Tag Archives: 治療期間短縮

サージェリーファーストの3Dシミュレーション

サージェリーファーストに力を入れています

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

日本橋はやし矯正歯科では、顎変形症などの治療で行う新しい外科的矯正治療 “ サージェリーファースト・アプローチ (SFA) ” に力を入れています。

 

サージェリーファースト・アプローチとは、従来のような術前矯正治療を行わずに外科手術を行う方法で、近年発達した新しい治療法です。

 

▼こちらで詳しく説明しています

サージェリーファーストについて | 日本橋はやし矯正歯科

 

 

 

【従来法との違いは?】

 

これまでの顎変形症の手術は、外科手術前の術前矯正治療が必要でした。

この術前矯正治療とは、手術後の骨の位置で歯がかみ合うようにあらかじめ歯を動かし、その歯の位置を基準にして骨の移動を行うというものです。

 

まず手術後によいかみ合わせとなるような歯列を計画し、それに向けて術前矯正を行います。

このため術前矯正中は、本来噛めていた状態から、一時的にだんだんとかみ合わせが悪くなる方向になります。また唇や顎の形も悪化していきます。

 

▼こちらが初診の状態です。

 

顎変形症初診の状態

 

 

▼そしてこちらが、術前矯正が終わった段階です。

 

顎変形症術前矯正が終わった状態

 

下顎が出てしまい、かみ合わせが悪くなっていることがお分かりいただけると思います。

この時点で外科手術を行い、咬みあわせと顔貌が改善されますが、ここまでくるのにおよそ2年が必要です。

そしてそこからさらに、数か月から1年間の術後矯正治療を行い、治療が終了します。トータルで3年以上と、かなり治療期間が必要になることが多いです。

 

つまり従来法だと、

  • 治療中、かみ合わせの悪い状態が長く続く
  • 治療期間が長期にわたってしまう

という問題がありました。

 

この問題は、かみ合わせと顔貌が悪い状態が長期にわたって続くということでもあります。いかに治療中とはいえ、生活の質を損ねかねない、患者様にはとても重大な問題です。

 

それを解決したのがサージェリーファースト・アプローチです。

 

 

 

【サージェリーファースト・アプローチ】

 

サージェリーファースト・アプローチは術前矯正を必要とする従来法とは異なり、まず外科手術を行い、上顎と下顎をよい位置関係に移動させます。

したがって、この時点で顔のバランスが改善します。ただしかみ合わせは、悪い状態です。

 

そして、術後に矯正をスタートします。患者様は強く噛めない状態のため、矯正の動的治療によく反応し、従来法に比べて速く歯が移動します。

 

▼こちらはサージェリーファーストを行った患者さんの初診の状態です。

 

サージェリーファーストを行った患者さんの初診の状態

 

 

▼外科手術直後です。

 

サージェリーファーストを行った患者外科手術直後

 

顎の骨は良い位置になったのですが、かみ合わせが悪い状態です。

 

 

▼そして3Dデジタル矯正システムでシミュレーションを行います。

 サージェリーファーストの3Dシミュレーション

 

このシミュレーションで最終的な歯の位置を設定し、正しい位置に歯を動かしていきます。

 

 

▼矯正治療終了時です。

 サージェリーファーストの矯正終了後

 

歯列が綺麗に揃いました。3Dシミュレーションで計画された歯の移動が、高い精度で達成されていることがお分かりいただけると思います。

 

 

【治療期間の大幅な短縮が可能に】

 

サージェリーファースト・アプローチでは、外科術後、およそ7か月で治療を終了することができました。

上で説明したように従来法では1年以上かかっていましたので、かなりの治療期間短縮になります。

 

これは、

  • 外科手術後にいくつかの要因が有効に働き、歯の移動自体が早くなる
  • 3Dデジタル矯正と組み合わせることで効率的な治療が可能

などで、治療期間の短縮が実現することができたのです。

 

 

また手術を最初に行うことで輪郭などの見た目の問題が先ず改善されますので、患者様ご自身が治療の効果を実感していただきながら矯正治療を進めていくことができます。

 

サージェリーファースト・アプローチを行うには高度な技術と経験が必要です。また外科手術を行う外科医にも高度な技術が必要とされます。

 

日本橋はやし矯正歯科では、リラ・クラニオフェイシャル・クリニック(銀座)や東京医科大学八王子医療センターとの連携(チーム医療)により、より高いレベルのサージェリーファースト・アプローチを提供していますので、ご安心ください。

 

まずはご相談いただければと思います。


【顎顔面矯正の学会で講演を行います】

 

*今年4月に韓国で行われる最も大きな規模の顎顔面矯正に関する学会に招待され講演することが決まりました。

 

韓国開催の顎顔面矯正に関する学会

 

これまでの成果を認めて頂いた結果であり、大変名誉に思います。講演の詳細は、このコラムでも紹介したいと思います。

矯正治療後の笑顔の美しい写真

矯正治療の誤解や質問をまとめてみました!

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科スタッフです。

今回は矯正治療についてのよくある誤解、ご質問を一部まとめてみました!

 

これから矯正治療を始めようと思っている方はもちろん、矯正治療中の患者さまでも、意外とご自身の治療内容を詳しく知らない方がいらっしゃいまして、ご質問されることが多いのです。

 

たくさんの方に読んで頂き、納得して頂けることがあったら嬉しいです!

 

 矯正治療の誤解や疑問について

 

【表側矯正が一番効果がある!?】

 

「目立たせたくないから裏側にしたいけど、表側の方が効果が出るから…」というご質問。確かに表側が効果的が出やすい場合は多いものの、裏側が効果的な場合もありますので一概には言えません。

 

患者さまそれぞれの不正咬合の状態はすべて異なりますので、向き不向きがあります。

 

また効果の出やすさはもちろん、普段の生活をどのように過ごすかなど、矯正方法を決めるには、様々なことを総合的に鑑みて判断していく必要があります。

 

 

【裏側矯正は表側矯正より治療期間がかかる!?】

 

従来の矯正治療法では確かにそういう傾向が強いですが、日本橋はやし矯正歯科が採用している「デジタル矯正システム」では表側も裏側も、どちらも期間はほとんど変わりません。

 

「目立たせたくないし期間をかけたくない」というなら、デジタル矯正システムでの裏側矯正はぴったりだと言えます。

 

 

【若くないと矯正治療は難しい!?】

 

もちろん、お子さまの方が歯が動きやすいというメリットはありますが、成人しても大丈夫!

院長の林先生は、70代の方の矯正治療をした実績もあります。

 

「経済的に余裕が出てきたから」という理由で来院される大人の方はとても多いですよ。ご安心ください。

 

 

【矯正治療ってやっぱり専門医がいいの!?】

 

矯正治療の専門医の方がほとんどの場合「矯正の質」は高いので、そういう意味ではやはり専門医での治療が安心できます。

 

ただし仮に患者さまに重度の虫歯がありその治療を優先すべき場合は、まずは一般歯科での治療をお勧めすることもあります。

その場合は必要な虫歯等の治療が終わってから改めてご来院頂くようにお願いしています。

 

 

【デジタル矯正システムって治療期間が短くなるの?】

 

これは当院に限って頂く質問なのかと思います。実際にほとんどのケースで短縮されていますので、治療を長引かせたくない方には本当にオススメです。

 

▼詳しくは院長コラムでどうぞ!
デジタル矯正システムによる治療期間の短縮について

 

また、ひとつの矯正方法にこだわらず、複数の方法を組み合わせる「カスタム・コンビネーション矯正治療」で、より良い効果を上げることができますよ!

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▼詳しくはこちらをご覧ください!
カスタム・コンビネーション矯正治療とは


 

これらは本当によく頂く質問なので、不明点など解消できた方がいらっしゃったら嬉しいです。

他にも矯正治療やデジタル矯正システムについての質問などありましたら、お問い合わせや電話などでご連絡下さいね。お待ちしています!

 


**日本橋駅、東京駅からどうぞ!日本橋はやし矯正歯科**

歯の凹凸、叢生の患者様の3Dシミュレーション最初の状態

デジタル矯正システムで、より安全な矯正治療を!!【その3】

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科院長の林 一夫です。

矯正治療は患者様の安全性が最も重要で、このコラムでも度々テーマに取り上げてきました。

 

デジタル矯正システムで、より安全な矯正治療を!!

デジタル矯正システムで、より安全な矯正治療を!!【その2】

 

今回はデジタル矯正システムを用いて私たちが患者様に提供することができるより安全な治療計画・治療デザインについて、また別の視点からお話したいと思います。

 

 

【歯の凸凹(叢生)の矯正について】

 

矯正治療において最も多い主訴(患者様が一番気にしている症状)は、歯の凸凹、叢生(そうせい)です。この歯の凸凹を解消して良い歯並びを獲得するには、歯を抜く必要がある場合があります。

 

凸凹の解消には、歯をならべるための十分なスペースが必要であり、そのスペースを確保するためにどうしても歯を抜く必要が出てくるケースです。

 

しかしもちろん「健康な歯を抜かないで治療してほしい」という患者さまももちろんいらっしゃいます。

矯正治療は歯並びだけでなく、患者様のその後の生活全般を見据えて行わなければいけませんので、可能な限りその患者様のご希望に沿った治療方法をデザインすることが重要になります。

 

 

【歯を抜かない治療の問題点】

 

歯を抜かない場合の治療では、一般的に以下のような処置を行い、凸凹の歯をならべるためのスペースの確保を行います。

  1. 前歯を前方に出す。
  2. 歯列弓(歯がアーチ状に並んでいる状態)を横に広げる。
  3. 奥歯を後ろに下げる。

しかし、上記の方法にはそれぞれに問題点があります。

 

1. 「前歯を前方に出す」場合の問題点

この方法は前歯を唇側に飛び出させる必要があり、治療により、より口元が前に出た感じの横顔になってしまう可能性があります。

 

2. 「歯列弓を横に広げる」場合の問題点

歯列弓を横に広げる場合では、過剰に歯を動かしてしまうと奥歯の歯の根っこ(歯根)が骨から外に飛び出してしまうことがあります。

 

3. 「奥歯を後ろに下げる」場合の問題点

治療期間がかなり長くなる傾向があり、また矯正用インプラント(矯正用アンカースクリュー)の併用が必要な場合が多いです。

 

 

それではこの患者様を例に、歯を抜かない治療方法と安全な治療計画について考えてみましょう。

 

 

【重度の凸凹の状態へのアプローチ】

 

この患者様は、上下顎ともに重度の凸凹があります。

 

▼こちらがその患者様の下顎の写真です。

歯の凹凸、叢生の患者様の写真

 

▼この下顎を3Dモデルにすると、より分かりやすくなります。

歯の凹凸、叢生の患者様の3Dシミュレーション

歯の凸凹を治療するにはスペースが足りないということが、この画像でお分かり頂けると思います。

しかし患者様は非抜歯(歯を抜かない)による治療を強く希望されており、そのご希望に応える治療計画が必要でした。

 

また

  • 現在の口元はバランスが取れているので、口元を前に出すような「1. 」の処置は行えない
  • 治療期間をできるだけ短くしたいとのご希望で、治療期間が長くなる「3. 」の方法は採用できない

ということで、必然的に「2. 」の「歯列弓(歯がアーチ状に並んでいる状態)を横に広げる」方法を採用し、非抜歯による治療計画を立てることなりました。

 

 

【3Dシミュレーションが再現した重大な問題】

 

▼こちらは最初のシミュレーションです。

歯の凹凸、叢生の患者様の3Dシミュレーション最初の状態

前歯が唇側に出ないようにしながら歯の凸凹を解消すると、このように奥歯の歯根が骨から飛び出してしまうことがわかりました。

そこで歯根を骨の中に維持しながら凸凹を解消するために、  IPR  ( Interproximal Reduction:ディスキングとも言います)を併用して歯をならべた場合のシミュレーションを行いました。

 

※  IPR  とは歯の幅を少し削って小さくすることで、歯をならべるためのスペースを獲得する方法です。

詳しくはこちら:矯正体験レポート第三回:カスタムワイヤー編!

 

 

▼これが IPR を併用した場合のシミュレーション結果です。

歯の凹凸、叢生の患者様の3DシミュレーションIPRでの結果

歯根がしっかりと骨の中に維持され、なおかつ凸凹が解消し、また前歯が唇側に出ることを防止しながら歯をならべることができるとわかりました。

 

IPR は削る量が多くなると歯がしみる原因になってしまうので、CT画像から正確なエナメル質(歯の一番外側の硬い組織)の幅を測定し、その範囲を超えないような量を削ります。

 


 

このように3Dデジタル矯正治療では、骨と歯根との三次元的な位置関係を正確に再現し、その情報を元にシミュレーションを行うことができます。

 

これにより、今まで予測することが難しかった歯の移動によるリスクを正確に予測することができ、より安全で患者様のご要望にお応えできる治療計画を提案するこが可能となりました。

 

日本橋はやし矯正歯科では、矯正治療にご不安のある患者様でも、個別によくご相談し納得頂きながら、このような治療デザインを丁寧に設計させて頂いております。

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カスタム・コンビネーション矯正治療とは

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

日本橋はやし矯正歯科では、新しい3Dデジタル矯正を基にした「カスタム・コンビネーション矯正治療」を提供しています。

今回は、カスタム・コンビネーション矯正について

  • どのような治療なのか
  • その優れている点

などをご紹介させていただきたいと思います。

 

 

 

【より効率的に矯正するカスタム・コンビネーション矯正】

 

矯正治療には、表側矯正、裏側矯正、マウスピース型歯科矯正装置による矯正治療などいくつかの代表的な治療方法があり、一般的には各治療方法を単独で用いて治療を行います。

 

しかし、各治療法には利点や欠点、向き・不向きがあります。

 

そこで、これらの利点だけをうまく融合させより効果的・効率的で、患者様の多様な要望に答えることができるようにデザインされた治療方法が「カスタム・コンビネーション矯正治療」なのです。

 

今回は、裏側矯正とマウスピース型歯科矯正装置による矯正治療を組み合わせた「カスタム・コンビネーション矯正治療」に関してお話したいと思います。

 

 

 

【裏側矯正とマウスピース型歯科矯正装置による矯正治療のメリット・デメリット】

 

それでは、それぞれの治療法のメリット、デメリットを整理してみましょう。

 

■裏側矯正のメリット

  • 装置が見えない
    人目を気にしなくて済みます。
  • きれいな歯並び(特に前歯)を早い段階で実感できる
    半年ぐらいで前歯が最初に並んできますので、この段階できれいな歯並びを実感しながら治療を続けることができます。
  • ほとんどの症状に対応可能

 

 

■裏側矯正のデメリット

  • 口腔内の違和感など
    裏側に装置が着くため、発音がしにくかったり、口の中に違和感が生じることがあります。
  • 歯磨きなどがしづらくなる
    裏側に装置が着くため、歯磨きなどのお口の環境維持が難しい場合があります。

 

 

■マウスピース型歯科矯正装置による矯正治療のメリット

  • 装置が目立たない
    歯に透明な装置をかぶせる方法なので、装置が目立たず見た目に分かりづらいです。
  • 歯磨きなどが楽
    装置が取り外せるので、歯磨きなどのお口の環境維持がとても楽に行えます。

 

■マウスピース型歯科矯正装置による矯正治療のデメリット

  • 大規模な歯の移動には不向き
    比較的軽微な症状の改善に向いており、適用できない症状が多いです。
  • 治療期間が比較的長い
    ゆっくりと歯を動かす方法であるため、治療期間が長くなる場合があります。
  • 着脱の面倒がある
    装置を使わないと治療が進まず元に戻ってしまうこともあるため、患者様の協力度が治療期間に大きく影響します。

 

 

 

【メリットを融合したカスタム・コンビネーション矯正治療】

 

こういったケースでは

  • 治療の前半(半年~1年)を裏側矯正
  • 治療の後半(半年~1年)をマウスピース型歯科矯正装置による矯正治療

で行うと、それぞれのメリットを生かした新しい矯正治療をデザインすることができます。それでは症例のシミュレーションを通して説明していきます。

 

▼この患者様は、歯の凸凹と八重歯を治したいと考えています。

カスタム・コンピネーション治療を受ける患者の歯

口元が出ているため、歯を抜いて出来るだけ前歯を後ろに下げ、口元も引っ込めたいというご要望がありました。

 

その他のご要望としては、

  • 見えない矯正装置にしたい
  • できるだけ治療期間を短縮したい
  • 治療中も快適に生活したい

などをご希望されました。そこで、治療の前半を裏側矯正で行い、治療の後半をマウスピース型歯科矯正装置による矯正治療で行うカスタム・コンビネーション矯正を提案させていただきました。

 

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写真をご覧頂ければお分かりかと思いますが、この患者様のように歯の凸凹が大きく、歯を抜いて前歯を後ろに下げる治療が必要な場合、マウスピース型歯科矯正装置による矯正治療のみの治療では難しいことが多いです。

 

 

■治療前半は、裏側矯正による歯の移動

治療の前半では、ワイヤーを用いた裏側矯正が効果的な、以下のような歯の動きを行います。

  1. 八重歯になっている犬歯を後ろに下げながら、
  2. 前歯の重度の凸凹をある程度改善し、
  3. 歯を抜いた隙間を可能な限り閉じる

 

▼治療開始前の患者様の歯列です。

カスタム・コンビネーションの裏側矯正1

 

▼治療前半、裏側矯正が完了した歯列がこちら。

カスタム・コンビネーションの裏側矯正2

だいぶ整ってきました。

 

 

■治療後半はマウスピース型歯科矯正装置による矯正治療を行います

次に、裏側矯正の装置を撤去し、マウスピース型歯科矯正装置による矯正治療に移行することでより快適な環境で治療を継続し、最終的な咬み合わせを得ることが出来ます。

 

以下のような治療の後半の歯の移動は、マウスピース型歯科矯正装置による矯正治療でも十分対応できる歯の移動です。

  1. 残っている隙間を閉じ、
  2. それぞれの歯の位置を微調整し、最終的な位置へ歯を動かす

 ▼治療後半、マウスピース型歯科矯正装置による治療開始直後の歯列。

カスタム・コンビネーション治療、マウスピース型歯科矯正装置による矯正治療開始直後

 

▼マウスピース型歯科矯正装置による治療終了後の歯列です。

カスタム・コンビネーション治療、マウスピース終了

 

このように、カスタム・コンビネーション治療は高度で精密な設計が必要となりますので、どこでも受けられるというわけはありません。

 

しかし新しい3Dデジタル矯正治療によって歯の移動の精度が格段に向上し、このような治療が行えるようになりました。そしてさらに治療期間を大幅に短縮することも可能になったのです。

 

ご興味のある方は、是非ご相談にいらしてくださいね。

 

患者様の様々なご要望にこたえることができるよう、新しい3Dデジタル矯正治療を活用した新しい矯正治療を、日本橋はやし矯正歯科は積極的に提案していきます。

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高精度カスタムワイヤーとは

皆様こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 スタッフです。
最近一段と寒くなってきましたね。体調を崩されないように、手洗いとうがい、そして歯磨きをしっかりしましょう!!(笑)

 

さて、今回は「カスタムワイヤー」のお話です。矯正装置を付けると、ワイヤーで歯が動かされて行きますよね。患者様ごとにカスタムされるので「カスタムワイヤー」と呼びます。

 

日本橋はやし矯正歯科は、最新のデジタル矯正を行っておりますので、より完成度の高い「高精度カスタムワイヤー」を使用しています。

 

 

 

【「高精度カスタムワイヤー」とは】

新しいロボット技術を用いて、自動で作製されたものを「高精度カスタムワイヤー」と呼びます。

 

これまで、矯正用のワイヤーは矯正科医の経験や勘に頼って、手動で作製されていました。それを完全に自動化することで、人為的な誤差を最小限にすることができます

 

これにより3Dデジタル矯正システムは、従来の矯正治療と比較して大幅な治療期間の短縮が可能になりました。

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【カスタムワイヤーの使われ方】

歯並びの凸凹があまりない場合は、最初からこの高精度カスタムワイヤーを使用します。ですが、カスタムワイヤーは一般的なワイヤーに比べると少々太めなため、歯並びの凸凹が強い方には、矯正治療の一番最初には入れたくても入らないことがあります。

 

また、裏側矯正の場合は表側矯正と比較してブラケットとブラケットの距離が短いため、裏側矯正も、カスタムワイヤーを一番最初に使うことが難しいです。

 

※デザインの方法によってはこのスタムワイヤーを一番初めに使うことも可能ですが、この方法に関しては少し専門的になってしまうので、またの機会にこちらのブログか、院長コラムで解説させて頂きますね。

 

 

 

【できるだけ早めに使えるように工夫】

このように最初からカスタムワイヤーを入れられないケースは少なくありません。ですが、できるだけ早期に使えるように、

  • 最初は細いワイヤーで歯並びの凸凹をなだらかにする
  • その時期の通院は間隔を短めにして調整する

患者様と個別に相談しながら、このような方法で対応しています。

 

 

 

【カスタムワイヤーへの移行「Therapeutic scan」】

  • 各種写真撮影を行います
    カスタムワイヤーに移行する際には、最初に行った検査のように、レントゲン写真やお顔のお写真、お口の中のお写真をお撮りします。
  • 歯形取りを行います
    歯型取りは、ブラケットがついている状態で行うことになりますので、専用スキャナーでお口の中をスキャン致します。

 

この一連の資料取りを『Therapeutic scan:治療用スキャン』といいます。もちろん、追加の費用等はございませんので、ご安心ください。

 

 

 

【カスタムワイヤー装着!】

Therapeutic scan後、3~4週間でカスタムワイヤーがアメリカから届き、そしていよいよカスタムワイヤーを用いた治療が始まります!!

 

▼カスタムワイヤーが装着されました!

 

▼元となった3Dモデル。ほぼ正確に設計されています。customwire_3d

カスタムワイヤーを使用するまでの流れはなんとなくお分かりいただけましたでしょうか?

カスタムワイヤーの精度の高さは治療期間の短縮にもつながります。私たちも精一杯治療のお手伝いをさせて頂きますので、引き続き、矯正治療を頑張りましょう!

 

また現在、矯正治療をご検討中の皆様もまずはお気軽にご相談下さいませ。スタッフ一同、心よりお待ちしております(^^)

 


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矯正のディスキング3D写真

矯正体験レポート第三回:カスタムワイヤー編!

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科、現在絶賛矯正中のスタッフFです。矯正を始めて、早いもので、もう約1ヶ月経ちました。

 

このページの最後に掲載した「矯正体験レポート」のバックナンバーも併せて読んで頂きつつ、今回は第三回をお届けします!

suresmileのカスタムワイヤー機器

 

【矯正開始から約一ヶ月の状態は…】

■いろんなものが食べられます!
最初の頃に比べるとだいぶ慣れました!
ゼリーやヨーグルトしか食べれそうにない…(泣)と思っていた私ですが、今では大好きな大福も食べれるほどに!!(ただし小さくちぎって食べています)

 

  • 硬い食べ物
  • 矯正器具に挟まりそうな繊維質もの

以外のものなら、それほど気にせずに食べていますよ。個人差もありますが、矯正開始から1ヶ月も経てばたいていのものが食べられるということですね。

 

■歯磨きも上手になりました!
また、歯磨きの仕方もマスターし、短時間で磨けるようになりました!
矯正を始めてから以前よりも口の中を気にかけるようになり、自然と歯磨きの回数も増えました(^^)♫
もちろん外食先でもマイ歯ブラシで、ちゃんと磨くようにしています♫
↓患者さまと同じ歯ブラシですよ!
みなさまに差し上げているはみがきセットをご紹介します。

 矯正用のカスタムワイヤーを装着した写真1

矯正用のカスタムワイヤーを装着した写真2

 

【カスタムワイヤー到着!】

そして先日、矯正も慣れてきたところで、ちょうど私のカスタムワイヤーが届きました♫ヤッター♪

 

カスタムワイヤーは今まで付けてたワイヤーに比べて太いため、装着後は前回よりも多少痛みがありました
この痛みも最初の2日間までで、3日目からはほぼ気になりませんでした

 矯正用のカスタムワイヤー製品写真

 

【ディスキングも体験しました】

私の場合はカスタムワイヤーを装着するときに、ディスキングを行いました。
ディスキングは “IPR (Inter Proximal Reduction) ” とも言われ、歯と歯の間の部分をほんの少し削る処置のことを指します。
なぜ削るのかというと、歯列矯正をするにあたって歯が移動するためのスペースを用意してあげる必要があるからです。

 

歯の両サイドを削って小さくする…というと「えっ!?」と思われる方がいるかもしれませんが、数ミクロン単位で削るので大丈夫、見た目はほとんど分かりません。

 

なおこの処置は、症状によって必要な方に行われるもので、する必要がない・しない方が良いケースもあります。

矯正のディスキング3D写真

 

 

【ディスキング(IPR)の感想】
ディスキング中は痛みはほぼありませんが、振動がかなりあります。まるで、ガガガガーと口の中を工事しているような感覚です(笑)。

上の歯より下の歯のディスキング(IPR)の方が振動が大きく感じました。

IPR後の写真

よく見ると、今はディスキング(IPR)によって一時的に、かすかな隙間があるのが分かりますね。これは矯正によって閉じていきますし、隙間があった方が歯も動きやすいそうです。

 

 

【エラスティックチェーンも装着!】

さらに、上顎にはエラスティックチェーンも使用しました。

エラスティックチェーンとは、ブラケットに付ける歯を動きやすくするためのゴムのことで、ディスキングをするほとんどの方が使用するようです。
歯のねじれをとったり歯の隙間を閉じたりするときにとても活躍してくれます!

 

付けたばかりのときは歯が引っ張られるような感覚で、多少の痛みがありました。でも歯が早く動いてくれるなら、多少の痛みも我慢できちゃいますね(^^)♫

 

——————————

 

今の段階で、気にしていた前歯の出っ張りがだいぶ目立たなくなりました。ずっと気になっていた前歯が1ヶ月で、目に見えて変化しました!すっごくうれしいものです(^^)♫

この調子で矯正生活を乗り越えていこうと思います!みなさんも一緒に頑張りましょう(^^)(^^)

 


矯正体験レポートのバックナンバーと続きはこちら。ぜひ読んでみてくださいね!

 

必読!矯正体験レポートをお送りします!
矯正体験レポート第二回:矯正中の歯磨き3つのポイント!

矯正体験レポート第四回:2ヶ月経過しました!
矯正体験レポート第五回:顎間ゴムを付けました!
矯正体験レポート第六回:画像で分かる、歯の移動!
矯正体験レポート第七回:5ヶ月経過の状態は!?
矯正体験レポート第八回:矯正装置卒業しました!
矯正体験レポート第九回:リテーナーについて


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矯正治療の歯根吸収問題の写真

デジタル矯正システムで矯正治療はより安全になるか?

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、矯正治療の安全性、特にデジタル矯正システムを用いた場合に、私たちが患者様に提供することが出来るより安全な治療計画・治療デザインについてお話したいと思います。

 

矯正治療には様々な治療の限界やリスクがありますが、デジタル矯正システムで、そのリスクの一部を軽減することは可能です。今回はその具体例を交え、ご説明したいと思います。

 

 

【矯正治療におけるリスクについて】

 

矯正科医は、患者様にとって最良の治療を行うべく日々努力しています。そして、患者様自身も良い歯並び、調和のとれた笑顔によってもたらされる恩恵を理解し、矯正治療を受けて頂いています。

 

そしてその一方で、矯正歯科治療には治療の限界とリスクがあることも知っていただければと思います。

 

矯正治療を受けるに当たって考えなければならないリスクはいくつか存在していますが、今回は「歯根吸収」を例にとり、「安全な矯正治療の治療デザインとは何か」について考えてみたいと思います。

 

 

【歯根吸収とは何か】

 

歯根吸収とは「歯根の先端の部分が組織に吸収され、歯根が短くなる」ことを指し、矯正歯科治療でしばしば見られる現象です。

 

「歯根が短くなる=歯が抜けやすくなる」ということではないのですが、吸収されないにこしたことはありませんので、できれば施術前に分かっておきたいリスクです。

 

ですので、その原因についても調査されていますが、残念なことに現在、個々の患者様の歯根吸収の発生頻度や程度を予測する方法がありません

 

なお、

  • 歯根が最も吸収されやすいのは「上顎の前歯部(上の前歯)」
  • 軽度のものを含めると約9割の症例で歯根吸収が発生
  • 吸収の程度は平均で1.5 mm

ということが分かっています。

 

また、ごく稀に重度の歯根吸収を生じることがありますが、それによって歯が抜けてしまうようなことはありませんので過度な不安をお持ちになる必要はないでしょう。

 

 

 

【「切歯管」が原因となる上顎前歯部の歯根吸収】

 

こちらは、矯正治療中に歯根吸収が生じた症例のレントゲン写真です。赤い丸の中で、上顎の前歯の歯根が吸収されてしまっていることが分かります。

歯根吸収前の初診時の写真

初診時。まだ歯根吸収は起きていません。

矯正治療中の歯根吸収の写真

治療中。歯根吸収が起きてしまっています。

切歯管には神経や血管が通っているので、比較的硬い骨で形づくられています。そのため歯根が硬い骨からの圧力を受け、歯根吸収に至ってしまった、という流れになります。

 

 

【デジタル矯正システムでの個別の調整】

 

今回例に挙げる患者様の3Dモデル、横顔とお口の中の写真がこちらになります。赤い矢印は3Dモデルでの切歯管の位置を示しています。

歯根吸収の切歯管の写真

この患者様の場合、

  • 重度の出っ歯を治す
  • 口元の突出した感じを改善する

という必要がありましたので、可能な限り上顎の前歯を後ろに下げる治療を計画しました。

そしてこの患者様の3Dモデルを用いて「前歯を出来るだけ後ろに下げる」平均的な歯の傾きを与えた場合のシミュレーションを行ったところ、上顎の歯根か完全に切歯管にぶつかってしまうことが分かりました。

切歯管に歯根が重なっている3D図

切歯管に歯根が完全に重なってしまっています。

歯根が切歯管にぶつかった状態を示したシミュレーションとなり、このように歯を動かしてしまうと、歯根吸収を起こす確率が非常に高くなってしまいます

そこで歯の角度を調節して、切歯管に歯根がぶつからないようにシミュレーションをやり直しました。

切歯管と歯根の距離を適切にした3D

少し前側に矯正の位置を調整することで、切歯管との位置関係を適切に保てています。

このような設計をすることで、少しでも歯根吸収のリスクを減少させることができると考えています。

 

 

【デジタル矯正システムは、従来の矯正治療にはできないリスク回避が可能】

 

こういった調整が可能なのは、本当にデジタル矯正システムの大きなメリットだと痛感します。

 

というのは、従来の矯正治療での2Dのレントゲン写真だけでは、切歯管と歯根との正確な位置関係を把握することはできないからなのです。

 

また、従来の矯正治療では「2Dのレントゲン写真を参考にして、平均的な位置や角度に歯を配列する」ことを目標として治療を行ってきましたので、このような対応もあまり重要視されてきませんでした。

 

しかし患者様のお口の中の状態は本当にそれぞれで、ひとつとして典型的なものなどありません。

 

もちろん、今回の例は、平均値を目標としたシミュレーションと比較した場合、歯の位置は少し前方になり、歯の傾きはやや直立した状態になってしまいます。

 

しかし、患者様にとってより安全な方法を選択することにより、最も適切な治療デザインで、患者様の歯根吸収のリスクを回避することができました。

 

常に安全で最良な治療を行うには「平均的な位置や角度だけを目標にするのではなく、患者様それぞれの状態を正確に把握して、より柔軟に治療をデザインしなければならない」と思っています。

 

なお、現在主流のストレートワイヤー法による矯正治療は、上顎前歯の歯の傾きは、平均値を基準に設計されています。

  • 正確に個々の患者様の状態を骨の中まで見通すことが出来ない場合
  • 単純に平均値を基準とした治療計画

こういった場合は危険な治療になってしまう可能性がありますので、注意が必要です。

 

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新しいテクノロジーを用いたデジタル矯正治療では

  • 治療期間の短縮
  • 治療の品質の向上

こういったことはもちろんですが、さらに

  • より安全な矯正治療

をご提供できることを、このたびのコラムでお分かりいただけたと思います。

 

このような利点をぜひ分かっていただき、多くの患者様にデジタル矯正システムによる矯正治療を選択していただければと考えています。

suresmile conferenceで受賞した様子の林一夫院長

デジタル矯正システムの治療の品質について

みなさんこんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

前回のコラムでは、デジタル矯正システムを用いた場合の治療期間の短縮についてお話しました。そこで触れたのが「患者様が最も気にすることのひとつが、治療期間である」ということです。

 

前回の記事はこちら:デジタル矯正システムによる治療期間の短縮について

andy Moles先生のオフィスにて、林一夫院長

アメリカのsuresmile systemのパイオニアドクターであるRandy Moles先生のオフィスにて。(2015年3月、ウィスコンシン州ミルウォーキー)

 

【治療期間が短い=治療の品質が高い、という訳ではない】

 

早く歯列を綺麗にし、通院や治療を終わらせるというのはもちろん大切なことです。しかしいくら早く治療が終わったとしても、本当にきちんと歯並びが整っていなければ、治療自体の意味がなくなってしまうと思いませんか?

 

気をつけなければならないのは、早い治療が必ずしも品質を担保してくれる訳ではないということなのです。

 

すべての歯科医院や矯正方法が同じ品質を保っているわけではなく、もちろん「早い」からといっても、結果が伴う保障はありませんから、早いというだけで決めてしまうのはとても危険なことだと思います。

そこで今回は、治療期間の短縮が可能なデジタル矯正システムの治療の品質(どれだけきれいに歯並びが直るのか)について考えてみたいと思います。

デジタル矯正はその治療期間の短縮の場合と同様に、治療の品質に関してもすでにいくつかの報告があります。これらの報告は国際的な学術雑誌に掲載されたものなので、信頼性も高いと思います。

 

【どのように治療の品質を評価するのか】

 

評価基準については、統一されたものでなくては客観性の乏しいデータになってしまいますので、ここでは現在、世界的に最もよく用いられている矯正治療の質の評価基準「ABO(American Board Orthodontics)スコア」を用いて検証しています。ここでは詳細は割愛しますが、簡単に説明すると

 

重度な凸凹があったり、何かしら歯並びに関連する問題があるとスコアが大きくなる

 

つまり「治療前と治療後でどれぐらいスコアが小さくなるか」で、治療の質を評価することができます。

 

【従来の方法とデジタル矯正治療との比較】

 

前述したABOスコアを用いて「従来の方法で治療した場合の治療の品質」「デジタル矯正システムで治療した場合の治療の品質」を比べた3編の学術論文をまとめると、以下の結果になります。

 

1)デジタル矯正システムが良い治療結果だったところ

  • 水平的な歯の位置づけ
  • 捻じれて生えている歯の改善
  • スキマの閉鎖
  • 前歯の前後的な位置づけ
  • 上下の歯の接触状態の改善

2)従来の方法とデジタル矯正システムで治療結果の品質に違いがなかったところ

  • 上顎の12歳臼歯の前後的な位置づけ
  • 上顎の12歳臼歯の上下的な位置づけ
  • 下顎の12歳臼歯の歯根の位置づけ

3)デジタル矯正システムが悪い治療結果だったところ

  • 特になし

 

さらに要約すると以下の結果となっています。

  • 多くの項目で従来の治療と比較して良い治療結果が得られている
  • 従来の方法と比較して治療結果が劣るという結果は見られなかった

このように最新のデジタル矯正システムは「治療期間の短縮だけでなく、より良い治療結果も得られる」ことがお分かり頂けると思います。

 

 

【デジタル矯正システムには専門の技術力が必要です】

 

しかしながら、誰もがただデジタル矯正システムを使えば良い治療結果が得られるということではありません。

矯正専門医が、自らの知識を最大限に発揮して、より効率的な治療計画を立てる

ということで、初めて得られる結果であると考えます。

デジタル矯正システムは、あくまで矯正治療のツールのひとつです。そのよさを発揮するには豊富な矯正治療に関する知識が不可欠であり、その意味では非常に難しいシステムでもあります。

 

私は、デジタル矯正システムが矯正治療に変革をもたらし、未来の矯正治療を形作る基本のテクノロジーだと信じています。私もさらに研鑽を積み、皆様により良い矯正治療を提供できるように努力を続けて行こうと思います。

suresmile conferenceで受賞した様子の林一夫院長

2012年3月にテキサス州ダラスで行われたsuresmile conferenceにおいて、”Outstanding SureSmile Patient Management”を受賞しました。そのときの授賞式の様子です。大学時の後輩である上地先生も外科矯正に関するアワードを受賞しました。

 

※参考文献:
Sachdeva RC, Aranha SL, et al., Treatment time : Suresmile vs conventional. Orthodontics; 13(1):72-85, 2012.

Alford TJ, Roberts WS, et al., Clinical outcomes for patients finished with the suresmile method compared with conventional fixed orthodontic therapy. Angle Orthod. 81(3):383-388, 2011.

Larson BE, Vaubel CJ, et al., Effectiveness of computer-assisted orthodontic treatment technology to achieve predicted outcomes. Angle Orthod. 83(4):557-562, 2012.

Saxe AK, Louie LJ et al., Efficiency and effectiveness of suresmile. World J Orthod. 11(1):16-22, 2010.

suresmileカンファレンスでの林 一夫院長

デジタル矯正システムで治療期間が短縮できる?

みなさんこんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は私たち日本橋はやし矯正歯科で運用しているデジタル矯正システム“suresmile system”の治療の効果(治療期間の短縮)についてお話したいと思います。

 

「デジタル矯正システムで、治療期間が短縮できるか?」この問いに対し、治療結果のデータからは「短縮されている」という結論を導き出すことができます。

 

それでは、以下に説明をしていきましょう。

 

 

【4万人以上の治療結果が裏付ける短縮時間】

 

suresmileを開発したOraMetrix社では、ほぼすべての治療結果に関するデータを蓄積し、以下の結論を独自に導き出しています。

4万人以上の患者における治療結果からsuresmileを用いることによって治療期間を約30%短縮することができる。

短い治療期間はすべての患者様が最も重要視されている項目ですし、これが事実ならばsuresmileを用いた矯正治療はとても良いものだと思います。

しかしながら、独自のデータはどうしてもバイアスがかかることが多いため、その他の論文も引用し、私なりにsuresmileを用いた場合の矯正治療の治療期間の短縮について考察してみたいと思います。

 

 

【学術論文を元にして、それぞれの論文の結果をまとめたものです】

 

現在、学術論文の検索は、ウェブ上のデータベースで簡単に行うことができます。世界的によく用いられている

  • PubMed
    http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
  • Web of Science
    研究機関専用のデータベース。契約しないと閲覧できないサイトなので、ここではURLは伏せさせて頂きます。

これらのサイトで

  1. “suresmile” をキーワードとして検索
  2. その結果、17編の論文が検出された
  3. そこから発表された年が新しい順に4つの論文を選択
  4. さらに私がOraMetrixとの共同研究プロジェクトの際に用いた他大学の学会発表用の研究データを追加

上記の条件で計算しました。こちらの図は、その結果をグラフにまとめたものです。

suresmile導入による治療期間短縮のグラフ

デジタル矯正システムを用いることによる矯正治療の治療効果(治療期間の短縮)に関する項目をまとめると、次のようになります。

 

■最も治療結果が短縮された報告では、従来の矯正治療と比較して約47%短縮された

これは今までの矯正治療で平均的に約2年間の治療期間が必要であったのに対し、suresmileを用いることによって、平均的な治療期間が約1年間に短縮されたということです。

 

■すべての報告の患者群で治療期間の短縮が認められ、その範囲は29~47%

各研究で用いられた被験者数は33~89人であり(被験者数は多いほうが良い)、ある程度信頼できる結果であると考えます。


しかしながら

「日本人に多い歯を抜いて行う治療」

「欧米人で多い歯を抜かないで行う治療」

が混在している結果ですので、今後、より詳細な調査・研究を、私を中心とした研究プロジェクトで報告したいと思っています。

 

そしてさらに、suresmileなどのデジタル矯正を適切に用いることにより「歯を抜く必要がある難しい治療でも、確実に治療期間を短縮できるという明確な科学的根拠を示すことができる」と考えています。

 

suresmileカンファレンスでの林 一夫院長

2013年、テキサス州ダラスでの suresmile ドクター・カンファレンス。
久保田先生、上地先生、田上先生、蓮田先生とともに。

 

※参考文献:
Sachdeva RC, Aranha SL, et al., Treatment time : Suresmile vs conventional. Orthodontics; 13(1):72-85, 2012.

Alford TJ, Roberts WS, et al., Clinical outcomes for patients finished with the suresmile method compared with conventional fixed orthodontic therapy. Angle Orthod. 81(3):383-388, 2011.

Larson BE, Vaubel CJ, et al., Effectiveness of computer-assisted orthodontic treatment technology to achieve predicted outcomes. Angle Orthod. 83(4):557-562, 2012.

Saxe AK, Louie LJ et al., Efficiency and effectiveness of suresmile. World J Orthod. 11(1):16-22, 2010.