Category Archives: コラム

elemetrix-semminerメイン写真

【7月13日開催】elemetrix セミナーレポート

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回は、先日行われました新しいデジタルソリューション “elemetrix” の1 dayコースについてレポートいたします。

 

私がメインのインストラクターとしてはじめて日本に紹介する3Dデジタル矯正システムであり、とても楽しみにしていました。

 

▼今回のセミナーのご案内です
Elemetrix導入 1day セミナーのご案内

 

▼2月に行われたセミナーのレポートです
【2月20日開催】elemetrix セミナーレポート

 

簡単に elemetrix について説明しますと、 elematrix はデジタル矯正の基本となる3Dモデルを用いたツールセットのことであり、より簡単にデジタル矯正システムを日々の矯正治療に取り入れて頂くことができるようになります。

 

今回のベーシックトレーニングでは、基本的なソフトウェアの使用方法や各ツールの基本的な使い方メインにトレーニングを行いました。

 

 

【elemetrix の基本から質疑応答までの1day】

 

午前中、セミナー序盤の様子です。

elemetrix-semminerメイン写真

まずは私から elemetrix の概要と基本的な使い方をレクチャーしました。

 

elemetrix の仕組みは解りやすいものなので、初めての方でも理解がしやすいようで、私もとてもスムーズに説明を行うことができました。

 

elemetrix は「ちょっと難しそうだから…」と思われている先生方もいらっしゃるようですが、決してそんなことはありません。ですので、次の機会にぜひご参加頂ければと思います。

 

午後は数名の講師の先生にご講演をお願いし、私は後方でのサポートをしながら、先生方の質問に答える形でトレーニングが進みました。

 

elemetrixセミナーの様子の画像

 

elemetrixセミナーの様子の画像

 

elemetrixセミナーの様子の画像

 

【今後はアドバンス・コースの開催も予定】

 

この日は1 dayコースでしたが、もちろんたった1日で elemetrix すべてを教えることは難しく、限界があります、ですので今後は、アドバンス・コースの開催も予定しています。

 

開催についてはまたこちらのサイトやFacebookページなどでお知らせいたしますので、ぜひ皆様ご参加頂ければと思います。

 

▼Facebookページ、ぜひフォローして下さい
日本橋はやし矯正歯科Facebookページ

 

今回は、10名以上の先生方にご参加いただき、本当に感謝しています。どうもありがとうございました。

 

今後も、日本におけるデジタル矯正の発展に寄与、日本の矯正歯科治療に貢献できるように頑張って行きたいと思います。

サージェリーファースト・アプローチ後のシミュレーション

サージェリーファーストの治療方針の決定方法

(2017年7月19日公開/2021年10月15日更新)

 

こんにちは日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

矯正治療の必要性が普及するにつれ、サージェリーファーストの関心も高くなり、多くの患者様にこの治療方法を選択していただけるようになりました。

 

今回は「3Dデジタル矯正でどのようにサージェリーファーストの治療プランを立案しているのか」を説明したいと思います。

 

これまで、サージェリーファーストについては幾度か記事にしてきましたので、各リンク先まで読んで頂ければ、よりご納得頂けると思います。

 

▼詳しくはこちらをご覧下さい
サージェリーファースト | 日本橋はやし矯正歯科

 

 

デジタル矯正システムとの併用でクオリティが向上

 

サージェリーファーストは、外科手術前の矯正治療を省略する方法ですので、その分治療期間を短くすることが可能です。

 

日本橋はやし矯正歯科が持つ新しいデジタル矯正システムとの併用により、外科手術後の矯正治療の大幅な短縮が可能となり、治療のクオリティも格段に向上することが可能になりました。

 

▼デジタル矯正システムと従来法の違いについて
サージェリーファーストに力を入れています

 

▼外科手術を具体的に説明しています
より進化したサージェリーファースト

 

デジタル矯正システムの、新しいデジタルツールを用いることで

  • 外科手術後の顎の骨の位置のシミュレーション
  • 手術後の骨の位置での歯の移動のシミュレーション
  • 外科手術を行う際のアゴの骨の位置を決定する外科用スプリントの作製

をより高精度に行うことができます。

 

それでは、順を追って説明していきましょう。

 

 

サージェリーファーストの3Dシミュレーション

 

この図は初診時の3Dヴァーチャルペイシェントです。

サージェリーファースト・アプローチの初診時の3Dシミュレーションアゴの骨、歯、歯根すべてが正確にモデル化されています。これは日本橋はやし矯正歯科のすべての矯正治療において、最初に作成するものです。

 

 

そしてこちらは、外科手術を行う際のアゴの骨の位置を決定する外科用スプリントの作製方法を示したものです。

外科手術を行う際のアゴの骨の位置を決定する外科用スプリントの作製方法を示したものこのようにコンピュータ上で正確に位置決めを行い、このデータを3Dプリンターで出力し、高精度の外科用スプリントを作製します。

 

 

この次に、サージェリーファーストのシミュレーションを行います。ここで、外科手術を行ったときのアゴの位置を決定します。

サージェリーファースト・アプローチを行う前この患者様の場合は下あごを後ろに下げるのですが、正面から見た場合でもアゴの位置が左右対称に位置づけされるように調整します。

 

つまり、正面から見たときに顔の印象が正確に対象になるようなプランを設定します。

 

 

そしてこちらが外科手術後の矯正治療のシミュレーションを示しています。

上の歯を2本抜歯し、歯並びと咬みあわせを新しいアゴの位置で調整した状態です。

サージェリーファースト・アプローチ後のシミュレーション

咬みあわせと歯並びが整っていることがお分かりいただけると思います。前歯の出っ張りもなくなり、綺麗に揃っていますね。

 

 

このように3Dデジタル矯正では、サージェリーファーストの工程をデジタルテクノロジーを用いたシミュレーション技術と3Dプリンティング技術によって、非常に正確に進めることができ、より良い治療結果を患者様に提供することができます。

 

また、下顎のみの手術であれば、リラ・クラニオフェイシャル・クリニックと提携しての “Day Surgery”、日帰りの外科手術も可能な場合もあります。

 

日本橋はやし矯正歯科では、患者様のQOLを重視し、生活のご負担をできるだけ軽くしておりますので「外科手術は抵抗がある」という方でもどうぞお気軽にご相談ください。

Elemetrix導入 1day セミナーのご案内

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

何度かこのコラムで紹介させていただきました、新しいデジタルソリューションであるelemetrixの導入・普及に向けて、1dayセミナーを開催することが決まりました。

パンフレットはこちらです。

パンフレット -02

 

▼ここからダウンロードできます
elemetrixパンフレットpdf

 

▼株式会社ヨシダさまのサイトはこちら
https://www.yoshida-dental.co.jp/

 

elemetrix については、2月にもセミナーを行っており、そのレポートをこちらにアップしておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。

 

▼2月のセミナーの様子です
【2月20日開催】elemetrix セミナーレポート

 

 

セミナー参加概要について

 

【日時】平成29年7月13日(木)午前9時~午後5時
【会場】株式会社ヨシダ本社3階会議室
【定員】20名
【参加対象】矯正臨床経験をお持ちの歯科医師、矯正歯科に携わる歯科衛生士、歯科技工士の方

 

▼詳しくはこちらの資料をご覧ください。
elemetrixセミナー申込用紙pdf

 

 

elemetrixとは

 

▼詳しくはこちらの資料をご覧ください。
elemetrixパンフレットpdf

 

当日は私が、メインのインストラクターを勤めます。

今から準備が大変ですが、ぜひ成功させてより多くの患者様がこの新しい技術で治療される機会が増えるように頑張りたいと思います。

 

いよいよ本格的なデジタル矯正の時代が始まろうとしています。セミナーのレポートについても、このコラムでも随時報告させていただきます。

KAOMS歓迎レセプションの記念写真

第58回 韓国口腔外科学会(KAOMS)で特別講演を行いました

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回のコラムは、韓国で開催されました口腔外科学会(Korean Association of Oral and Maxillofacial Surgeons:KAOMS)で特別講演を依頼され、サージェリーファースト・アプローチに関する講演を行って来ましたので、レポートしたいと思います。

KAOMSオフィシャルサイト

 

4月の21日、22日の2日間、韓国の扶余(ブヨ)で行われました。金浦空港から車で2時間半ほどかかるためなかなか大変なドライブでしたが、前日の深夜に到着しました。

 

今回の会場はロッテリゾートホテル・ブヨです。

 

講演会の宿泊先のロッテリゾートホテル

 

とてもきれいで、伝統と革新を兼ね備えた、特徴的な建物のホテルです。

 

企業の展示ブースも充実していました。

 

講演会の企業展示ブース

 

いずれの企業も、新しい器材や材料を展示しており、今後の口腔外科の進展を期待できる内容ばかりでした。

 

私は、リラ・クラニオフェイシャルクリニックの菅原先生とともに、サージェリーファースト・アプローチに関して金曜日と土曜日の2回、特別講演を行いました。

 

講演の模様です。

 

日本橋はやし矯正歯科 林院長の公演の様子

 

諸外国からも多くの先生方が参加者され、真剣な表情で私の講演を聞いていただきました。また、日本や台湾からも多くの先生方が参加され、講演を行われていました。

 

講演後には、座長の先生から感謝状を頂きました。

 

公演の後に感謝状を受け取る様子

 

金曜日の夜には、歓迎レセプションが行われました。

KAOMS歓迎レセプションの記念写真

各国の新しい技術と知識を持つ先生方とのさまざまな交流はとてもためになりますし、良い刺激になりますので、レセプションはとても大切だと思います。

 

一緒に2回の特別講演を行った、リラ・クラニオフェイシャルクリニックの菅原先生と私です。菅原先生も素晴らしい技術を持つドクターです。

 

リラ・クラニオフェイシャルクリニックの菅原先生と日本橋はやし矯正歯科の林院長

 

今回、このような国際的な学会で特別講演を行わせていただけてことにとても感謝しています。韓国の先生方にもとてもお世話になりました。本当にありがとうございました。

 

サージェリーファースト・アプローチの有効性を多くの先生方と議論することができ、とても勉強になる学会でした。今後も患者さんのために新しい技術を基にした治療を提供できるようにがんばって行こうと思います。

リラ・クラニオフェイシャル・クリニックの手術室

より進化したサージェリーファースト

みなさんこんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

以前のコラムで、日本橋はやし矯正歯科では新しい外科的矯正治療 “サージェリーファースト・アプローチ (SFA)” に力を入れていることをお話しましたが、今回はその第二回目のコラムとして、多くの患者さまから質問を受けることがある外科手術について、より詳しくお話したいと思います。

 

▼こちらで詳しく説明しています
サージェリーファーストについて | 日本橋はやし矯正歯科

 

▼第一回目のコラムも併せてご覧下さい
サージェリーファースト・アプローチに力を入れています

 

 

 

日本で多いサージェリーファースト・アプローチの患者さまタイプ

 

日本人の患者さまのサージェリーファースト・アプローチでは、下顎前突(下顎の骨が前方に突出している状態)の治療を行うことが比較的多く、私のクリニックでも下顎前突の患者様が一番多くいらっしゃいます。

また比較的軽度の顔面非対称(正面から見てあごが左右どちらかに曲がっており、顔が歪んでいる状態)の場合は、下顎前突と同様に下あごの外科手術のみで治療を行うことが可能な場合があります。

 

このような場合、従来の手法では手術後の入院が必要でしたが、それが患者さまにとって、治療への大きなハードルとなっていました。

 

 

 

外科手術に踏み切れない様々なハードル

 

ところが、これまでの外科的矯正治療には様々なハードルがあり、外科手術に踏み切れない患者さまも数多くいらっしゃいました。

 

1週間ほどにわたる入院期間

 

入院期間は1週間程度を要することが多いので、お仕事が忙しい方はなかなか外科手術を行う決断が出来ないことがあります。

 

口を開けられない不便さ

 

また、外科術後に顎間固定といって上顎と下顎を完全に固定し、一定期間口があけられない状態が続くため、手術を躊躇される患者さまもいらっしゃいます。

 

術後の「腫れ」の可能性

 

さらに、手術後にアゴの周辺が長期間腫れてしまうことも少なくなく、人前に出ることがはばかられてしまう方もいらっしゃいます。

 

このような問題をできるだけ解決し、より多くの方に必要とされる手術を受けて頂けるようにしました。

 

 

 

入院が不要の “Day Surgery”

 

日本橋はやし矯正歯科では、リラ・クラニオフェイシャル・クリニックと提携し、前述した問題点を解決できるサージェリーファースト・アプローチによる治療を積極的に行っています。

 

まず下顎のみの外科手術であれば、入院を必要としない “Day Surgery” を行っています。つまり日帰りでの外科手術ということです。

 

手術後、回復室で4-5時間経過を観察し、問題がなければそのまま帰宅することが可能です。

 

リラ・クラニオフェイシャル・クリニックのサイトも併せてご覧ください。

 

写真は、リラ・クラニオフェイシャル・クリニックの手術室と回復室です。

 

▼こちらが手術室です。

 

リラ・クラニオフェイシャル・クリニックの手術室

 

▼術後に安静にして頂くための回復室がこちらです。

 

リラ・クラニオフェイシャル・クリニックの手術室

 

 

 

口を動かせるから安心です

 

また、上あごと下あごを口が開かないように完全に固定してしまう顎間固定は行いません。新しい技術を用いて手術で動かした顎の骨同士をプレートでしっかり固定できます。

 

輪ゴムなどで弱い力をかけながら骨の位置関係を保つように処置することはありますが、顎間固定することはありません。

24時間が経過した以降には顎を動かすことが可能となり、食事もやわらかいものであれば通常どおり行うことが可能です。

 

術後の「腫れ」を防ぎます

 

さらに、この顎を動かすということが術後の腫れを抑える事にとても有効に働きます。また腫れを積極的に抑える処置も併用しますので、術後の腫れもかなり軽減することが可能になっています。

 

お仕事への支障も最低限になります

 

患者さまの中には、金曜日に手術を行い、土曜日と日曜日を回復期間に当て、月曜日から出勤される方もいらっしゃいます。

 

マスク等を着用すれば問題なく出勤できることがほとんどですし、普通に会話もして頂けますので、お仕事に大きな支障はありません。


このように、日本橋はやし矯正歯科では、サージェリーファースト・アプローチを用いた外科手術後の患者様の負担を、可能な限り軽減する努力を行っております。

また術後の矯正治療も、デジタル矯正により治療期間の大幅な短縮が可能になっています。

今まで、外科手術を受けるかどうか悩んできた皆さまに最良の治療を提供できる環境が整っております。どうぞ一度、カウンセリングをお受けいただければと思います。