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suresmileのfaculty doctorに選ばれた記事のsuresmileに掲載された林院長紹介ページ

suresmile systemのFaculty Doctor として正式発表されました。

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回は私が、日本橋はやし矯正歯科で運用している“suresmile system”のFaculty Doctor(教育する立場にあるドクターという意味合いです)として正式に発表されましたのでご報告させていただきます。

 

 

 

suresmile systemを開発・運用しているOrametrix社の親会社がDentsply Sirona(デンツプライシロナ)となったことは以前のコラムでご報告いたしました。

 

▼こちらのコラムで説明しています。

AAO(アメリカ矯正歯科学会総会)参加レポート

 

 

そしてこのたび、Dentsply Sironaから正式にFaculty Doctorとして認定され、国際的なウェブサイトで発表が行われました。

suresmileのfaculty doctorに選ばれた記事のsuresmileのウェブサイト これが新しいsuresmileのウェブサイトです。

とても洗練されたデザインで、システムの先進性をとても良く表現しています。

 

▼suresmileの公式サイト

suresmileu – suresmileu

 

 

ABOUTからFUCALTYに進んだページに、このようにFaculty Doctorの一覧が掲載されています。

suresmileのfaculty doctorに選ばれた記事のsuresmileに掲載されたドクター一覧

ここに世界で活躍するsuresmile doctorとともに私が紹介されています。

 

各ドクターをクリックすると、その詳細を見ることができます。

suresmileのfaculty doctorに選ばれた記事のsuresmileに掲載された林院長紹介ページ

 

私のバイオグラフィーはこのように紹介して頂いています。

 

 

日本で最初のFaculty Doctorとして正式な発表となったことは大変光栄なことですが、責任ある立場として一層身が引き締まる思いです。

 

 

これからも日本を代表して、新しいデジタル矯正を世界の仲間とともに広めていきたいと思っています。

 

 

 

年に一度、ほとんどすべてのFaculty Doctorがアメリカの本社に集まってミーティングを開催しています。

 

今年も参加予定ですので、またここでご報告させて頂きます。

韓国の学術誌に論文が掲載されました。

こんにちは、日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、私の最新の業績についてご報告いたします。

 

昨年、韓国の国際的な学術雑誌(Korean Journal of Clinical Orthodontics: KJCO)から最新のデジタル矯正システムに関する執筆依頼があり、3篇を投稿させて頂きました。

 

今回の7月号では1、2篇が無事に出版されました。7月号の表紙です。

デジタル矯正の論文が発表された韓国の学術誌の表紙

7月を始めに今後9月号、11月号に掲載されます。

 

これは論文の最初のページです。

 

デジタル矯正の論文が発表された韓国の学術誌の内容

 

韓国のデジタル矯正の第一人者Hun先生とPark先生との共著で、全9篇からなるデジタル矯正特集と、とても貴重な内容になっています。

 

私は、後半の3篇の論文を担当しました。内容は以下の通りです。裏側矯正、サージェリーファーストアプローチがメインのトピックです。

 

7. The latest approach for treatment planning based on 3D virtual patient
using suresmile

8. The new practice of lingual orthodontics with suresmile technologies

9. Computerized 3D diagnosis and orthognathic surgery with robot
bending wire of suresmile

 

日々の矯正治療のお仕事をこなしながらの論文執筆はとても大変ですが、このように出版されると報われた気持ちになります。

 

これからも最新のデジタル矯正での矯正治療をより良いものにできるよう、世界に向けて発信していきたいと思います。

 

デジタル矯正にご興味のある先生方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。お待ち申し上げております。

レーザー治療器での口内炎の治療

レーザー治療器を導入しました。

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、新たに導入したレーザー治療器についてお話します。

 

こちらが今回新たに導入した半導体レーザー治療器(オサダ:ライトサージセルビー)です。

 

レーザー治療器:オサダ ライトサージセルビー

 

とてもコンパクトで、各ユニットでワイヤレスで使うことができます。今回はこの治療器についてご説明します。

 

 

矯正治療でレーザー治療器が必要となる代表的な場面

 

このレーザー治療器は

  • ガミースマイル矯正後の歯茎の整形
  • 治療中の歯の痛みの緩和

など、活躍の場は様々ですが、中でも矯正治療中にできてしまった「口内炎」の治療に大いに役立ちますので、今回はこれをご説明したいと思います。

 

矯正治療はブラケットとよばる装置にワイヤーを結紮して、ワイヤーの力で歯を動かしていきます。

この装置は昔と比べるとかなり小さくなり、違和感も少なくなって来ましたが、やはりお口の中に口内炎をつくってしまうことがあります。

 

口内炎になったことがある方は多いと思うので皆様ご経験済みの方がほとんどだと思いますが、

本当にとても痛く、食事もしづらくなってしまいます。

 

そしてこの口内炎が長期にわたりお口の中に存在すると、食事が困難になり、生活の質が著しく下がってしまいます。

 

このような場合に、このレーザー治療器が活躍してくれます。

 

 

▼このような流れで口内炎を処置します。

レーザー治療器での口内炎の治療

レーザーの照射直後に痛みが大幅に軽減しますので、通常通りに食事を行うことができるようになりますし、治癒も大幅に早くなりました。


上にも挙げましたが、このレーザー治療器のその他の利用方法「ガミースマイル矯正後の歯ぐきの整形や治療中の歯の痛みの緩和」などについては、またこちらのコラムで随時ご紹介して参りたいと思います。

 

ご興味がある方はぜひご相談ください。お問い合わせフォームからのご質問でもお気軽にご連絡ください。

加速矯正「オーソパルス®」について

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科院長、林 一夫です。
今回は当院が導入している「加速矯正」について詳しくお話させて頂きます。

 

 

より速く、より快適な矯正治療のためのオーソパルス®

光加速治療で細胞エネルギーが活性化する

 

光加速治療で照射するのは、低レベル光である近赤外線です。

矯正歯科治療を行いながら、この近赤外線を歯の周辺組織に照射することで、細胞エネルギーが活性化され、治療をスピードアップするだけでなく、痛みも軽減することができるというものです。

なぜ光加速治療が効果的なのか

 

歯列矯正は骨や組織に圧力(ストレス)をかけて行いますので、細胞の本来の働きは一時的に弱った状態になってしまいます。

しかし細胞に光をあてることで細胞中のミトコンドリアが反応し、歯を移動して治癒させようとする細胞のエネルギーを高めることができるのです。

オーソパルス(オルソパルス)本体とケースの画像

 

光加速治療を可能にする装置がオーソパルス®(OrthoPulse®)です

 

カナダのバイオラックスリサーチ社によって開発され、2015年の秋にFDA(米国食品医薬品局)で認証を受けた世界最先端の医療機器です。

 

オーソパルス®のメリット

オーソパルスのメリットは早い、安定、痛み緩和のイメージ画像

  1. 自宅で手軽に治療を行えます
    オーソパルス®(OrthoPulse®)は患者様ご自身がご家庭で、安全かつ簡単に光加速治療を行うことが可能です。治療を行うために通院する必要がないのでとても手軽です。
  2. 痛みを緩和してくれます
    近赤外線のエネルギーを利用して歯の周りの組織を活性化させるので、痛みを和らげながら歯の動くスビードを速めることができます。
  3. 治療後の安定にもなります

一般的に歯列矯正は、約2年〜3年程の治療期間がかかります。

それは、歯自体は比較的速く移動させることが可能ですが、歯根の周辺の骨はそれほど速いスピードで再生しないため、安全に歯の移動をするにはある程度の時間が必要だからです。

この点を解決するのがオーソパルス®です。
研究結果ではオーソパルス®を使用することで、歯根吸収させることなく、治療期間を最大66%短縮できることが確認されています。
約1/3になるということですから、通常は3年かかる治療を安全に1年程度で終了させることが可能なのです。

 

 

オーソパルス®の仕組みをおさらいします

 

オーソパルス®は、内蔵のLED光エミッターから近赤外線である850nmの波長の光が照射され、細胞内のミトコンドリアに作用して、代謝を向上させます。

オーソパルス®の光エミッター部分。

オーソパルス®の光エミッター部分。

この際、細胞が機能するためのエネルギーを生成し、細胞の活性化により歯の移動が促進され、歯の移動に伴う痛みも緩和します。

 

こんな方におすすめです!

 

  • 1日でも早く治療を終わらせ、歯並びを気にせず思いっきり笑いたい方
  • 就職や入学、結婚式など、新生活や特別な日までにキレイな口元になりたい方
  • 矯正にともなう痛みに対して不安のある方
  • 矯正装置をなるべく早くはずしたい方
  • 仕事が忙しいので、あまり治療期間を取ることができない方
  • 矯正治療を早く終えたいが、外科的処置に抵抗のある方

オーソパルス(オルソパルス)を手にした女性の画像

すでに医療現場で使われており安全性も立証されています

 

もちろん、何より安全かどうかが皆様気になるところ。患者様以上に歯科医師である私たちが神経を尖らすところです。

でも大丈夫!医療におけるフォトバイオモジュレーション(PBM)の使用は決して新しいものではなく、長い歴史のあるものなのです。

 

1931年にオットー・ワールブルクがミトコンドリアが光に反応する性質を持つことを発見し、ノーベル賞を受賞しました。

またPBMに関する学術論文については、査読を受けたものが5000点以上存在します。

 

歯科および医学会で使われているPBMを用いた医療装置については少なくとも17種類はあります。

 

PBMは疼痛治療などの医療分野のみならず、美容・アンチエイジング治療、骨折の治癒促進など、あらゆる分野で使われており、その安全性と治療効果についてもすでに1000以上の研究結果が発表されています。

 

 

 

使いかたは簡単、使い心地は快適

 

様々な矯正装置と併用でき、簡単便利!

 

毎日10分、日常の合間の時間に簡単に治療ができ、マウスピース、ワイヤー、どんな装置とでも併用していただけます。

 

オーソパルス(オルソパルス)を使用している女性の画像

 

オーソパルス®に埋め込まれた、医療品質レベルの柔らかなシリコンに安全かつ優しいLED光エミッター(放出体)により、まるで「運動選手が使うマウスピースのような感覚」で口内に簡単に装着することができます。

 

専用アプリで忘れを防止

 

使い終わった後はクレイドルに置くだけで充電が開始し、同時にオーソパルス®専用アプリとデータが同期します。

 

オーソパルス(オルソパルス)本体とスマホアプリの画像

 

継続的にきちんと使えているか、このアプリで確認できるので、使い忘れの防止にもなります。

 

※効果には個人差があり、全ての人に同様の効果が得られるとは限りません。

※加速矯正プランは、当院で矯正治療を行われている方のオプションとなります。

ハイブリッド矯正治療とは -その2-

(2018年9月5日公開/2024年10月23日更新)

 

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回は、最近お問い合わせの多いハイブリッド矯正治療について、もう一度お話させていただきたいと思います。

 

ハイブリッド矯正については、以前のコラムではこのように説明しています。

矯正治療には、表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正による矯正治療などいくつかの代表的な治療方法があり、一般的には各治療方法を単独で用いて治療を行います。

 

しかし、各治療法には利点や欠点、向き・不向きがあります。

 

そこで、これらの利点だけをうまく融合させより効果的・効率的で、患者様の多様な要望に答えることができるようにデザインされた治療方法が「ハイブリッド矯正治療」なのです。

ハイブリッド矯正治療とは より

 

▼こちらのコラムもぜひ参考にしてください。

ハイブリッド矯正治療とは

 

 

ハイブリッド矯正治療とは

 

日本橋はやし矯正歯科で行っておりますハイブリッド矯正治療とは、裏側矯正とマウスピース矯正といった、複数の矯正治療方法を組み合わせた画期的な治療です。

最新のデジタル矯正システムを用いることでより進化した治療となっています。

 

裏側矯正、インビザラインなどのマウスピース矯正は、ともに目立たない治療方法ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。

 

マウスピース矯正のメリット・デメリット

 

インビザラインなどのマウスピース型装置による矯正治療(通称:マウスピース矯正)は、装置が取り外せるので、歯みがきなどのお口の環境維持がとても楽に行えます。

しかし歯の凸凹が強い場合、その凸凹を解消するのに治療時間が長くかかってしまうことがあります。

 

裏側矯正のメリット・デメリット

 

ワイヤーを用いた裏側矯正などは、歯の捻じれや凸凹を解消に効果が高く、治療のはじめの段階で凸凹などは比較的すぐに改善されます。

ですが歯の裏側に装置を着けますので、慣れるのに少々時間がかかったり、歯みがきにコツが必要だったりと、一時的に痛みを伴ったり、お口の中のケアなどが少し難しくなります。

 

この2つの治療を組み合わせ、それぞれの良いところを積極的に使う治療がハイブリッド矯正治療です。

 

 

ハイブリッド矯正治療を行った実際例

 

こちらは24歳の女性です。上下顎ともてこぼこが大きく、マウスピース矯正のみでは治療が難しく、治療期間も長くなってしまうと判断し、ハイブリッド矯正治療を行いました。

 

治療前の歯列の状態

 

▼こちらが上顎と下顎です。 カスタム・コンビネーション矯正治療前の上顎と下顎の画像

 

▼このように上下とも歯列に問題があると噛み合わせも良くなく、そのため見た目以外に様々な問題が起きてしまいます。

カスタム・コンビネーション矯正治療前の口腔内前からの画像

 

ハイブリッド矯正による治療方法

 

(1)裏側矯正

 

そこでまずは裏側矯正です。裏側矯正が得意とする部分である「抜歯を行い、凸凹を解消し、歯の捻じれなども改善する」という部分を行いました。

 

▼裏側矯正を行った上顎と下顎です。

裏側矯正を行った上顎と下顎の画像

この時点で、かなり歯の凸凹がなくなり、綺麗になってきています。

歯を抜いた後の隙間を閉じるのも針金矯正の方が効果的です。

 

▼裏側矯正中の咬み合わせです。かなり揃ってきています。

裏側矯正を行った咬み合わせの画像

しかしまだ凸凹や隙間などが残っているのが分かりますので、ここから先はマウスピース型矯正装置で矯正治療を行っていきます。

 

(2)マウスピース矯正

 

▼マウスピース型矯正装置を使用する前の上顎と下顎です。

マウスピース型矯正装置を使用する前の上顎と下顎の画像

 

▼咬み合わせがこちらです。

マウスピース型矯正装置を使用する咬み合わせの画像

 

この時点で裏側矯正を外し、インビザラインを用いたマウスピース矯正に移行します。

 

▼左がインビザライン治療開始時、右が治療終時のクリンチェック(シミュレーション)です。

左がインビザライン治療開始時、右が治療終時のクリンチェック(シミュレーション)の画像

かなり歯列が揃っており、咬み合わせもよくなっていることが分かります。

 

こちらの患者様の治療は、現在は最後の段階に来ており、患者様ご自身もとても現在までの治療経過に満足されております。

 

いかがでしたでしょうか。このように2つ以上の治療を組み合わせより良い治療を提供できるのがカスタムコンビネーション治療です。

 

患者様の症状により何か最適な治療なのか判断し、実際にその最適な治療を行うことが出来るのはデジタル矯正治療の強みです。

ぜひ検討していただければと思います。

 

 

▼こちらのコラムもぜひ参考にしてください。

ハイブリッド矯正治療とは