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日本橋はやし矯正歯科のはみがきセット

みなさまに差し上げているはみがきセットをご紹介します。

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科スタッフです。今回は、患者様に差し上げているはみがきセットのお話です。

 

矯正治療中は、どうしても歯磨きが行き届きにくくなります。

 

矯正装置を装着したまま歯磨きするケースがほとんどなので、歯磨きがしずらくなってしまうからですね。頑張ってキレイにしたつもりでも、細かい部分に食べカスがついたままだったり磨き残しがあったり…。気づかないうちに虫歯になってしまうかもしれません。

 

でも、矯正治療で歯並びが良くなっても虫歯だらけになってしまっては元も子もないですよね。
美しい歯列は、健康な歯であることが大前提なのですから!

 

そこで当院では、治療していただく皆様にできるだけ歯磨きを徹底していただけるよう、矯正治療をスタートされた方全員に「はみがきセット」を差し上げています

 

患者様に差し上げているコンパクトなはみがきセット

こんなにコンパクト。
ご自宅での使用はもちろん、お出かけにも楽々持ち歩けます。

 

それぞれ厳選したものを選びました

多くの矯正歯科では患者様にはみがきセットを差し上げているので、すでにお持ちの方も多いでしょう。また、他の矯正歯科に比べると「少々シンプルでコンパクト」に見えるかもしれません。

 

でも、院長の林先生は

  • 普段のはみがきでそんなにあっても患者様が困るのでは
  • 必要最低限で、十分に磨いて頂けるものが良い
  • 普段持ち歩けてマメにお手入れして頂きたい

と考え、それぞれ良いものをセレクトしてセットにしたそうです。

 

たくさん差し上げるより、絶対必要なもので十分に磨いて頂こう
という考え方なので、患者様も磨き方にお困りになるということもありませんし、普段のはみがきがぐっとレベルアップしますよ!
矯正治療中のスタッフももちろん使っていますが、これでかなりはみがきが上手になったと思います!

 

 

普段の歯磨きに十分なセット内容です

 

セット内容はこちら!普段の歯磨きに必要十分なものを揃えました。

toothbrush_set_all

  • 歯間ブラシ
    矯正治療中の必須アイテムと言える歯間ブラシ。歯と歯の間や、ワイヤーの下など細かい部分が磨きやすいです。
  • ワックス
    表側に装置を付けられた方で、ブラケットと粘膜の接触が気になる場合のカバーに使うことがあります。
  • ワンタフトブラシ
    日本ではまだあまり見かけませんが、ヨーロッパなどではかなり普及しているデンタルグッズです。一番奥の歯や、ブラケットの周りなど歯ブラシでは届きにくい細部が磨きやすいです。
  • 歯ブラシ
    歯ブラシはヘッド部分が小さいものが扱いやすく、口の中で動かしやすいので汚れも確実に落とすことができます。
    そのため当院では「GC ruscello picella」を選びました。コンパクトなヘッド・ハンドルによる磨きやすさ、持ちやすさをあわせもっています。柔らかい極細毛なので歯茎が敏感な方や歯肉炎の方でもお使い頂けるんですよ!
  • デンタルミラー
    歯医者さんが使っているおなじみのミラーは、歯の裏側や奥歯の磨き残しの確認をするのにとても便利!裏側に装置を付けられた方は、裏側の汚れを確認しやすくなります。

 

ブラッシング指導ももちろん行います

 

日本橋はやし矯正歯科では、こちらのセットを元にしたブラッシング指導を行っています。

 

  • 矯正治療によりどのような虫歯のリスクがあるか
  • 患者様は毎日どのようなケアをするべきか

をしっかりとお話しし、指導を行っています。また、毎回の処置時も必要に応じて指導しています。

※ブラッシング指導については、また改めて詳しくお話しますね!

 

正しい歯磨き方法を知っていただくことも矯正治療の一環であり、患者様が毎日怠ってはならない大変重要なデンタルケアです。

最初はちょっと億劫かもしれません。しかし治療がスタートするとお解りになると思いますが、食後は食べ物が装置に挟まってしまったりするので、歯磨きをするととてもすっきりします。

 

そしてそのうち、「歯磨きをしないと落ち着かない」「気持ちが悪い」ほどになってしまいますよ。

矯正治療を受けて、さらに健康で美しい歯を維持するために、みなさんこのセットで頑張りましょう!

日本橋はやし矯正歯科のはみがきセット

 

 


**日本橋駅、東京駅からどうぞ!日本橋はやし矯正歯科**

ダラスで行われたsuresmile conferenceにて、suresmile lingual applianceのレクチャー

ブラックトライアングルは、デジタル矯正システムで予測可能に

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科・院長の林 一夫です。これまで、デジタル矯正システムの治療の品質についてたびたびご説明していますが、今回は治療の品質のなかでも、

治療後に問題になりやすい「ブラックトライアングル」の予測がデジタル矯正システムで可能になったこと

についてお話いたします。

 

 

ブラックトライアングルとは何か

 

「ブラックトライアングル」。普段あまり耳にしない言葉だと思いますが、矯正歯科治療においては非常に重要な課題です。

 

矯正治療が終了して歯並びが整ったときに、骨の量にあわせて歯茎が下に下がってしまい、これが原因で隙間が出現してしまうことがあります。これがブラックトライアングルでです。

 

せっかく見た目にもきれいになったはずなのに、歯と歯の間に隙間が開いてしまう。できれば避けたいことですが、患者様の状態によってはどうしてもそうなってしまうことがあります。
そういう場合は、事前に患者様に良くお話しし、治療の方針を入念に決めて行くことが望ましいです。
ところが、従来の矯正治療では予測が難しいというのが問題を大きくしていました。

 

 

ブラックトライアングルは予測が難しく、トラブルも起きていた

 

予測できなかったり、また仮にある程度予測できたとしても、最終的な歯並びの見た目に関して患者様との認識のギャップは必ず存在します。それを最小限にとどめるのが理想的ですが、大きくなってしまうと、矯正歯科医師と患者様のお互いの信頼関係が損なわれてしまうこともあります。

 

歯列矯正が終わったら、歯と歯の間に隙間がある…「こんなはずじゃなかった」「これなら前の方が良かった」等で、残念ながらトラブルに発展してしまう場合もあり、本当に悲しい、あってはならないことだと私は思っています。

 

そういったことにならないよう、治療前に歯科医師が把握し、患者様に十分にご説明の上ブラックトライアングルの程度をどうするかなどの方針を決めることは、矯正歯科のひとつの大きな課題でもありました。

 

そして、デジタル矯正システムの技術でより正確に予測できるようになりました。これは患者様にも、そして治療側の私たち歯科医師にも、本当に喜ばしいことです。

 

 

日本人に多い凸凹歯(叢生)の矯正は出現しやすい

 

以下に、凸凹(叢生)を例に説明します。叢生の説明と治療方法についてはこちらをご覧下さい。

代表的な不正咬合

 

日本人は、欧米人と比較して凸凹な歯並び(叢生)が多く、当院にも下顎の前歯が凸凹になっている患者様が数多く来院されます。

この凸凹になった歯の矯正治療後の最終的な歯並びで、見た目の問題として考慮しなければならないことのひとつが、先に説明した「ブラック・トライアングル」です。

 

下顎の前歯が凸凹になっている場合、歯の頚部(歯と歯茎の境目あたりの部分を歯頚部と言います)で前歯同士が重なっていることが多く、この部分の骨(歯槽骨)が十分ありません。そのため、どうしても隙間が開いてしまうことになります。ですので

  1. 治療前に3Dモデルを作成し、ブラックトライアングルの出現を予測する
  2. どのような見た目が望ましいかを検討する
  3. ご要望に併せて3Dモデルを作成し、治療デザインに同意して頂く

デジタル矯正システムでは、このように方針が固まったら治療に入ることになります。次に、その実際例で説明していきます。

 

 

シミュレーションで予測し、対応した実例

 

これは、叢生を持つ患者様の診断用の3Dモデル(ヴァーチャルペイシェント:仮想患者)です。

叢生の矯正前の3Dモデル

デジタル矯正システムでは、3Dスキャナーで口腔内を直接スキャンするので、歯肉部分もきれいにモデル化できているのがわかります。このモデルを基に治療のシミュレーションを行いました。

 

シミュレーションの結果がこちらです。

叢生の矯正後の3Dモデル

デジタル矯正システムにより、下顎の前に比較的大きなブラック・トライアングルが出現することが予想されました。このシミュレーション結果を基に、患者様に十分な説明を行い、同意を得た後、治療を開始しました。

 

実際に行った治療後の写真を見てみましょう。

ブラックトライアングルが出現した矯正後の写真

術後のブラック・トライアングルの程度や形態が、シミュレーションの結果とほぼ同じです。

 

治療前にデジタル矯正システムで三次元的に予測されたブラック・トライアングルが、実際に極めて近い予測であったことが分かると思います。

このような比較的大きなブラック・トライアングルが治療後に出現してしまったとしても、前述したように

 

  1. 術前に正確な3Dモデルを作成し、ブラックトライアングルの出現を予測する
  2. どのような見た目が望ましいかを検討する
  3. ご要望に併せて3Dモデルを作成し、治療デザインに同意して頂く

 

このような前提で治療すれば、患者様からの信頼を失うことはありません。もちろん、この隙間の量を小さくする治療をデザインすることも可能です。

矯正治療は単に歯列を治すだけではありません。矯正後に発生する様々な問題を、患者様の生活全体から大局的に見て進めて行くことが何より重要です。

日本橋はやし矯正歯科は、新しい矯正技術と豊富な経験、知識でみなさまのQOL向上のお手伝いをさせて頂きます。

 

ブラックトライアングルについてのご質問やお問い合わせについてもお受けしておりますので、ご興味のある方はこちらからご遠慮なくご連絡くださいね。

お問い合わせ | 日本橋はやし矯正歯科

 

ダラスで行われたsuresmile conferenceにて、suresmile lingual applianceのレクチャー

2014年3月、ダラスで行われたsuresmile conferenceにて、suresmile lingual applianceのレクチャーを行いました。 私の隣は大学の後輩、渋谷矯正歯科の東海林先生です。

 

院長コラムはこちらからご覧下さい。
院長コラム | 日本橋はやし矯正歯科

日本橋はやし矯正歯科スタッフのCTによる3Dモデル画像

必読!矯正体験レポートをお送りします!

こんにちは!日本橋はやし矯正歯科スタッフです。

実は私、受付のFも矯正治療スタートしました!なぜ矯正治療をすることにしたのかと言うと

矯正治療を受けている患者様のお気持ちをより深く理解するため

スタッフの笑顔は医院の看板!日本橋はやし矯正歯科をひと目で分かって頂けるため

大きく分けてこのふたつ!どちらもとても重要な、歯科医院になくてはならない要素です。
そして、晴れて私も日本橋はやし矯正歯科の患者のひとりとなりました。どうぞ、よろしくお願い致します!

 

 

治療開始前。CTって本当に凄い!

 

治療をスタートするまでに、みなさんと同じように精密検査を行い、どのように矯正治療を進めていくか先生と話し合いましたが、その過程で、当院にある歯科用CT(CBCT)がいかに重要か実感しました

CTを撮ることで、実際に歯がどのように動いて並ぶのか、最終的な歯の並びを3Dで再現できます。

日本橋はやし矯正歯科スタッフのCTによる3Dモデル画像

矯正治療後のキレイな歯並びをパソコン上で見ることができるので、治療への不安がなくなり、むしろワクワクしながら治療の開始を迎えることができました!

 

また、CTを撮ることで通常のレントゲンでは分からない、骨の厚みも分かります

私の場合はなんと、歯を支えている骨の厚みが薄いそうで、普通に並べただけでは、歯の根っこが飛び出ていた可能性が高かったようです…。

危ない危ない(ToT)

これはCTを撮らなければ分からなかったことなので、分かって本当に良かったです…デジタル矯正システムって、本当に凄い!って実感しました。

 

 

上だけ裏側矯正、を選びました

 

  • 矯正治療は効率的に早く終わらせたい
  • 矯正器具をあまり目立たせたくない

お仕事の都合上、上の二つが私の主な希望でした。そして結果的に

  • 上は裏側
  • 下は表側

に装置を付ける方法になりました。

上下とも裏側にするという選択肢もありましたが、矯正治療についての様々な要望を林先生にお話し、また林先生からは私の口腔内の状態や生活との兼ね合いでいくつかの方法を提案して頂き、結果的にこの方法を選びました。

患者と矯正歯科医師がよく話し合って決めるので、この段階でいろんな不安が払拭されています。カウンセリングの大切さもここで実感。

写真のように、裏側矯正は全く目立ちません!!

日本橋はやし矯正歯科で矯正中、前から撮った写真

上下とも完全に開くとこんな感じですが、普段の生活で歯が目立つのは主に上の歯なので、下はあまり見えないんですね。

日本橋はやし矯正歯科で矯正中、裏側矯正の写真

上の裏側矯正はこんな感じ。こうやって自分で見ると少々恥ずかしい気もします…(笑)。

 

 

矯正治療開始!ちょっと痛い…(笑)

 

そして、実際に矯正装置をつけた初日の感想は!

…正直痛いです(;_;)ちょっぴり覚悟はしていましたが…(笑)。

患者様のお口の中の状態や矯正方法によって「痛みの有無」や「痛みが発生する場所、程度」はかなりのばらつきがあるそうですが、私の場合は「歯が動いていく痛み」より「上の裏側の装置が舌に当たる痛み」が気になります…。

そしてなにより、食べるのが大変!!

日本橋はやし矯正歯科で矯正中、下あごの写真

私の場合、前歯の噛み合わせが深かったため、そのままだと装置が付かず、現段階であえて奥歯に材料を盛って噛み合わせを調整しています。

そのため、最初は奥歯でしか噛むことができず、食事はヨーグルトやゼリーにしました。これも重要な治療の一環なので、がまんがまん

 

ちなみにキャベツの千切りに挑戦してみましたが、特に裏側の装置にはさまってしまい、食べにくく、途中で断念しました。最初のうちは繊維質のものは少々ハードルが高そうです。

慣れるまでは固形物は食べれそうにないです、、、(ToT) 

 

 

歯磨きは大丈夫そうです!

 

「歯磨きも大変そう…」と恐れていましたが、思っていたほどではなかったです!衛生士さんが分かりやすく指導してくれるので、教わったとおりに磨いたところ、とてもきれいに磨けました。

矯正中の歯磨きを怠って適当にしてしまうと、虫歯の原因にもなるので、丁寧かつこまめに続けたいと思います。

 

まだまだ矯正治療初心者の私ですが、ブログを通して、実際の感想も交えながら矯正治療についてお伝えしていこうと思います。

またレポートをお届けしますので、楽しみにしていて下さいね。私も毎日頑張ります!


矯正体験レポートの続きはこちらです。ぜひ読んでみてくださいね!

 

矯正体験レポート第二回:矯正中の歯磨き3つのポイント!
矯正体験レポート第三回:カスタムワイヤー編!
矯正体験レポート第四回:2ヶ月経過しました!
矯正体験レポート第五回:顎間ゴムを付けました!
矯正体験レポート第六回:画像で分かる、歯の移動!
矯正体験レポート第七回:5ヶ月経過の状態は!?
矯正体験レポート第八回:矯正装置卒業しました!
矯正体験レポート第九回:リテーナーについて


**日本橋駅、東京駅からどうぞ!日本橋はやし矯正歯科**

美しい横顔「Eライン」を分かりやすく説明しました

皆様こんにちは。日本橋はやし矯正歯科スタッフです。

突然ですが、みなさんはご自身の横顔を見ることはありますか

意外とみなさん、正面のお顔は鏡でご覧になりますが、横顔って見る機会があまりないですよね。

しかし人間の顔は立体なので、当然ながら正面だけでなく、斜めや横顔も見ることになります。

そしてそれぞれのシルエットがその人の印象を決める…つまり、立体としてのお顔のシルエットを意識することは非常に大切なことなのですよね。

そして、ここで「Eライン(イーライン)」という概念が登場するのです。

 

 

Eラインって何?説明します

 

Eライン(esthetic line)とは「人の側貌(横顔)で、鼻の先端とアゴの先端を結んだライン」を指す、1950年代にアメリカの矯正医が提唱した概念で、側貌(横顔)の美しさの指標のひとつとして次第に一般的にも知られるようになってきています。

アジア人は、そのライン上に上下の唇の先端が来るのが平均的といわれ、そこから出てしまわないほうが美しいとされています。
(ちなみに欧米人は、鼻が高くアゴの先端が前方に出ているので、唇の位置はEラインから数ミリ後方です)

矯正の計測項目は何種類かあり、Eライン以外にもいくつか横顔の基準があります。
「どれが正しい」というものではなく、それぞれ提唱者の主観的な考えが色濃く反映されています。でも、中でもEラインが一番認知度が高いのはおそらく、とても分かりやすい基準だからだろうと思います。

 

 

一目瞭然!Eラインでの違い

 

さて、下の写真を見て美しいと感じられるのは左右どちらの写真でしょうか?

イーライン説明 術前と術後の写真、症例A

 イーライン説明 術前と術後の写真、症例B

イーライン説明 術前と術後の写真、症例C

いずれも、右だと思われた方が多いと思います。左が術前、右が術後の写真です。
左右の写真の違いを分かりやすくするために、鼻の先端から顎(オトガイ)にかけて直線で結んでみたので一目瞭然ですね。

  • 左(術前)の写真
    口元が出ている状態で、上下顎前突、バイマキ(bimaxillary protrusion)などとも言われます。
  • 右(術後)の写真
    矯正治療後。左の術前と比べて、上下唇がこの線上に触れるか、やや内側にある状態になりました。この口元が、Eラインを得られた状態です。確かに横顔がすっきりキレイになっていると思います

 

 

自分の横顔を意識していきましょう

 

普段、自分自身ではなかなか見ることが少ないかもしれない横顔。でも、自分以外の人は、結構横から見ているのです。

  • お仕事中のデスクでふと目に入る横顔
  • 電車の中で左右を見たとき何気なく見える横顔
  • 会話中何気なく見える横顔
  • 外食中にテーブルを囲む人たちの横顔

こうやって考えると真っ正面から見る顔より横顔を見る機会の方が多いような気がしますね!

周りの人は意外と横からも見ています。正面の美しさはもちろんのこと、ぜひご自分の横顔を見て頂いて、「横から美人」を目指してみませんか

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自分ではなかなか気づかない、でもとても大切な、美しい横顔。

 

日本橋はやし矯正歯科では、このようなご相談も承っています。矯正歯科のスペシャリストとして、国内外で研究に参加してきた林先生が、みなさまのちょっとしたお悩みにも的確にお応えしますので、お気軽にご連絡下さいね!

 

 


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矯正治療の歯根吸収問題の写真

デジタル矯正システムで矯正治療はより安全になるか?

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、矯正治療の安全性、特にデジタル矯正システムを用いた場合に、私たちが患者様に提供することが出来るより安全な治療計画・治療デザインについてお話したいと思います。

 

矯正治療には様々な治療の限界やリスクがありますが、デジタル矯正システムで、そのリスクの一部を軽減することは可能です。今回はその具体例を交え、ご説明したいと思います。

 

 

矯正治療におけるリスクについて

 

矯正科医は、患者様にとって最良の治療を行うべく日々努力しています。そして、患者様自身も良い歯並び、調和のとれた笑顔によってもたらされる恩恵を理解し、矯正治療を受けて頂いています。

 

そしてその一方で、矯正歯科治療には治療の限界とリスクがあることも知っていただければと思います。

 

矯正治療を受けるに当たって考えなければならないリスクはいくつか存在していますが、今回は「歯根吸収」を例にとり、「安全な矯正治療の治療デザインとは何か」について考えてみたいと思います。

 

 

歯根吸収とは何か

 

歯根吸収とは「歯根の先端の部分が組織に吸収され、歯根が短くなる」ことを指し、矯正歯科治療でしばしば見られる現象です。

 

「歯根が短くなる=歯が抜けやすくなる」ということではないのですが、吸収されないにこしたことはありませんので、できれば施術前に分かっておきたいリスクです。

 

ですので、その原因についても調査されていますが、残念なことに現在、個々の患者様の歯根吸収の発生頻度や程度を予測する方法がありません

 

なお、

  • 歯根が最も吸収されやすいのは「上顎の前歯部(上の前歯)」
  • 軽度のものを含めると約9割の症例で歯根吸収が発生
  • 吸収の程度は平均で1.5 mm

ということが分かっています。

 

また、ごく稀に重度の歯根吸収を生じることがありますが、それによって歯が抜けてしまうようなことはありませんので過度な不安をお持ちになる必要はないでしょう。

 

 

 

「切歯管」が原因となる上顎前歯部の歯根吸収の実際例

 

こちらは、矯正治療中に歯根吸収が生じた症例のレントゲン写真です。赤い丸の中で、上顎の前歯の歯根が吸収されてしまっていることが分かります。

歯根吸収前の初診時の写真

初診時。まだ歯根吸収は起きていません。

矯正治療中の歯根吸収の写真

治療中。歯根吸収が起きてしまっています。

切歯管には神経や血管が通っているので、比較的硬い骨で形づくられています。そのため歯根が硬い骨からの圧力を受け、歯根吸収に至ってしまった、という流れになります。

 

 

リスクを前もって把握することはできないの?

 

「じゃあ、このリスクは前もって把握することはできないの?」

当然そのような疑問が生じますよね。

 

もちろん「矯正治療には歯根吸収のリスクがある」ということは矯正歯科医であれば誰でも知っています。

しかし「歯がどういう動きをするからどこにどういう歯根吸収のリスクが生じるか」については、歯の根っこの動きまで見ないとわからないのです。

そして従来の矯正治療では歯の根っこの情報まで把握することができませんでした。

 

ですが、3Dデジタル矯正は、専用のスキャナーで顎の骨の情報まで取得し、それをもとに歯と歯の根っこの動きまでをシミュレーションできます。

つまり「どこに歯根吸収のリスクがどのように生じるか」ということを治療前に把握することが可能になったのです。

 

ちなみに、歯根吸収以外の様々なリスクをこの3Dデジタル矯正で前もって把握し、リスクをできるだけ回避するように治療計画を立てます。

 

詳しくは本コラムの後半で記載させていただきましたのでぜひ最後までお読みください。

 

※すべてのリスクを100%なくすことができるというわけではありません。
しかしながら従来の治療法に比べると格段に減らすことが可能になりました。

 

 

3Dデジタル矯正での個別の調整の実際例

 

今回例に挙げる患者様の3Dモデル、横顔とお口の中の写真がこちらになります。赤い矢印は3Dモデルでの切歯管の位置を示しています。

歯根吸収の切歯管の写真

この患者さまの場合、

  • 重度の出っ歯を治す
  • 口元の突出した感じを改善する

という必要がありましたので、可能な限り上顎の前歯を後ろに下げる治療を計画しました。

そしてこの患者さまの3Dモデルを用いて「前歯を出来るだけ後ろに下げる」平均的な歯の傾きを与えた場合のシミュレーションを行ったところ、上顎の歯根か完全に切歯管にぶつかってしまうことが分かりました。

切歯管に歯根が重なっている3D図

切歯管に歯根が完全に重なってしまっています。

歯根が切歯管にぶつかった状態を示したシミュレーションとなり、このように歯を動かしてしまうと、歯根吸収を起こす確率が非常に高くなってしまいます

そこで歯の角度を調節して、切歯管に歯根がぶつからないようにシミュレーションをやり直しました。

切歯管と歯根の距離を適切にした3D

少し前側に矯正の位置を調整することで、切歯管との位置関係を適切に保てています。

このような設計をすることで、少しでも歯根吸収のリスクを減少させることができると考えています。

 

 

デジタル矯正システムは、従来の矯正治療にはできないリスク回避が可能

 

こういった調整が可能なのは、本当にデジタル矯正システムの大きなメリットだと痛感します。

 

というのは、従来の矯正治療での2Dのレントゲン写真だけでは、切歯管と歯根との正確な位置関係を把握することはできないからなのです。

 

また、従来の矯正治療では「2Dのレントゲン写真を参考にして、平均的な位置や角度に歯を配列する」ことを目標として治療を行ってきましたので、このような対応もあまり重要視されてきませんでした。

 

しかし患者様のお口の中の状態は本当にそれぞれで、ひとつとして典型的なものなどありません。

 

もちろん、今回の例は、平均値を目標としたシミュレーションと比較した場合、歯の位置は少し前方になり、歯の傾きはやや直立した状態になってしまいます。

 

しかし、患者様にとってより安全な方法を選択することにより、最も適切な治療デザインで、患者様の歯根吸収のリスクを回避することができました。

 

常に安全で最良な治療を行うには「平均的な位置や角度だけを目標にするのではなく、患者様それぞれの状態を正確に把握して、より柔軟に治療をデザインしなければならない」と思っています。

 

なお、現在主流のストレートワイヤー法による矯正治療は、上顎前歯の歯の傾きは、平均値を基準に設計されています。

  • 正確に個々の患者様の状態を骨の中まで見通すことが出来ない場合
  • 単純に平均値を基準とした治療計画

こういった場合は危険な治療になってしまう可能性がありますので、注意が必要です。

 

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新しいテクノロジーを用いたデジタル矯正治療では

  • 治療期間の短縮
  • 治療の品質の向上

こういったことはもちろんですが、さらに

  • より安全な矯正治療

をご提供できることを、このたびのコラムでお分かりいただけたと思います。

 

このような利点をぜひ分かっていただき、多くの患者様にデジタル矯正システムによる矯正治療を選択していただければと考えています。