Category Archives: コラム

AAOの外観と林院長の写真

AAO(アメリカ矯正歯科学会総会)2019参加レポート

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

5月3日から4日間の日程で、アメリカのロサンゼルスで行われたAAO(American association of Orthodontics:アメリカ矯正歯科学会)に参加してきましたので、レポートいたします。

 

この写真は、学会会場のエントランスでの1枚です。

AAO(アメリカ矯正歯科学会総会)2019のエントランスでの林院長の写真

多くの先生方がこのボードの前で写真を撮るので、順番待ちをして撮った1枚です。

 

日本橋はやし矯正歯科では最新のデジタル矯正による治療を導入していますが、今回もさらに進化したデジタル技術の最新情報を得ることができ、とても有意義な学会参加となりました。

 

こちらは、長崎大学矯正科  主任教授の吉田教授とともに撮らせて頂きました。

長崎大学矯正科 主任教授の吉田教授と林院長

私が北海道医療大学で准教授として研究活動を行っていたときから大変お世話になった先生です。久しぶりにお会いすることができました。

とても気さくでお話しやすく、研究熱心な吉田教授です。

 

 

この写真はデンツプライ シロナのブースで、元CEOのチャックと。

デンツプライ シロナのブースで、元CEOのチャックと林院長の写真

 

 

そしてマーケティング主任のボブとも記念撮影をしました。

デンツプライ シロナのブースでマーケティング主任のボブと林院長の写真

 

元CEOのチャックは、オーラメトリックス社がデンツプライ シロナの傘下に入り、引継ぎ等の仕事が終わったということで退任されることになりました。

 

日本橋はやし矯正歯科の開院時には、開院に向けた励ましのコメントをいだきました。

こちらのメッセージは今見ても胸が熱くなり、頑張らなくてはという気持ちが新たになります。

開業に寄せられた声 | 日本橋はやし矯正歯科

 

 

長年、デジタル矯正の普及に向けて精力的に仕事をこなされてきたチャックには感謝の気持ちしかありません。

本当にありがとうございました。

 

 

今後は、デンツプライシロナの新たな体制となりますが、より積極的に協力体制を築き、日本におけるデジタル矯正の発展のために努力していきたいと思います。

第2回 suresmile ドクタートレーニング

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

今回は3月18日から21日まで、4日間の日程で行われました最新のデジタル矯正システム(suresmileシステム)の新規導入施設のドクタートレーニングについてレポートします。

 

 

日本で導入しやすくなったsuresmileシステム

 

今回で日本のユーザへの4期目の新規導入トレーニング、日本での本格的なトレーニングとしては2回目となりました。

 

▼日本での1回目のトレーニングの様子はこちらのコラムでご紹介しています。
第1回 suresmile ドクタートレーニング

 

 

この以前まではアメリカ本国で行っていたのですが、昨年から日本での開催となり、日本の先生方にもトレーニングを受けて頂きやすくなりました。

 

日本でトレーニングを受けられることで、これからsuresmileシステムはより一層日本で普及していくことと思っています。

 

 

以前のコラムでもお伝えしましたが、suresmileの開発元であるOrametrix社の親会社がデンツプライシロナ社になりました。

 

▼こちらのコラムで説明しています。
AAO(アメリカ矯正歯科学会総会)参加レポート

 

それから今回が初めてのトレーニングとなり、会場は東京のデンツプライシロナの本社セミナールームで行われました。

 

 

真剣な先生方の姿勢は刺激にもなります

 

新しく5施設がsuresmileの認定施設となり、トレーニングを行うこととなりました。

 

写真はセミナーの様子です。先生方はみなさんとても真剣です。

 

第2回 suresmile ドクタートレーニングのセミナー中の画像1 第2回 suresmile ドクタートレーニングのセミナー中の画像2

私は初日からセミナーを担当し、最終日には特別講演も行いました。

 

 

トレーニングは3日間行われ、基本的なシステムの運用方法から実際の臨床応用まで非常に多くのセミナーが用意され、とても充実したトレーニングとなりました。

 

また4日目は、すでに導入済みの先生方を対象としたsuresmile study clubも同じ会場で開催され、4日間デジタル矯正をレクチャーし続けるということになりました。

 

▼suresmile study clubについてのコラムもぜひ併せてご覧下さい。
suresmile study club!!
suresmile study club 第2回目レポート
suresmile study club 第7回目レポート
suresmile study club 第8回目レポート

 

とても疲れましたが、活発な意見交換をすることができ、非常に有意義で楽しい4日間でした。

 

写真は、study club会長の三林先生と私です。

suresmile study club会長の三林先生と林院長の写真

三林先生にもとてもお世話になり、大変感謝しています。ありがとうございます。

 

 

懇親会の時間も有意義です

 

トレーニング後の懇親会の様子です。

suresmile ドクタートレーニング後の懇親会の写真1

suresmile ドクタートレーニング後の懇親会の写真2

 

懇親会の時間はリラックスした雰囲気で様々な意見を聞くことができ、とても勉強になりました。


日頃の患者様の治療と並行しての矯正治療技術の向上の活動は大変ですが、とても重要なことですので、これからもデジタル矯正の発展のため、日本のドクターたちと力をあわせて頑張って行きたいと思います。

ご興味のある先生方はぜひご連絡頂ければ嬉しいです。ともに頑張って参りましょう。

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)のマウスピースによる矯正

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

日本橋はやし矯正歯科では、開院当初より「最短6ヶ月の治療期間」で矯正治療が行えることをホームページにてご説明しております。

 

前回は開咬の症例で、部分矯正により6ヶ月で治療が終了した症例をご覧頂きました。

 

▼こちらが前回のコラムです。ぜひお読みください。

 

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)と開咬の矯正治療例

 

今回ご紹介する症例は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正治療で、上記同様6ヶ月で治療を行ったものです。

 

※今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください。

 

 

短期間、非抜歯の治療をご希望

 

この患者様のご来院時の状態は、上下顎前歯に比較的大きな凸凹(叢生)が認められ、これを改善することがご希望でした。

 

▼こちらがご来院された頃の写真です。

上下前歯の凸凹(叢生)の術前正面の画像 上下前歯の凸凹(叢生)の術前横からの画像

かなり不揃いになっていて、また上の前歯も出てしまっていることがわかります。

 

そして、この患者様も非抜歯での治療をご希望でした。

 

  • 健康な歯をなるべく抜きたくない
  • 抜歯の際の麻酔に恐怖がある
  • 抜歯した後の不自由さが嫌だ

など、様々な理由で非抜歯での治療をご希望になる患者様は大勢いらっしゃいます。

 

本来は抜歯した方が効率の良い治療であっても、患者様の意志が強ければ、なるべく患者様のお気持ちを尊重しています。

 

※すべてのケースで非抜歯が可能ということではなく、ご希望の歯列に近づけるためには抜歯がどうしても必要な場合もあります。

 

以下が患者様とお話した内容です。

  • 診断:上下顎中等度の叢生、上下顎前歯のわずかな唇側傾斜
  • 治療法:非抜歯、マウスピース型矯正装置による矯正治療(インビザライン)
  • 治療期間:6ヶ月
  • リスク:前歯部のブラックトライアングル、装置による口内炎
  • 副作用:治療中の発音への影響、治療後の凸凹の後戻り

 

非抜歯での治療はやはりディスキング(IPR)が必要なケースが多く、今回もディスキングを行った後にインビザラインを使用する治療を行いました。

 

 

6ヶ月後に治療が完了しました

 

▼こちらが、6ヶ月の治療期間後の写真です。

上下前歯の凸凹(叢生)の6ヶ月治療期間後の術後正面の画像 上下前歯の凸凹(叢生)の6ヶ月治療期間後の術後横からの画像

歯の凸凹、前歯の咬み合わせの状態が改善され、とても綺麗な歯並びになりました。

  • 叢生の改善とIPRによるスペースの閉鎖 4ヶ月
  • 最終的な歯並びとかみ合わせの微調整 2ヶ月

 

 

ブラックトライアングルも最小限に抑えました

 

術前のリスクとして「ブラックトライアングル」の出現がありましたが、最小限に抑えることができました。

▼ブラックトライアングルについてはこちらで説明しています

ブラックトライアングルは、デジタル矯正システムで予測可能に

 

適切な診断と治療方針を基にした矯正治療を行うことで、マウスピース矯正(インビザライン)によりわずか6ヶ月の治療期間でとても効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。


今後も、今回の治療例のように医療法の広告ガイドラインに添った適切な形式で、術前術後の症例をご紹介していきたいと思っています。

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)と開咬の矯正治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

日本橋はやし矯正歯科では、開院当初より「最短6ヶ月の治療期間」で矯正治療が行えることをホームページにてご説明しております。

 

ここでは実際に6ヶ月で治療が終了した症例をご紹介いたします。

 

※今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください。

 

 

患者様のご希望で非抜歯での治療

 

この患者様は上下前歯の凸凹(叢生)と前歯が開いていること(開咬)を悩みとされ、これらの改善をご希望されていました。

 

▼ご来院された頃、治療前の写真です。

上下前歯の凸凹(叢生)と開咬の術前の画像
前歯の全体、特に下が不揃いで、奥歯が閉じているにも関わらず前歯が閉じない「開咬」の状態であることが、この写真からよくわかります。

 

このように「叢生と開咬の両方が見られる場合」は、抜歯を伴う治療になる場合がほとんどです。

 

しかし、この患者様は「健康な歯を抜きたくない」という思いがとても強かったので、歯を抜かないで治療を行うことにいたしました。

 

以下、患者様とお話し合いをした内容です。

  • 診断:前歯部開咬、上下顎前歯のわずかな唇側傾斜、上下顎中等度の叢生
  • 治療法:非抜歯、表側の矯正装置(前歯部のみの部分矯正)による治療
  • 治療期間:6ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、IPRによる知覚過敏
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の開咬の後戻り

「抜歯をしないことによる副作用の可能性」があることはもちろん患者様に念入りにご説明をして、それでも非抜歯での治療、さらに患者様のご事情により「なるべく短期間で治療を終えたい」とのご意向もあり、その方向での治療となったのです。

 

 

ディスキングを慎重に行うのが重要な治療

 

しかし、本来抜歯したほうが良い治療で、このまま歯を並べてしまうことはできません。

そうすると前歯が唇側に傾いてしまい出っ歯になったり、また開咬も治すことが難しくなります。

 

ですので、歯と歯の間を薄いヤスリのようなブレードで削ることで隙間を作り、歯を並べていくこと(ディスキングまたはIPRといいます)が治療において重要な事項となります。

 

▼こちらが実際のディスキングを含めた3Dシミュレーションの画像です。

ディスキングを含めた3Dデジタル矯正のシミュレーション画像

 

矢印で記した、赤枠の部分がディスキングの数値です。かなり細やかな技術が必要となる治療であることがお分かり頂けるでしょうか。

 

これに従い、一本一本の歯を画像で確認しながら、慎重にディスキングを行っていき、そして輪ゴム(顎間ゴム)を併用して咬みあわせを改善していきます。

 

 

非抜歯で6ヶ月で治療が行えました

 

▼こちらが治療後の写真です。

上下前歯の凸凹(叢生)と開咬の治療期間半年の術後の画像

歯の凸凹、前歯の空いた状態が改善され、とても綺麗な歯並びになりました。

 

※保定装置(リテーナー:矯正治療後の後戻りを抑える装置)は、裏から細い針金で固定するFixed Retainerを用いています。

 

患者様の

  • 歯を抜かない
  • 治療期間はできるだけ短くしたい

というご要望にできるだけ応えるための治療計画を立てたことでご安心頂き、また、実際に実現したことで患者様には大変満足していただきました。

 

治療期間の内訳

 

治療期間6ヶ月の大まかな内訳は以下となります。

  • 歯の凸凹の改善:2ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:4ヶ月

適切な診断と治療方針を基にした矯正治療を行うことで、わずか6ヶ月の治療期間でとても効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。


今後も、今回の治療例のように医療法の広告ガイドラインに添った適切な形式で、術前術後の症例をご紹介していきたいと思っています。

サージェリーファーストの優れた治療効果(2)

(2019年1月26日公開/2021年10月15日更新)

 

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回もサージェリーファーストによって治療された症例をご紹介します。

 

 

サージェリファーストに力を入れています

 

当院では、サージェリファーストに力を入れています。

サージェリーファーストについてはこちらをごらんください。

サージェリファースト| 日本橋はやし矯正歯科

 

サージェリーファーストは外科的治療を併用した矯正治療のことを指し、重度な不正咬合に対応できる、治療期間が短くなるなどの多くのメリットがあります。

 

医師との連携が必要であったり、外科的治療による骨の移動などを把握しながらの治療であったりと、矯正治療としての難易度が高いのも事実です。

 

そのため、このサージェリファーストはどの矯正歯科医院でも行えるというものではなく、また経験も必要ですが、当院は豊富な経験と実績を誇り、 多くの患者様に選ばれております。

 

コラムでサージェリファーストについて説明したのはこちらです。

サージェリーファーストに力を入れています

 

より進化したサージェリーファースト

 

サージェリーファーストの治療方針の決定方法

 

そして、症例もご紹介しています。

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

 

今回も「サージェリーファーストの優れた治療効果(2)」として症例をご紹介いたします。

 

※今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください

 

 

前歯の反対咬合、下顎骨の前突感の改善

 

重度の不正咬合を非抜歯で矯正する

 

術前の写真です。

 

この患者様は前歯の反対咬合、下顎骨の前突感があり、その改善をご希望され来院されました。

前歯の反対咬合、下顎骨の前突がある男性の術前の横顔写真

 

前歯の反対咬合、下顎骨の前突がある男性の術前の正面写真

下顎前突の改善を目的としたサージェリーファーストでは、上顎の4番目の歯を抜歯することが多いのですが、この患者様の場合は上顎の歯を抜歯しなくても、手術によって比較的良い位置に下顎の骨を変えることができると判断しました。

 

以下がカウンセリング及び診療においての診断結果やリスク、副作用などです。こういった内容をしっかりと患者様と共有した上で、治療方法を決めていきます。

  • 診断:骨格性の下顎前突、骨格性の反対咬合、下顎前歯の舌側傾斜、上下顎中等度の叢生
  • 治療法:下顎骨の後方移動(下顎枝矢状分割術)
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト)
  • 治療期間:9ヶ月
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り

 

 

 

わずか9ヶ月の治療期間で改善

 

治療後の写真です。顎の位置や歯並びがとても変わったのがお分かり頂けると思います。

前歯の反対咬合、下顎骨の前突が改善された男性の術後の横顔写真

 

前歯の反対咬合、下顎骨の前突が改善された男性の術後の正面写真

治療期間は9ヶ月でした。その内訳がこちらです。

  • 歯の凸凹の改善:4ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:5ヶ月

 

下顎骨の突出、反対咬合の状態が改善され、わずか9ヶ月の治療期間でとても綺麗な歯並びと横顔になりました。

 

このようにサージェリーファーストの場合は、治療期間が大幅に短縮されます。

 

適切な診断と治療方針を基にしたサージェリーファーストによる治療を行うことで、短い治療期間でとても効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。


今後も、今回の治療例のように医療法の広告ガイドラインに添った適切な形式で、術前術後の症例をご紹介していきたいと思っています。