Category Archives: 症例

サージェリーファースト:口ゴボ、出っ歯、ガミースマイルの治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は当院で積極的な治療を行っておりますサージェリー・ファーストの症例をご紹介いたします。

 

▼こちらで詳しく説明しています
サージェリーファーストについて | 日本橋はやし矯正歯科

 

サージェリーファーストとは

 

何度かこちらのコラムでもご紹介させていただいておりますが、サージェリーファーストとはどのような治療なのか、あらためてご説明させていただきます。

※記事の最後に関連記事をご紹介しますのでそちらもぜひ併せてご覧ください

 

最初に外科手術で顎の位置を適切にします

 

サージェリーファーストとはは術前矯正を必要とする従来法とは異なり、まず外科手術を行い、上顎と下顎を適切な位置関係に移動させ、骨格形態の改善をはじめに行います。

したがって、この時点で患者様が一番気にされていた顔のバランスが改善します。

 

次に矯正治療を開始します

 

しかしながら、咬み合わせは悪い状態ですので、外科手術後に矯正をスタートします。

患者様は強く噛めない状態のため、矯正の動的治療によく反応し、従来法に比べて速く歯が移動します。

また、外科手術後に骨の代謝活性が上昇し歯の移動自体が加速することも示唆されています。

 

費用対効果に見合った治療です

 

このように非常にメリットの大きい治療法ではありますが、自費診療のために治療費は比較的高額となります。

ですが、かかる費用に見合った結果が得られるたいへん素晴らしい治療方法だと私は考えております。

 

 

それではこのサージェリーファーストで治療を行った症例のご紹介をさせていただきます。

 

できるだけ改善したいとのご希望でサージェリーファーストを選択

 

20歳の女性です。

上下顎の前突感、口元の突出感(口ゴボ)、ガミースマイルの改善を希望され来院されました。

 

横顔の写真です。

治療前の横顔の画像

重度の上下顎前突があり、口元も突出した状態(口ゴボ)です。

 

お口の中の写真です。

治療前の口腔内の画像

治療前の口腔内の画像

出っ歯の状態も大きく、特に上顎の前歯が大きく唇側に傾斜しているのがお分かりいただけると思います。

 

矯正治療のみで治療を行った場合でもある程度の改善は可能でしたが、ご本人のご希望もあり、可能な限り理想とする横顔や笑顔の獲得を目指して治療を行うこととなり、サージェリーファーストで外科的な矯正治療を行うことになりました。

 

図は今回の治療プランを示した3Dモデルです。

 

こちらが治療前、つまり上の写真の状態です。

治療前の3Dモデルの画像

 

上顎骨を上方に持ち上げることでガミースマイルを積極的に改善し、また同時に後方に移動させることで上顎前突の改善を行います。

下顎の位置は上顎の位置に合わせることで、上下顎前突の状態もうまく改善できます。

治療前の3Dモデルの画像

 

患者さまへのご説明と治療プランの決定

 

上記のシミュレーションにより、患者さまとお話し合いをしながらこのように治療プランが決定しました。

 

  • 診断:骨格性の上下顎前突、上下顎前歯の唇側傾斜、大きなover jet
  • 治療法:上下顎骨の移動(上顎ルフォー、下顎枝矢状分割術)
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト)
  • 治療期間:1年
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り
  • 費用:145万円(税込み:矯正治療のみ)
    ※外科手術の費用は別途
    ※費用は2021年時点のものです

 

この規模の歯の移動で治療期間が1年で済むのはサージェリーファーストの大きなメリットの一つと言えましょう。

 

 

難易度の高い手術も精度高く行えます

 

上下顎骨の移動を伴う比較的難易度の高い手術となりましたが、術後の状態はとても良いものでした。

 

今回手術を担当していただいたのはリラ・クラニオフェイシャル・クリニックの宇田先生で、毎回とても精度の高い手術を行っていただいております。

 

日本橋はやし矯正歯科では、リラ・クラニオフェイシャル・クリニックとのチームアプローチを強化しています。

 

当院からの紹介の場合、優先的にリラ・クラニオフェイシャル・クリニックでの初診カウンセリングをお受けいただくことが可能です。

通常、カウンセリングまでに数か月お待ちいただくところ、当院からのご紹介により、数週間以内でのご予約が可能となります。

できるだけ早い治療開始をご希望の方は、ぜひ日本橋はやし矯正歯科での治療をお選びいただければと思います。

 

写真は外科手術直後の口腔内です。

外科手術直後の口腔内の画像

このように一時的にかみ合わせが悪くなりますが、3か月後には下の写真のように整ってきます。

外科手術3ヶ月後の口腔内の画像

 

治療が終了した時の写真です。

治療が終了した画像

患者様の主訴が改善され、とても整った横顔になっていることがお分かりいただけると思います。口元の状態も理想的なE-line(イーライン)を獲得することが出来ました。

イーラインについてはこちらの記事をご覧ください。

美しい横顔「Eライン」を分かりやすく説明しました | 日本橋はやし矯正歯科

 

治療期間は10ヶ月でした

 

  • 歯の凸凹の改善:5ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:5ヶ月

 

お口の中の写真です。

治療が完了した画像

治療が完了した画像

個々の歯の位置異常やかみ合わせの悪さもしっかりと改善されています。出っ歯も非常によく改善されていることが分かります。

 

この度の記事で、サージェリーファーストにより非常に短い治療期間で効果的な治療が可能であることがお分かりいただけたともいます。

 

関連記事もぜひお読みください

 

参考文献・サイト

 

サージェリーファーストに関するシステマティックレビューです。多くの文献をくまなく調査し、そのデータを総括して評価した科学研究(論文)、方法、総説(レビュー)を指します。

https://www.ajodo.org/article/S0889-5406(15)01384-0/fulltext

 

サージェリーファーストの治療効果は多くの論文で効果的と評価されいます。

 

当サイトの関連記事

 

サージェリファースト | 日本橋はやし矯正歯科

 

サージェリーファーストに力を入れています

 

より進化したサージェリーファースト

 

サージェリーファーストの治療方針の決定方法

 

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

 

サージェリーファーストの優れた治療効果(2)

 

サージェリーファースト:重度の開咬と反対咬合の治療例

サージェリーファースト:顎の歪み(顔面非対称)の治療例

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、サージェリーファーストの治療例をご紹介いたします。

 

これまでも何度かサージェリーファーストに関する日本橋はやし矯正歯科での取り組みや実際の治療例をご紹介してきました。

今回は最近、お問い合わせが多くなってきております、正面から見たときのアゴのゆがみ(顔面非対象といいます)の最新の治療例をご紹介させていただければと思います。

 

 

患者様のQOLを優先し、下顎のみ手術しました

 

正面から見たときのアゴのゆがみ(顔面非対象)は、上顎骨と下顎骨どちらにも歪みがある場合が多く、下顎骨のみの外科手術では効果的な改善が行えない場合があります。

その場合、上顎と下顎の両方の骨を手術するのが一般的です。

 

QOLを重視し、下顎だけの手術になりました

 

両顎を手術することは治療結果だけ考えると確かに大きなメリットがあります。

しかし費用面や治療に費やす時間などの患者様のご負担が大きくなります。

 

今回の症例は患者様のご負担を総合的に軽減するため、様々な検査をした結果非抜歯で、下顎骨のみの外科手術で改善可能と考えられました。

 

費用も生活への影響も最低限な日帰り手術

 

上下顎を手術すると多くの場合で5〜6日間の入院が必要になります。

しかし下顎のみですと日帰り手術が可能なことがほとんどなので、生活への影響が最低限で済みます。

もちろん費用・価格面も抑えることができます。

 

このように様々なことが患者様の生活に影響しますので「細やかに考え、ご提案し、ご納得いただく」ことが特にサージェリーファーストのような規模の大きい治療ですと大変重要です。

 

※サージェリーファーストは保険適用外です。保険適用の場合は術前矯正を行うことや治療の流れや用いることのできる装置等が細かく規定され、少しでも逸脱すると適用が認められません。また、審美的な要求が大きな症例も適用外となります。最新の技術も用いることができません。

 

下顎のみの手術にして身体、時間、費用の負担を軽減しました

 

顔の左右対称性の改善を図りながら可能な限り身体的、時間的および経済的な負担を少なくした治療計画提案し、効果的な治療を行うことができました。

 

▼正面のお顔の写真と3Dモデルです。

左右のお顔が非対称の正面の写真

左右のお顔が非対称の3Dデジタル矯正によるシミュレーションの正面の写真

下顎の骨が左にずれていることがお分かりになると思います。

 

 

3Dデジタル矯正で骨まで分析、最善のご提案ができました

 

比較的ゆがみの程度は大きいのですが、上顎の骨のゆがみはそれほどではなく、主に下顎の骨の位置が原因であることがデジタル矯正システムの三次元分析により分かりました。

▼こちらは口腔内の写真です。

正中線がずれている口腔内正面の画像

アゴが歪んでいる方向に歯の真ん中の線(正中線といいます)がずれていることが分ります。

 

 

治療後のシミュレーションと実際の写真

 

▼こちらは術後予測です。

3Dデジタル矯正による術後の予測シミュレーション画像

下顎の手術を行った結果のシミュレーションです。

正中線のズレが見た目にわからないぐらいに改善しています。このシミュレーションを元に治療を行います。

 

患者様へのご説明と治療プランの決定

 

シミュレーションを元に、患者様とお話をしご納得頂いたのは、以下の治療プランとなりました。

リスクや副作用もしっかりお話しています。

  • 診断:下顎骨の左側変位による顔面非対称
  • 治療法:下顎骨の後方移動を伴う非変位側への回転移動
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト・アプローチ)
  • 治療期間:1年
  • リスク:下口唇の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の後戻り

 

サージェリーファーストは治療期間が短縮できます

 

サージェリーファーストは治療期間が長引くと思われがちです。それは「手術をする」ことから喚起されるイメージですが、実際はそうではありません。

顎の骨を手術するので、矯正治療そのものは比較的短期間で済むことが多いです。

▼治療後の実際の写真です。

サージェリーファーストの治療後、顔面非対称が改善して左右対象になった画像

計画通りに治療を行うことができ、顔面非対象が改善されました。下顎のみの外科手術であったため、入院も必要ありませんでした。

 

▼治療後の口腔内の写真です。

サージェリーファーストの術後、正中線も揃っている画像

ずれていた正中線もぴったりと合っています。

 

患者様と密にコミュニケーションをした治療結果です

 

顔面非対象の治療でも治療目標の設定を適切に検討することにより、より負担の少ない治療を行うという選択肢を患者さまに提案することができました。

また治療期間も非常に短く、今回の治療結果には大変満足していただくことができました。


サージェリーファーストは治療可能な医院が限られているため、ホームページなどで公開されている治療例もあまりないので、当院ではできるだけこの治療例を公開して参りたいと思います。

重度な矯正治療が必要な方は、ぜひ当院のカウンセリングをお受けください。患者様のご希望を細かくお聞きし、丁寧な治療方法のご提案をさせて頂きます。

 

 

参考文献(サイト)

 

3Dモデルを顔面非対称の外科的矯正治療に応用した場合の有効性に関する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17169742

サージェリーファースト

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20552809

https://sugawara.me/surgery-first/

デジタル矯正

https://www.suresmile.com/en-us/

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25726405

下顎前歯の先天欠損(Three-incisor)の矯正治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は下顎の前歯が先天的に欠損している症状の治療例をご紹介したいと思います。

 

 

生まれながら歯の本数が少ない「先天欠如歯」の矯正治療

 

現代人には歯の数が生まれながらにして少ない人がいらっしゃいます。

この先天的な欠損は「先天欠如歯」と呼ばれ、実は意外と多くの方に見られます。

 

中でも下顎の前歯が1本足りない人の比率が高く、通常では前歯は4本生えているのですが、1本足りず、3本の状態です。

この場合を歯科矯正学では、Three-incisor(スリー・インサイザー)とよく表現されます。

 

Three-incisor(スリー・インサイザー)の矯正治療は難しいです

 

Three-incisor(スリー・インサイザー)は前歯という目立つところなので、しばしば矯正をご希望の患者さまとして治療を受けられますが、一般的な矯正治療に比べて難しい点が多く、経験と技術が必要となります。

 

今回は私が手がけた症例をご紹介しながら説明してまいります。

 

 

「先天欠如歯」は意外とご本人が気づいていないことも

 

この患者様は、上下前歯の凸凹(叢生)と軽度の口ゴボの改善をご希望され来院されました。

比較的シビアな歯の凸凹と口唇閉鎖不全があり、歯を抜いて治療することになりました。

 

なお、カウンセリングの際に、私がThree-incisor(スリー・インサイザー)であることを患者さまにお話したところ、なんと患者さまご自身がびっくりされたのです。

ご本人は前歯が1本足りないことに今まで気がつかなかったとのことでした。

 

改善点を網羅し治療するのが難しい症例でした

 

今回の治療で改善する点はわかりやすく説明すると以下のようになります。

  1. 上下前歯の凸凹(叢生)の改善
  2. 軽度の口ゴボの改善
  3. 口唇閉鎖不全及び梅干し状の隆起の改善
  4. 正中線がズレるので見た目に綺麗にする

これらを可能な限り改善していくのは実はなかなか難しいものですので、非常に緻密な治療計画が必要になるということがお分かりいただけると思います。

 

 

Three-incisor(スリー・インサイザー)治療を写真でご説明します

 

治療前の正面の写真です。

スリー・インサイザーの患者さまの正面の写真

下顎の前歯は3番しかないThree-incisor(スリー・インサイザー)の状態です。

 

下顎の写真です。分りやすいように番号を振っています。

スリー・インサイザーの患者さまの下顎の写真

下顎の前歯は3本しかありません。

 

このまま通常の治療で歯をならべてしまうと、下顎の前歯の数が1本少ないため、出っ歯が残った仕上がりになってしまいます。

 

Three-incisor(スリー・インサイザー)の治療方法

 

Three-incisor(スリー・インサイザー)の治療は

  1. 下顎の歯を片側1本のみを非対称的に抜歯する
  2. 上顎の前歯の幅を削る(IPRといいます)を行う

いずれかの治療を選択することが多く、様々な状況を考慮して決定されますが、今回の患者さまでは(2)のIPRによる治療を選択しました。これは以下に説明してまいります。

 

どちらにしても治療の成功にはしっかりとした治療計画が不可欠です。

 

 

3Dデジタル矯正のシミュレーションを基に治療計画を立てる

 

3Dデジタル矯正では正確な3Dモデルを使ってシミュレーションすることが可能ですので、患者様にとっても非常に分りやすい説明を行うことができます。

 

この患者さまの場合は、より口元をすっきりと改善させたいとのご要望を考慮し、小臼歯を4本抜歯し、上顎の前歯をIPRで調整する治療法が採用されました。

 

治療計画をもとに作成された3Dシミュレーションです。

スリー・インサイザーの患者さまの3Dシミュレーションの画像

前歯の数は上下で異なるため正中線はズレます。この仕上がりについてもしっかりと説明をおこない、同意を得た上で治療を開始します。

 

治療前にご説明し、同意を得た内容は以下となります。

  • 診断:上下顎中等度の叢生、下顎中切歯の先天欠如
  • 治療法:上顎両側第一小臼歯・下顎両側第一小臼歯の抜歯、ハーフリンガル装置による治療
  • 治療期間:24ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、IPRによる知覚過敏
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、上下正中線のズレ

 

綺麗に揃った歯並びを実現できました

 

治療後の写真です。

スリー・インサイザーの患者さまの治療後の正面の写真

正中線はズレますが、できる限りそれが目立たないように矯正治療で調整しました。

 

スリー・インサイザーの患者さまの治療後の下顎の写真

下顎のみで見ると、一見「歯が足りない」ようには見えません。スッキリ揃った歯並びは見た目はもちろんですが、それ以上に咬み合わせなど健康面に影響するという意味での改善が非常に重要都なります。

 

 

予定よりも短い治療期間で終了しました

 

治療期間は、最初の予定では24ヶ月だったところ、22ヶ月で完了することができました。

内訳は以下となります。

  • 歯の凸凹の改善:6ヶ月
  • 抜歯空隙の閉鎖:10ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:6ヶ月

歯の凸凹と前方への突出感が改善され、とても綺麗な歯並びになりました。

前歯を後退させたことで口ゴボと梅干ジワも改善することができ、患者様には大変満足していただきました。

また、術前に予想されていた上下正中線のズレも、計画通りに整えることができました。

 

適切な診断と治療方針を基にした矯正治療を行うことで、治療の計画が難しいThree-incisor(スリー・インサイザー)の症例にも効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。


矯正治療はどんどん進化しておりますので「矯正治療では難しいかな」と思われることでも、治療が可能であることは増えております。

難しい症例の場合はできるだけ矯正専門医にご相談されるのが良いかと思います。

 

日本橋はやし矯正歯科は常に最新の技術を取り入れておりご安心、ご納得頂ける治療を提供するよう尽力しております。お悩みの方はどうぞお気軽にご連絡ください。

サージェリーファースト:重度の開咬と反対咬合の治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

当院はすべての矯正治療法を行なっておりますが、中でも力を入れている方法にサージェリーファーストがあります。

 

▼こちらで詳しく説明しています
サージェリーファーストについて | 日本橋はやし矯正歯科

 

サージェリーファーストとは

 

サージェリーファーストは外科手術を伴う方法です。

そのため外科医との連携や特殊な技術が必要なので、どの矯正歯科でも行える治療法ではありません。

だからこそ、サージェリーファーストを必要とするより多くの患者様に治療を受けて頂けるように力を入れております。

 

 

今回も、我々が行っている最新のサージェリーファーストによる外科的矯正治療を受けていただき、とても良い治療結果が得られた症例をご紹介いたします。

これまでも多くのコラムを掲載してきましたのでそちらも併せてご覧になってください。

 

サージェリーファースト:顎の歪み(顔面非対称)の治療例

サージェリーファーストに力を入れています

より進化したサージェリーファースト

サージェリーファースト(SFA)の治療方針の決定方法

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

サージェリーファーストの優れた治療効果(2)

 

 

典型的な下顎前突(受け口)の患者さま

 

この患者さまは、下顎の突出(いわゆる受け口)と前歯がかみ合わない開咬の改善をご希望され来院されました。

治療前の患者さまの横顔です。

受け口と前歯がかみ合わない開咬の患者さまの左ージェリーファースト前の画像

お分り頂けますでしょうか?下顎前突の特徴的な側貌となっています。

 

初診時のお口の中の写真です。

重度の開咬と下顎前突により反対咬合になっている治療前の画像

重度の開咬と下顎前突により反対咬合になっていることが分ります。

 

正面から見たお写真がこちらです。

下顎骨が横に歪んだ顔面非対称の症状の治療前の画像

前歯が閉じておらず、さらに下顎骨が横に歪んだ顔面非対称の症状が認められます。

 

こちらの患者さまの症状は多くが骨格性のものですので、通常の矯正治療だけでは改善が難しく、患者さまにご提案をして、サージェリーファーストで治療することになりました。

 

患者様へのご説明と治療プランの決定

シミュレーションを元に患者様とお話をし、以下の治療プランで進めることになりました。

もちろんリスクや副作用もしっかりご説明して、ご納得頂いた上での治療開始です。

 

  • 診断:骨格性の下顎前突、骨格性の反対咬合、下顎前歯の舌側傾斜、前歯部開咬
  • 治療法:下顎骨の後方移動(下顎枝矢状分割術:サージェリーファースト・アプローチ)
  • 裏側の矯正装置による治療
  • 治療期間:9ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り

 

最初からサージェリーファーストをご存知の方はもちろんほとんどいらっしゃいませんので、治療の流れについては患者様に詳細にご理解いただけるよう十分にご説明し、治療中の些細な疑問もその都度お答えしています。

 

このインフォームド・コンセントが治療においては何より重要だと考えております。

 

 

三次元モデルでの治療計画

 

三次元モデルを用いた外科手術とその後の矯正治療のシミュレーションです。

3Dデジタル矯正のシミュレーションの正面の画像3Dデジタル矯正のシミュレーションの横顔の画像

下顎骨はおおよそ5ミリ後退させながら顔面非対象も改善するように最適な位置を決定します。

デジタル矯正システムはとても正確な治療計画を立てることができるということがお分かりいただけると思います。

 

 

スムーズに治療を進めることができました

 

治療期間は9ヶ月でした。程度を考えますと、外科手術を併用するサージェリーファーストはやはり治療期間がとても短縮されます。

  • 歯の凸凹の改善:4ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:5ヶ月

 

術後、まずは横顔のお写真です。

サージェリーファーストの術後の横顔の画像

横顔の「下顎が出ている」感じが改善され、とてもお喜び頂けました。

 

お口の中の写真をご覧頂きましょう。

サージェリーファーストの術後の口腔内右側の画像

サージェリーファーストの術後の正面の画像

下顎前突と前歯部の開咬が改善され、とても良い歯並びと咬み合わせを短期間で得ることができました。

 

治療後の患者様の笑顔を拝見し、我々もとても嬉しく思います。

 

サージェリーファーストは、治療期間が短く、術後の入院も必要ない場合が多く、患者さまにとって多くのメリットがある治療法です。

どうぞお気軽にご相談ください。

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)・出っ歯のマウスピース矯正治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

日本橋はやし矯正歯科では、開院当初より「最短6ヶ月の治療期間」で矯正治療が行えることをホームページにてご説明しております。

 

前回は開咬の症例で、部分矯正により6ヶ月で治療が終了した症例をご覧頂きました。

 

▼こちらが前回のコラムです。ぜひお読みください。

 

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)と開咬の矯正治療例

 

今回ご紹介する症例は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正治療で、上記同様6ヶ月で治療を行ったものです。

 

※今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください。

 

 

短期間、非抜歯の治療をご希望

 

この患者様のご来院時の状態は、上下顎前歯に比較的大きな凸凹(叢生)が認められ、これを改善することがご希望でした。

 

▼こちらがご来院された頃の写真です。

上下前歯の凸凹(叢生)の術前正面の画像 上下前歯の凸凹(叢生)の術前横からの画像

かなり不揃いになっていて、また上の前歯も出てしまっていることがわかります。

 

そして、この患者様も非抜歯での治療をご希望でした。

 

  • 健康な歯をなるべく抜きたくない
  • 抜歯の際の麻酔に恐怖がある
  • 抜歯した後の不自由さが嫌だ

など、様々な理由で非抜歯での治療をご希望になる患者様は大勢いらっしゃいます。

 

本来は抜歯した方が効率の良い治療であっても、患者様の意志が強ければ、なるべく患者様のお気持ちを尊重しています。

 

※すべてのケースで非抜歯が可能ということではなく、ご希望の歯列に近づけるためには抜歯がどうしても必要な場合もあります。

 

以下が患者様とお話した内容です。

  • 診断:上下顎中等度の叢生、上下顎前歯のわずかな唇側傾斜
  • 治療法:非抜歯、マウスピース型矯正装置による矯正治療(インビザライン)
  • 治療期間:6ヶ月
  • リスク:前歯部のブラックトライアングル、装置による口内炎
  • 副作用:治療中の発音への影響、治療後の凸凹の後戻り

 

非抜歯での治療はやはりディスキング(IPR)が必要なケースが多く、今回もディスキングを行った後にインビザラインを使用する治療を行いました。

 

 

6ヶ月後に治療が完了しました

 

▼こちらが、6ヶ月の治療期間後の写真です。

上下前歯の凸凹(叢生)の6ヶ月治療期間後の術後正面の画像 上下前歯の凸凹(叢生)の6ヶ月治療期間後の術後横からの画像

歯の凸凹、前歯の咬み合わせの状態が改善され、とても綺麗な歯並びになりました。

  • 叢生の改善とIPRによるスペースの閉鎖 4ヶ月
  • 最終的な歯並びとかみ合わせの微調整 2ヶ月

 

 

ブラックトライアングルも最小限に抑えました

 

術前のリスクとして「ブラックトライアングル」の出現がありましたが、最小限に抑えることができました。

▼ブラックトライアングルについてはこちらで説明しています

ブラックトライアングルは、デジタル矯正システムで予測可能に

 

適切な診断と治療方針を基にした矯正治療を行うことで、マウスピース矯正(インビザライン)によりわずか6ヶ月の治療期間でとても効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。


今後も、今回の治療例のように医療法の広告ガイドラインに添った適切な形式で、術前術後の症例をご紹介していきたいと思っています。