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サージェリーファースト:口ゴボ、出っ歯、ガミースマイルの治療例

2021/10/15 02:12:21

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は当院で積極的な治療を行っておりますサージェリー・ファーストの症例をご紹介いたします。

 

【サージェリーファーストとは】

 

何度かこちらのコラムでもご紹介させていただいておりますが、サージェリーファーストとはどのような治療なのか、あらためてご説明させていただきます。

※記事の最後に関連記事をご紹介しますのでそちらもぜひ併せてご覧ください

 

■最初に外科手術で顎の位置を適切にします

 

サージェリーファーストとはは術前矯正を必要とする従来法とは異なり、まず外科手術を行い、上顎と下顎を適切な位置関係に移動させ、骨格形態の改善をはじめに行います。

したがって、この時点で患者様が一番気にされていた顔のバランスが改善します。

 

■次に矯正治療を開始します

 

しかしながら、咬み合わせは悪い状態ですので、外科手術後に矯正をスタートします。

患者様は強く噛めない状態のため、矯正の動的治療によく反応し、従来法に比べて速く歯が移動します。

また、外科手術後に骨の代謝活性が上昇し歯の移動自体が加速することも示唆されています。

 

■費用対効果に見合った治療です

 

このように非常にメリットの大きい治療法ではありますが、自費診療のために治療費は比較的高額となります。

ですが、かかる費用に見合った結果が得られるたいへん素晴らしい治療方法だと私は考えております。

 

 

それではこのサージェリーファーストで治療を行った症例のご紹介をさせていただきます。

 

【できるだけ改善したいとのご希望でサージェリーファーストを選択】

 

20歳の女性です。

上下顎の前突感、口元の突出感(口ゴボ)、ガミースマイルの改善を希望され来院されました。

 

横顔の写真です。

治療前の横顔の画像

重度の上下顎前突があり、口元も突出した状態(口ゴボ)です。

 

お口の中の写真です。

治療前の口腔内の画像

治療前の口腔内の画像

出っ歯の状態も大きく、特に上顎の前歯が大きく唇側に傾斜しているのがお分かりいただけると思います。

 

矯正治療のみで治療を行った場合でもある程度の改善は可能でしたが、ご本人のご希望もあり、可能な限り理想とする横顔や笑顔の獲得を目指して治療を行うこととなり、サージェリーファーストで外科的な矯正治療を行うことになりました。

 

図は今回の治療プランを示した3Dモデルです。

 

こちらが治療前、つまり上の写真の状態です。

治療前の3Dモデルの画像

 

上顎骨を上方に持ち上げることでガミースマイルを積極的に改善し、また同時に後方に移動させることで上顎前突の改善を行います。

下顎の位置は上顎の位置に合わせることで、上下顎前突の状態もうまく改善できます。

治療前の3Dモデルの画像

 

【患者さまへのご説明と治療プランの決定】

 

上記のシミュレーションにより、患者さまとお話し合いをしながらこのように治療プランが決定しました。

 

  • 診断:骨格性の上下顎前突、上下顎前歯の唇側傾斜、大きなover jet
  • 治療法:上下顎骨の移動(上顎ルフォー、下顎枝矢状分割術)
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト)
  • 治療期間:1年
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り
  • 費用:145万円(税込み:矯正治療のみ)
    ※外科手術の費用は別途
    ※費用は2021年時点のものです

 

この規模の歯の移動で治療期間が1年で済むのはサージェリーファーストの大きなメリットの一つと言えましょう。

 

 

【難易度の高い手術も精度高く行えます】

 

上下顎骨の移動を伴う比較的難易度の高い手術となりましたが、術後の状態はとても良いものでした。

 

今回手術を担当していただいたのはリラ・クラニオフェイシャル・クリニックの宇田先生で、毎回とても精度の高い手術を行っていただいております。

 

日本橋はやし矯正歯科では、リラ・クラニオフェイシャル・クリニックとのチームアプローチを強化しています。

 

当院からの紹介の場合、優先的にリラ・クラニオフェイシャル・クリニックでの初診カウンセリングをお受けいただくことが可能です。

通常、カウンセリングまでに数か月お待ちいただくところ、当院からのご紹介により、数週間以内でのご予約が可能となります。

できるだけ早い治療開始をご希望の方は、ぜひ日本橋はやし矯正歯科での治療をお選びいただければと思います。

 

写真は外科手術直後の口腔内です。

外科手術直後の口腔内の画像

このように一時的にかみ合わせが悪くなりますが、3か月後には下の写真のように整ってきます。

外科手術3ヶ月後の口腔内の画像

 

治療が終了した時の写真です。

治療が終了した画像

患者様の主訴が改善され、とても整った横顔になっていることがお分かりいただけると思います。口元の状態も理想的なE-line(イーライン)を獲得することが出来ました。

イーラインについてはこちらの記事をご覧ください。

美しい横顔「Eライン」を分かりやすく説明しました | 日本橋はやし矯正歯科

 

【治療期間は10ヶ月でした】

 

  • 歯の凸凹の改善:5ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:5ヶ月

 

お口の中の写真です。

治療が完了した画像

治療が完了した画像

個々の歯の位置異常やかみ合わせの悪さもしっかりと改善されています。出っ歯も非常によく改善されていることが分かります。

 

この度の記事で、サージェリーファーストにより非常に短い治療期間で効果的な治療が可能であることがお分かりいただけたともいます。

 

【関連記事もぜひお読みください】

 

■参考文献・サイト

 

サージェリーファーストに関するシステマティックレビューです。多くの文献をくまなく調査し、そのデータを総括して評価した科学研究(論文)、方法、総説(レビュー)を指します。

https://www.ajodo.org/article/S0889-5406(15)01384-0/fulltext

 

サージェリーファーストの治療効果は多くの論文で効果的と評価されいます。

 

■当サイトの関連記事

 

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より進化したサージェリーファースト

 

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日本橋はやし矯正歯科
院長 林 一夫

ドクターの紹介

日本矯正歯科学会認定医
日本矯正歯科学会指導医
日本顎関節学会専門医
日本顎関節学会指導医
デンツプライシロナ公認 SureSmile/Adance/Orhto/Aligner ファカルティ・ドクター/インストラクター・ドクター

経歴

1995年 北海道医療大学歯学部卒業
1999年 北海道医療大学大学院歯学研究科歯学専攻博士課程修了・学位取得
1999年 海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 助手
2003年 アメリカ・ミネソタ大学歯学部口腔科学科 客員研究員
2006年 北海道医療大学歯学部矯正歯科学講座 講師
2007年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 講師
2007年 北海道矯正歯科学会 理事
2008年 アメリカ・ノースカロライナ大学歯学部矯正科 客員教授
2008年 北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系歯科矯正学分野 准教授
2011年 Digital Orthodontics 研究会 副会長
2015年 日本橋はやし矯正歯科 開院
2018年 K Braces矯正歯科原宿駅前 総院長就任
2021年 日本デジタル矯正歯科学会 副会長就任
2002年 11月 日本矯正歯科学会認定医(第2293号)
2007年 8月 日本矯正歯科学会指導医(第608号)
2013年 5月 日本顎関節学会専門医(第343号)
2013年 5月 日本顎関節学会指導医(第208号)