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治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)と開咬の矯正治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

日本橋はやし矯正歯科では、開院当初より「最短6ヶ月の治療期間」で矯正治療が行えることをホームページにてご説明しております。

 

ここでは実際に6ヶ月で治療が終了した症例をご紹介いたします。

 

※今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください。

 

 

患者様のご希望で非抜歯での治療

 

この患者様は上下前歯の凸凹(叢生)と前歯が開いていること(開咬)を悩みとされ、これらの改善をご希望されていました。

 

▼ご来院された頃、治療前の写真です。

上下前歯の凸凹(叢生)と開咬の術前の画像
前歯の全体、特に下が不揃いで、奥歯が閉じているにも関わらず前歯が閉じない「開咬」の状態であることが、この写真からよくわかります。

 

このように「叢生と開咬の両方が見られる場合」は、抜歯を伴う治療になる場合がほとんどです。

 

しかし、この患者様は「健康な歯を抜きたくない」という思いがとても強かったので、歯を抜かないで治療を行うことにいたしました。

 

以下、患者様とお話し合いをした内容です。

  • 診断:前歯部開咬、上下顎前歯のわずかな唇側傾斜、上下顎中等度の叢生
  • 治療法:非抜歯、表側の矯正装置(前歯部のみの部分矯正)による治療
  • 治療期間:6ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、IPRによる知覚過敏
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の開咬の後戻り

「抜歯をしないことによる副作用の可能性」があることはもちろん患者様に念入りにご説明をして、それでも非抜歯での治療、さらに患者様のご事情により「なるべく短期間で治療を終えたい」とのご意向もあり、その方向での治療となったのです。

 

 

ディスキングを慎重に行うのが重要な治療

 

しかし、本来抜歯したほうが良い治療で、このまま歯を並べてしまうことはできません。

そうすると前歯が唇側に傾いてしまい出っ歯になったり、また開咬も治すことが難しくなります。

 

ですので、歯と歯の間を薄いヤスリのようなブレードで削ることで隙間を作り、歯を並べていくこと(ディスキングまたはIPRといいます)が治療において重要な事項となります。

 

▼こちらが実際のディスキングを含めた3Dシミュレーションの画像です。

ディスキングを含めた3Dデジタル矯正のシミュレーション画像

 

矢印で記した、赤枠の部分がディスキングの数値です。かなり細やかな技術が必要となる治療であることがお分かり頂けるでしょうか。

 

これに従い、一本一本の歯を画像で確認しながら、慎重にディスキングを行っていき、そして輪ゴム(顎間ゴム)を併用して咬みあわせを改善していきます。

 

 

非抜歯で6ヶ月で治療が行えました

 

▼こちらが治療後の写真です。

上下前歯の凸凹(叢生)と開咬の治療期間半年の術後の画像

歯の凸凹、前歯の空いた状態が改善され、とても綺麗な歯並びになりました。

 

※保定装置(リテーナー:矯正治療後の後戻りを抑える装置)は、裏から細い針金で固定するFixed Retainerを用いています。

 

患者様の

  • 歯を抜かない
  • 治療期間はできるだけ短くしたい

というご要望にできるだけ応えるための治療計画を立てたことでご安心頂き、また、実際に実現したことで患者様には大変満足していただきました。

 

治療期間の内訳

 

治療期間6ヶ月の大まかな内訳は以下となります。

  • 歯の凸凹の改善:2ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:4ヶ月

適切な診断と治療方針を基にした矯正治療を行うことで、わずか6ヶ月の治療期間でとても効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。


今後も、今回の治療例のように医療法の広告ガイドラインに添った適切な形式で、術前術後の症例をご紹介していきたいと思っています。

サージェリーファーストの優れた治療効果(2)

(2019年1月26日公開/2021年10月15日更新)

 

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回もサージェリーファーストによって治療された症例をご紹介します。

 

 

サージェリファーストに力を入れています

 

当院では、サージェリファーストに力を入れています。

サージェリーファーストについてはこちらをごらんください。

サージェリファースト| 日本橋はやし矯正歯科

 

サージェリーファーストは外科的治療を併用した矯正治療のことを指し、重度な不正咬合に対応できる、治療期間が短くなるなどの多くのメリットがあります。

 

医師との連携が必要であったり、外科的治療による骨の移動などを把握しながらの治療であったりと、矯正治療としての難易度が高いのも事実です。

 

そのため、このサージェリファーストはどの矯正歯科医院でも行えるというものではなく、また経験も必要ですが、当院は豊富な経験と実績を誇り、 多くの患者様に選ばれております。

 

コラムでサージェリファーストについて説明したのはこちらです。

サージェリーファーストに力を入れています

 

より進化したサージェリーファースト

 

サージェリーファーストの治療方針の決定方法

 

そして、症例もご紹介しています。

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

 

今回も「サージェリーファーストの優れた治療効果(2)」として症例をご紹介いたします。

 

※今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください

 

 

前歯の反対咬合、下顎骨の前突感の改善

 

重度の不正咬合を非抜歯で矯正する

 

術前の写真です。

 

この患者様は前歯の反対咬合、下顎骨の前突感があり、その改善をご希望され来院されました。

前歯の反対咬合、下顎骨の前突がある男性の術前の横顔写真

 

前歯の反対咬合、下顎骨の前突がある男性の術前の正面写真

下顎前突の改善を目的としたサージェリーファーストでは、上顎の4番目の歯を抜歯することが多いのですが、この患者様の場合は上顎の歯を抜歯しなくても、手術によって比較的良い位置に下顎の骨を変えることができると判断しました。

 

以下が、無料カウンセリング及び診療においての診断結果やリスク、副作用などです。こういった内容をしっかりと患者様と共有した上で、治療方法を決めていきます。

  • 診断:骨格性の下顎前突、骨格性の反対咬合、下顎前歯の舌側傾斜、上下顎中等度の叢生
  • 治療法:下顎骨の後方移動(下顎枝矢状分割術)
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト)
  • 治療期間:9ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り

 

 

 

わずか9ヶ月の治療期間で改善

 

治療後の写真です。顎の位置や歯並びがとても変わったのがお分かり頂けると思います。

前歯の反対咬合、下顎骨の前突が改善された男性の術後の横顔写真

 

前歯の反対咬合、下顎骨の前突が改善された男性の術後の正面写真

治療期間は9ヶ月でした。その内訳がこちらです。

  • 歯の凸凹の改善:4ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:5ヶ月

 

下顎骨の突出、反対咬合の状態が改善され、わずか9ヶ月の治療期間でとても綺麗な歯並びと横顔になりました。

 

このようにサージェリーファーストの場合は、治療期間が大幅に短縮されます。

 

適切な診断と治療方針を基にしたサージェリーファーストによる治療を行うことで、短い治療期間でとても効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。


今後も、今回の治療例のように医療法の広告ガイドラインに添った適切な形式で、術前術後の症例をご紹介していきたいと思っています。

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

(2019年1月24日公開/2023年1月24日更新)

 

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

日本橋はやし矯正歯科では、サージェリーファーストに力を入れています。

 

 

 

サージェリーファーストは優れた治療法です

 

顎の骨の変形や顔面非対象などの治療は、外科手術を先に行うサージェリーファーストが最も効果的です。

日本橋はやし矯正歯科では、年間50症例以上(令和5年1月現在)のサージェリーファーストによる治療を行っています。

 

当院のサージェリファーストについてはこちらをごらんください。

 

サージェリーファースト (外科矯正)

 

また、これまでコラムでも様々な側面からご紹介しておりますので、ぜひお読み頂ければと思います。

 

サージェリーファーストに力を入れています

 

 

より進化したサージェリーファースト

 

 

サージェリーファーストの治療方針の決定方法

 

そして今回から数回にわたり、実際の症例をご覧頂き、サージェリーファーストの優れた治療効果についてお話したいと思います。

 

※今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください

 

 

骨格性の下顎前突と前歯部切端咬合

 

今回ご紹介する患者様の術前の写真です。

この患者様は骨格性の下顎前突と前歯部切端咬合を改善をご希望され来院されました。

お口の中の様子です。

歯だけではなく、下顎の骨が前側に出ているため「骨格性の下顎前突」となります。

 

 

診断と治療方針、リスクや副作用など

 

無料カウンセリングから診療を経て、以下の診断と副作用やリスクを患者様にご説明し、治療方法を決めて参りました。

 

  • 診断:骨格性の下顎前突、前歯部切端咬合、上顎前歯の唇側傾斜、下顎前歯の舌側傾斜、上下顎中等度の叢生
  • 治療法:上顎骨の前方移動(ルフォー)、下顎骨の後方移動(下顎枝矢状分割術)、非抜歯
    、裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト)
  • 治療期間:1年6ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、上顎前歯部の歯根吸収
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の開咬の後戻り

ほとんどの患者様がそうですが、最初は矯正治療だけで完結するとお考えでご来院されます。

ですが、このように

  • 外科的治療を併用する必要がある場合
  • 外科的治療を併用した方が圧倒的にメリットがある場合

も少なくありません。そのような場合は、患者様にご理解頂けるよう、より一層慎重にお話をさせて頂き、お互いの十分な理解の中で治療を開始します。

 

 

上下顎の位置を外科的に改善する治療方針で非抜歯となりました

 

この患者さまの治療を「外科的治療」「歯科矯正治療」に分けると以下のようになります。

  1. 外科的治療:上顎骨を前方に出す、下顎骨を後方へ下げる
  2. 歯科矯正治療:非抜歯での治療

この患者さまの場合は、カウンセリング時のシミュレーションの時点で「上下顎を手術する場合は抜歯は必要ない」と判断されており、実際のその通りになりました。

 

まずは外科的治療で上顎を前方に、下顎の骨を後方に下げますと通常の矯正治療を行える程度に咬み合わせが改善されてきます。

術後約1か月ほどで口がしっかり開くようになり、その後は矯正治療を行いました。

 

こちらが治療後の写真です。

切端咬合も改善され、整った咬み合わせになりました。

 

 

サージェリーファーストで治療期間も大幅短縮

 

もし仮に、矯正治療のみで治療していた場合であれば治療期間は3年以上が必要なのですが、サージェリーファーストの場合は、治療期間が大幅に短縮されます。

 

今回の治療期間は一年半でしたので、サージェリーファーストでかなりの期間短縮になりました。

期間の内訳は以下となります。

  • 歯の凸凹の改善:6ヶ月
  • 最終的な咬み合わせと配列の調整:1年

外科手術後は骨の内部の血流などが亢進し、歯の動きがとても早くなることが研究により分っています。その効果が非常に良く現れた症例だと思います。

 

適切な診断と治療方針を基にしたサージェリーファーストによる治療を行うことで、とても効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。


今後も、今回の治療例のように医療法の広告ガイドラインに添った適切な形式で、術前術後の症例をご紹介していきたいと思っています。

新 マウスピース矯正システム「シュアスマイル・アライナー」パッケージのご紹介です

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は、新しいマウスピース矯正システムであるsuresmile aligner(シュアスマイル・アライナー)についてお話したいと思います。

 

Dentsply Sirona(デンツプライシロナ)がOrametrix社の親会社となったことは以前お話しましたが、このたびシュアスマイル・アライナーが刷新され、より使いやすいシステムとなりました。

 

 

 

同じマウスピース矯正でも、インビザラインと比較したシュアスマイル・アライナーの最大の利点は、

 

歯、歯根、骨のすべてを3Dモデル化し、バーチャルペイシェントと呼ばれる仮想患者を用いて治療計画を立てることができること

 

です。

 

つまり、より安全で効果的な歯の移動を達成することが可能となっています。

 

システムの詳細はあらためてこちらのコラムで解説させて頂きますが、今回は新しくなったパッケージをご紹介します。

 

 

とても使いやすい、シュアスマイル・アライナーのパッケージ

 

新しいパッケージはシンプルでスタイリッシュ、そして何より「使い勝手がとても良い」ものになっています。

 

使い勝手が良いというのは、マウスピース矯正の

  • 治療をより効率的に進められる
  • 患者様が分かりやすく治療を続けやすい

という大切な側面がありますので、今回の刷新はとても素晴らしいことだと思っています。

 

 

シュアスマイル・アライナーをオーダーすると、このようなパッケージで届きます。

シュアスマイルアライナー(マウスピース矯正装置)が入っている箱(左)と、患者様用のキット(右)

マウスピース型矯正装置(アライナー)が入っている箱(左)と、患者様用のキット(右)です。

とても美しいケースになり、デザインもとても洗練されました。

 

 

マウスピースは、ステップごとにパッケージされています。

シュアスマイルアライナー(マウスピース矯正装置)がステップごとにパッケージされている画像

それぞれのマウスピース自体にも番号が印字されています。とても使いやすいです。

 

一見地味なようですが、こういう部分が普段の治療に少しずつ影響を与えるので、私はとても重視しています。

 

そしてこちらは、同封されている取り扱い説明書です。

シュアスマイルアライナー(マウスピース矯正装置)の取扱説明書の画像

英語なので、患者様みなさまにお渡しする際に必要に応じてご説明しています。

 

 

 

患者様用のキットもとても便利になりました

 

そしてこちらが患者様用キットです。

シュアスマイルアライナー(マウスピース矯正装置)の患者用キットの画像

男性の素敵な笑顔が印象的なパッケージです。

 

こちらには

  • マウスピースを保管するケース2種類
  • マウスピースの洗浄剤が入った白い箱
  • カラーの解説書

が入っています。

 

 

さらに、患者様に便利なものが付属されたことも画期的です。

シュアスマイルアライナー(マウスピース矯正装置)に同梱されたアライナーチューイとリムーバーの画像

アライナーチューイーと呼ばれるマウスピースの適切な装着のために患者様で咬んでもらう材料と、マウスピースの取り外しを補助するリムーバーも、このキットに入っています。

 

治療に必要なものがすべてひとつにパッケージされ、より便利になったことがとても嬉しいです。


私は“suresmile system”(シュアスマイル・システム)のFaculty Doctorですので、日本で先駆けてこのシステムを導入することができました。

 

この最新のマウスピース矯正でより良い治療をご提供できるように頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。

レーザー治療器の実際の効果をご紹介します。

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。
今回は、新しく導入したレーザー治療器について、その臨床応用の一例を紹介します。

 

▼レーザー治療器に関してはこちらもご覧ください。

レーザー治療器を導入しました。

 

裏側矯正は装置を適切な位置に装着できない場合がある

 

日本橋はやし矯正歯科の患者様の8割以上は裏側矯正を選択されています。

表側から見えないので誰にも気づかれず、日常の社会生活をそのまま送ることができる裏側矯正はとても人気です。

 

しかし、裏側矯正には独特の難しさがあることも事実です。

例えば、表側矯正と比較すると装置を装着する歯の面積が小さいので、そのままでは適切な位置に装置を装着できない場合がまれにあります。

 

裏側矯正装置を装着できない実例

 

▼この写真は、装置装着前の上顎の前歯です。

装置装着前の上顎の前歯、歯肉が盛り上がっていて装置をつけられない画像

丸の部分の歯肉が盛り上がっており、適切な位置に装置をつけることができません。

 

そこで、レーザー治療器を用いて、この部分の歯肉を切除し、歯の面を露出させ、矯正装置をセットすることにしました。

 

▼レーザー治療器に関してはこちらもご覧ください。

レーザー治療器を導入しました。

 

レーザーを使用して装置を装着できるようにします

 

▼まずは切除を行う部位に麻酔をします。

切除を行う部位に麻酔をかけた画像

麻酔をすると写真のように歯茎の色が白くなります。

これは、毛細血管が収縮することによる「貧血帯」と呼ばれる現象が出現した状態です。

 

▼実際の施術の様子です。レーザーを使用しています。

レーザーで施術中の画像

このようにレーザーで歯茎を切除すると全く出血が起こりません。

 

メスなどで切開すると大量に出血してしまい、すぐに装置を装着することができません。

しかし最新のレーザー治療器は出血を起こさず組織を切除できるので、その場で矯正装置を装着することができます。

 

レーザーを当てた部分を見てみましょう

 

▼歯茎を切除した状態です。

レーザーにより不要な歯肉を切除した画像

このように綺麗に歯の面を露出させることができました。

これで適切な位置に装置を装着することができます。

 

 

▼装置を装着した直後がこちらです。

レーザーで不要な歯肉を切除後に矯正装置を装着した画像

裏側矯正は装置の正確な位置づけがとても大切です。

レーザーを用いて歯茎を切除したことで、このように一番良い位置に、迅速に装置を装着することができました。

 

レーザー治療器は治療中及び日常生活での患者様の身体的な負担が少なくなる素晴らしいものだと感じております。

日本橋はやし矯正歯科では最新の技術と機器でより良い治療を提供できるよう、日々努力を重ねております。

ご興味のある方はぜひご連絡ください。カウンセリングは無料です。