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下顎前突とは?原因や放置リスク、治療方法を丁寧に解説

下顎前突(しゃくれ、受け口)の原因や放置リスク、治療方法を解説

上下の歯の噛み合わせが逆となる下顎前突(かがくぜんとつ)は、一般的にしゃくれや受け口と呼ばれ、前歯の生える角度や遺伝、子どもの頃の習慣などによって引き起こされます。

放置しておくと見た目が悪くなるだけでなく、噛む力が低下したり発音に支障をきたしたりというリスクもあります。

 

この記事では下顎前突の原因やデメリットについて詳しく解説したのち、実際に治療する場合の方法や費用、注意点について紹介します。

ご自身やお子さんに下顎前突の疑いがある方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)とは?

 

 

下顎前突とは上下の歯の噛み合わせが通常の場合と逆である状態を指す言葉です。多くの場合、下顎が大きすぎるか上顎が小さすぎることが原因です。

 

この状態のため食べ物をうまく噛んだり飲み込んだりすることができない、口が閉じにくくうまく話せない、などの症状が出ます。

特にサ行やタ行が話しづらいというケースが多いです。

 

下顎前突を放置すると、下の顎が長く目立つことによりコンプレックスを抱いたり、顎関節症を発生するリスクが高まったりします。

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)の原因

 

下顎前突の主な原因としては以下の3つが挙げられます。

 

  • 前歯歯軸の傾斜
    上顎や下顎の前歯が、通常とは異なる方向に傾斜して生えてくることです。
  •  遺伝的なもの
    骨格の形が親から引き継がれることで起こります。
  • 日常生活の癖
    子どもの頃に下の顎を前に突き出す癖があった場合も起こりやすいです。

ここではこれら3つの原因について詳しく解説します。

 

前歯歯軸の傾斜

 

前歯歯軸の傾斜とは、上顎の前歯が内側に傾いていたり、下顎の前歯が外側に傾いていたりする状態を指します。

骨格のバランスについては問題ないものの、歯の生える方向が通常と異なることで、噛み合わせが通常と逆になってしまうのです。

 

遺伝的要因

 

下顎前突は遺伝的要因により引き起こされる場合もあります。

下顎が極端に大きい、上顎が極端に小さいなどといった骨格の形に関する特徴が親から遺伝すると、下顎前突になる可能性が高いです。

 

日常生活の癖

 

子どもの頃に下顎を前に突き出すような動きが癖になっていた場合でも、下顎前突になることがあります。この動きを何度も行うことで、徐々に下顎が前方へと押し出されるためです。

 

また鼻詰まりなどによる口呼吸の習慣が、下顎前突につながるケースもあります。舌の位置が一つに定まりにくいことから、無意識のうちに舌が下の前歯の裏側を前方へと押している可能性があるためです。

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)を放置するリスクは?日常生活への影響について

 

下顎前突を放置してしまうと以下のようなデメリットが生じます。

 

  • 受け口の傾向が顕著になる
    下顎の骨は思春期ごろから急激に成長する場合が多いため、その前の段階で噛み合わせを改善しておかなければ受け口がより進行してしまいます。また、こうした見た目の問題からコンプレックスを抱く場合もあります。
  • 噛む力が低下する
    噛み合わせが悪くなることで、食べ物を噛み切りにくくなるだけでなく、噛んでいる時に無理な力がかかることで顎への負担も大きくなります。
  • 発音障害になる
    下顎前突によって発音障害になるケースもあります。特に日本語のサ行やタ行を発音することが難しくなり、日常生活で大きく支障が出てしまいます。

また下顎前突によって顎関節症になるリスクもあり、改善することが望まれます。特に成長期の段階で既に下顎前突の傾向が出ている場合、その後の成長によって上下の顎のバランスが大きく崩れる可能性があるのです。早期に治療を行い、上記のようなデメリットをなるべく早く解消しておくのが望ましいです。

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)を自力で治す方法は?

下顎前突を自力で治す方法はありません。矯正専門クリニックで相談してください。

 

以下に当クリニックの治療例がございますのでぜひご覧ください。

林院長が手がけた治療例

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)の治療方法は?

 

下顎前突の治療方法は?

下顎前突の治療は、多くの場合矯正治療を行います。しかし下顎のサイズが極端に大きい場合は矯正治療に加えて外科手術を行い、下顎のサイズを小さくします。

幼少期の下顎前突は上顎が小さく、下顎が大きいためアンバランスになっていることが多いです。そのためまず上下のバランスを整えたうえで、骨格の正常な発育を促します。

 

一方成人の場合は骨格の成長は終わっているため、矯正治療が基本です。しかし上顎と下顎のバランスが極端に悪い場合、外科手術も視野にいれます。

 

外科手術を伴う治療法として「サージェリーファースト」があります。

外科医と連携し、特別な技術を用いて行う方法で、限られた歯科医院でしか実施されていないものの注目を集めています。

外科手術を必要とするほど重度な場合、選択肢のひとつとしておすすめです。

 

通常の矯正治療よりも手術を伴う分高額となりますが、治療期間が短縮されるなど多くのメリットがあります。

サージェリーファーストはこちらで詳しく説明しています。

サージェリーファースト (外科矯正)

 

成人の場合

 

成人の場合、骨格の成長はたいていの場合終わっています。

したがって幼少期のように正常な発育を促すという方法は取れません。その代わりに矯正治療によって歯を適切な位置に移動させます。

 

上顎が著しく後ろに引っ込んでいる場合は、上の前歯を外側に移動させます。

下顎が著しく前に出ている場合は、下の前歯を内側に移動させます。

実際に行われている矯正方法には表側矯正・裏側矯正はもちろんですが、マウスピース型の装置を用いたsuresmileアライナーなどもあります。

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)の費用の相場

 

下顎前突の費用の相場は成人の場合は90~120万円程度です。

ただし下顎前突の治療において根幹となる矯正治療をどのような方法で行うかで費用は大きく変動します。

 

従来の表側矯正(歯の表側に矯正装置を装着する方法)を用いる場合は一般的に費用が安く済みます。

一方で先進的な方法である裏側矯正(歯の裏側に矯正装置を装着する方法)を用いる場合は、50万円程度高くなるケースもあるのです。

日本橋はやし矯正歯科の料金表を見る>>

 

 

下顎前突(しゃくれ、受け口)の治療中の注意点

 

下顎前突の治療中には子どもと成人それぞれに注意しておきたい点があります。

 

子どもは受け口になりやすい癖を持っている場合が多いです。

歯科医師が癖を直すよう指導するものの、家ではついついやってしまうケースもあります。

家庭では親が子どもの癖に注意し、直すサポートをすることが重要です。

 

成人の場合、矯正治療が基本です。矯正装置を装着している期間中は虫歯や歯周病のリスクが高いため、歯磨きなどの口腔ケアを日々欠かさないよう注意しましょう。

 

 

まとめ

 

下顎前突は前歯の生える角度や骨格の特徴の遺伝、また子どもの頃の習慣が原因となって起こります。

放置してしまうと噛む力の低下や発音障害といった、日常生活に大きく支障をきたす症状が出る場合もあります。

 

治療の基本は歯の矯正ですが、矯正の方法などによって大きく金額が変わってくることを踏まえ、検討されてみてください。

マウスピース矯正(suresmile アライナー)とは?治療の流れや事例をわかりやすく解説

マウスピース矯正とは?治療の流れや事例を解説

歯の矯正治療の一つとしてマウスピース矯正があります。

 

また、矯正用のマウスピース治療にはいくつかの種類がありますが、その中でもsuresmile アライナーは世界中で多くの治療実績があります。

 

本記事では、マウスピース矯正(suresmileアライナー/シュアスマイルアライナー)の治療方法やメリット・デメリット、治療の手順などについて解説します。

ワイヤー矯正との違いについても解説するため、矯正治療を行う際の参考にしてください。

 

 

マウスピース矯正(suresmileアライナー/シュアスマイルアライナー)とは

 

まずは、マウスピース矯正の概要とマウスピース矯正の代表的な治療方法であるsuresmileアライナーの特徴について解説します。

 

マウスピース矯正

 

マウスピース矯正は一般的な矯正治療に用いるブラケットと呼ばれる金属製の矯正装置を使用せず、透明なマウスピース型の装置を使用した矯正方法です。

装着していることを他人に気付かれにくいため、矯正中の審美面が気になるという社会人の方にも選ばれています。

 

suresmileアライナー(シュアスマイルアライナー)

 

suresmileアライナー(シュアスマイルアライナー)は前述したマウスピース矯正の種類のひとつです。

治療に関しての年齢制限はなく子どもから大人まで使用できます。世界中で多くの治療例があり、安心して行える治療方法として知られています。

 

また、治療計画を立てる際は、従来用いられている歯型の模型ではなく3Dモデルを用いてシミュレーションを行うケースが一般的です。

suresmileアライナーで歯列を矯正することにより、より多くの患者さんの口腔内が健康になるよう貢献することを目指します。

 

出典:https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/orthodontics/suresmile-aligner.html

 

 

ワイヤー矯正との違い

 

ワイヤー矯正とマウスピース矯正にはさまざまな違いがありますが、主な違いとして見た目や対応できる症例の違いがあります。

 

治療中における見た目の違い

 

ワイヤー矯正はブラケットを歯に装着し、ワイヤーを通して歯を動かしていく治療方法です。

ワイヤーの弾力性を歯に及ぼすことで徐々に理想の歯並びに近づけます。

 

ワイヤー矯正の治療中は歯の表面に装着したワイヤーが目立ちますが、マウスピース矯正は透明なため目立ちにくいのが特徴です。

 

最近のワイヤー矯正ではブラケットを裏側に取り付ける目立たない矯正方法や、おしゃれでカラフルな色のブラケットを用いる方法もあります。

 

対応できる症例の違い

 

ワイヤー矯正であればどんな歯並びにも対応できますが、マウスピース矯正では対応可能な症例が限られるケースがあります。

例えば顎変形症などの外科手術が必要なケースや歯根を大きく移動させる必要がある症例などには対応が難しいでしょう。

 

ただし、ワイヤー矯正と併用することで対応できる症例が増える可能性もあるため、経験豊富な矯正歯科を選んで相談することが大切です。

 

 

マウスピース矯正のメリット・デメリット

 

マウスピース矯正のメリット・デメリット

 

マウスピース矯正には多くのメリットがあります。

しかし、実際に検討する際はメリットだけでなくデメリットについても理解しておくことが大切です。

ここでは、マウスピース矯正のメリット・デメリットを紹介します。

 

メリット

 

マウスピース矯正の一番のメリットは装置が目立ちにくいことです。人に会う機会が多い職業の人や見た目が気になる人でも臆することなく治療を行えるでしょう。

また、マウスピース矯正はワイヤー矯正と異なり、取り外しができることもメリットの一つです。食事の際に取り外して普段どおりに食事を楽しんだり、歯を磨く際に取り外して念入りに磨いたりできます。

痛みや違和感が少ないこともマウスピース矯正のメリットです。

ワイヤーが粘膜にあたってしまうなどが原因で口腔内に傷をつける心配もありません。

 

デメリット

 

マウスピース矯正は取り外すことが可能であるものの、効果を得るには1日20時間以上装着する必要があります。

違和感があっても歯の後戻りを防ぐためには装着時間を守らなければなりません。

 

前述したように、極端に歯並びが悪い場合や顎関節のズレによる不正咬合など、マウスピース矯正では対応できない症例があることもデメリットの一つです。

また、歯ぎしりの習慣がある人はマウスピースが割れる可能性があるため注意する必要があります。

 

 

マウスピース矯正の事例

 

治療期間6カ月で上下前歯のデコボコ(叢生)をマウスピースにより矯正した事例を紹介します。

マウスピース矯正前

 

治療前は上下顎前歯に大きなデコボコ(叢生)があり、上の前歯も出ている状態でした。

できるだけ抜歯を避けたいという患者様のご希望があり、マウスピース型矯正装置による矯正治療を行った治療事例です。

 

マウスピース矯正後

 

6カ月間の治療(叢生の改善およびスペースの閉鎖に4カ月、歯並びと噛み合わせの微調整に2カ月)の結果、前歯の噛み合わせや歯並びが綺麗に改善されました。

 

マウスピース矯正の事例は下記よりご確認いただけます。

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)のマウスピースによる矯正

 

 

マウスピース矯正の治療の流れ

 

初回カウンセリングから治療開始まで、日本橋はやし矯正歯科でのマウスピース矯正の治療の流れを紹介します。

 

初回カウンセリング

 

まずは治療前の歯の状態を把握したり、マウスピース矯正で効果を得られるかどうかなどを判断するため初回カウンセリングを行います。

初回カウンセリングの料金や所要時間は矯正歯科によってさまざまです。

当院では、初回カウンセリングに約30〜60分程度ほどの所要時間を頂いており、初回カウンセリングの料金は無料となっています。

なお、初回カウンセリングでは以下のような内容を相談されるケースが多いです。

 

  • 歯並びの悩みや治療について
  • 治療費用や治療期間の目安
  • マウスピースでの治療が可能かどうか

初回カウンセリングの結果、治療を希望する場合は精密検査に進みます。

 

精密検査

 

精密検査では、口腔内の検査やCT検査などを行います。

所要時間は30~40分程度です。近年は3Dモデルを作成している矯正歯科もあり、通常のレントゲンよりも歯根の状態や顎の骨、歯の周囲の骨の状態まで立体的に把握できます。

当院では3Dモデルを用いた高精度のスキャンを導入しています。

歯全体の状態を詳細に把握できるため、従来より精度の高いマウスピースの製作が可能です。

 

診断・治療計画

 

精密検査で得られた情報によって正式な診断を行い、診断内容に基づいた治療計画を立案します。

当院では、診断用3Dモデルを用いて患者様に最適な治療計画を立案しています。

また、矯正装置をつける準備として口腔内のクリーニングや歯磨き指導を行います。

 

マウスピースの製作

 

マウスピース治療を実際に開始する際、まず精密検査で得られた歯型のデータをマウスピース製作会社に送信します。

製作会社からシミュレーションのデータが送られてくるため、担当医師が確認の上、実際の治療のイメージについて説明を行います。

医師の説明に同意したら、3Dプリンターを用いてマウスピースが製作されます。マウスピースが届き次第治療開始です。

 

治療開始・保定期間

 

マウスピースが届いたら実際に装着して治療開始となります。

治療期間の目安は歯並びの状態にもよりますが約1〜2年程度が一般的です。

ただし、治療の状況によっては治療期間が延びるケースもあります。

また、矯正が終われば治療の全てが終了するわけではありません。

後戻り防止のために一定期間の保定装置の着用が必要です。

 

 

まとめ

 

新しい歯の矯正方法として注目を集めているマウスピース矯正(suresmileアライナー)は、透明のマウスピースを装着するため矯正治療中の見た目を気にせずに治療できます。

また、マウスピースは取り外し可能なため、虫歯や歯周病が気になる人にもおすすめです。

 

ただし、歯並びの症例によってはマウスピースでは対応できないケースもあるため初回カウンセリングで確認する必要があります。

日本橋はやし矯正歯科では、初回無料カウンセリングで患者様に合わせた口腔内3Dモデルを作成し、歯並びの状態や治療方針などを分かりやすく説明します。

歯並びについてお悩みの方はお気軽にご相談ください。

しゃくれを治す方法とは?種類別に歯科医が解説

顎のしゃくれを治す方法とは?矯正改善を種類別に歯科医が解説

しゃくれを治したいものの、どのような治療法があるのか知りたい人もいるのではないでしょうか。

本記事ではしゃくれを治したい人に向け、しゃくれの種類別に治療法を解説します。

 

最後まで読んでいただければ、自分のしゃくれのタイプに合わせた治療法を理解できます。

しゃくれの治療を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

しゃくれの主な種類と特徴

 

しゃくれとは下顎が前に突き出している状態のことです。しゃくれは大きく分けて2種類あるため、それぞれの特徴を紹介します。

 

下顎前突

 

下顎前突とは、下顎が前に出ていると同時に上下の歯の噛み合わせがずれている状態のことです。

通常は上の歯の方が下の歯よりも前面に出ているのが一般的ですが、下顎前突の場合は下の歯の方が上の歯よりも前に突き出しているため、噛み合わせが逆になっています。

 

下顎前突の主な原因は、下顎の位置や大きさに異常が生じていることです。

下顎前突のデメリットはしゃくれが目立つだけでなく、食べ物を噛み切るのに苦労する、サ行とタ行の発音がしづらいなどが挙げられます。

 

反対咬合

 

反対咬合とは、上下の前歯の噛み合わせが逆になっている状態のことです。

上の前歯が内側に向かって生えている、もしくは下の前歯が外側に向かって生えている場合に起こります。

反対咬合の原因はさまざまで、骨格が原因の場合と歯並びが原因の場合があります。

また鼻疾患や顎・舌を突き出すような癖も原因の一つです。

反対咬合のデメリットは下顎前突と同様にしゃくれが目立つ、虫歯や歯周病にかかりやすい、食べ物を噛み切りにくいなどが挙げられます。

 

しゃくれの主な原因は?

 

顎がしゃくれてしまう主な原因を以下で詳しく解説します。どのような原因があるのか確認しておきましょう。

 

遺伝によるもの

 

しゃくれは、遺伝が原因で起こる場合があります。

遺伝的な要素によって下顎の骨が大きく成長しすぎたり、上の顎骨が正常なサイズよりも小さいまま成長が止まってしまったりします。

 

遺伝が原因でしゃくれになった場合、顎骨の異常だけでなく噛み合わせも全体的に前にずれている状態になりやすいです。

特に日本人は他の人種よりも遺伝的な要素によって、しゃくれになりやすい傾向にあります。

 

子どもの頃の癖によるもの

 

子どもの頃から続いている癖が顎に影響を及ぼし、しゃくれになる場合があります。

例えば下顎を前に突き出すような習慣や癖などです。

舌を前に出す動きは、下顎を前に突き出しやすくしてしまう場合があります。

また口呼吸もしゃくれの原因になる場合があるため、注意しましょう。

 

しゃくれを治す方法

 

しゃくれを治す方法

 

しゃくれの主な治療方法は、矯正治療と外科手術の2種類です。それぞれの方法を以下で解説します。

 

矯正治療

 

矯正治療は、矯正歯科で行われるしゃくれの治療法の一つです。

矯正治療は子どもと大人で治療方法が異なります。

子どもの場合は、固定式もしくは取り外し式のマウスピースを利用して矯正します。大人の場合は、ワイヤーを活用して上顎歯列を前に、下顎歯列を後に移動させる治療を行うのが一般的です。

 

中には、上下の歯列を移動させるためのスペースを設けるために、抜歯が必要になることもあります。

ただし矯正治療を行ってもしゃくれが改善されないケースもあるため、しゃくれの治療を継続する場合は後述する外科手術が必要です。

 

外科手術

 

外科手術が必要なケースは、骨の不調和が重度の方です。

顎変形症と診断される場合もあり、上顎もしくは下顎の骨の大きさや形状、位置などに異常が生じてしまう病気です。

例えば顎が横にずれて左右の顔が非対称になっている、上下の噛み合わせが悪く隙間が開いている、噛みづらい、発音しづらいなどの症状が見られます。

 

上記の場合、矯正治療だけではしゃくれの改善が難しいため、外科手術を伴った外科的矯正治療で改善を行うのが一般的です。

外科手術では顎の骨の形状や位置を変えるための手術を行います。

外科手術を受けた場合は、10日〜2週間程度の入院が必要です。しかしながらサージェリーファーストで治療を行った場合は入院が必要ないこともあります。

日本橋はやし矯正歯科では積極的なサージェリーファースト治療を行っています。

 

しゃくれ治療の事例

 

しゃくれの治療例を一部ご紹介いたします。実際に患者様のご要望や状況を精査し、最適な治療法をご提案いたします。

 

サージェリーファーストでの治療例

 

サージェリーファーストは術前矯正を必要とする従来法とは異なり、まず外科手術を行い、上顎と下顎をよい位置関係に移動させていきます。

そのため、この時点で顔のバランスが改善しますが、咬み合わせは悪い状態となります。

 

▼初診の状態

初診の状態

 

▼外科手術直後の状態

外科手術直後の状態

顎の骨は良い位置になりましたが、かみ合わせは悪い状態です。

かみ合わせを良くするため、3Dデジタル矯正システムでシミュレーションを行います。

 

▼3Dデジタル矯正システム

3Dデジタル矯正システム

3Dデジタル矯正システムのシミュレーションで最終的な歯の位置を設定し、正しい位置に歯を動かしていきます。

 

関連ページ:

3Dデジタル矯正システムの詳細

デジタル矯正システムについて

▼矯正治療終了後

矯正治療終了後

歯列が綺麗に揃いました。3Dシミュレーションで計画された歯の移動が、高い精度で達成されていることがお分かりいただけると思います。

サージェリーファーストでは、従来法では2年以上要してしまうところを、外科術後およそ7か月で治療を終了することができました。

 

関連ページ:

サージェリーファーストの治療例の詳細

サージェリーファーストに力を入れています

サージェリーファーストの治療の流れはこちら

サージェリーファースト (外科矯正)

 

しゃくれを放置するリスク

 

しゃくれを放置し続けた場合、どのようなリスクがあるのか以下で詳しく解説します。

 

かみ合わせが悪くなる

 

しゃくれがある子どもは成長とともに顎の骨も大きくなり、大人になるにつれてしゃくれが目立つ場合があります。

しゃくれによって上下の歯がずれやすくなり、噛み合わせが悪くなりやすいです。

 

滑舌が悪くなる

 

しゃくれを放置すれば、歯と歯の間に隙間ができて滑舌が悪くなり発音も不明瞭になるため、会話をする際に相手が聞きづらくなる可能性が高まります。

滑舌の悪さや発音の不明瞭さは単に発した言葉を理解してもらいづらいだけでなく、コミュニケーションが取りづらくなることも考えられます。

コミュニケーションがうまく取れなくなれば、人との会話も苦痛に感じやすくなるでしょう。

 

まとめ:しゃくれ顎を治したいなら矯正外科へ

 

しゃくれの治療方法は、矯正治療と外科手術の2種類に分けられます。

大人のしゃくれは矯正歯科での治療が必要です。

しゃくれにも種類があるため、自分で判断せずに歯科医師に相談して治療方法を検討しましょう。


 

 

日本橋はやし矯正歯科では、3Dデジタル矯正システムを用いて精密な外科的矯正治療のシミュレーションも行っています。それぞれの患者様に合わせた治療方針を決定できるため、しゃくれや歯並びでお悩みの方はぜひご相談ください。

ハナラビナビ監修の林理事長の画像

デンツプライシロナ社のマウスピース矯正サイトを監修しました

日本橋はやし矯正歯科院長であり、デジタルデンティストリー理事長/K Braces矯正歯科総院長の林一夫が、デンツプライシロナ社に依頼されて監修したマウスピース専用サイトが公開されました。

 

ハナラビナビ

 

歯並びの基礎知識や歯並びの治し方、マウスピース矯正について、そして矯正治療の疑問にお答えする「Q&A」などのコンテンツをご用意しています。

 

ぜひハナラビナビをご覧いただき、矯正治療やマウスピース矯正を知って頂ければと思います。

 

矯正治療中の歯磨き、実体験を全解説します!

 

矯正治療中のスタッフCです。

前回は食べ物について説明させていただきました。こちらの記事です。

矯正中の食事 食べやすいもの、食べにくいもの

今回は歯みがきについて、僕自身が矯正治療中に体験したことをお伝えします。

 

食べ物が挟まるのは仕方ない!

 

食後は歯と装置とワイヤーの間に色んな物が挟まりますが、これは仕方がないです。

無理に舌で取ろうとしてもなかなか取れないし、舌を傷つけてしまう可能性があるのでやめましょう。

でもそのままにしておくと気持ち悪いし、虫歯や歯周病、歯肉炎のリスクが高まったり口臭の原因になります。

じゃあどうすれば良いのかというと。

結局「歯みがき」に行き着くのです。

歯石になってしまうと歯みがきだけでは取ることができませんし、毎食後、そして間食後もなるべく早く歯を磨くことが大切です。

そして歯みがきの仕方にもコツがあるので紹介します。

 

 

歯磨きの手順をご説明します!

 

まずは口の中をゆすぎます

 

歯や装置に食べカスが挟まったまま歯みがきを始めてしまうと歯ブラシに食べカスが挟まって、歯ブラシの掃除に時間がかかってしまいます。

そうなると地味に面倒くさいです。

ですからまずは歯みがきをする前に、必ず食べカスをとるためにブクブクとゆすぎます。

頬っぺたの筋肉を使って歯と装置とワイヤーの隙間に水圧をかけるように強くゆすぎます。

これで大体の食べカスは取れます。

それでも取れないものは、装置にチカラがかからないように注意しながら爪楊枝で取り除きます。

爪楊枝はとても便利なので必ず持ち歩くようにしています!

 

さて、歯磨きをしよう!

 

食べカスが取れたらようやく歯磨きです!

せっかく矯正して歯並びがキレイになっても虫歯だらけになってしまったら元も子もありませんから、丁寧に歯磨きをしましょう。

歯磨きの時に大切なのは「いまどこを磨いているか」を意識することです。

漫然と磨いていても磨き残しがあったりするので、頭の中で自分の口腔内を

「今はこの歯のこの装置のこの辺を磨いている」

と言ったように具体的に思い描くと綺麗に磨くことができます。

 

実際のシミュレーション画像がイメージしやすいです!

 

当院で使っているsure smileというシミュレーションソフトでは、自分の歯に矯正装置が付いている状態のモデルを見ることができます。

このような感じです。suresmile-01

このモデルを見ることで、鏡では見えにくい部分も歯ブラシを当てる角度が意識しやすくなります。

治療中の画面の写真を撮っていただくこともありますし、必要に応じてデータをお渡ししておりますので、お気軽にスタッフにお声がけください。

すでに歯石が付いてしまっている場合はクリーニングできれいになります(有料)。

ワイヤーを外してお掃除できるのでスッキリしますよ!

歯みがきだけでなく歯間ブラシやタフトブラシ、デンタルフロスなどを使って、口の中をキレイに保つことを心がけましょう。

↓こちらの記事も参考にしてみてください!

矯正体験レポート第二回:矯正中の歯磨き3つのポイント!


今回は矯正治療中の食事と歯みがきについて、実体験を元に書いてみました。

治療中の方や、これから矯正治療を始めようかと考えている方の参考になれたら幸いです。

歯磨きについて知りたいことがある方は診察中に質問してくださいね。

一緒に頑張りましょう!