出ていて唇を閉じにくい、唇が突出していて自分の横顔が好きになれないなど出っ歯で悩んでいる人は少なくありません。

出っ歯は見た目が気になるだけでなく放置しておくと虫歯などのトラブルの原因になる可能性があるため、できるだけ早く改善しておきたいです。

 

本記事では、出っ歯になる原因や治療方法、自力で改善できるのかなどについて解説します。

出っ歯の治療事例も紹介するため、出っ歯で悩んでいる方は治療を進める上での参考にしてください。

 

 

 

出っ歯とは?

 

出っ歯は上顎前突とも呼ばれ、上顎や上の前歯が前に出過ぎている歯並びのことです。唇を閉じると、頤(おとがい)と呼ばれる顎の先端に梅干しのようなシワが出ることもあります。

 

正常な歯並びの場合、横から見ると犬歯から後ろの歯については上下で互い違いに並んでおり、1歯対2歯という咬み合わせになっています。

一方出っ歯の場合、このような咬み合わせから0.5本分のずれが生じ、1歯対1歯となっているのです。

さらに激しい出っ歯ともなれば、歯1本分のずれが起きているケースもあります。

 

出っ歯になる原因は?

 

出っ歯になる原因は遺伝や癖など主に4つあります。人によっては無意識にしている癖もあるのではないでしょうか。ここでは、出っ歯になる主な原因を具体的に紹介します。

 

舌で歯を押す

 

舌で前歯を押し出したり、前歯で舌を噛んだりといった動作を習慣的に行うと、徐々に出っ歯になることがあります。

とはいえ自分では気がつかず、いつの間にか癖になっているケースが多く、他人に指摘してもらえることもなかなかありません。

癖になっていると気付いたら意識して直すことが大切です。

 

指しゃぶりや爪を噛む

 

爪を噛んだり指をしゃぶったりすることで、歯が押されて出っ歯になるケースもあります。

 

子どもの頃からの癖

 

口呼吸など子どもの頃からの癖が原因で出っ歯になることもあります。

口呼吸をすることで、無意識に舌で歯を押してしまったり、唇の力が弱くなることで顎の成長やかみ合わせに影響を与えたりすることが考えられます。

 

遺伝

 

出っ歯は遺伝が原因のケースもあります。

具体的には、上の前歯が前方に位置する状態や、上下の顎のバランスの悪さ(上の顎の骨が成長しすぎたり、下の顎の骨だけ成長が不足していたりすること)などです。

また、上の歯のサイズが大きいことで、結果的に出っ歯になってしまうこともあります。

 

 

出っ歯の主なタイプ

 

出っ歯の主なタイプには、上下顎前突と上顎前突の2種類があります。それぞれについて具体的な症状や治療法などを紹介します。

 

上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

 

上下顎前突は、上下とも前歯が前面に突き出ている歯並びです。

正常な歯並び同様に上下顎の歯並びに前後的なずれがない咬み合わせが多いですが、犬歯~奥歯の咬み合わせがややずれている場合もあります。

また、歯だけが突き出ているケースだけでなく顎の骨に問題があるケースもあります。

 

上下顎前突では、口が閉じづらい、口元が出ているといった症状が見られます。また、将来的に前歯部分の歯周病にもなりやすいです。

 

主な治療法は、上下左右の小臼歯を合わせて4本を抜き、矯正を行うというものです。

抜歯によってできた隙間を利用し、上下の突き出た前歯を後ろに移動させます。

歯並びのデコボコが小さい場合は前歯を大きく移動させることが可能ですが、その分矯正の治療期間が長くなります。

 

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

 

上顎前突は、犬歯~奥歯の咬み合わせがずれており、上顎の歯列より下顎の歯列が後ろにずれている状態です。

下顎の骨は後にずれている場合もあれば、ずれていないこともあります。

 

上顎前突では、口を閉じづらい、咬む能力が低下するといった症状が見られます。

顎に負担がかかるため、顎関節症を引き起こすこともあり注意が必要です。

また、笑った時に歯茎が見えやすいことから、見た目のコンプレックスなど心理的な問題を抱えてしまうケースもあります。

 

治療法は歯の状態によって異なります。例えば下顎歯列のデコボコが小さく角度が正常な場合は、上顎左右の小臼歯のみ抜いて上顎の歯列に隙間を作り、前歯を後方に動かす矯正を行います。

 

一方、下顎歯列のデコボコや角度が大きく抜歯の必要がある場合は、上下左右の4本の小臼歯を抜き、上顎の前歯と下顎の前歯の両方を後方に動かすための矯正を行います。

 

 

出っ歯の治療事例

 

出っ歯は適切な治療を受けることができれば大きく改善できます。ここでは、前述した上下顎前突と上顎前突それぞれのケースについて、実際の治療事例を紹介します。

 

上下顎前突+叢生(そうせい)

 

横顔では上下の唇が前方に突出し、口元全体が出っ張った感じになっています。

口が閉じにくい「口唇閉鎖不全」の状態なので、無理に閉じようとするとオトガイ部に「しわ」ができてしまっています(「梅干し状の隆起」と呼ばれるものです)。

 

また口元が出っ張っている影響もあり、見た目に顎が引っ込んでいる(一般に「顎なし」と言われる状態です)のが強調されてしまっています。

上下顎前突+叢生の治療前(横顔)

口腔内は、重度の出っ歯と上下の前歯が前に傾いている状態(上下顎前突といいます)が認められました。

上下顎前突+叢生の治療前(歯)

この事例で行った治療は上下4本の歯を抜き、その隙間を活用することで前歯を後ろに下げる方法です。デジタル矯正システムを導入し表側矯正を行う治療法を選択しました。

 

治療内容は下記の通りです。

  • 上左右の第一小臼歯、下顎左右第二小臼歯を抜歯して、可能な限り前歯を後ろに下げる
  • 矯正用のインプラント(ミニスクリュー、アンカースクリューともいいます)を用いて、抜いた隙間を全て使って前歯を後退させる

上記内容で横顔と口元の改善を行うことになりました。

上下顎前突+叢生の治療後(横顔)

上下の前歯を後退させることで口唇閉鎖不全が改善したことで、とてもすっきりとした、審美的な横顔を獲得することができました。

口腔内の写真でも治療前からの改善がご確認いただけます。

上下顎前突+叢生の治療後(歯)

治療期間は2年6か月です。

 

 

上顎前突+叢生(そうせい)

 

上顎前突治療前

治療前は上顎前突の状態で、下顎に叢生が見られました。こちらの事例もデジタル矯正システムを使用しワイヤー矯正での治療を選択しています。

 

まず4本全ての親知らずを抜歯し、上顎の真ん中の骨に矯正用インプラントを埋め込みました。

麻酔から矯正用インプラントの埋め込みが完了するまでは、約15分程度です。

その後、下顎の裏側に装置を装着して上下左右の4番目の歯も抜き、上顎に器具と矯正装置を装着しました。

 

上顎に矯正装置を取りつけてから3カ月経過した時点で、横顔は美しくなり、口元の出っ張りも大きく改善されていきました。

 

上顎前突治療後

 

治療過程の詳細は以下の記事よりご確認いただけます。

 

矯正体験レポート【スタッフB】(1)出っ歯、ガタガタ歯が悩み!

矯正体験レポート【スタッフB】(2)歯列が改善してきました!

 

 

出っ歯は自分で改善できる?

 

alt名:出っ歯は自分で改善できる?
すでに生じている出っ歯を自分で改善することは不可能です。

矯正治療専門クリニック相談してください。しかしながら、矯正治療と並行して行うことで治療効果を高めることが出来るトレーニングがあります。

 

リップトレーニング

 

出っ歯の人が口を閉じると顎の先端部分にある頤(おとがい)に梅干しができることが多いです。

通常は口輪筋という口の周りを一周する筋肉を使用して口を閉じますが、出っ歯の人は唇を閉じる際に頤の筋肉を使うことが原因です。

 

そこで、口輪筋を使うトレーニングを矯正治療と並行して行うことが有効です。

 

口輪筋を使うトレーニングはいくつかありますが、どこでも簡単にできる方法として下記の方法があります。

 

  1. 「うー」と発音し唇を前に出す
  2. 「あー」と発音しながら口角を引き上げる(笑顔を作る)
  3. 1~2を10回程度繰り返す

 

M.F.T.(口腔筋機能療法)

 

重度の口唇閉鎖不全の場合、専門家の指導を受けながらのM.F.T. (口腔筋機能療法)を行うことが有効です。

医療法人社団デジタルデンティストリーのクリニックにはMFTの専門教育を受けた医師が在籍しておりますのでスタッフまでお問い合わせください。

 

M.F.T. (口腔筋機能療法)のトレーニングとして下記の方法があります。

 

  1. 口を大きく開けて「あ」と発音する
  2. 「い」と発音して口を横に大きく広げる
  3. 「う」と発音して口をできるだけすぼめる
  4. 「べ」と発音して舌を大きく下に伸ばす

また、普段から正しい舌の位置を知って意識しておく必要があります。

正しい舌の位置は上の前歯のふくらみの後ろ部分です。

 

 

まとめ

 

上の歯列より下の歯列が前面に出ている出っ歯の原因は、子どもの頃からの習慣や遺伝が主な原因です。

見た目のコンプレックスだけでなく、虫歯や歯周病など他の問題を引き起こす場合もあるため、できるだけ改善しておくことが重要です。

 

日本橋はやし矯正歯科では、デジタル矯正システムを用いた矯正治療によって、精度を高めながらそれぞれの患者様に合わせた最適な治療をデザインできます。

出っ歯や歯並びでお悩みの方はぜひご相談ください。

口唇閉鎖不全(ポカン口)はデメリットがいっぱい?治療方法と事例を紹介

口唇閉鎖不全(ポカン口)はデメリットだらけ?治療法と事例を紹介

いつも口が開いている状態である口唇閉鎖不全(ポカン口)は、放置しておくと口呼吸の習慣が定着するなどして様々なデメリットが生じ、日常生活に支障をきたしかねません。

 

この記事では口唇閉鎖不全になる原因や、放置した場合のリスクについて説明した後、口唇閉鎖不全を改善するための治療方法をご紹介します。既に口唇閉鎖不全だと判明している方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

口唇閉鎖不全(ポカン口)とは?

口唇閉鎖不全(ポカン口)とは、その名の通り日常的に口が開いてしまっている状態です。食べたり話したりといった、口の基本的な機能が通常どおりに発達していない状態を言います。

口唇閉鎖不全のチェック項目

口唇閉鎖不全になっているか判断するにあたり、以下のようなチェック項目があります。

  • 咀嚼に問題がある
  • 舌が突出している
  • 食べる量や回数にムラがある
  • 発音障害がある
  • 口唇がしっかり閉じられない
  • 口腔習癖がある
  • 舌小帯に異常がみられる

咀嚼に問題があり、またそれ以外の項目に関して1つでも当てはまっている場合は、口唇閉鎖不全や口腔機能がしっかり発達していない可能性が高いです。

 

 

口唇閉鎖不全の原因

 

口唇閉鎖不全になってしまうのには、以下のような原因があります。

 

口に原因がある場合

 

口の筋肉の発達が不十分なことにより、口唇閉鎖不全に陥るケースが多いです。その他、歯並びが悪かったり、舌小帯が短いために舌の動きが制限されたりといったことも原因となります。また、低位舌(舌の筋肉が十分に発達せず、下側の歯についてしまう)ことも口唇閉鎖不全を引き起こすことがあります。

 

鼻に原因がある場合

 

アレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症といった鼻の病気が重度な場合でも、口唇閉鎖不全になることがあります。

 

その他に原因がある場合

 

口や鼻以外で、例えば肥満といった原因が挙げられます。
口唇閉鎖不全の原因はさまざまです。

 

 

口唇閉鎖不全のデメリット

 

口唇閉鎖不全のデメリット
口唇閉鎖不全には、様々なデメリットがあります。まず口呼吸になってしまうことから、集中力が低下したり、鼻閉、気道閉塞、いびきなどの症状が発生したりする可能性があります。

また、喉や扁桃周辺が乾燥するため細菌の働きが活発となり、アレルギー疾患が出る場合もあるのです。

さらに口呼吸は鼻呼吸と比べてウイルスを取り込みやすい呼吸法であるため、風邪やインフルエンザにも感染しやすくなります。

 

口唇閉鎖不全は口呼吸の他、食生活の偏りをもたらすこともあります。

その蓄積が将来メタボリックシンドロームといった生活習慣病を引き起こす可能性があります。

 

 

口唇閉鎖不全の放置リスク

 

口唇閉鎖不全を放置していると、梅干状隆起が発現するというリスクがあります。

口元が出ていることを気にして、無理矢理口を閉じようとすることで、オトガイ部(下顎の前面)に膨らみができてしまうというものです。

この梅干状隆起によって、口元が出ている状態がより顕著になり、見た目の問題からコンプレックスを抱えるケースも多いです。

 

また口唇閉鎖不全の放置により、先ほど解説したデメリットが実際に生じる可能性がどんどん高まります。

そうなれば、単に見た目の問題だけで済まされず、あらゆる症状が出ることで日常生活に支障をきたしかねません。

こうしたことから口唇閉鎖不全はいつまでも放置せず、なるべく早期に改善しておくことが望ましいのです。

\口唇閉鎖不全の治療についてはこちら/

 

 

口唇閉鎖不全と口呼吸の関連性

 

口唇閉鎖不全の場合、アレルギー性鼻炎のような鼻の疾患がなく鼻呼吸ができたとしても、口がずっと開いていることから口呼吸になりやすいです。

こうした口唇閉鎖不全と口呼吸の関連性について、研究により以下のようなことがわかっています。( https://www.jstage.jst.go.jp/article/kds/60/1/60_KJ00004719264/_article/-char/ja/)[※]

 

  • 鼻を閉じた状態で口を開ける時、口唇閉鎖不全でない人はオトガイ筋(下顎の前面にある表情筋)がよく働いていたのに対し、口唇閉鎖不全の人は舌周辺の筋肉の働きが弱い

  • 口唇閉鎖不全の人は、鼻を閉じた状態では咀嚼時間が短くなった

  • 鼻を閉じた状態で咀嚼する際、口唇閉鎖不全でない人は口が開いた時に舌周辺の筋肉が最もよく働くのに対し、口唇閉鎖不全の人は口を閉じようとする時にオトガイ筋が最もよく働いた

 

※出典:口唇閉鎖機能と口呼吸の関連性|九州歯科学会雑誌
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kds/60/1/60_KJ00004719264/_article/-char/ja/

 

 

口呼吸になるデメリット

 

口呼吸になると以下のような様々なデメリットが生じてしまいます。

 

口臭の悪化

 

唾液の分泌量が減るため、口の中が乾燥状態となって様々な細菌が増殖します。こうした細菌が原因で、口臭が悪化してしまうのです。

 

風邪やインフルエンザにかかりやすい

 

口呼吸になることで、風邪やインフルエンザの原因となるウイルスが体内に入りやすくなるため、その分発症しやすくなります。

 

扁桃肥大、口腔内の乾燥による疾患の発生

 

喉や扁桃周辺が常に乾燥した状態になることで細菌が増殖し、扁桃肥大が引き起こされたり、アレルギー疾患にかかったりします。

 

噛み合わせの異常

 

口を閉じるための力と舌の圧力との間に不均衡が生じることで、上顎前突や開咬といった噛み合わせの異常が発生する場合があります。

 

 

口唇閉鎖不全の治療方法

 

口唇閉鎖不全やそれに伴う口呼吸を放置してしまうと、様々なデメリットが生じかねません。そのため、早期に口唇閉鎖不全を改善しておくことが重要です。

口唇閉鎖不全の治療方法は、一般的に以下のような手順をとります。

1. 口元が出ている状態を改善するうえで邪魔となっている歯を抜く
2. 抜歯したところのスペースを利用し、前歯を奥に移動させる矯正治療を行う

場合によっては虫歯などない健康な歯を抜かざるを得ない場合もあり、実際に治療を受ける際には精神面での準備が必要です。

 

\日本橋はやし矯正歯科の治療の流れについて/

 

口唇閉鎖不全の治療事例

 

ここでは口唇閉鎖不全の実際の治療事例を紹介します。

唇閉鎖不全の治療前(横顔)
唇閉鎖不全の治療前(正面)

唇閉鎖不全の治療前(歯)

口が閉じにくく、無理に閉じようとするとオトガイ部に“しわ”ができてしまっている状態です。

専門的には上下顎前歯の唇側傾斜により、口唇閉鎖不全の状態になっています。
このような場合は口呼吸を伴っていることが多く、お口の周りの筋肉のバランスが悪くなり、より症状が悪化することが知られています。
矯正治療によって見た目だけではなく、機能的に健康な状態に改善することが必要となります。

この場合、矯正用のインプラント(アンカースクリューともいいます)を用いて、抜いた隙間を全て使って前歯を後退させます。装置は、裏側矯正を選択されました。

 

治療後

 

 

唇閉鎖不全の治療後(正面)

 

唇閉鎖不全の治療後(歯)

 

治療期間は2年3か月でした。

矯正用のインプラント(ミニスクリュー)を用いることにより、上下の前歯を可能な限り後退させることができましたので、比較的短い治療期間でとても良い治療結果を得ることができました。

 

 

\日本橋はやし矯正歯科の料金について/

 

まとめ

 

口唇閉鎖不全(ポカン口)は、口呼吸を引き起こします。口唇閉鎖不全や口呼吸の状態を放置してしまうと、感染症や口臭悪化、生活習慣病など様々なデメリットが生じかねません。

 

口唇閉鎖不全は抜歯や歯列矯正によって治療することができます。

日本橋はやし矯正歯科では最新のデジタル矯正治療で最適な治療方法をご提案しておりますので、是非1度カウンセリングをお受けください。

裏側矯正とは?メリット・デメリット、治療例を解説

裏側矯正で後悔しないために。メリット・デメリットや事例写真を確認しよう!

歯の裏側に矯正装置やワイヤーを装着する裏側矯正は、他人に気付かれにくく、食事後も気にならない画期的な治療法です。

その一方で、高度な技術が求められたり、治療費が高かったりといったハードルの高さもあります。

 

この記事では、裏側矯正のメリット・デメリットについて詳しく解説したのち、実際の治療例についても紹介します。歯並びの改善のため、裏側矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

 

裏側矯正とは?

 

「裏側矯正」とはその名の通り、歯の裏側に矯正装置(ブラケット)を装着することで行う矯正方法です。まず矯正を行いたい一つひとつの歯に装置を着けます。そしてそれらの装置に1本のワイヤーを通すことで少しずつ歯に力を加え、歯の位置を移動させます。

通常の歯列矯正は「表側矯正」とも呼ばれ、歯の表側に矯正装置を装着する方法です。裏側矯正と同様、装置に1本のワイヤーを通すことで少しずつ歯を移動させます。

 

裏側矯正について詳しく見る>>

 

 

裏側矯正のメリット

裏側矯正には様々なメリットがあります。

矯正装置やワイヤーを歯の裏側に装着することから、他人に気付かれにくく、普段人と会う機会が多い場合でも安心して行えます。

その他には、虫歯になりにくかったり、食事後も食べ物が矯正装置に詰まることが少なかったりといったメリットもあるのです。

 

ここでは裏側矯正の持つメリットについて、一つひとつ詳しく解説します。

 

まわりに気付かれることなく歯列矯正が可能

 

矯正装置やそこに通すワイヤーは全て歯の裏側に装着されているため、他人に気づかれにくくなっています。

接客業をはじめとして、人と会って話す機会が多い仕事をされている方におすすめの矯正方法なのです。

ただし、治療前の歯並びの状態によっては、下の歯の上側あるいは上の歯の下側に装置が取り付けられている場合があります。

こうした場合、口の中をしっかり見られてしまうと、矯正装置やワイヤーが見える可能性があります。よって、絶対に気付かないわけではありません。

 

虫歯になりにくい

 

裏側矯正の場合、矯正装置やワイヤーが全て歯の裏側にあることから、口が閉じやすくなります。また、唾液による自浄作用が大きく、歯が虫歯菌に侵される可能性が低くなるのです。

 

一方表側矯正の場合、歯の表側、つまり唇とぶつかる箇所に装置が取り付けられています。そのためどうしても口が閉じにくくなり、お口の中が乾燥することがあります。

矯正前の状態と比べて虫歯菌に侵されやすく、歯磨きなどのケアが不十分な場合は虫歯になりやすくなってしまうのです。

 

食事後も気にならない

 

食事後、矯正装置に食べ物がある程度詰まってしまうことは避けられません。

しかし、装置が歯の裏側にあるため目立つことはなく、気にせず食事を楽しむことが可能です。表側矯正の場合、装置に食べ物が詰まるとどうしても目立ちます。

 

また裏側矯正は表側矯正に比べ、取り付けられた装置が口のより奥側に位置することから、食べ物が詰まりにくいのもメリットです。

 

 

裏側矯正のデメリット

 

裏側矯正は良いことばかりでなく、デメリットもあることを押さえておきましょう。

 

まず、裏側矯正は従来の表側矯正と比べて費用がやや高いことが挙げられます。

それだけでなく、治療の初期段階で滑舌に影響が出てしまう場合があったり、表側矯正と比較すると治療期間が長くなる傾向にあったりします。

 

日本橋はやし矯正歯科が行っているデジタル矯正では、裏側と表側の治療期間の差はほとんどありません。ぜひお問い合わせください。

 

ここでは裏側矯正を行う場合のデメリットについて、一つひとつ詳しく解説します。

 

表側矯正に比べて費用が高い

 

歯の裏側は表側と比較して凹凸が大きく、矯正装置を作るのに手間がかかります。

また、実際に装置やワイヤーを取り付ける際の技術的な難易度が高くなるため、表側矯正に比べて費用が高くなります。

 

表側矯正を行う場合の費用は80~100万円程度が相場となりますが、裏側矯正の場合は150万円程度かかってしまうことが多いです。

日本橋はやし矯正歯科の裏側全体矯正は、140万円ほど※(税込み)ですので、比較的価格が抑えられています。

 

※2022年4月現在の金額です

 

滑舌に影響が出やすい

 

裏側矯正では矯正装置を歯の裏側に装着するため、装置が舌に触れやすくなります。そのため装置を取り付けてから慣れるまでの間、滑舌が悪くなる場合があるのです。

 

ただし技術の進歩により装置の改良が進んでいるため、初めて装置を取り付けた際に感じる違和感が軽減されてきています。

最初の数週間は話しにくくとも、その時期を乗り切れば滑舌が良くなってきます。

 

表側矯正に比べて治療期間が長くなる傾向にある

 

従来法の裏側矯正の場合、表側と比べて凹凸の大きいところに装置を取り付けることになります。

個々の歯に合うような装置を作るのに長い時間を要する場合があり、治療の難易度も上がります。

さらにはワイヤーで歯を動かすにあたり、調整にかかる時間も長い傾向にあるのです。

 

ただしクリニックによっては歯科医院専属の技工士がいる場合があり、そうであれば装置の作成に関しては長期間を要しません。

 

また、経験豊富な矯正専門クリニックで治療を行う場合、治療期間が表側矯正とさほど変わらないケースもあります。

裏側矯正の治療経験が豊富であり、最新の技術で行っている日本橋はやし矯正歯科のデジタル矯正は、裏側と表側の治療期間の差はほとんどありません。ぜひお問い合わせください。

 

 

裏側矯正の事例

 

ここで裏側矯正の実際の事例についてご紹介します。

 

治療前   治療後
正面 正面
正面   正面
正面   正面

 

年齢:23歳 来院の理由:歯の凸凹と八重歯の改善を希望され来院されました。       上顎に重度の八重歯があり、また反対咬合と切端咬合の部位も認められます。       全体的に凸凹の程度も強く、重度の叢生を呈していました。

今回は、お客様のご要望で、歯を抜かない治療を行いたいとのことで、3Dシミュレーションを行いました。 治療期間:約1年6か月 治療費:約140万円

裏側矯正のよくある質問

お支払いはカードやローンでも可能ですか?

はい、可能です。各種カードに対応しています。またデンタルローンも取り扱っています。 現金、カード、ローンを組み合わせても大丈夫です。お手持ちのカードにローンの機能が付いているのであればそれをお使い頂けます。


裏側矯正に向いている症状、向いていない症状を教えてください。

裏側矯正はとても治療効果の高い矯正装置で、どのような症状でも裏側矯正で治療可能です。
また裏側矯正は技術的に難しいところがありますが、当院は多くの経験と実績があります。ご安心ください。


裏側矯正中の痛みはどうですか?

従来の方法と比較して、弱い力で効率よく歯を動かすことが可能となっており、痛みも弱くなっています。
また口内炎などの対策もしっかり行っています。


 

 

大人が歯列矯正を行うメリット

大人が歯列矯正を行うメリット

裏側矯正・表側矯正に関わらず、大人が歯列矯正を行うのには以下のようなメリットがあります。

 

  • 見た目の改善
    ガタガタの歯並びが人に見られるとコンプレックスを抱える原因になります。歯列矯正を行うことで歯並びが改善され、人と話すのが億劫でなくなります。
  • 虫歯、歯周病の予防
    歯並びが悪いまま放置してしまうと、歯と歯の間が狭すぎるためいつまでも歯磨きができないケースがあります。
    ここに食べ物が挟まると、虫歯や歯周病の原因となります。歯列矯正は、こうした歯の病気を予防することにもつながるのです。
  • 治療スケジュールが子どもの頃に比べて立てやすい
    子どもの頃は日々体が成長していることから、歯並びもどう変わるか予測しにくいものです。
    しかし大人はそのような心配がなく、治療のスケジュールが立てやすくなります。したがって、費用面や精神面での準備もしやすいのです。

 

まとめ

 

裏側矯正は取り付けられた装置が人に見られにくく、食事の後詰まった食べ物が気になりにくい画期的な矯正方法です。

ただしこうしたメリットの一方で、クリニック選びを間違うと治療期間が長くなったり、治療費が嵩んだりといったデメリットもあります。

また高度な技術が求められる治療法のため、裏側矯正を行っている歯科医院はまだまだ限られています。

 

とはいえ、大人になって歯列矯正を行うのには、見た目の改善や歯の病気の予防など多くのメリットがあります。

歯並びを改善したいと考えている方は、ぜひ裏側矯正も選択肢に入れた上で矯正を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

日本トップクラスの治療例を誇る日本橋はやし矯正歯科に、ぜひお問い合わせください。

下顎前突とは?原因や放置リスク、治療方法を丁寧に解説

下顎前突(しゃくれ、受け口)の原因や放置リスク、治療方法を解説

上下の歯の噛み合わせが逆となる下顎前突(かがくぜんとつ)は、一般的にしゃくれや受け口と呼ばれ、前歯の生える角度や遺伝、子どもの頃の習慣などによって引き起こされます。

放置しておくと見た目が悪くなるだけでなく、噛む力が低下したり発音に支障をきたしたりというリスクもあります。

 

この記事では下顎前突の原因やデメリットについて詳しく解説したのち、実際に治療する場合の方法や費用、注意点について紹介します。

ご自身やお子さんに下顎前突の疑いがある方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)とは?

 

 

下顎前突とは上下の歯の噛み合わせが通常の場合と逆である状態を指す言葉です。多くの場合、下顎が大きすぎるか上顎が小さすぎることが原因です。

 

この状態のため食べ物をうまく噛んだり飲み込んだりすることができない、口が閉じにくくうまく話せない、などの症状が出ます。

特にサ行やタ行が話しづらいというケースが多いです。

 

下顎前突を放置すると、下の顎が長く目立つことによりコンプレックスを抱いたり、顎関節症を発生するリスクが高まったりします。

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)の原因

 

下顎前突の主な原因としては以下の3つが挙げられます。

 

  • 前歯歯軸の傾斜
    上顎や下顎の前歯が、通常とは異なる方向に傾斜して生えてくることです。
  •  遺伝的なもの
    骨格の形が親から引き継がれることで起こります。
  • 日常生活の癖
    子どもの頃に下の顎を前に突き出す癖があった場合も起こりやすいです。

ここではこれら3つの原因について詳しく解説します。

 

前歯歯軸の傾斜

 

前歯歯軸の傾斜とは、上顎の前歯が内側に傾いていたり、下顎の前歯が外側に傾いていたりする状態を指します。

骨格のバランスについては問題ないものの、歯の生える方向が通常と異なることで、噛み合わせが通常と逆になってしまうのです。

 

遺伝的要因

 

下顎前突は遺伝的要因により引き起こされる場合もあります。

下顎が極端に大きい、上顎が極端に小さいなどといった骨格の形に関する特徴が親から遺伝すると、下顎前突になる可能性が高いです。

 

日常生活の癖

 

子どもの頃に下顎を前に突き出すような動きが癖になっていた場合でも、下顎前突になることがあります。この動きを何度も行うことで、徐々に下顎が前方へと押し出されるためです。

 

また鼻詰まりなどによる口呼吸の習慣が、下顎前突につながるケースもあります。舌の位置が一つに定まりにくいことから、無意識のうちに舌が下の前歯の裏側を前方へと押している可能性があるためです。

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)を放置するリスクは?日常生活への影響について

 

下顎前突を放置してしまうと以下のようなデメリットが生じます。

 

  • 受け口の傾向が顕著になる
    下顎の骨は思春期ごろから急激に成長する場合が多いため、その前の段階で噛み合わせを改善しておかなければ受け口がより進行してしまいます。また、こうした見た目の問題からコンプレックスを抱く場合もあります。
  • 噛む力が低下する
    噛み合わせが悪くなることで、食べ物を噛み切りにくくなるだけでなく、噛んでいる時に無理な力がかかることで顎への負担も大きくなります。
  • 発音障害になる
    下顎前突によって発音障害になるケースもあります。特に日本語のサ行やタ行を発音することが難しくなり、日常生活で大きく支障が出てしまいます。

また下顎前突によって顎関節症になるリスクもあり、改善することが望まれます。特に成長期の段階で既に下顎前突の傾向が出ている場合、その後の成長によって上下の顎のバランスが大きく崩れる可能性があるのです。早期に治療を行い、上記のようなデメリットをなるべく早く解消しておくのが望ましいです。

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)を自力で治す方法は?

下顎前突を自力で治す方法はありません。矯正専門クリニックで相談してください。

 

以下に当クリニックの治療例がございますのでぜひご覧ください。

林院長が手がけた治療例

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)の治療方法は?

 

下顎前突の治療方法は?

下顎前突の治療は、多くの場合矯正治療を行います。しかし下顎のサイズが極端に大きい場合は矯正治療に加えて外科手術を行い、下顎のサイズを小さくします。

幼少期の下顎前突は上顎が小さく、下顎が大きいためアンバランスになっていることが多いです。そのためまず上下のバランスを整えたうえで、骨格の正常な発育を促します。

 

一方成人の場合は骨格の成長は終わっているため、矯正治療が基本です。しかし上顎と下顎のバランスが極端に悪い場合、外科手術も視野にいれます。

 

外科手術を伴う治療法として「サージェリーファースト」があります。

外科医と連携し、特別な技術を用いて行う方法で、限られた歯科医院でしか実施されていないものの注目を集めています。

外科手術を必要とするほど重度な場合、選択肢のひとつとしておすすめです。

 

通常の矯正治療よりも手術を伴う分高額となりますが、治療期間が短縮されるなど多くのメリットがあります。

サージェリーファーストはこちらで詳しく説明しています。

サージェリーファースト (外科矯正)

 

成人の場合

 

成人の場合、骨格の成長はたいていの場合終わっています。

したがって幼少期のように正常な発育を促すという方法は取れません。その代わりに矯正治療によって歯を適切な位置に移動させます。

 

上顎が著しく後ろに引っ込んでいる場合は、上の前歯を外側に移動させます。

下顎が著しく前に出ている場合は、下の前歯を内側に移動させます。

実際に行われている矯正方法には表側矯正・裏側矯正はもちろんですが、マウスピース型の装置を用いたsuresmileアライナーなどもあります。

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)の費用の相場

 

下顎前突の費用の相場は成人の場合は90~120万円程度です。

ただし下顎前突の治療において根幹となる矯正治療をどのような方法で行うかで費用は大きく変動します。

 

従来の表側矯正(歯の表側に矯正装置を装着する方法)を用いる場合は一般的に費用が安く済みます。

一方で先進的な方法である裏側矯正(歯の裏側に矯正装置を装着する方法)を用いる場合は、50万円程度高くなるケースもあるのです。

日本橋はやし矯正歯科の料金表を見る>>

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)の治療中の注意点

 

下顎前突の治療中には子どもと成人それぞれに注意しておきたい点があります。

 

子どもは受け口になりやすい癖を持っている場合が多いです。

歯科医師が癖を直すよう指導するものの、家ではついついやってしまうケースもあります。

家庭では親が子どもの癖に注意し、直すサポートをすることが重要です。

 

成人の場合、矯正治療が基本です。矯正装置を装着している期間中は虫歯や歯周病のリスクが高いため、歯磨きなどの口腔ケアを日々欠かさないよう注意しましょう。

 

 

まとめ

 

下顎前突は前歯の生える角度や骨格の特徴の遺伝、また子どもの頃の習慣が原因となって起こります。

放置してしまうと噛む力の低下や発音障害といった、日常生活に大きく支障をきたす症状が出る場合もあります。

 

治療の基本は歯の矯正ですが、矯正の方法などによって大きく金額が変わってくることを踏まえ、検討されてみてください。

マウスピース矯正(suresmile アライナー)とは?治療の流れや事例をわかりやすく解説

マウスピース矯正とは?治療の流れや事例を解説

歯の矯正治療の一つとしてマウスピース矯正があります。

 

また、矯正用のマウスピース治療にはいくつかの種類がありますが、その中でもsuresmile アライナーは世界中で多くの治療実績があります。

 

本記事では、マウスピース矯正(suresmileアライナー/シュアスマイルアライナー)の治療方法やメリット・デメリット、治療の手順などについて解説します。

ワイヤー矯正との違いについても解説するため、矯正治療を行う際の参考にしてください。

 

 

マウスピース矯正(suresmileアライナー/シュアスマイルアライナー)とは

 

まずは、マウスピース矯正の概要とマウスピース矯正の代表的な治療方法であるsuresmileアライナーの特徴について解説します。

 

マウスピース矯正

 

マウスピース矯正は一般的な矯正治療に用いるブラケットと呼ばれる金属製の矯正装置を使用せず、透明なマウスピース型の装置を使用した矯正方法です。

装着していることを他人に気付かれにくいため、矯正中の審美面が気になるという社会人の方にも選ばれています。

 

suresmileアライナー(シュアスマイルアライナー)

 

suresmileアライナー(シュアスマイルアライナー)は前述したマウスピース矯正の種類のひとつです。

治療に関しての年齢制限はなく子どもから大人まで使用できます。世界中で多くの治療例があり、安心して行える治療方法として知られています。

 

また、治療計画を立てる際は、従来用いられている歯型の模型ではなく3Dモデルを用いてシミュレーションを行うケースが一般的です。

suresmileアライナーで歯列を矯正することにより、より多くの患者さんの口腔内が健康になるよう貢献することを目指します。

 

出典:https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/orthodontics/suresmile-aligner.html

 

 

ワイヤー矯正との違い

 

ワイヤー矯正とマウスピース矯正にはさまざまな違いがありますが、主な違いとして見た目や対応できる症例の違いがあります。

 

治療中における見た目の違い

 

ワイヤー矯正はブラケットを歯に装着し、ワイヤーを通して歯を動かしていく治療方法です。

ワイヤーの弾力性を歯に及ぼすことで徐々に理想の歯並びに近づけます。

 

ワイヤー矯正の治療中は歯の表面に装着したワイヤーが目立ちますが、マウスピース矯正は透明なため目立ちにくいのが特徴です。

 

最近のワイヤー矯正ではブラケットを裏側に取り付ける目立たない矯正方法や、おしゃれでカラフルな色のブラケットを用いる方法もあります。

 

対応できる症例の違い

 

ワイヤー矯正であればどんな歯並びにも対応できますが、マウスピース矯正では対応可能な症例が限られるケースがあります。

例えば顎変形症などの外科手術が必要なケースや歯根を大きく移動させる必要がある症例などには対応が難しいでしょう。

 

ただし、ワイヤー矯正と併用することで対応できる症例が増える可能性もあるため、経験豊富な矯正歯科を選んで相談することが大切です。

 

 

マウスピース矯正のメリット・デメリット

 

マウスピース矯正のメリット・デメリット

 

マウスピース矯正には多くのメリットがあります。

しかし、実際に検討する際はメリットだけでなくデメリットについても理解しておくことが大切です。

ここでは、マウスピース矯正のメリット・デメリットを紹介します。

 

メリット

 

マウスピース矯正の一番のメリットは装置が目立ちにくいことです。人に会う機会が多い職業の人や見た目が気になる人でも臆することなく治療を行えるでしょう。

また、マウスピース矯正はワイヤー矯正と異なり、取り外しができることもメリットの一つです。食事の際に取り外して普段どおりに食事を楽しんだり、歯を磨く際に取り外して念入りに磨いたりできます。

痛みや違和感が少ないこともマウスピース矯正のメリットです。

ワイヤーが粘膜にあたってしまうなどが原因で口腔内に傷をつける心配もありません。

 

デメリット

 

マウスピース矯正は取り外すことが可能であるものの、効果を得るには1日20時間以上装着する必要があります。

違和感があっても歯の後戻りを防ぐためには装着時間を守らなければなりません。

 

前述したように、極端に歯並びが悪い場合や顎関節のズレによる不正咬合など、マウスピース矯正では対応できない症例があることもデメリットの一つです。

また、歯ぎしりの習慣がある人はマウスピースが割れる可能性があるため注意する必要があります。

 

 

マウスピース矯正の事例

 

治療期間6カ月で上下前歯のデコボコ(叢生)をマウスピースにより矯正した事例を紹介します。

マウスピース矯正前

 

治療前は上下顎前歯に大きなデコボコ(叢生)があり、上の前歯も出ている状態でした。

できるだけ抜歯を避けたいという患者様のご希望があり、マウスピース型矯正装置による矯正治療を行った治療事例です。

 

マウスピース矯正後

 

6カ月間の治療(叢生の改善およびスペースの閉鎖に4カ月、歯並びと噛み合わせの微調整に2カ月)の結果、前歯の噛み合わせや歯並びが綺麗に改善されました。

 

マウスピース矯正の事例は下記よりご確認いただけます。

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)のマウスピースによる矯正

 

 

マウスピース矯正の治療の流れ

 

初回カウンセリングから治療開始まで、日本橋はやし矯正歯科でのマウスピース矯正の治療の流れを紹介します。

 

初回カウンセリング

 

まずは治療前の歯の状態を把握したり、マウスピース矯正で効果を得られるかどうかなどを判断するため初回カウンセリングを行います。

初回カウンセリングの料金や所要時間は矯正歯科によってさまざまです。

当院では、初回カウンセリングに約30〜60分程度ほどの所要時間を頂いており、初回カウンセリングの料金は無料となっています。

なお、初回カウンセリングでは以下のような内容を相談されるケースが多いです。

 

  • 歯並びの悩みや治療について
  • 治療費用や治療期間の目安
  • マウスピースでの治療が可能かどうか

初回カウンセリングの結果、治療を希望する場合は精密検査に進みます。

 

精密検査

 

精密検査では、口腔内の検査やCT検査などを行います。

所要時間は30~40分程度です。近年は3Dモデルを作成している矯正歯科もあり、通常のレントゲンよりも歯根の状態や顎の骨、歯の周囲の骨の状態まで立体的に把握できます。

当院では3Dモデルを用いた高精度のスキャンを導入しています。

歯全体の状態を詳細に把握できるため、従来より精度の高いマウスピースの製作が可能です。

 

診断・治療計画

 

精密検査で得られた情報によって正式な診断を行い、診断内容に基づいた治療計画を立案します。

当院では、診断用3Dモデルを用いて患者様に最適な治療計画を立案しています。

また、矯正装置をつける準備として口腔内のクリーニングや歯磨き指導を行います。

 

マウスピースの製作

 

マウスピース治療を実際に開始する際、まず精密検査で得られた歯型のデータをマウスピース製作会社に送信します。

製作会社からシミュレーションのデータが送られてくるため、担当医師が確認の上、実際の治療のイメージについて説明を行います。

医師の説明に同意したら、3Dプリンターを用いてマウスピースが製作されます。マウスピースが届き次第治療開始です。

 

治療開始・保定期間

 

マウスピースが届いたら実際に装着して治療開始となります。

治療期間の目安は歯並びの状態にもよりますが約1〜2年程度が一般的です。

ただし、治療の状況によっては治療期間が延びるケースもあります。

また、矯正が終われば治療の全てが終了するわけではありません。

後戻り防止のために一定期間の保定装置の着用が必要です。

 

 

まとめ

 

新しい歯の矯正方法として注目を集めているマウスピース矯正(suresmileアライナー)は、透明のマウスピースを装着するため矯正治療中の見た目を気にせずに治療できます。

また、マウスピースは取り外し可能なため、虫歯や歯周病が気になる人にもおすすめです。

 

ただし、歯並びの症例によってはマウスピースでは対応できないケースもあるため初回カウンセリングで確認する必要があります。

日本橋はやし矯正歯科では、初回無料カウンセリングで患者様に合わせた口腔内3Dモデルを作成し、歯並びの状態や治療方針などを分かりやすく説明します。

歯並びについてお悩みの方はお気軽にご相談ください。