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マウスピース矯正(suresmile アライナー)とは?治療の流れや事例をわかりやすく解説

マウスピース矯正とは?治療の流れや事例を解説

歯の矯正治療の一つとしてマウスピース矯正があります。

 

また、矯正用のマウスピース治療にはいくつかの種類がありますが、その中でもsuresmile アライナーは世界中で多くの治療実績があります。

 

本記事では、マウスピース矯正(suresmileアライナー/シュアスマイルアライナー)の治療方法やメリット・デメリット、治療の手順などについて解説します。

ワイヤー矯正との違いについても解説するため、矯正治療を行う際の参考にしてください。

 

 

マウスピース矯正(suresmileアライナー/シュアスマイルアライナー)とは

 

まずは、マウスピース矯正の概要とマウスピース矯正の代表的な治療方法であるsuresmileアライナーの特徴について解説します。

 

マウスピース矯正

 

マウスピース矯正は一般的な矯正治療に用いるブラケットと呼ばれる金属製の矯正装置を使用せず、透明なマウスピース型の装置を使用した矯正方法です。

装着していることを他人に気付かれにくいため、矯正中の審美面が気になるという社会人の方にも選ばれています。

 

suresmileアライナー(シュアスマイルアライナー)

 

suresmileアライナー(シュアスマイルアライナー)は前述したマウスピース矯正の種類のひとつです。

治療に関しての年齢制限はなく子どもから大人まで使用できます。世界中で多くの治療例があり、安心して行える治療方法として知られています。

 

また、治療計画を立てる際は、従来用いられている歯型の模型ではなく3Dモデルを用いてシミュレーションを行うケースが一般的です。

suresmileアライナーで歯列を矯正することにより、より多くの患者さんの口腔内が健康になるよう貢献することを目指します。

 

出典:https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/orthodontics/suresmile-aligner.html

 

 

ワイヤー矯正との違い

 

ワイヤー矯正とマウスピース矯正にはさまざまな違いがありますが、主な違いとして見た目や対応できる症例の違いがあります。

 

治療中における見た目の違い

 

ワイヤー矯正はブラケットを歯に装着し、ワイヤーを通して歯を動かしていく治療方法です。

ワイヤーの弾力性を歯に及ぼすことで徐々に理想の歯並びに近づけます。

 

ワイヤー矯正の治療中は歯の表面に装着したワイヤーが目立ちますが、マウスピース矯正は透明なため目立ちにくいのが特徴です。

 

最近のワイヤー矯正ではブラケットを裏側に取り付ける目立たない矯正方法や、おしゃれでカラフルな色のブラケットを用いる方法もあります。

 

対応できる症例の違い

 

ワイヤー矯正であればどんな歯並びにも対応できますが、マウスピース矯正では対応可能な症例が限られるケースがあります。

例えば顎変形症などの外科手術が必要なケースや歯根を大きく移動させる必要がある症例などには対応が難しいでしょう。

 

ただし、ワイヤー矯正と併用することで対応できる症例が増える可能性もあるため、経験豊富な矯正歯科を選んで相談することが大切です。

 

 

マウスピース矯正のメリット・デメリット

 

マウスピース矯正のメリット・デメリット

 

マウスピース矯正には多くのメリットがあります。

しかし、実際に検討する際はメリットだけでなくデメリットについても理解しておくことが大切です。

ここでは、マウスピース矯正のメリット・デメリットを紹介します。

 

メリット

 

マウスピース矯正の一番のメリットは装置が目立ちにくいことです。人に会う機会が多い職業の人や見た目が気になる人でも臆することなく治療を行えるでしょう。

また、マウスピース矯正はワイヤー矯正と異なり、取り外しができることもメリットの一つです。食事の際に取り外して普段どおりに食事を楽しんだり、歯を磨く際に取り外して念入りに磨いたりできます。

痛みや違和感が少ないこともマウスピース矯正のメリットです。

ワイヤーが粘膜にあたってしまうなどが原因で口腔内に傷をつける心配もありません。

 

デメリット

 

マウスピース矯正は取り外すことが可能であるものの、効果を得るには1日20時間以上装着する必要があります。

違和感があっても歯の後戻りを防ぐためには装着時間を守らなければなりません。

 

前述したように、極端に歯並びが悪い場合や顎関節のズレによる不正咬合など、マウスピース矯正では対応できない症例があることもデメリットの一つです。

また、歯ぎしりの習慣がある人はマウスピースが割れる可能性があるため注意する必要があります。

 

 

マウスピース矯正の事例

 

治療期間6カ月で上下前歯のデコボコ(叢生)をマウスピースにより矯正した事例を紹介します。

マウスピース矯正前

 

治療前は上下顎前歯に大きなデコボコ(叢生)があり、上の前歯も出ている状態でした。

できるだけ抜歯を避けたいという患者様のご希望があり、マウスピース型矯正装置による矯正治療を行った治療事例です。

 

マウスピース矯正後

 

6カ月間の治療(叢生の改善およびスペースの閉鎖に4カ月、歯並びと噛み合わせの微調整に2カ月)の結果、前歯の噛み合わせや歯並びが綺麗に改善されました。

 

マウスピース矯正の事例は下記よりご確認いただけます。

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)のマウスピースによる矯正

 

 

マウスピース矯正の治療の流れ

 

初回カウンセリングから治療開始まで、日本橋はやし矯正歯科でのマウスピース矯正の治療の流れを紹介します。

 

初回カウンセリング

 

まずは治療前の歯の状態を把握したり、マウスピース矯正で効果を得られるかどうかなどを判断するため初回カウンセリングを行います。

初回カウンセリングの料金や所要時間は矯正歯科によってさまざまです。

当院では、初回カウンセリングに約30〜60分程度ほどのお時間をいただいております。

なお、初回カウンセリングでは以下のような内容を相談されるケースが多いです。

 

  • 歯並びの悩みや治療について
  • 治療費用や治療期間の目安
  • マウスピースでの治療が可能かどうか

初回カウンセリングの結果、治療を希望する場合は精密検査に進みます。

 

精密検査

 

精密検査では、口腔内の検査やCT検査などを行います。

所要時間は30~40分程度です。近年は3Dモデルを作成している矯正歯科もあり、通常のレントゲンよりも歯根の状態や顎の骨、歯の周囲の骨の状態まで立体的に把握できます。

当院では3Dモデルを用いた高精度のスキャンを導入しています。

歯全体の状態を詳細に把握できるため、従来より精度の高いマウスピースの製作が可能です。

 

診断・治療計画

 

精密検査で得られた情報によって正式な診断を行い、診断内容に基づいた治療計画を立案します。

当院では、診断用3Dモデルを用いて患者様に最適な治療計画を立案しています。

また、矯正装置をつける準備として口腔内のクリーニングや歯磨き指導を行います。

 

マウスピースの製作

 

マウスピース治療を実際に開始する際、まず精密検査で得られた歯型のデータをマウスピース製作会社に送信します。

製作会社からシミュレーションのデータが送られてくるため、担当医師が確認の上、実際の治療のイメージについて説明を行います。

医師の説明に同意したら、3Dプリンターを用いてマウスピースが製作されます。マウスピースが届き次第治療開始です。

 

治療開始・保定期間

 

マウスピースが届いたら実際に装着して治療開始となります。

治療期間の目安は歯並びの状態にもよりますが約1〜2年程度が一般的です。

ただし、治療の状況によっては治療期間が延びるケースもあります。

また、矯正が終われば治療の全てが終了するわけではありません。

後戻り防止のために一定期間の保定装置の着用が必要です。

 

 

まとめ

 

新しい歯の矯正方法として注目を集めているマウスピース矯正(suresmileアライナー)は、透明のマウスピースを装着するため矯正治療中の見た目を気にせずに治療できます。

また、マウスピースは取り外し可能なため、虫歯や歯周病が気になる人にもおすすめです。

 

ただし、歯並びの症例によってはマウスピースでは対応できないケースもあるため初回カウンセリングで確認する必要があります。

日本橋はやし矯正歯科では、初回のカウンセリングで患者さまご自身の口腔内3Dモデルを作成し、歯並びの状態や治療方針などを分かりやすく説明します。

歯並びについてお悩みの方はお気軽にご相談ください。

しゃくれを治す方法とは?種類別に歯科医が解説

顎のしゃくれを治す方法とは?矯正改善を種類別に歯科医が解説

しゃくれを治したいものの、どのような治療法があるのか知りたい人もいるのではないでしょうか。

本記事ではしゃくれを治したい人に向け、しゃくれの種類別に治療法を解説します。

 

最後まで読んでいただければ、自分のしゃくれのタイプに合わせた治療法を理解できます。

しゃくれの治療を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

 

 

しゃくれの主な種類と特徴

 

しゃくれとは下顎が前に突き出している状態のことです。しゃくれは大きく分けて2種類あるため、それぞれの特徴を紹介します。

 

下顎前突

 

下顎前突とは、下顎が前に出ていると同時に上下の歯の噛み合わせがずれている状態のことです。

通常は上の歯の方が下の歯よりも前面に出ているのが一般的ですが、下顎前突の場合は下の歯の方が上の歯よりも前に突き出しているため、噛み合わせが逆になっています。

 

下顎前突の主な原因は、下顎の位置や大きさに異常が生じていることです。

下顎前突のデメリットはしゃくれが目立つだけでなく、食べ物を噛み切るのに苦労する、サ行とタ行の発音がしづらいなどが挙げられます。

 

反対咬合

 

反対咬合とは、上下の前歯の噛み合わせが逆になっている状態のことです。

上の前歯が内側に向かって生えている、もしくは下の前歯が外側に向かって生えている場合に起こります。

反対咬合の原因はさまざまで、骨格が原因の場合と歯並びが原因の場合があります。

また鼻疾患や顎・舌を突き出すような癖も原因の一つです。

反対咬合のデメリットは下顎前突と同様にしゃくれが目立つ、虫歯や歯周病にかかりやすい、食べ物を噛み切りにくいなどが挙げられます。

 

しゃくれの主な原因は?

 

顎がしゃくれてしまう主な原因を以下で詳しく解説します。どのような原因があるのか確認しておきましょう。

 

遺伝によるもの

 

しゃくれは、遺伝が原因で起こる場合があります。

遺伝的な要素によって下顎の骨が大きく成長しすぎたり、上の顎骨が正常なサイズよりも小さいまま成長が止まってしまったりします。

 

遺伝が原因でしゃくれになった場合、顎骨の異常だけでなく噛み合わせも全体的に前にずれている状態になりやすいです。

特に日本人は他の人種よりも遺伝的な要素によって、しゃくれになりやすい傾向にあります。

 

子どもの頃の癖によるもの

 

子どもの頃から続いている癖が顎に影響を及ぼし、しゃくれになる場合があります。

例えば下顎を前に突き出すような習慣や癖などです。

舌を前に出す動きは、下顎を前に突き出しやすくしてしまう場合があります。

また口呼吸もしゃくれの原因になる場合があるため、注意しましょう。

 

しゃくれを治す方法

 

しゃくれを治す方法

 

しゃくれの主な治療方法は、矯正治療と外科手術の2種類です。それぞれの方法を以下で解説します。

 

矯正治療

 

矯正治療は、矯正歯科で行われるしゃくれの治療法の一つです。

矯正治療は子どもと大人で治療方法が異なります。

子どもの場合は、固定式もしくは取り外し式のマウスピースを利用して矯正します。大人の場合は、ワイヤーを活用して上顎歯列を前に、下顎歯列を後に移動させる治療を行うのが一般的です。

 

中には、上下の歯列を移動させるためのスペースを設けるために、抜歯が必要になることもあります。

ただし矯正治療を行ってもしゃくれが改善されないケースもあるため、しゃくれの治療を継続する場合は後述する外科手術が必要です。

 

外科手術

 

外科手術が必要なケースは、骨の不調和が重度の方です。

顎変形症と診断される場合もあり、上顎もしくは下顎の骨の大きさや形状、位置などに異常が生じてしまう病気です。

例えば顎が横にずれて左右の顔が非対称になっている、上下の噛み合わせが悪く隙間が開いている、噛みづらい、発音しづらいなどの症状が見られます。

 

上記の場合、矯正治療だけではしゃくれの改善が難しいため、外科手術を伴った外科的矯正治療で改善を行うのが一般的です。

外科手術では顎の骨の形状や位置を変えるための手術を行います。

外科手術を受けた場合は、10日〜2週間程度の入院が必要です。しかしながらサージェリーファーストで治療を行った場合は入院が必要ないこともあります。

日本橋はやし矯正歯科では積極的なサージェリーファースト治療を行っています。

 

しゃくれ治療の事例

 

しゃくれの治療例を一部ご紹介いたします。実際に患者様のご要望や状況を精査し、最適な治療法をご提案いたします。

 

サージェリーファーストでの治療例

 

サージェリーファーストは術前矯正を必要とする従来法とは異なり、まず外科手術を行い、上顎と下顎をよい位置関係に移動させていきます。

そのため、この時点で顔のバランスが改善しますが、咬み合わせは悪い状態となります。

 

▼初診の状態

初診の状態

 

▼外科手術直後の状態

外科手術直後の状態

顎の骨は良い位置になりましたが、かみ合わせは悪い状態です。

かみ合わせを良くするため、3Dデジタル矯正システムでシミュレーションを行います。

 

▼3Dデジタル矯正システム

3Dデジタル矯正システム

3Dデジタル矯正システムのシミュレーションで最終的な歯の位置を設定し、正しい位置に歯を動かしていきます。

 

関連ページ:

3Dデジタル矯正システムの詳細

デジタル矯正システムについて

▼矯正治療終了後

矯正治療終了後

歯列が綺麗に揃いました。3Dシミュレーションで計画された歯の移動が、高い精度で達成されていることがお分かりいただけると思います。

サージェリーファーストでは、従来法では2年以上要してしまうところを、外科術後およそ7か月で治療を終了することができました。

 

関連ページ:

サージェリーファーストの治療例の詳細

サージェリーファーストに力を入れています

サージェリーファーストの治療の流れはこちら

サージェリーファースト (外科矯正)

 

しゃくれを放置するリスク

 

しゃくれを放置し続けた場合、どのようなリスクがあるのか以下で詳しく解説します。

 

かみ合わせが悪くなる

 

しゃくれがある子どもは成長とともに顎の骨も大きくなり、大人になるにつれてしゃくれが目立つ場合があります。

しゃくれによって上下の歯がずれやすくなり、噛み合わせが悪くなりやすいです。

 

滑舌が悪くなる

 

しゃくれを放置すれば、歯と歯の間に隙間ができて滑舌が悪くなり発音も不明瞭になるため、会話をする際に相手が聞きづらくなる可能性が高まります。

滑舌の悪さや発音の不明瞭さは単に発した言葉を理解してもらいづらいだけでなく、コミュニケーションが取りづらくなることも考えられます。

コミュニケーションがうまく取れなくなれば、人との会話も苦痛に感じやすくなるでしょう。

 

まとめ:しゃくれ顎を治したいなら矯正外科へ

 

しゃくれの治療方法は、矯正治療と外科手術の2種類に分けられます。

大人のしゃくれは矯正歯科での治療が必要です。

しゃくれにも種類があるため、自分で判断せずに歯科医師に相談して治療方法を検討しましょう。


 

 

日本橋はやし矯正歯科では、3Dデジタル矯正システムを用いて精密な外科的矯正治療のシミュレーションも行っています。それぞれの患者様に合わせた治療方針を決定できるため、しゃくれや歯並びでお悩みの方はぜひご相談ください。

suresmileアライナー 疑問解消オンラインセミナー

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

日本橋はやし矯正歯科では、最新のマウスピース矯正/アライナー矯正治療のシステム「suresmile アライナー(シュアスマイルアライナー)」を導入し、多くの患者さまの治療を行っております。

 

今回は、私が定期的に開催しているsuresmile アライナー(シュアスマイルアライナー)疑問解消セミナー(オンラインセミナー)についてレポートしたいと思います。

デンツプライシロナ社の画像

 

マウスピース矯正は、導入しやすさゆえのトラブルが増えている

 

マウスピース矯正は現在とても注目されている治療方法であり、多くの歯科医院が様々なシステムを導入し治療を行っています。

しかしながら、その導入のしやすさゆえに矯正専門クリニックではない歯科医院での治療も多くなり、そのためトラブルもかなり増えてきているのが現状です。

 

 

新時代のマウスピース矯正「suresmile アライナー」

 

デンツプライ・シロナ社が提供するsuresmile アライナーは、歯、歯根、骨そして歯肉のすべてを3Dモデル化し、安全で効率の良い治療計画を立てることが出来る唯一のシステムです。

 

SureSmile アライナー シュアスマイルアライナー | デンツプライシロナ

 

私は2010年に日本で初めてこの治療システムを導入し、それ以来3Dデジタル矯正の発展のために頑張ってきました。

とても素晴らしいシステムですが、浅い経験と知識で治療を始めてしまうと、ドクターが目指した治療結果が得られないばかりが、大きなトラブルを患者さまとの間で抱えてしまうことになりかねません。
そうなると

  • マウスピース矯正の信頼
  • クリニックの信頼
  • suresmileシステムの信頼

を損ねかねません。

私は近年増加するニーズに対応すべく、多くの先生方が正しい治療法を選択できるように

  • suresmile アライナーの導入セミナー
  • suresmile アライナー疑問解消セミナー

を開催し、先生方の知識の向上と患者様満足度の高い治療を提供できるようにサポートしています。

 

 

マウスピース矯正の限界と難しさ

 

マウスピース矯正はとても良い治療法ではありますが、重度の症状を持つ患者さまに対して用いる場合は高度な知識と経験が必要です。

特に日本人は歯の凸凹が多く、マウスピース矯正では治療できない症例も多く存在しています。

 

どのような症状であればマウスピース矯正で治療が可能なのか、しっかりと判断して患者さまに対応できるように基礎的な矯正治療の知識と、さらに進んだ臨床応用に関して、定期的にセミナーを開催し、マウスピース矯正治療の発展に貢献できればと考えています。

 

 

ライブ配信でのオンラインセミナーです

 

セミナーは、デンツプライ・シロナ社のセミナールームで行われました。

デンツプライ・シロナ社のセミナールーム入り口の画像

 

セミナーの案内板の画像

 

 

こちらが当日のセミナーの写真です。

セミナー中の画像

この場所からライブ配信を行い、先生方からの質問にも答えていきます。

最近は配信する側も、受ける側も、ライブ配信に慣れてきており、スムーズな開催が行えるようになってきました。

今回開催されたのは12月5日(日)でした。

 

この日は「第8回 日本アライナー矯正歯科学会」での講演と同じ日になってしまいましたが、時間を調整しながら開催することができ、多くの先生方にご参加いただきました。

 

日本アライナー矯正歯科学会での講演と同日でした

 

こちらが日本アライナー矯正歯科学会の講演の先生方です。

日本アライナー矯正歯科学会講演の先生方の画像

画像の左上に私がおります。著名な先生方と同じ壇上で講演できましたこととても光栄に思います。

 

 

感染症対策もしっかり行いました

 

この日の午後に配信での公演を行いました。
 
進行役の方と2人で写っている写真です。

進行役の方との画像

アクリル板を間に挟み、対策を行いながらの配信となっております。

もちろん向かい側で多くのスタッフの方がライブ配信の作業を行っていただいております。

リアルタイムで質問を受け付け、時間内で可能な限り先生方からの質問に答えていきます。

 

 

参加される先生も増加しています

最近は参加される先生方の人数も多くなり、質問の数が増え、時間内にすべての質問にお答えできないこともありますが、セミナー後、メール等でしっかりと回答を行うようにしています。

矯正治療のエキスパートになるには長い年月がかかりますが、治療可能な症例を適切に選択し、基本に忠実に丁寧な治療を心がければマウスピース矯正を成功に導くことが可能です。

多くの先生方が患者さまのためのマウスピース矯正を行っていただけるように、これからも頑張っていこうと思います。


日本橋はやし矯正科には、最新のマウスピース矯正を提供するすべての要素が整っています。

矯正治療には知識と経験がとても重要ですが、3Dデジタル矯正に精通した医師がしっかり治療いたします。

ぜひカウンセリングをお受けください。矯正治療は治療開始まで準備期間がありますので、早めのカウンセリング予約をお勧めします。

 

マウスピース矯正についてのコラムはこちらです

 

当院のマウスピース矯正関連のコラムです。ぜひ併せてお読みください。

 

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)のマウスピースによる矯正

 

新 マウスピース矯正システム「シュアスマイル・アライナー」パッケージのご紹介です

 

カスタム・コンビネーション矯正治療とは

 

カスタム・コンビネーション矯正治療とは -その2-

 

第8回 日本アライナー矯正歯科学会で講演を行います

第8回 日本アライナー矯正歯科学会で講演を行います

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

12月に開催されます第8回日本アライナー矯正歯科学会で講演を行うことなりなりましたので、簡単にご紹介いたします。

 

 

大人気のアライナー矯正/マウスピース矯正

 

アライナー矯正/マウスピース矯正は、矯正治療の代表的な選択肢の1つとして多くの患者様やクリニックで支持されるようになりました。

人気の大きな理由は、歯科医院が導入しやすいからです。

 

ワイヤーを曲げると言ったような専門的な技術を要する従来のワイヤー矯正に比べて、治療を開始する敷居が低く、多くの歯科クリニックが採用しています。

しかし、専門的な知識なしに安易に治療を勧める歯科医院も多く、治療に対するトラブルも増えています。

 

重度な不正咬合に適さない場合も

 

日本人は歯並びが悪く、不正咬合の程度も重度の場合がほとんどです。
この場合、抜歯を行って治療を行う事が必要になることが多く、アライナー矯正/マウスピース矯正では治療が困難な症例が沢山あります。

 

矯正治療はクリニック選びがとても大切です

 

矯正歯科関連団体もガイドライン等を制定し、アライナー矯正/マウスピース矯正が適切に行われるように活動していますが、学会に所属しない歯科医師には安易な気持ちで治療を行っていることもあり、クリニックの選択はとても慎重に行うことが大切です。

 

もちろん、アライナー矯正治療の効果を適切に発揮できるような知識と経験を持った歯科医師を育成するために、日本にも様々な学術団体が存在し、日々研鑽を行っています。
その1つに日本アライナー矯正歯科学会があります。

 

日本アライナー矯正学会で講演します

 

初のリモート開催となる日本アライナー矯正歯科学会での講演

 

今回私は第8回日本アライナー矯正歯科学会で講演する機会を得ましたので報告させていただきます。

 

日本アライナー矯正歯科学会での講演の画像

日本アライナー矯正歯科学会のHPはこちらです

日本アライナー矯正歯科研究会【JAAO】公式サイト

 

2021年12月5日-6日で開催されますが、今回はリモートでの開催となり、前もって収録した講演を皆様に視聴いただく形式となっております。

 

世界中の著名な先生方と同じ壇上で講演させていただけることに大変光栄に思います。大会長の尾島先生にはあらためてお礼申し上げます。

 

suresmileアライナーについて講演します

 

今回の講演は”suresmile alignerの臨床”と題しまして、当院で運用しております最新のアライナー矯正/マウスピース矯正のシステムでありますsuresmileアライナーに関して、その有効性と新規性に関して、私の治療経験も含めてお話しさせていただきました。

 

 

日本アライナー矯正歯科学会での講演の先生方の画像 日本アライナー矯正歯科学会での講演の林院長の画像

わずか30分の講演時間ではsuresmileアライナーの良いところのほんの一部しかご紹介できませんでしたが、とても良い機会となったと思います。

 

今後もデジタル矯正の発展のため頑張っていきたいと思います。

 

日本アライナー矯正歯科学会のHPはこちらです

日本アライナー矯正歯科研究会【JAAO】公式サイト

サージェリーファースト:口ゴボ、出っ歯、ガミースマイルの治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は当院で積極的な治療を行っておりますサージェリー・ファーストの症例をご紹介いたします。

 

▼こちらで詳しく説明しています
サージェリーファーストについて | 日本橋はやし矯正歯科

 

サージェリーファーストとは

 

何度かこちらのコラムでもご紹介させていただいておりますが、サージェリーファーストとはどのような治療なのか、あらためてご説明させていただきます。

※記事の最後に関連記事をご紹介しますのでそちらもぜひ併せてご覧ください

 

最初に外科手術で顎の位置を適切にします

 

サージェリーファーストとはは術前矯正を必要とする従来法とは異なり、まず外科手術を行い、上顎と下顎を適切な位置関係に移動させ、骨格形態の改善をはじめに行います。

したがって、この時点で患者様が一番気にされていた顔のバランスが改善します。

 

次に矯正治療を開始します

 

しかしながら、咬み合わせは悪い状態ですので、外科手術後に矯正をスタートします。

患者様は強く噛めない状態のため、矯正の動的治療によく反応し、従来法に比べて速く歯が移動します。

また、外科手術後に骨の代謝活性が上昇し歯の移動自体が加速することも示唆されています。

 

費用対効果に見合った治療です

 

このように非常にメリットの大きい治療法ではありますが、自費診療のために治療費は比較的高額となります。

ですが、かかる費用に見合った結果が得られるたいへん素晴らしい治療方法だと私は考えております。

 

 

それではこのサージェリーファーストで治療を行った症例のご紹介をさせていただきます。

 

できるだけ改善したいとのご希望でサージェリーファーストを選択

 

20歳の女性です。

上下顎の前突感、口元の突出感(口ゴボ)、ガミースマイルの改善を希望され来院されました。

 

横顔の写真です。

治療前の横顔の画像

重度の上下顎前突があり、口元も突出した状態(口ゴボ)です。

 

お口の中の写真です。

治療前の口腔内の画像

治療前の口腔内の画像

出っ歯の状態も大きく、特に上顎の前歯が大きく唇側に傾斜しているのがお分かりいただけると思います。

 

矯正治療のみで治療を行った場合でもある程度の改善は可能でしたが、ご本人のご希望もあり、可能な限り理想とする横顔や笑顔の獲得を目指して治療を行うこととなり、サージェリーファーストで外科的な矯正治療を行うことになりました。

 

図は今回の治療プランを示した3Dモデルです。

 

こちらが治療前、つまり上の写真の状態です。

治療前の3Dモデルの画像

 

上顎骨を上方に持ち上げることでガミースマイルを積極的に改善し、また同時に後方に移動させることで上顎前突の改善を行います。

下顎の位置は上顎の位置に合わせることで、上下顎前突の状態もうまく改善できます。

治療前の3Dモデルの画像

 

患者さまへのご説明と治療プランの決定

 

上記のシミュレーションにより、患者さまとお話し合いをしながらこのように治療プランが決定しました。

 

  • 診断:骨格性の上下顎前突、上下顎前歯の唇側傾斜、大きなover jet
  • 治療法:上下顎骨の移動(上顎ルフォー、下顎枝矢状分割術)
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト)
  • 治療期間:1年
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り
  • 費用:145万円(税込み:矯正治療のみ)
    ※外科手術の費用は別途
    ※費用は2021年時点のものです

 

この規模の歯の移動で治療期間が1年で済むのはサージェリーファーストの大きなメリットの一つと言えましょう。

 

 

難易度の高い手術も精度高く行えます

 

上下顎骨の移動を伴う比較的難易度の高い手術となりましたが、術後の状態はとても良いものでした。

 

今回手術を担当していただいたのはリラ・クラニオフェイシャル・クリニックの宇田先生で、毎回とても精度の高い手術を行っていただいております。

 

日本橋はやし矯正歯科では、リラ・クラニオフェイシャル・クリニックとのチームアプローチを強化しています。

 

当院からの紹介の場合、優先的にリラ・クラニオフェイシャル・クリニックでの初診カウンセリングをお受けいただくことが可能です。

通常、カウンセリングまでに数か月お待ちいただくところ、当院からのご紹介により、数週間以内でのご予約が可能となります。

できるだけ早い治療開始をご希望の方は、ぜひ日本橋はやし矯正歯科での治療をお選びいただければと思います。

 

写真は外科手術直後の口腔内です。

外科手術直後の口腔内の画像

このように一時的にかみ合わせが悪くなりますが、3か月後には下の写真のように整ってきます。

外科手術3ヶ月後の口腔内の画像

 

治療が終了した時の写真です。

治療が終了した画像

患者様の主訴が改善され、とても整った横顔になっていることがお分かりいただけると思います。口元の状態も理想的なE-line(イーライン)を獲得することが出来ました。

イーラインについてはこちらの記事をご覧ください。

美しい横顔「Eライン」を分かりやすく説明しました | 日本橋はやし矯正歯科

 

治療期間は10ヶ月でした

 

  • 歯の凸凹の改善:5ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:5ヶ月

 

お口の中の写真です。

治療が完了した画像

治療が完了した画像

個々の歯の位置異常やかみ合わせの悪さもしっかりと改善されています。出っ歯も非常によく改善されていることが分かります。

 

この度の記事で、サージェリーファーストにより非常に短い治療期間で効果的な治療が可能であることがお分かりいただけたともいます。

 

関連記事もぜひお読みください

 

参考文献・サイト

 

サージェリーファーストに関するシステマティックレビューです。多くの文献をくまなく調査し、そのデータを総括して評価した科学研究(論文)、方法、総説(レビュー)を指します。

https://www.ajodo.org/article/S0889-5406(15)01384-0/fulltext

 

サージェリーファーストの治療効果は多くの論文で効果的と評価されいます。

 

当サイトの関連記事

 

サージェリファースト | 日本橋はやし矯正歯科

 

サージェリーファーストに力を入れています

 

より進化したサージェリーファースト

 

サージェリーファーストの治療方針の決定方法

 

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

 

サージェリーファーストの優れた治療効果(2)

 

サージェリーファースト:重度の開咬と反対咬合の治療例