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サージェリーファースト:重度の開咬と反対咬合の治療例

2019/12/03 07:02:53
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こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

当院はすべての矯正治療法を行なっておりますが、中でも力を入れている方法にサージェリーファーストがあります。

 

【サージェリーファーストとは】

 

サージェリーファーストは外科手術を伴う方法です。

そのため外科医との連携や特殊な技術が必要なので、どの矯正歯科でも行える治療法ではありません。

だからこそ、サージェリーファーストを必要とするより多くの患者様に治療を受けて頂けるように力を入れております。

 

 

今回も、我々が行っている最新のサージェリーファーストによる外科的矯正治療を受けていただき、とても良い治療結果が得られた症例をご紹介いたします。

これまでも多くのコラムを掲載してきましたのでそちらも併せてご覧になってください。

 

サージェリーファースト:顎の歪み(顔面非対称)の治療例

サージェリーファーストに力を入れています

より進化したサージェリーファースト

サージェリーファースト(SFA)の治療方針の決定方法

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

サージェリーファーストの優れた治療効果(2)

 

 

【典型的な下顎前突(受け口)の患者さま】

 

この患者さまは、下顎の突出(いわゆる受け口)と前歯がかみ合わない開咬の改善をご希望され来院されました。

治療前の患者さまの横顔です。

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お分り頂けますでしょうか?下顎前突の特徴的な側貌となっています。

 

初診時のお口の中の写真です。

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重度の開咬と下顎前突により反対咬合になっていることが分ります。

 

正面から見たお写真がこちらです。

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前歯が閉じておらず、さらに下顎骨が横に歪んだ顔面非対称の症状が認められます。

 

こちらの患者さまの症状は多くが骨格性のものですので、通常の矯正治療だけでは改善が難しく、患者さまにご提案をして、サージェリーファーストで治療することになりました。

 

■患者様へのご説明と治療プランの決定

シミュレーションを元に患者様とお話をし、以下の治療プランで進めることになりました。

もちろんリスクや副作用もしっかりご説明して、ご納得頂いた上での治療開始です。

 

  • 診断:骨格性の下顎前突、骨格性の反対咬合、下顎前歯の舌側傾斜、前歯部開咬
  • 治療法:下顎骨の後方移動(下顎枝矢状分割術:サージェリーファースト・アプローチ)
  • 裏側の矯正装置による治療
  • 治療期間:9ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り

 

最初からサージェリーファーストをご存知の方はもちろんほとんどいらっしゃいませんので、治療の流れについては患者様に詳細にご理解いただけるよう十分にご説明し、治療中の些細な疑問もその都度お答えしています。

 

このインフォームド・コンセントが治療においては何より重要だと考えております。

 

 

【三次元モデルでの治療計画】

 

三次元モデルを用いた外科手術とその後の矯正治療のシミュレーションです。

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下顎骨はおおよそ5ミリ後退させながら顔面非対象も改善するように最適な位置を決定します。

デジタル矯正システムはとても正確な治療計画を立てることができるということがお分かりいただけると思います。

 

 

【スムーズに治療を進めることができました】

 

治療期間は9ヶ月でした。程度を考えますと、外科手術を併用するサージェリーファーストはやはり治療期間がとても短縮されます。

  • 歯の凸凹の改善:4ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:5ヶ月

 

術後、まずは横顔のお写真です。

術後

横顔の「下顎が出ている」感じが改善され、とてもお喜び頂けました。

 

お口の中の写真をご覧頂きましょう。

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術後02

下顎前突と前歯部の開咬が改善され、とても良い歯並びと咬み合わせを短期間で得ることができました。

 

治療後の患者様の笑顔を拝見し、我々もとても嬉しく思います。

 

サージェリーファーストは、治療期間が短く、術後の入院も必要ない場合が多く、患者さまにとって多くのメリットがある治療法です。

どうぞお気軽にご相談ください。