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矯正中の食事 食べやすいもの、食べにくいもの

こんにちは!矯正治療中のスタッフCです。

矯正治療もいよいよ終盤に差し掛かっています。

そこで、今回と次回は治療中に体験したことや感じたことなどを皆さまにご紹介していきますね。

 

ちなみに、前回の記事はこちらです!ぜひ読んでみてください。

矯正体験レポート【スタッフC】(1)写真写りが気になっていた


矯正治療をしていると食べやすいもの、食べにくいものが出てきます。

ここでは主に三食で食べる主食、主菜、副菜などで気をつけることを、僕の毎日の食事での検証した結果としてご説明します!

細かく項目に分けて注意事項も記載してますので、わかりやすい読み物になっています!

 

こちらのブログも一緒に読んでぜひ参考にしてくださいね。

矯正中に気をつける食べ物について。硬いのNG!!

 

 

食べるときは「咀嚼」をする

 

皆さま、咀嚼(そしゃく)という言葉をお聞きになったことがあると思います。

検索すると

咀嚼とは、食べ物を前歯で噛み切り、奥歯で砕き、飲み込むこと

Oxford Languages and Google より

と出てきます。

要するに食べ物を噛んで食べること、食事のことです。

普段の食事ではほとんど意識していないことですが、僕たちは咀嚼することで栄養を摂取し、食欲を満たしているのです。

 

今回は矯正装置と咀嚼のお話です。

 

 

ワイヤーを入れた直後はちょっと痛みます

 

矯正装置を付けた直後や新しいワイヤーを入れた直後は、異物感があったり少し痛みが出ることがあります。

僕の場合「新しいワイヤーを入れた直後は、何もしていなければ痛くないけど何かを噛むとちょっと痛い。硬いものは噛みたくないな。」という感じです。

 

ワイヤーに慣れてきて痛みがない時期でも矯正装置とワイヤーはずっと歯に付いているので、食べにくいと感じるものがあったり「これを食べたら装置が外れてしまうのでは?」という懸念もあります。

そんな時でもお腹は減るもので、今日は何を食べたらいいか迷う日もあるかと思います。

 

そこで今回は、矯正治療中の食事、そして食後の歯みがきについて実際に矯正装置を付けている僕が検証した結果をお話したいと思います。

 

主食で食べやすいもの、食べにくいもの

 

まずは主食から。

 

一番食べやすいのはご飯!でも海苔は要注意

 

「米・麺・パン」この3つのなかで1番食べやすいのは圧倒的に米です。

ご飯の画像

なぜなら米粒は噛み切る必要がなく、舌で押しつぶせるほど柔らかいからです。

 

でも、海苔には気を付けてください!

コンビニおにぎりのパリッとした海苔は、想像以上に嚙み切るパワーが必要です。

おにぎりの画像

時として新鮮な海苔は、優しい米粒の前に立ちはだかる壁となってあなたの前に現れます。

美味しいんですけどね…意外と噛み切るのに力を必要とします。

 

なので、痛みがあるときにおにぎりを食べる場合は海苔が付いていないタイプがおススメです。

 

二番目は麺類。でもやっぱり注意点が…

2番目に食べやすいのは麺類です。

麺類の画像

お蕎麦なんかは特に柔らかいから食べやすいですよ!

でも麺類にも気をつける点があります。

咬み合わせが深くてバイトアップしている場合は前歯で麺を噛み切れません。

その場合は麺を途中で噛み切らず、少量の麺をひと吸いでいくことが最大のポイントです。

 

三番目がパン!痛い時は避けた方が良いかも

そして3番目はパンです。

 

痛みがないときは問題ありませんが、痛みがあるときは小さくちぎったとしても奥歯で噛み砕く時の負担は否めません。

パンの画像

柔らかそうなものを選んでも、ご飯や麺類に比べて水分が少ないので硬さがあります。

痛みが強い時はパン以外を選んだ方が良いかと思います。

 

 

野菜、果物

 

野菜は火を通して柔らかくしましょう

 

言わずもがなですが、生の野菜は硬いです…。

野菜果物の画像

野菜サラダなど、どんなに野菜を細かく切っても硬いものは硬いです。

「火と包丁」という文明の利器に頼りましょう。

野菜は生よりスープや鍋料理にして柔らかくしたほうが食べやすいし、果物は小さく切ってから口に入れることで装置にかかる負担が減らせます。

 

装置が外れないように気をつけて!

 

矯正装置は、最終的には外せる材料で歯に接着しています。

なので、痛みがないからといって生の野菜スティックを勢いよく噛んだり、とうもろこしやリンゴにかぶりつくと装置が外れたり壊れてしまう危険性が高まります。

要するに、噛むパワーが弱くて噛む回数が少なければ痛みも少ないし装置が外れるリスクも減らせるということです。

 

 

お肉はミンチが最高ー!

 

そして最後にお肉です。

肉といえばステーキ!

ステーキの画像

でも、痛みがあるときは硬くて筋張った肉の塊は噛みにくい…。

「ほらね、だから矯正は嫌なんだよ、肉食べないと元気でないよ!」と思ったそこのあなた。

ちょっと待ってください。

食材は柔らかく、細かくすることで食べやすくなると上で説明しましたが、それは肉も同じ。

 

…そうです、ハンバーグです!!

 

ハンバーグは、みじん切りした玉ねぎと挽肉とパン粉という構造です。

元々は細かくバラバラだった食材をひとまとめにしているので、箸で小さく切ることもできるし噛むパワーも弱くて済みます。

 

このランチは最強です。

ハンバーグの画像

主食が食べやすいご飯、そしてハンバーグの横には柔らかく茹でた野菜とマッシュポテト。

まるで、矯正装置がついている人のために作られたようなランチです。


以上が僕の検証結果です。

まとめると、

  • 痛いときは柔らかいものを小さくして食べたほうがいいよ
  • 痛みがなければ割となんでも食べられるよ
  • でも装置ついてるから勢いよくかぶりつかないでね
  • 硬そうなものは様子見ながらそぉーっと噛んでね
  • 大丈夫、すぐ慣れちゃうよ

といったところです。

 

お役に立ちましたでしょうか?

次は歯磨きについて僕の検証結果をご報告します!

矯正体験レポート【スタッフB】(2)歯列が改善してきました!

こんにちは!日本橋はやし矯正歯科のスタッフBです。矯正治療も順調に進んでいます。今回はその経過をお伝えいたします。

 

前回のブログはこちら!

矯正体験レポート【スタッフB】(1)出っ歯、ガタガタ歯が悩み!

 

上下の装置セットと前から4番目の歯(第一小臼歯といいます)の抜歯、矯正用インプラント※の埋入(まいにゅう)を終え、三ヶ月が経過しました。

 

※矯正用インプラントはインプラントアンカー、アンカースクリュー、TADs(Temporary Anchorage Device)などとも言います

 

現在の口腔内写真です。

裏側矯正装置をつけた口腔内の画像

 

裏側矯正装置をつけた口腔内の画像

抜歯後の穴は少しずつ治ってきました。

 

 

歯の「ガタつき」「ねじれ」を治します

 

抜歯した後に矯正治療の第一歩として、歯のガタつきやねじれをほどくことを優先します。

この処置をレベリング&アライメントといいます。

 

下の歯のがたつきはこの三ヶ月でほとんど改善されてきました。
こんなにも早くがたつきがとれたのには驚きです!

 
ちなみに、こちらが装置をつける前の下顎の歯並びです。

下顎の歯並びの画像

だいぶガタついてますね…。

 

 

大切な役割を担う「バイトアップ」

 

記事の一番最初の写真で、上の歯についている青い材料はバイトアップ(Bite up)またはバイトターボ(Biteターボ)と呼ばれるものです。

装置をつけた際に装置と歯が当たるのを防ぐ役割があります。

 

なぜこれをつけるかというと、装置が歯に当たってしまうと

  • 装置が外れやすい
  • 歯がなかなか動いてこない

からです。

 

つけた最初はちょっと食事しにくいですがすぐに慣れます。

数ヶ月で外れるのでご安心ください。

 

バイトアップについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

バイトアップの素材が新しくなりました!

 

※バイトアップには様々な素材を使用しておりますので、詳細はご質問ください。

 

抜歯した後の隙間は仮歯をつけることもできます

 

抜歯をしたことによって空いてしまった隙間はいずれ閉じますが、その間の見た目などが気になる方は貝殻状の仮歯をつけることができます。

私は気にならないのでつけていません。

 

矯正による歯の痛みにはだんだんと慣れてきました。
また、装置をつけた当初に比べ、しゃべりやすくなり、物もしっかり噛めるようになりました。

 

歯のがたつきをほどいた後に次のステップに進みます。

 

【歯や顎の骨の情報を基にデジタル仮想モデルを作成】

 

次に、カスタムワイヤー作成のための仮想モデルを作成する準備をします。

カスタムワイヤーについての説明はこちらです。

高精度カスタムワイヤーとは

 

他のスタッフの体験レポートでもカスタムワイヤーの説明をしています。

矯正体験レポート第三回:カスタムワイヤー編!

 

デジタル仮想モデル作成の手順

 

デジタル仮想モデルが作成される手順は簡単に説明するとこんな感じです。

  1. まずセラピューティックスキャン(Therapeutic Scan)といって、歯の位置や装置の位置を確認するスキャンを行います。
  2. そしてCBCT(歯科用CT)を含むレントゲン撮影をして、歯の根っこやその周囲の骨の状態を確認します。
  3. 口腔内、顔の写真を行い、それらの資料を基に3Dデジタル仮想モデルを作成します。

 

3Dデジタル矯正と従来型矯正の大きな違い

 

3Dデジタル矯正の大きな特徴に、仮想モデルの歯の動きを元に、ロボットが正確にワイヤーを曲げる「高精度カスタムワイヤー」があります。

 

高精度カスタムワイヤーはこちらで詳しく説明しています。

高精度カスタムワイヤーとは

 

ロボットがワイヤーを曲げるので、人為的な技術の誤差を最小限に抑えることができ、カスタムマイズされたオリジナルのワイヤーを作成することができます。

 

デジタル矯正ならではの治療でワクワクしますね!

 

治療時間の短縮にも寄与しています

 

またアナログ矯正では、チェアサイドでドクターが口腔内を見てワイヤーを曲げます。

一方、デジタル矯正ではその場でワイヤーを調整する時間が省けるので治療時間が短いというメリットがあります。

 

また、骨の状態を確認してワイヤーを作成するので安心です。

 

次に、実際の写真をお見せしますね!

 

 

実際の写真を見ながら説明していきます

 

この画像は私のセラピューティックスキャン(Therapeutic Scan)時、つまり治療前の3Dモデルを示しています。

治療前の3Dモデルの画像

歯、歯の根っこ、骨が正確にモデル化されていて「仮想患者モデル」と呼ばれています。

このモデルを基に最終的な歯の位置に歯を動かしたシミュレーションを行い、ロボットが曲げるカスタムワイヤーを作製していきます。

 

この画像はシミュレーション後、つまり治療後の歯の位置を示した3Dモデルです。

治療後の歯の位置を示した3Dモデルの画像

この位置に歯が動くように、私個人の歯と骨の位置を考慮したカスタムワイヤーができ上がります。

 

歯肉もモデル化します

 

この画像は歯肉と矯正装置がモデル化されているところです。

歯肉と矯正装置がモデル化されている画像kyouseitaiken_staff_b_2-04装置を付けた状態でスキャンを行い、正確に歯と歯肉、そして矯正装置がモデルになっていることが分かります。

 

治療前と3ヶ月後でかなり改善しました!

 

セラピューティックスキャン(Therapeutic Scan)を行う際に顔面写真をとって、矯正前の顔貌の変化に驚いたのでお見せします。横顔の写真です。

矯正前

矯正前の横顔の画像

治療開始して三ヶ月の横顔

矯正後の横顔の画像
口元の出っ張りが抑えられ、顎もシャープになったように感じます。

(抜歯しない場合はここまでのEラインの変化を見せることは難しいと考えられます)

こんなにも早い段階で顔貌の変化があることに驚きました!

まだ三ヶ月でこの状態なので完成が楽しみです。

 

調整の際は、毎回院長が口腔内を確認してくださるので安心です。

次回はカスタムワイヤーをセットする予定です!

 

それではまた、治療が進みましたらご報告いたします!

suresmileアライナー 疑問解消オンラインセミナー

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

 

日本橋はやし矯正歯科では、最新のマウスピース矯正/アライナー矯正治療のシステム「suresmile アライナー(シュアスマイルアライナー)」を導入し、多くの患者さまの治療を行っております。

 

今回は、私が定期的に開催しているsuresmile アライナー(シュアスマイルアライナー)疑問解消セミナー(オンラインセミナー)についてレポートしたいと思います。

デンツプライシロナ社の画像

 

マウスピース矯正は、導入しやすさゆえのトラブルが増えている

 

マウスピース矯正は現在とても注目されている治療方法であり、多くの歯科医院が様々なシステムを導入し治療を行っています。

しかしながら、その導入のしやすさゆえに矯正専門クリニックではない歯科医院での治療も多くなり、そのためトラブルもかなり増えてきているのが現状です。

 

 

新時代のマウスピース矯正「suresmile アライナー」

 

デンツプライ・シロナ社が提供するsuresmile アライナーは、歯、歯根、骨そして歯肉のすべてを3Dモデル化し、安全で効率の良い治療計画を立てることが出来る唯一のシステムです。

 

SureSmile アライナー シュアスマイルアライナー | デンツプライシロナ

 

私は2010年に日本で初めてこの治療システムを導入し、それ以来3Dデジタル矯正の発展のために頑張ってきました。

とても素晴らしいシステムですが、浅い経験と知識で治療を始めてしまうと、ドクターが目指した治療結果が得られないばかりが、大きなトラブルを患者さまとの間で抱えてしまうことになりかねません。
そうなると

  • マウスピース矯正の信頼
  • クリニックの信頼
  • suresmileシステムの信頼

を損ねかねません。

私は近年増加するニーズに対応すべく、多くの先生方が正しい治療法を選択できるように

  • suresmile アライナーの導入セミナー
  • suresmile アライナー疑問解消セミナー

を開催し、先生方の知識の向上と患者様満足度の高い治療を提供できるようにサポートしています。

 

 

マウスピース矯正の限界と難しさ

 

マウスピース矯正はとても良い治療法ではありますが、重度の症状を持つ患者さまに対して用いる場合は高度な知識と経験が必要です。

特に日本人は歯の凸凹が多く、マウスピース矯正では治療できない症例も多く存在しています。

 

どのような症状であればマウスピース矯正で治療が可能なのか、しっかりと判断して患者さまに対応できるように基礎的な矯正治療の知識と、さらに進んだ臨床応用に関して、定期的にセミナーを開催し、マウスピース矯正治療の発展に貢献できればと考えています。

 

 

ライブ配信でのオンラインセミナーです

 

セミナーは、デンツプライ・シロナ社のセミナールームで行われました。

デンツプライ・シロナ社のセミナールーム入り口の画像

 

セミナーの案内板の画像

 

 

こちらが当日のセミナーの写真です。

セミナー中の画像

この場所からライブ配信を行い、先生方からの質問にも答えていきます。

最近は配信する側も、受ける側も、ライブ配信に慣れてきており、スムーズな開催が行えるようになってきました。

今回開催されたのは12月5日(日)でした。

 

この日は「第8回 日本アライナー矯正歯科学会」での講演と同じ日になってしまいましたが、時間を調整しながら開催することができ、多くの先生方にご参加いただきました。

 

日本アライナー矯正歯科学会での講演と同日でした

 

こちらが日本アライナー矯正歯科学会の講演の先生方です。

日本アライナー矯正歯科学会講演の先生方の画像

画像の左上に私がおります。著名な先生方と同じ壇上で講演できましたこととても光栄に思います。

 

 

感染症対策もしっかり行いました

 

この日の午後に配信での公演を行いました。
 
進行役の方と2人で写っている写真です。

進行役の方との画像

アクリル板を間に挟み、対策を行いながらの配信となっております。

もちろん向かい側で多くのスタッフの方がライブ配信の作業を行っていただいております。

リアルタイムで質問を受け付け、時間内で可能な限り先生方からの質問に答えていきます。

 

 

参加される先生も増加しています

最近は参加される先生方の人数も多くなり、質問の数が増え、時間内にすべての質問にお答えできないこともありますが、セミナー後、メール等でしっかりと回答を行うようにしています。

矯正治療のエキスパートになるには長い年月がかかりますが、治療可能な症例を適切に選択し、基本に忠実に丁寧な治療を心がければマウスピース矯正を成功に導くことが可能です。

多くの先生方が患者さまのためのマウスピース矯正を行っていただけるように、これからも頑張っていこうと思います。


日本橋はやし矯正科には、最新のマウスピース矯正を提供するすべての要素が整っています。

矯正治療には知識と経験がとても重要ですが、3Dデジタル矯正に精通した医師がしっかり治療いたします。

ぜひ無料カウンセリングをお受けください。矯正治療は治療開始まで準備期間がありますので、早めのカウンセリング予約をお勧めします。

 

マウスピース矯正についてのコラムはこちらです

 

当院のマウスピース矯正関連のコラムです。ぜひ併せてお読みください。

 

治療期間6ヶ月:上下前歯の凸凹(叢生)のマウスピースによる矯正

 

新 マウスピース矯正システム「シュアスマイル・アライナー」パッケージのご紹介です

 

カスタム・コンビネーション矯正治療とは

 

カスタム・コンビネーション矯正治療とは -その2-

 

第8回 日本アライナー矯正歯科学会で講演を行います

第8回 日本アライナー矯正歯科学会で講演を行います

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

12月に開催されます第8回日本アライナー矯正歯科学会で講演を行うことなりなりましたので、簡単にご紹介いたします。

 

 

大人気のアライナー矯正/マウスピース矯正

 

アライナー矯正/マウスピース矯正は、矯正治療の代表的な選択肢の1つとして多くの患者様やクリニックで支持されるようになりました。

人気の大きな理由は、歯科医院が導入しやすいからです。

 

ワイヤーを曲げると言ったような専門的な技術を要する従来のワイヤー矯正に比べて、治療を開始する敷居が低く、多くの歯科クリニックが採用しています。

しかし、専門的な知識なしに安易に治療を勧める歯科医院も多く、治療に対するトラブルも増えています。

 

重度な不正咬合に適さない場合も

 

日本人は歯並びが悪く、不正咬合の程度も重度の場合がほとんどです。
この場合、抜歯を行って治療を行う事が必要になることが多く、アライナー矯正/マウスピース矯正では治療が困難な症例が沢山あります。

 

矯正治療はクリニック選びがとても大切です

 

矯正歯科関連団体もガイドライン等を制定し、アライナー矯正/マウスピース矯正が適切に行われるように活動していますが、学会に所属しない歯科医師には安易な気持ちで治療を行っていることもあり、クリニックの選択はとても慎重に行うことが大切です。

 

もちろん、アライナー矯正治療の効果を適切に発揮できるような知識と経験を持った歯科医師を育成するために、日本にも様々な学術団体が存在し、日々研鑽を行っています。
その1つに日本アライナー矯正歯科学会があります。

 

日本アライナー矯正学会で講演します

 

初のリモート開催となる日本アライナー矯正歯科学会での講演

 

今回私は第8回日本アライナー矯正歯科学会で講演する機会を得ましたので報告させていただきます。

 

日本アライナー矯正歯科学会での講演の画像

日本アライナー矯正歯科学会のHPはこちらです

日本アライナー矯正歯科研究会【JAAO】公式サイト

 

2021年12月5日-6日で開催されますが、今回はリモートでの開催となり、前もって収録した講演を皆様に視聴いただく形式となっております。

 

世界中の著名な先生方と同じ壇上で講演させていただけることに大変光栄に思います。大会長の尾島先生にはあらためてお礼申し上げます。

 

suresmileアライナーについて講演します

 

今回の講演は”suresmile alignerの臨床”と題しまして、当院で運用しております最新のアライナー矯正/マウスピース矯正のシステムでありますsuresmileアライナーに関して、その有効性と新規性に関して、私の治療経験も含めてお話しさせていただきました。

 

 

日本アライナー矯正歯科学会での講演の先生方の画像 日本アライナー矯正歯科学会での講演の林院長の画像

わずか30分の講演時間ではsuresmileアライナーの良いところのほんの一部しかご紹介できませんでしたが、とても良い機会となったと思います。

 

今後もデジタル矯正の発展のため頑張っていきたいと思います。

 

日本アライナー矯正歯科学会のHPはこちらです

日本アライナー矯正歯科研究会【JAAO】公式サイト

サージェリーファースト:口ゴボ、出っ歯、ガミースマイルの治療例

こんにちは。日本橋はやし矯正歯科 院長の林 一夫です。

今回は当院で積極的な治療を行っておりますサージェリー・ファーストの症例をご紹介いたします。

 

▼こちらで詳しく説明しています
サージェリーファーストについて | 日本橋はやし矯正歯科

 

サージェリーファーストとは

 

何度かこちらのコラムでもご紹介させていただいておりますが、サージェリーファーストとはどのような治療なのか、あらためてご説明させていただきます。

※記事の最後に関連記事をご紹介しますのでそちらもぜひ併せてご覧ください

 

最初に外科手術で顎の位置を適切にします

 

サージェリーファーストとはは術前矯正を必要とする従来法とは異なり、まず外科手術を行い、上顎と下顎を適切な位置関係に移動させ、骨格形態の改善をはじめに行います。

したがって、この時点で患者様が一番気にされていた顔のバランスが改善します。

 

次に矯正治療を開始します

 

しかしながら、咬み合わせは悪い状態ですので、外科手術後に矯正をスタートします。

患者様は強く噛めない状態のため、矯正の動的治療によく反応し、従来法に比べて速く歯が移動します。

また、外科手術後に骨の代謝活性が上昇し歯の移動自体が加速することも示唆されています。

 

費用対効果に見合った治療です

 

このように非常にメリットの大きい治療法ではありますが、自費診療のために治療費は比較的高額となります。

ですが、かかる費用に見合った結果が得られるたいへん素晴らしい治療方法だと私は考えております。

 

 

それではこのサージェリーファーストで治療を行った症例のご紹介をさせていただきます。

 

できるだけ改善したいとのご希望でサージェリーファーストを選択

 

20歳の女性です。

上下顎の前突感、口元の突出感(口ゴボ)、ガミースマイルの改善を希望され来院されました。

 

横顔の写真です。

治療前の横顔の画像

重度の上下顎前突があり、口元も突出した状態(口ゴボ)です。

 

お口の中の写真です。

治療前の口腔内の画像

治療前の口腔内の画像

出っ歯の状態も大きく、特に上顎の前歯が大きく唇側に傾斜しているのがお分かりいただけると思います。

 

矯正治療のみで治療を行った場合でもある程度の改善は可能でしたが、ご本人のご希望もあり、可能な限り理想とする横顔や笑顔の獲得を目指して治療を行うこととなり、サージェリーファーストで外科的な矯正治療を行うことになりました。

 

図は今回の治療プランを示した3Dモデルです。

 

こちらが治療前、つまり上の写真の状態です。

治療前の3Dモデルの画像

 

上顎骨を上方に持ち上げることでガミースマイルを積極的に改善し、また同時に後方に移動させることで上顎前突の改善を行います。

下顎の位置は上顎の位置に合わせることで、上下顎前突の状態もうまく改善できます。

治療前の3Dモデルの画像

 

患者さまへのご説明と治療プランの決定

 

上記のシミュレーションにより、患者さまとお話し合いをしながらこのように治療プランが決定しました。

 

  • 診断:骨格性の上下顎前突、上下顎前歯の唇側傾斜、大きなover jet
  • 治療法:上下顎骨の移動(上顎ルフォー、下顎枝矢状分割術)
  • 裏側の矯正装置による治療(サージェリーファースト)
  • 治療期間:1年
  • リスク:治療中の虫歯の可能性、術後の口唇付近の知覚麻痺
  • 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、治療後の反対咬合の後戻り
  • 費用:145万円(税込み:矯正治療のみ)
    ※外科手術の費用は別途
    ※費用は2021年時点のものです

 

この規模の歯の移動で治療期間が1年で済むのはサージェリーファーストの大きなメリットの一つと言えましょう。

 

 

難易度の高い手術も精度高く行えます

 

上下顎骨の移動を伴う比較的難易度の高い手術となりましたが、術後の状態はとても良いものでした。

 

今回手術を担当していただいたのはリラ・クラニオフェイシャル・クリニックの宇田先生で、毎回とても精度の高い手術を行っていただいております。

 

日本橋はやし矯正歯科では、リラ・クラニオフェイシャル・クリニックとのチームアプローチを強化しています。

 

当院からの紹介の場合、優先的にリラ・クラニオフェイシャル・クリニックでの初診カウンセリングをお受けいただくことが可能です。

通常、カウンセリングまでに数か月お待ちいただくところ、当院からのご紹介により、数週間以内でのご予約が可能となります。

できるだけ早い治療開始をご希望の方は、ぜひ日本橋はやし矯正歯科での治療をお選びいただければと思います。

 

写真は外科手術直後の口腔内です。

外科手術直後の口腔内の画像

このように一時的にかみ合わせが悪くなりますが、3か月後には下の写真のように整ってきます。

外科手術3ヶ月後の口腔内の画像

 

治療が終了した時の写真です。

治療が終了した画像

患者様の主訴が改善され、とても整った横顔になっていることがお分かりいただけると思います。口元の状態も理想的なE-line(イーライン)を獲得することが出来ました。

イーラインについてはこちらの記事をご覧ください。

美しい横顔「Eライン」を分かりやすく説明しました | 日本橋はやし矯正歯科

 

治療期間は10ヶ月でした

 

  • 歯の凸凹の改善:5ヶ月
  • 最終的な咬み合せと配列の調整:5ヶ月

 

お口の中の写真です。

治療が完了した画像

治療が完了した画像

個々の歯の位置異常やかみ合わせの悪さもしっかりと改善されています。出っ歯も非常によく改善されていることが分かります。

 

この度の記事で、サージェリーファーストにより非常に短い治療期間で効果的な治療が可能であることがお分かりいただけたともいます。

 

関連記事もぜひお読みください

 

参考文献・サイト

 

サージェリーファーストに関するシステマティックレビューです。多くの文献をくまなく調査し、そのデータを総括して評価した科学研究(論文)、方法、総説(レビュー)を指します。

https://www.ajodo.org/article/S0889-5406(15)01384-0/fulltext

 

サージェリーファーストの治療効果は多くの論文で効果的と評価されいます。

 

当サイトの関連記事

 

サージェリファースト | 日本橋はやし矯正歯科

 

サージェリーファーストに力を入れています

 

より進化したサージェリーファースト

 

サージェリーファーストの治療方針の決定方法

 

サージェリーファーストの優れた治療効果(1)

 

サージェリーファーストの優れた治療効果(2)

 

サージェリーファースト:重度の開咬と反対咬合の治療例